あらすじ
素アタマ=知的運用能力をぴかぴかに磨く45のトレーニング
スキルアップ本や仕事術本を100冊読むより、本書でビジネス思考の「型」を学び、自分の頭で考える習慣をつけよう!
本書の著者は、かたや税務会計のプロフェッショナルで、かたやソフトウェア開発の辣腕プロジェクトマネジャー。分野は異なるが、それぞれビジネスの現場に身を置きながら、数多くの場面に遭遇し、多くのビジネスパーソンたちに出会ってきた。
そんななかで気がついたのは、どんな局面にあっても必ず成果を出す人と、そうでない人がいるということ。その違いは、いったいどこにあるのだろう?
それは知識やスキルの量などではなく、知識やスキルを運用する「頭の土台の性能」にある、というのが2人の結論だ。コンピュータにたとえれば、知識やスキルがアプリケーションソフトウェアであるのに対し、それを運用する土台(=頭)はOSであるといえよう。頭の回転が速い人は、このOSレベルの能力が高いのだ。これら土台の性能が低ければ、いくら知識やスキルを集めても成果を上げることは難しい。
この土台のことを、本書では「素アタマ」と呼ぶ。「素アタマ」とは知識やスキルの基盤であり、それらを運用する知的運用能力をさす。「素アタマ」のいい人は、どんな分野でも成果を出すことができる。
本書では、「素アタマ」のいい人の思考習慣やマインドを45項目にわたり紹介する。これらは知識やスキルと違い、一朝一夕に獲得できるものではないかもしれない。しかし一歩一歩鍛錬を積み重ねることで、その「運用能力」をひとたび身につければ、ビジネスパーソンとしてのステージは必ずや上がるはずだ。
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さらさら読めてすいすい身につく
まず読みやすい。難解なビジネス用語がなく、平易な文章で書かれており、世間話をしている感覚で内容が整理されている。
話の組み立てが、ビジネスパーソンとして必要な要素→そうなるために何をするか、で一貫しており、非常に実践的。毎朝通勤時に、一節読むだけで意識が高まって成果が出せそうな気がします。
「素アタマ」=「知識やスキルを運用する頭の土台の性能」と作者が名付け、その「素アタマ」わ「守破離」というトレーニングステージに分けて解説してあり最後まで読みやすかったです。
本書にも書いてありますが、知識やスキルアップの類も良いけれど、プロセスも大切だよね!って内容です。ビジネス書を何冊か読んできたけれど、今までの本とは違う観点であるプロセスに比重を置いているので、それらの知識・スキル書と組み合わせて実践していきたいと思う。
Posted by ブクログ
仕事との向き合い方を根本的に改善できそうな一冊。
守破離が出来てるから!って言われたことがあったが、自分がそれを出来ている実感が無かった。
この本ではその守破離を実践するための手法を段階的且つ多面的に説明してくれているので、自分が出来ていること、できていないことが明確になって、補うことでさらに成長できそう。
今の自分に出来てなくて、意識していきたいのが
以下の事項。
①心で覚える
本を読む、セミナーに参加する、上司に指摘を貰う、これら全てを覚えられないのは記憶力が悪いからだと思っていたが、関心を持って、感情が揺さぶられない限り記憶に残らない!逆に心で覚えたことは、自分ごとに落とし込みが出来て、血肉になっていく。
②「ないものねだり」をしない
他人が持つ知識が無いから仕事が出来ない、とか自分にもその知識が必要だと想いがち。
今自分が持つ知識の中でできる工夫を考えるだけで、できる幅は変わってくる。
後同じ状況に置かれる人とのギャップを観察、分析することで自分のものにする!
③頭に求めるパラメータを増やす
仕事は精度を高めようとすると、パラメータを増やしていく必要がある
④経験をメタ化する
具体的な事象を抽象化し、メタ知識として蓄積させていく。目の前の事象で、どんな学びに繋がるかを日々考えるだけで、長期的に大きな変化が生まれる
⑤問題を課題にする
人口減少している=問題 であって、それを解決するのは不可能。人口減少を食い止める為に移住施策をけんとうする=課題
問題は現象や状況(受動的)
課題は取り組み(能動的)
・問題の因数分解
・テーマを決めて取り組む
※ゴルフがうまくなりたい!
