破船

破船

作者名 :
通常価格 528円 (480円+税)
紙の本 [参考] 605円 (税込)
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作品内容

二冬続きの船の訪れに、村じゅうが沸いた。けれども、中の者は皆死に絶えており、骸が着けていた揃いの赤い着物を分配後まもなく、恐ろしい出来事が起った……。嵐の夜、浜で火を焚いて、近づく船を座礁させ、積荷を奪い取る――僻地の貧しい漁村に古くから伝わる、サバイバルのための過酷な風習“お船様”が招いた海辺の悲劇を描いて、著者の新境地を示す異色の長編小説。

カテゴリ
小説・文芸
ジャンル
小説 / 国内小説
出版社
新潮社
掲載誌・レーベル
新潮文庫
電子版発売日
2013年05月24日
紙の本の発売
1985年03月
コンテンツ形式
XMDF
サイズ(目安)
1MB

破船 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2022年05月14日

    超発掘本の帯に惹かれて手に取った本。
    秘境の地の貧しい生活の中、質素に逞しく生きる人々の生活に、儀式をしてまで到来を望む神様の恵の様なお船様の存在は果たして本当に恵みと呼べる物なのか。悪と分かっていても手を染めなければ生きて行けない村の人々の微妙な心情が切なく思える。最後のお船様は、私には祟り神様の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年05月07日

    本当に怖いと思った。
    人間の冷酷さとそうしなければ生きて行けない無情を感じる。
    お舟様を待ち侘びる心境、歓喜と絶望の振幅は読んでいて辛くなるほどリアルであった。

    最後、主人公の父の凱旋帰還のシーンは涙もの。

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    Posted by ブクログ 2022年05月04日

    本屋大賞の超発掘本ということで手に取った。吉村昭は長英逃亡を過去に読んだことがある程度。
    寒村(このように書くだけで貧しい感じがする)の人々の暮らしと、その村に伝わるお船様という難破船の積荷を収奪する風習、その結果としての悲劇が描かれる。
    それにしても、吉村昭の文章の研ぎ澄まされ方。その文章から伝わ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年04月27日

    2022年本屋大賞発掘本。江戸時代の寒村を舞台に、村が生き残るために昔ながらの策を実行している。それは、夜に近くを航行する商船を塩焼きの炎で浜におびき寄せ、座礁させて積み荷を奪う“お船様”。いけないことではあるが生きるためには仕方がないこととして認識されている。実際に、お船様のおかげで米を食えたり、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年04月16日

     海に囲まれた、孤立したある村。村人たちは漁で獲った魚と海水から作った塩を隣町に売りに行き、穀物や米などと交換してもらいながら生活をしていた。しかし一年のうちで漁ができる時期は限られるため、金の工面がつかず家族を隣接する村に年季奉公に出さざるを得ない家がほとんどだった。

     困窮を極める生活の中、村...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年02月02日

    昔は漂流船・難破船は発見者による略奪・捕獲の対象になると考えられていたという。文中から法整備がなされた中世以降の話だと思われるが、こうしたムラ社会の生き残りをかけた考え方、行動、風習が悍ましい...。終盤の悲劇には絶句...。

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    Posted by ブクログ 2022年01月15日

    良質な映画を見終わったような読後感。
    過酷という言葉では表現しきれない絶望感。
    お船様への希望と、恵みを得た人の堕落。
    病に対する無力さ。
    生きること、生き抜くことは厳しいけれど、それでも生きていかねばならない時、自分なら耐えられるだろうか、そんなことを考えさせられた。
    ページを閉じた後も、飢えの心...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年05月21日

    吉村文学を初めて読む。本作はノンフィクションとのことだが、妙にリアリティがある。江戸時代の寒村の貧困の淡々とした描写が本当にリアルで、臭いや感触が伝わってくるからか。
    村にとっての最大のイベント「お船様」(笑)
    この響き、一回聞いたら忘れられなインパクトだし、お船様に目をギラギラさせる村民の熱度が文...続きを読む

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    購入済み

    閉じた世界の恐ろしさ

    匿名 2021年02月19日

    狭い世界に閉ざされた人々にとって、長年培われた常識は絶対のもの。とはいえ、外の常識とここまでかけ離れてしまうものか。それでいて、外との繋がりは捨てきれない、人の性が恐ろしく、そして悲しい。

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    Posted by ブクログ 2020年11月28日

    吉村昭と言えば史実に取材した記録文学の雄だが、これは完全なるフィクション(多分)。時代設定は江戸後期くらいか、貧困に喘ぐ漁村集落の暮らしを季節の中に描く一方で、集落に代々伝わる「お船様」と呼ばれるモノが実は座礁した船からの簒奪であることが物語も早々に明らかにされる。そしてその「お船様」によって引き起...続きを読む

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