関裕二のレビュー一覧
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以前は日本の古代史にはあまり興味がありませんでしたが、最近では遺跡の分析技術も向上したり、様々な新しい文献が発見されたりして、以前習っていた内容と異なる部分が、特に古代には多いようですね。
海に囲まれた日本は古代から海と上手に付き合ってきたのだと思います。小学生の高学年から大学に入るまで、海の見える町(神戸)に住んだ私にとって、海を見ていると心が安まります。この本をはじめ、類書を読むことで海と上手に付き合っていた古代の日本人に想いを馳せることができました。
以下は気になったポイントです。
・中国は「南船北馬」が有名であが、日本列島の場合「西の水運・東の陸運」「西の水軍・東の騎馬軍団」であ -
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弥生時代中期以降、農業が発展し地域ごとにクニを形成し小競り合い、3c初頭にヤマトの纏向に集まり政治と宗教に特化された都市が出現、3c後半から4cにかけてヤマト政権が誕生し東北北部を除く広域流通ネットワークが構築される。前方後円墳という埋葬文化を各地の首長が受け入れ先進の文物をヤマトの王が分配、ゆるやかなつながり「ヤマト政権」
著者の主張は、王家の母型の祖は縄文の海人の末裔、神武天皇は疫神を退治する役割で九州から連れてこられた、との2点。
纏向遺跡の外来土器の割合:東海49%、山陰・北陸17%、河内10%、吉備7%、関東5%、近江5%、西武瀬戸内3%、播磨3%、紀伊1%。
3つの謎、1:弥生時代 -
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ネタバレいわゆる通説を覆す系の本。日本書紀は実質的に編纂した藤原不比等の意向により藤原氏の正当化がなされているというのが全体的な主張。史学と考古学さらには万葉集といった文学を統合させて自説の根拠としてく手法は壮大だが、こうした本の例に漏れず主張が断定的で眉に唾つけて読むことは必須。
ヤマト政権は瀬戸内、日本海、東海などの各地勢力が奈良盆地に実権を持たない祭祀王を推戴することで成立した。
院政が権力を摂関家から天皇家へ奪い返すことができたのは、人事権によるもの。生前退位による後継者指名によって藤原家の息のかかっていない皇子を天皇にすることができたため、外戚としての摂関家の重要性を低下することができた。乾 -
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ネタバレなぜ、ほぼ同じ時期に『古事記』(712)と『日本書紀』(720)というふたつの歴史書を必要としたのか。しかも『古事記』は新羅に好意的で、『日本書紀』は百済に好意的(反新羅)である。中国の歴史書は多くの場合、新王朝が前王朝を倒した正統性を明らかにするために記されていることを考えれば、当時の日本では、2つの王朝が争っていたと推測できる。
当時(7世紀中頃)の朝鮮半島情勢を見てみると、新羅、高句麗、百済が鼎立した三国時代。もともと、新羅、百済などから日本への移住者はおり、政権争いもあった(乙巳の変)。さらに、唐が新羅を支援して百済を攻撃し、百済が滅亡する(660年)あたりから、百済の遺民が大量に日 -
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ネタバレ積読消化。
古代史の謎=語られない(隠された)歴史のありかと、それらを解き明かすことの面白さを伝える本。
筆者・関氏の持論や思想が強く著されている部分も多分にあるけれど、それらを含めて素直に、とても面白かった。古代史関連の知識がほとんどない私のような人間からすれば、古代日本史のイメージを一変させられる内容だった。
古代を舞台にしたドラマや映画がもっと流行ればいいのに…と思うほど、展開がドラマティックで、人間味があって、裏表が複雑で、面白い。隣国中国の古装劇(古代ドラマ)のような感じで、もっと作ってみればいいのに。うちの国でやると、史実がハッキリしないことには炎上しちゃうんだろうか…。
下 -
- カート
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試し読み
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ネタバレ著者は、中大兄皇子とともに乙巳の変をなした中臣鎌足を百済王子の豊璋であったと考え、平安京は鎌足を始祖とする百済系の藤原氏が自分たちのため、自分たちの都合の良い天皇(桓武天皇のお母さんは新羅からの渡来人。)のために造った都だとしていました。
聖徳太子や山背大兄王は始めからいなくって、改革派だった新羅系の蘇我氏を滅亡させた自分たちの行為を正当化するために藤原氏が日本書紀などの歴史書を捏造したって考えているみたい。
その角度で桓武天皇があわただしく藤原京から長岡京、平安京と遷都した意味を考えた1冊でした。
確かに歴史は勝者のものだものね。
天武天皇の後を継いだ持統天皇が、天武系とは別系統の王朝 -
購入済み
不完全燃焼
内容は興味深く楽しく読みましたが、論説がやや乱暴に思えます。前半ですべてのトピックを少しずつ触り、後半深く説明する作りも、前半読んだ時点で「えっ?それで終わり?」という不完全燃焼感を抱かせます。
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平安京の成立に絡む藤原氏の陰謀と没落を解き明かそうとする試みをしている。一応、章や節のはじめに観光案内らしきものを入れているが、基本的には歴史の考察。かなりオカルトよりの内容であるものの、元々史料の少ない時代でもあるためその辺りはしかたのないところか。
平安京の成立の根幹には聖徳太子の存在あり、という仮説をもとに論が展開する。そのため聖徳太子の非実在説を積極に取り入れ、なぜ聖徳太子が生み出されたのか、その理由や役割についてかなり詳しく説明している。この部分の説明はかなり説得力があった。一方で、藤原氏、ひいては中大兄皇子や中臣鎌足を”悪者”とするための理論はかなり複雑であると同時に、結論のた