→正しい構えを習得したい
問題の原因を究明し、具体的な課題に落とし込んでから初めて行動が可能となる!
何度も読み返したい
読んで良かったと思う本です。
文章もシンプルで理解しやすく、それでいて書かれている内容は本質をとらえていると思います。
考え方の次元を一段階上げることが出来ると思います。この本に書かれている内容を意識して仕事に取り組めば少なくとも多くのビジネスパーソンより仕事ができる人物になれると感じます。
Posted by ブクログ
日本に輸入されている中国産のウナギの多くは、カナダのバンクーバーで生まれている。バンクーバーで生まれたウナギの稚魚は、空輸で中国へ運ばれて育てられている。なぜなら、バンクーバーではウナギの稚魚が生まれやすいが大きく育ちにくい環境で、一方中国は稚魚が生まれにくいが大きく育ちやすい環境だからだ。
しかし、ウナギの稚魚をバンクーバーから中国まで空輸するのは大変な事だ。水槽いっぱいにウナギの稚魚を入れて空輸するのだが、そのほとんどが空輸中に死んでしまうのだ。そこで、その水槽の中にナマズを一匹だけ入れて空輸してみると・・・ウナギの稚魚の八割が生き残ったまま中国に到着したのだ。ナマズはウナギの稚魚が大好物。空輸中に二割のウナギがナマズに食べられてしまったが、八割は生き残ったのだ。
Posted by ブクログ
「知識やスキルを運用する頭の土台の性能」
これに着目した本。
スキルを獲得しても適切な文脈で使えなければ意味がない。アプリケーションの前にOSを鍛えるべし。という主張の下、ビジネスにおける基本的考え方・姿勢について論じられる。
個人的には、類書に比べグッと踏み込んだ内容になっていると感じた。
45の提言があるが、その多くについて具体的な行動に落とし込むためのステップまで書かれていて非常にイメージしやすい。
またやや辛口、というか「誰でもできる」的なノリは完全に捨てた(類書に比べ)少しだけハイレベルな提言がなされている。
ページの端を折った箇所は数知れず。
しっかり行動に落とし込めるよう、しっかり身に刻んでいきたい。
Posted by ブクログ
知識やスキルの運用能力である「素アタマ」を鍛錬するにはどうすればいいか、について書かれた本。
守破離(基礎を学ぶ、基礎を実践する、本質を得る)という章分けがされているので、考えが及んでいる段階を確認しやすく、その後の進め方も決めやすい。
似たような本に、『ポール・スローンの思考力を鍛える30の習慣』があるけど、それよりも章分けがわかりやすく、読みやすかった。
非常にためになった。
Posted by ブクログ
仕事に対する姿勢を学べる本。
「守・破・離」の切り口で書かれており
とても読みやすい。
「デキるビジネスマンになりたい!」と
思っている方におすすめ。
Posted by ブクログ
最近読んだビジネス書で秀逸の内容。仕事術、テクニックが書かれた本はもう読まないことに決めました。これからは、頭の回転数を上げて自分で仕事術やテクニックを考え出していきます。
Posted by ブクログ
この本の内容を生かすにはヨイショサラリーマンから脱却する必要がある。
愚直にこの方法を実行していくことで、フリーランスも見えてくるかもしれないと思った。
Posted by ブクログ
■要約
当事者意識を持ち、起こった問題は自分のせいだと受け止めること
とにかくやること。人間の脳はやる前からはやる気にはならない
習慣化すると、障壁がなくなる
なぜを5回繰り返す
アウトプットを優先する。アウトを見越したインプットをする
書く、伝える、対話する
問題の状況を分離する
ヒト、モノ、カネ、時間、情報
ゼロベース思考
あるべき姿・なりたい像を想像する
そこから逆算して今やるべきことを考える
描いたミライをどうすれば具現化できるのかが重要
■行動
物事に対して、なぜ5回を繰り返す
