【感想・ネタバレ】古代日本人と朝鮮半島のレビュー

あらすじ

なぜ、日本と半島の気質はこれほど違うのか? 科学と歴史から日本人の正体に迫る! 近年DNA分析が進み、アフリカで誕生した人類が、どのように拡散し日本まで辿りついたのかが、少しずつ解明されてきた。そして驚くべきことに古代日本列島では、実に多様な人々が世界各地からやって来て、共存していたようなのだ。そのため、「縄文人と弥生人から現在の日本人になった」という説はもはや成り立たなくなっている。本書は、こうした最新の科学研究とともに、考古学と史料を駆使し、どのようにして日本人と日本が出来たのかを探る1冊。同じ東アジアでも中国、朝鮮半島と異なる気質をもつ日本人のルーツを探ることで、半島、大陸とのつき合い方も自ずと見えてくるだろう。『なぜ日本と朝鮮半島は仲が悪いのか』を改題。

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Posted by ブクログ

飛鳥時代より前の時代の外交や古代国家ヤマトの政体について紐解く書に出会った。今から半世紀前に教科書や社会の先生から習った事がその後の考古学による発見、検証により誤ったことだったことを知りえたことは日本人とはを考える点でも意味あることであり、下手なミステリーより様々な想像を掻き立て読み応えがある。
えば、ローマの政体は紀元前より確立しており、今と変わらない権力争いや治世が行われたことは様々な書籍が残されており詳細に検証されているが、当時の日本は未だカミさまの神話の世界であったことが不思議でならなかった。これが過去の歴史を被覆する手段としての日本書紀や古事記だとしたら、我々はまんまと編纂者である藤原不比等や持統天皇により騙されたことになる。事実この部分が解明できず、長年邪馬台国(奴国、ヤマト国家に滅ぼされる)という豪族の小国家という末節に焦点があい、中国の古代国家や朝鮮半島国家という国際関係のパワーバランスで思考することを敢えてしなかったのではないかと考えられる節さえある。
本書は海の向こう側の情勢と国内情勢を遺跡から出土する遺物の分布や大陸側に残された資料をもとに類推し、本書を成した。フレームワークとしての古代日本を理解する書としてはお勧めしたい。群雄割拠の小国家から豪族の寄り合い国家としてのヤマト、藤原氏によるライバル潰しと権力の集中による一強による安定期までなるほどと思って読み入ってしまう。日本にも他国と比肩する古代国家が存続し海を超えた大陸にも影響を及ぼしていたこと、また、四方を海で囲まれた故、大陸の大国に飲み込まれることなく国体を変えながら一定のプレゼンスを持って存在したことは日本人として大いに胸を張ることができる。

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2021年05月18日

Posted by ブクログ

朝鮮、その先にあった中国との関係をもとに古代史をひもとく。

この一書だけではなんとも判断がつかない。類書を読んで行きたい。

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2018年09月15日

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