関裕二のレビュー一覧

  • 地形で読み解く 古代史

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    地形で読み解く古代史 関裕二 KKベストセラーズ

    物証の少ない古代史を今に残る地形と地理の関連性と
    現場に立って当時を思い起こしながら
    人間の選択肢を拾い起こしていく
    のそ状況証拠から当時何が起こっていたかを洗い出す
    まるで探偵のように手足で物証を探し求めると言う
    実態のある研究方法で読み解いた日本古代史である

    政治的な編集が歪めている日本書紀と古事記や
    風土記とか魏志倭人伝とは別の姿も浮かび上がってくる

    大陸から見れば南東に太平洋という堀をめぐらす
    東のはずれである日本列島は攻めるに攻めにくく
    そレに値する大きな利益も臨めない特異な場所である故に
    激しいせめぎ合いも回避できて来たと同時

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    2017年07月03日
  • [愛蔵版]古代史の秘密を握る人たち  誰が本当の歴史を封印したのか?

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    日本書紀を、歴史的勝者により都合よく改編されたという前提で、様々な仮説とともに大胆な推理をしている。

    最後の方は、中途半端な話が多くなってくるが、蘇我氏と藤原(中臣)、ヤマトの東・西の関係を、このように見たことはなかった。この本が真実という保証はどこにもないが、教科書をそのまま信じる怖さを感じた。

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    2016年08月07日
  • 天皇家と古代史十大事件

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    関氏の古代史シリーズ。飛鳥・奈良時代の天皇家と藤原氏の関係にフォーカス。一貫した主張には説得力がある。

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    2015年01月18日
  • 新史論/書き替えられた古代史3 聖徳太子と物部氏の正体(小学館新書)

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    古代の日本、色々分かって無いから面白い!北九州勢力と奈良、ヤマト勢力の対立。その間にある吉備・出雲の駆け引きがあったというのが現実的かなぁ。あえて歴史から抹消されている東日本勢についても謎だらけで興味がつきない

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    2014年07月13日
  • ヤマト王権と十大豪族の正体 物部、蘇我、大伴、出雲国造家……

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    内容的には以前からの著者の説が展開されているので
    他の著書を読んだ後でないと??な部分もあるかもしれませんが
    古代豪族毎に出自や歴史が書かれているので
    古代史に興味がある方はご一読されたら楽しめると思います。
    ただ正史とはかなり違うので
    それらを踏まえて読まれれば。

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    2013年12月12日
  • 天孫降臨の謎 『日本書紀』が封印した真実の歴史

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    内容の信憑性はともかく、飛鳥時代以前の古墳時代の概観がわかりやすく書かれている。個人的には「豊の国」については知らないことが多かったので、この記述だけでも読む価値は充分にあった。

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    2013年08月24日
  • 「出雲神話」の真実 封印された日本古代史を解く

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    知識がなくても出雲神話の謎が楽しめる本。
    後半、それぞれの時代の人物と、神話の人物とのつながりが複雑に感じられて難しいが、出雲への興味は十分そそられる。

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    2013年04月12日
  • 百人一首に隠された藤原定家の暗号

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    末法思想が蔓延した鎌倉時代。藤原氏の没落、武士の台頭。
    こんな時代に編纂された「百人一首」。駄作が多いとされる「百人一首」をなぜ歌の名手と誉れ高い藤原定家があえて選んだのか。
    戦と天変地異、祟り。何をしても救われないという空しい時代に生きた藤原定家のたぶんこれが本音なのかもしれませんね。

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    2013年02月13日
  • 伏見稲荷の暗号 秦氏の謎

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    京都の映画村は「うずまさ」にあり、そこには渡来の秦氏が聖徳太子から進呈された弥勒菩薩を本尊とする広隆寺がある。この広隆寺の聖徳太子像に歴代の天皇がその在位期間衣装を着せる習わしがあるという。また広隆寺の近くの木嶋神社には不思議な3柱鳥居が存在する。
    不思議なのはそれだけではなく、この日本の歴史、文化におおいに寄与した秦氏が何故歴史の表舞台から消えてしまったのか?
    著者の旺盛な想像力による推論はちょっと引いてしまうが、それでもとても興味深い一冊には変わりない。

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    2013年01月10日
  • 『古事記』と壬申の乱

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    定説となっている内容とは違い、いい意味でのスキャンダル性に富んだ1冊。なるほどと頷ける部分も多々ある。この時代も海外との交流は頻繁にあった事実に改めて驚く。もう少しこの時代をお勉強しようかと言う気になった。

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    2012年11月17日
  • つくられた聖徳太子 最強の偉人・成人伝説の謎を解く

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    著者の蘇我氏革新政治、中臣鎌足の百済王子説、藤原氏の一党独裁の説を根幹にした本ですが今回は親鸞や鑑真が登場して新味もありました。個人的には飛鳥昭雄氏の藤原不比等が日本書紀にカッバーラを散りばめた説も面白いと思っているのでますます乙巳の変から律令制定までの謎に興味が深まりました。

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    2012年09月10日
  • 古代日本列島の謎