目的を持って、本を読む。だらだら読むのをやめる
ゼロベース思考を身につける
Posted by ブクログ
仕事のできるビジネスマンが実践している行動について紹介している本。
ビジネススキルの基礎から応用まで、幅広い層に対応している。
自己の課題が明確であれば使いやすい良書。
具体的行動
・タスクに取り組む前に、起きるとしたらどのようなトラブルが起きるか想像し、メモに書き出す。(最低1つ)
・認識のすり合わせ時は、自分なりの言葉で言い換えて認識の再確認をする
Posted by ブクログ
著者である久保憂希也氏は、東京国税局において国税調査官として税務調査を担当。その後(株)光通信に転職し、新規事業の立ち上げを担当。現在は徳「結果がすべて」の経営コンサルティングをしている。
芝本秀徳氏はプロダクトマネジャーとして現場を陣頭指揮。営業活動にも東奔西走し、新規事業の礎を築く。現場、現場のプロセス設計、マネジメントのコンサルティング事業を行う。
著者たちの周りで成果を出している人、すごいと思う人を観察し、二人で議論を重ねた結果、それは「知識やスキルを運用する頭の土台の性能」に違いがあるのだという結論に至った。
その差の根源となるものを「素アタマ」と名付けた。
「素アタマ」のいい人は、どんな分野でも成果を出すことができる。「素アタマ」とは、分野をまたいで機能する、汎用的な知的運用能力ということもできる。
本書はそんな「素アタマ」について、「守破離」の原則に基づいて8章にわたり説明している。
①心構えを知る
②基礎を鍛錬する
③問題に取り組む
④先を読む
⑤作戦をたてる
⑥常識を疑う
⑦次元を上げる
⑧場を読む、人を知る
本書は税務会計のプロフェッショナルとソフトウェア開発のプロフェッショナルとして成果を上げた二人による共著となっている。
45の方法はそれぞれ単なる知識のみならず、彼らが実際に「素アタマ」を鍛錬してくるに活用した非常に実用的な方法が挙げられている。
ひとつひとつが非常に基本的であるものの重要なことばかり。
基礎的な積み重ねにより、大きな力を得ることができる。
どのスキルももちろん一朝一夕に身に付くものではない。
ひとつひとつの意味を考えその背景的な点をかみしめてひとつひとつ継続していくことが重要である。
Posted by ブクログ
問題 起こっている現象 や事象
課題 取り組むべき事柄
脳に負荷を与える
パラメータを与える
プレゼンならば
時間の制約
論理性
意外性
素アタマ。地頭ではないみたい。
色々参考になる本。
本を読んで、自分の考えが正しい事の確認をしても学びはない。
違和感がある部分をまずは肯定する事が学びに繋がる
Posted by ブクログ
概要
地頭のいい人は結果だけではなく、そのプロセスを大切にする。
結果ばかりが重視されがちな現代において、本書では守破離という言葉に沿ってプロセスを考える大切さやその意味が解説されている。
良かったところ
・小難しい表現がなく読み易い
・表現は優しいが読み応えがある
・拾い読みをしても内容がしっかり入ってくる
悪かったところ
・全体の流れが掴みづらい
・守破離という言葉に無理くり沿っている様な印象を受けた
感想
各項目が独立し過ぎているという印象が強かったため、全体的な構想が掴みづらかった。しかし各項目毎にフォーカスを当てれば、読み易く内容が詰まっていた様に感じた当たりは好印象。個人的には良書でした。
Posted by ブクログ
「素アタマ」という考え方には、非常に素直に共感できた。
実は以前から自分でも同じようなことを感じてきたからだ(自分では「地アタマ」と呼んでいる)。
他にも心に残ったフレーズがいくつか。
・やりはじめなければやる気はでない。
・人は自分に似たものに好感を持つ。
・決断と判断は違う。決断に選択肢や根拠は必要ない。
しばらくしたら、また読み返してみたい本。
