関裕二のレビュー一覧

  • 消された王権・物部氏の謎 オニの系譜から解く古代史

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    消された王権・物部氏の謎
    オニの系譜から解く古代史
    著:関 裕二
    出版社:PHP研究所
    PHP文庫 せ 3 2

    ちょっと、おもしろかった

    荒ぶる神は、祀ってその怒りを鎮めなければならない。荒ぶる神の一族をオニといっている
    大国主命であり、物部氏であり、蘇我氏をここでは、オニといい、その子孫を鬼の系譜といっています

    ■日本統一

    出雲はおろか、東日本に広がっていた勢力、そして、西からやってきた天皇家の勢力
    日本が統一されたのは、東征により、天皇家が全国を制覇したから?という命題に疑問符をなげかける
    東日本勢力が、天皇家の勢力と融合してできたのが、大和政権であるというのが本書の主張である

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    2025年12月10日
  • 古事記の正体(新潮新書)

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    日本の古代の建国については、本書にも記されてるように、考古学的発見、考察から、かなりわかってきているのが現状であろう。
    その状況で、記紀がなぜこのような神話を捏造してきたのか。
    中臣鎌足が百済の王子豊璋であったこと。日本書紀は藤原不比人が藤原氏の正義を証明するために作成したこと。古事記は藤原氏らに虐げられた秦氏が、一族の恨み、怨念をちりばめたものであった。
    さらに、聖徳太子の実態は偶像であり、本当は改革派の蘇我入鹿を歴史の闇に封じ込めたこと。
    一読すると、なるほど闇に葬られた真実に迫れた感じがします。

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    2025年09月28日
  • アマテラスの正体(新潮新書)

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    「神話」をも内包するような「古代史」を考えてみようという内容で、大変に興味深い一冊だった。
    天照大神(あまてらすおおかみ)と言えば、伊勢神宮に祀られていて、「皇室祖神」ということになっている。その成立に纏わる様々なことを、考古学によって得られた識見も交えて、或いは『古事記』や『日本書紀』を丁寧に読み解いてみるようなことをしながら考えるというのが本書の内容である。
    『古事記』や『日本書紀』の内容では、御伽噺めいている感さえ否めない「神話」が大きな部分を占めているように見受けられる。そして『日本書紀』には初代の神武天皇以降の歴代天皇の事績などが綴られているが、これにしても「流石にそこまで長生きはし

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    2024年10月19日
  • 出雲大社の暗号

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    出雲大社

    ダラダラとした文体で
    読みにくい。
    さっさと結論を記してほしい

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    2022年05月05日
  • 古代日本人と朝鮮半島

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    飛鳥時代より前の時代の外交や古代国家ヤマトの政体について紐解く書に出会った。今から半世紀前に教科書や社会の先生から習った事がその後の考古学による発見、検証により誤ったことだったことを知りえたことは日本人とはを考える点でも意味あることであり、下手なミステリーより様々な想像を掻き立て読み応えがある。
    例えば、ローマの政体は紀元前より確立しており、今と変わらない権力争いや治世が行われたことは様々な書籍が残されており詳細に検証されているが、当時の日本は未だカミさまの神話の世界であったことが不思議でならなかった。これが過去の歴史を被覆する手段としての日本書紀や古事記だとしたら、我々はまんまと編纂者である

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    2021年05月18日
  • 神武天皇vs.卑弥呼―ヤマト建国を推理する―(新潮新書)

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    創作だとされている日本書紀の記述と考古学の成果を照らし合わせて、ヤマト政権の成り立ちや邪馬台国との関係について仮説を立てて説明している。聞いたこともないような大胆な仮説なのに、これは現実味がそれなりにあるのかもしれないと思わせる物証や推測が並べられている。なんとなく、自分が知っている物理学のやり方に近いところもあって、面白いと思えた。
    181023

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    2018年10月23日
  • 継体天皇の謎 古代史最大の秘密を握る大王の正体

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    なぜ武烈天皇から見てすごく遠縁の継体天皇が即位出来たのか
    不思議でしたが
    この本では著者の今までの書籍でも唱えていた説を使い
    一見そんな馬鹿な!?と思いつつ
    実はすごく説得力のある答えを導き出しています。
    古代史の主流学説からはかなり外れている説ですが
    関裕二氏のファンならず古代史に興味のある方には
    是非読んで頂きたいと思います。
    記紀にある神々から神武東征、神功皇后、そして邪馬台国まで
    いろいろな謎が書かれています。

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    2009年10月21日
  • イザナキとイザナミの正体

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    日本列島の創世神話の主役でありながら、
    どこか存在感の希薄なイザナキとイザナミ。

    「日本書紀」に記されている以上、
    やはり抹殺された歴史の事実が隠されているのではないか。

    なぜ国生みは淡路島からはじまったのか。
    イザナキ・イザナミと熊野の地の関係は。
    イザナキ・イザナミの名前の由来はなに。

    古代における
    天香具山がもつ意味を
    より詳しく知ることができる1冊。

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    2025年10月20日
  • 『古事記』と壬申の乱

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    マニアにはたまんない本。
    記紀の違いは、そういう観点もあったのね。

    この辺りの歴史は大好きです。
    里中満智子先生のおかげ?

