無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
椎名林檎女史が絶賛する理由がよくわかる。彼女のファンとして、彼女が表現する世界が、ここにも在る。彼女が本作に嫉妬する理由がよくわかる。
女性は人生の途中で別の生き物になる。それが「母親」だ。女として生きてきて、子供を産み母親になる。その境。女と母親の境。ただ、もちろん母親であると同時に女でもある。その状態への困惑、迷い、、
なんと秀逸に表現できているか。
私が一番好きな場面は、高山のシーン。だらしのない人間であるはずなのに、言葉にできない魅力があり、ダメなはずなのに、会いたくなってしまう。それがたとえ私を破滅へと誘う存在であっても。もちろんこの感情に共感できるのは、私が似たような人に恋をしていたから。
本筋で表現されているメッセージへの共感もそうだし、私の過去経験へのノスタルジーと言う個人的な部分で大好きな作品。
Posted by ブクログ
2016年に、「西国疾走少女」で「女による女のためのR-18文学賞」読者賞を受賞した、一木けいさんのデビュー作。
なるほど、女のための読み物である。
一人の女性の人生を主軸に、思春期の瑞々しさ、二十代の混沌、四十代の…その時その時の心情が痛い程伝わってくる。
自分はこんな風に疾走してきただろうか。若い頃を怠惰に過ごすと、後からちゃんと皺寄せが来る。人生はうまくできている。
それに早く気づけた人が勝ちかな。
短編集か?と思っていると、「ああ!あの時のあの子か!」などと、どの話も本筋から枝分かれしているだけで、現在過去未来が絡み合い、しっかり繋がっている。伏線も張られていて、読み進める楽しみがあった✨
素敵な作家さんだ〜世代も近い(´- `*)
#うしなった人間に対して1ミリの後悔もないということがありうるだろうか
あるさ、そりゃ。
Posted by ブクログ
椎名林檎さんの帯に惹かれて手に取りました。
『私が50分の円盤や90分の舞台で描きたかった全てが入っている。』
5つの短編集。最初は中学生の由井の恋愛から。各物語の主人公が変わりながらも、繋がりのある一つの物語となっています。
タイトル通り、どんな幸せな人生を歩んでいても、1ミリも後悔がない人なんていない。
どの話も切ないけれど、一気読みされられましたし、読後の余韻はとてもよかった。特に3つ目の潮時が1番刺さりました。
また、大きな後悔にぶつかっても、それだけが自分の全てではない事を感じられるような生き方をしたいと前向きな力を頂いた。
R-18文学ということで、そういう描写もあることや、物語の受け取り方も賛否がありそうなので、万人向けの作品ではないですが、個人的には再読必須の名作です。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。