Posted by ブクログ
【気付き:全ては基本から始まる】
応用は基本を学び、その本質を高めた結果生まれるもの。基本を守り、それを高いレベルで行えるようになった時に、初めて自分のやり方が見え、成果が出せるようになる。
Posted by ブクログ
実際の仕事に活かしていきたい珠玉の言葉が並ぶ。
確かに頭がいい人はこういうことをしているんだろうなと思う。
一つでも二つでも実践していきたい。
Posted by ブクログ
一番大事なのはスピード
最高のベター
当事者意識をもつ
やりはじめないとやる気はでない
期限をのばさない
クリティカルに気を付けて
アウトプット。
Posted by ブクログ
内容はわかりやすいけど、なかなか歯ごたえのある本。
よく読めば当たり前のことだし、
できる人は自然にやっているんだろうけど、
書かれていることをすべて実践するのは
ハードルが高い。
頭の使い方や考え方のクセづけを、
結論だけ書かずに、論理的に実例を交えて
ていねいに解説されている好著。
Posted by ブクログ
どきっとする部分がたくさんありました。勉強と仕事の違いを理解する、とか、とにかくやり始める、とか、時間の制約をかけるとかたくさん。。もう一度読みます。
Posted by ブクログ
・当事者意識を持て。問題意識→危機意識→当事者意識へ
・両極端を経て、中庸を知る。
・今置かれている状況で工夫する。
・原典にあたる。基本を徹底的にマスターする。
・時間の制約を設ける。
・目的と手段の峻別をはかる。
・問題を小分けにして課題にする。
Posted by ブクログ
素アタマを向上させる45のトレーニング。素アタマとはPCでいうOSだ。守破離にそってまとめられていた。発想力がアップし素アタマま向上したと感じられた。
Posted by ブクログ
頭の回転を速くする思考法が書かれている。目新しい情報はなかったけど、以下メモ。
*アウトプットを意識する
*やり始めることでやる気が出る
*時間の制約をかける
Posted by ブクログ
守破離
・当事者意識をもつ
└会議の際自分にもっとできることはないのかを問う
・経験知をつみ知識と紐付け実践する
・なんとなくを言葉にする
└自分の考えが足りない故に起こりうる
⇒自分の考えを人に話す、考えを文章化する、箇条書きでも可
・時間の制約をかける
└速くかつ正確にを意識して判断力を鍛える、デフォルトにする
⇒徐々に負荷を上げていく⇨頭の負荷を上げて回転数を上げる
・目的と手段を区別するために
└指示の背景にある要求を考える
Posted by ブクログ
いくつか心にとどめておきたいものがちらほら。
「いざ何かが起きた時の判断が早い人は、普段から色々な起きうることを想定している」ってのは大事だなと思います。
Posted by ブクログ
問題に取り組みときは、つまりどういうことかを問うことからはじめる、つまりなにが問題なのかと問題の本質を考えることに時間を費やすべき
問題が問題でなくなる状況を考える
問題の対象領域を広げて考える
Posted by ブクログ
「やり始めることで[ヤル気]が出るのであって、やり始める前からやる気がないのは当然だ。(脳の特徴)
「エレベーターホールの問題」
➡問題を問題でなくす
(鏡の設置)
「ウナギの稚魚の話」
(ナマズを入れる)
Posted by ブクログ
● 「守破離」とは、原理原則を学ぶ段階、それが身につき実践する段階、そして形を離れて本質を得る段階、ということができる。
● 学校と会社の違いを考えたことがあるだろうか。勉強と仕事の違いを考えたことがあるだろうか。この二者の最大の違いは、「問題が与えられるのか」「その問題に答えがあるのか」の二つだ。
● 仕事をするうえで大事なのは、「これだけは間違ってはならない」というポイントを考え、何がクリティカルかを考えながら対応することだ。