    持統天皇あたり、大河ドラマでやってもらえないかしら。

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    2025年05月05日
  • 神武天皇vs.卑弥呼―ヤマト建国を推理する―(新潮新書)

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    邪馬台国の存在を解明するのではなく、ヤマト建国から古代天皇の正体が明らかになり、邪馬台国に辿りつくのではとのアプローチは
    興味深いものがある。
    同時代に 2人の天皇が 存在したと する考え方が 刺激的である。

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    2025年01月24日
  • スサノヲの正体(新潮新書)

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    前読んだ著者の作品の考えを、さらに補完した内容。
    タニハの国の権力者がスサノオで、出雲国作りを実現するが、後に吉備、物部など瀬戸内海勢力に裏切られて、邪神になる。ヤマトを押さえた尾張(ナガスネビコ)を倒した物部(ニギハヤヒ)は、邪神(スサノオ)を鎮める為、鬼の一族(神功皇后-応神)を日向からヤマトに迎え、ヤマト朝廷が始まる。前読んだ作品と違うのは、神話の人物への推察が、盛りだくさんにあること。伊勢神宮の真実?蘇我一族の名誉回復など、読みどころはたくさんあり、楽しい本。

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    2024年11月09日
  • 邪馬台国とヤマト建国の謎

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    北部九州の卑弥呼が「われわれはヤマト(邪馬台国)」と、偽って魏に報告したと推理した、と知って思いもよらぬことだと思った。
    いまだにキリスト教世界が過去の植民地支配やその過程で起きた悲劇的なあれこれに謝罪せず、一部の地域で支配地を手放さない、一神教が砂漠で生まれ、『旧約聖書』の中で、神自身が「私は復讐する」と宣言しているのは、多神教も大事だし、今も日本が、多神教だというのは、誇れる事ではないでしょうか。日本人から見れば、一神教は信じがたいし、一神教の人から見れば多神教の考え方は、理解できないかもしれない。

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    2023年09月29日
  • 継体天皇の謎 古代史最大の秘密を握る大王の正体

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    タイトルになっているのは継体天皇だが、メインは神功皇后と応神天皇といえる。まぁ、そういう構成になっている理由が本書(作者の主張)のミソではある。
    なお、作者は、歴史学者ではなく、歴史作家。つまり、この本の主張は、客観的な学術的ステップを踏んでないことは要注意。
    ただ、まず一般的な通説を詳しく説明し、そのうえで「これは私見であるが」と、作者自身の主張を書いているので、読みやすい古代史の通説を知るという意味だけでも良い本だと思う。

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    2023年01月07日
  • 「縄文」の新常識を知れば日本の謎が解ける

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    私の育った時代(昭和)の学校では、縄文と言えば「大森貝塚」と「登呂遺跡」ぐらいしか教えられなかったが、世界遺産登録された遺跡を訪ねると色々興味深いことが散見され、縄文時代は大変面白いと感じている。そんな中で、本書を見つけ読んだ。縄文の解説と弥生との関わりのところまではわかり易くいい参考になった。おっしゃる通り縄文文化が現在の日本文化のベースとなっているところは、遺跡を訪ね現地の学芸員の方々のお話しを聴くと実感できる。(逆に、弥生から古墳時代以降のところは勉強不足でわからない)
    電子本では難しい部分でもあるが、土器や土偶などの文様や様式は写真などで具体的に理解できるようになっているとありがたい

    #深い #タメになる

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    2022年07月19日
  • 新史論/書き替えられた古代史1  「神と鬼のヤマト」誕生(小学館新書)

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    史学者には書けない大胆な仮説や推理が入る日本古代史像。「こう考えると辻褄が合う」という説なので、なかなか説得力あり、興味深い。2巻に進みます。

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    2022年02月06日
  • 「縄文」の新常識を知れば日本の謎が解ける

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    ホモ サピエンスの社会は、根本的には、時代を問わず不平等だということだ。むろん、縄文社会も例外ではないと考える。縄文社会の階層化の証拠の一つが装飾的な縄文土器で、そしてそれは、自然界との儀礼的関係即ち神々との関係の深さの差を意味する。からは、神秘的で、なんとなく想像がつく。また、コリン タッジは人類が戦争を始めたのは、農業を選択したからだと述べている。余剰が生まれ、人口は増え、新たな農地と水利を求め、争いが起きた。からは、今でも領土争いが、戦争の原因の一つであることから、考えさせられる。

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    2021年12月29日
  • 「天皇家」誕生の謎

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    古代史の謎解き。ヤマト建国時の吉備、纏向のヤマト連合が、出雲らの東国•日本海勢力と対立。
    東国と結びつく蘇我氏系一族。没落した蘇我氏系が、継体天皇と共に復活。
    表の天皇、裏の出雲というくくりも面白い。

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    2021年03月11日
  • 地形で読み解く 古代史

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    日本は中国や韓国と違って皇帝・王が君臨する、独裁者が現れるという時代が少なかったことが地形や日本列島の場所が影響しているという話は興味深かった。地形では、山がおおく地域が分断されており、それを独裁することが難しかった。また、日本列島が海に囲まれて侵略されにくかったことで、強力な中央集権がそこまで必要でなかった。

    さらに、縄文時代には関東などの東の方が人口が多く栄えていたというのも新鮮な話であった。東の方が落葉樹で狩猟に適していたことが要因であるという。

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    2020年10月28日
  • 縄文文明と中国文明

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    大和魂観の底流を描ききった一冊。
    「神は死に、理性が神になりかわった」ことを理解しているが故、立ち止まる勇気を持ち続けているのが、日本語人。

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    2020年08月17日
  • 古代日本人と朝鮮半島

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    朝鮮、その先にあった中国との関係をもとに古代史をひもとく。

    この一書だけではなんとも判断がつかない。類書を読んで行きたい。

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    2018年09月15日