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    読みやすい面白い日本古代史といえば関裕二。
    タイトルどおり、日本のあらゆる地方、極東アジアの今思われているよりはるかに活発であったであろう交流も視野にいれた説はとても面白かったです。一章一章が興味深すぎてそれぞれにまた別の本が読みたくなります。
    文庫版前書きが一番心に残っている。
    日本人とは何者なのか。
    日本人はどこからきてどこへ行こうとしているのか。
    その信仰の本質はどのようなものなのか。
    日本のインテリ層の嫌う「日本人の曖昧な体質」その根元である「多神教的発想」
    このキーワードで「日本人の正体」がわかるようになってくるはずだ。

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    2012年07月01日
  • 日本を不幸にした藤原一族の正体

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    ほかの方のレビューにあるように関氏の著書を読まれた方には焼き直しの部分が多いですが藤原氏が権力を掌握する過程やそれ以前の蘇我氏、物部氏などの古代豪族がどうやって藤原氏に権力を奪い取られていったか整理されていて読みやすいです。ただ個人的に藤原氏の系統らしいので自分の先祖が‥とは思わないか。飛鳥昭雄氏の著書も好きなので藤原鎌足そして不世出の大天才藤原不比等への興味は深まるばかりです。

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    2012年03月15日
  • 日本を不幸にした藤原一族の正体

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    父から頂き♪やっぱり藤原氏は嫌。勢いのある文章は面白いし、ホント読んでて楽しい一冊でした。なぜ天武系がごっそりお寺(確か)に祭られないで排除されているかの謎が解けた感じ。歴史の本って、皇(王)族メインで、藤原氏を除いて検証されるものが多いけど、やっぱりこの黒幕的な一族は排除できないと思う。

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    2011年12月19日
  • 聖徳太子の秘密 「聖者伝説」に隠された実像に迫る

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     天平の甍、井上靖さんの小説だが、これを30年近く前に読んで古代に興味が沸いた。大化の改新とかの時代が、現在につながっているなどと思ったこともなかったのが、今と同じように活き活きと人々が暮らしている、自分達と変わらないじゃないか、というか、自分の祖先なんだ、と急に身近に感じたものだ。もしかすれば、輪廻転生した自分が、その中の登場人物であったかもしれないし。

     「聖徳太子の秘密」関裕二氏の本を読んで、目から鱗が落ちた。聖徳太子は実は架空の人物で、時の政権を担う天智系の天皇家とそれを支えてきた藤原氏が創り上げた虚構だというのだ。つい最近まで、聖徳太子の実在を疑ったこともなかったが、そういう見方も

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    2010年11月14日
  • 古代史 9つの謎を掘り起こす

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    関裕二氏のファンの方なら、どの章でも読んだことあると感じると思いますが著者の説のダイジェスト版という感じです。この本が初めての関裕二氏の著書であるなら興味を持った章に関する著書があるのでそちらを読めばもっと著者の説に惹きこまれるはずです。

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    2009年11月27日
  • 天孫降臨の謎 『日本書紀』が封印した真実の歴史

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    古代の色々がちょっと気になって。
    手軽に読める文庫サイズ。

    遙か4がお好きな方は、いろいろ楽しめるかも(笑)

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    2009年10月04日
  • 神武東征の謎 「出雲神話」の裏に隠された真相

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    前作『天孫降臨の謎』も含めて筋が通っていて納得できる
    ただ、前作と重複する部分も多く、神武についての記述が少ないように思う
    また、古事記や日本書紀と、神功・応神の時代がズレる理由も知りたいところ

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    2009年10月04日
  • 壬申の乱の謎 古代史最大の争乱の真相

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    壬申の亂。

    古代史上最大の騷亂とされてゐるが、謎が多く、その全容は捉へがたい。
    從來の史觀では「律令制度」の側面から言及された説が多いが、それは結果論ではないかといふ思ひから、私にとつては納得できるものではなかつた。

    まず、何故この戰爭が行なはれるに至つたのか、究極の原因がわからない。
    そして天武が隱遁してゐた吉野から尾張に向かつたのは何故か。
    東國が擧つて天武に味方したのは何故か。
    外交政策が推古朝から全方位外交を目指してゐた大和朝廷が、何故天智朝の時にあまりに百濟寄りになるのか、そして何故天武朝になると全方位外交に戻るのか。
    孝徳天皇が難波に遷都出來たのは何故なのか。
    そもそも蘇我氏の

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    2009年10月04日
  • アマテラスの正体(新潮新書)

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    ネタバレ

    20251025-1101 この本の前に『古事記の正体』を読んだのだけど、順番を逆にすればよかった。もちろん十分面白かったけど。アマテラス(天照大神)を主祭神とする伊勢神宮と古代天皇家の関係を論じている。3世紀に遡るヤマト建国に遡り、尾張東海地方まで含めた諸地域の勢力が大和周辺に集い、ヤマト建国に至った、という。従来は大陸に近い地域の勢力(九洲とか)に焦点が当たっていることが多かったと主が、それを東海地域まで含めているというのは興味深かった。

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    2025年12月01日