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「俺いま、すごくやましい気持」。ふとした瞬間にフラッシュバックしたのは、あの頃の恋。できたての喉仏が美しい桐原との時間は、わたしにとって生きる実感そのものだった。逃げだせない家庭、理不尽な学校、非力な子どもの自分。誰にも言えない絶望を乗り越えられたのは、あの日々があったから。桐原、今、あなたはどうしてる? ――忘れられない恋が閃光のように突き抜ける、究極の恋愛小説。(解説・窪美澄)
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Posted by ブクログ
椎名林檎女史が絶賛する理由がよくわかる。彼女のファンとして、彼女が表現する世界が、ここにも在る。彼女が本作に嫉妬する理由がよくわかる。 女性は人生の途中で別の生き物になる。それが「母親」だ。女として生きてきて、子供を産み母親になる。その境。女と母親の境。ただ、もちろん母親であると同時に女でもある。そ...続きを読むの状態への困惑、迷い、、 なんと秀逸に表現できているか。 私が一番好きな場面は、高山のシーン。だらしのない人間であるはずなのに、言葉にできない魅力があり、ダメなはずなのに、会いたくなってしまう。それがたとえ私を破滅へと誘う存在であっても。もちろんこの感情に共感できるのは、私が似たような人に恋をしていたから。 本筋で表現されているメッセージへの共感もそうだし、私の過去経験へのノスタルジーと言う個人的な部分で大好きな作品。
あの時こうしていれば、今あの人はどうしているだろうか、誰しも考えたことがあること。もどかしさと苦しみの中で、全てが明らかにならないのも好き。面白かったです。
良すぎてびっくりした。なんだろう、プロットだけだとよくある話のようなのに、キャラたちの気持ちが痛いほど伝わってくる。人間を描くのがうまい。 あと性描写が、むちゃエロ。
読み終えた直後、魚の骨が喉につっかえたようなもどかしくてスッキリしない不思議な気分になった。幸せのために何かを諦めたり妥協したりしてるのがリアルで、みんな過去の後悔に思いを馳せてるのかなと感じた。
2016年に、「西国疾走少女」で「女による女のためのR-18文学賞」読者賞を受賞した、一木けいさんのデビュー作。 なるほど、女のための読み物である。 一人の女性の人生を主軸に、思春期の瑞々しさ、二十代の混沌、四十代の…その時その時の心情が痛い程伝わってくる。 自分はこんな風に疾走してきただろうか。若...続きを読むい頃を怠惰に過ごすと、後からちゃんと皺寄せが来る。人生はうまくできている。 それに早く気づけた人が勝ちかな。 短編集か?と思っていると、「ああ!あの時のあの子か!」などと、どの話も本筋から枝分かれしているだけで、現在過去未来が絡み合い、しっかり繋がっている。伏線も張られていて、読み進める楽しみがあった✨ 素敵な作家さんだ〜世代も近い(´- `*) #うしなった人間に対して1ミリの後悔もないということがありうるだろうか あるさ、そりゃ。
その男とつがえという自分の核からの命令 という言葉がドキッとした。 恋をするということは ごちゃごちゃ考えなくても シンプルに、もっと本能で動いていいんじゃないだろうか そう思いました。 林檎味の大玉の飴、シュワシュワする味 とか 尖った喉仏 とか 学生時代を懐かしく思い出した、1章が1番好き。...続きを読む あとの章になるほど、どんどん息苦しくなってきた。 それにしても、涼しい切長の瞳、色白の骨ばった骨格の長身の男の子は、いつの時代もモテモテなんだなぁ。笑 自分も学生時代、そういう子が好きだったのを思い出しました。
椎名林檎さんの帯に惹かれて手に取りました。 『私が50分の円盤や90分の舞台で描きたかった全てが入っている。』 5つの短編集。最初は中学生の由井の恋愛から。各物語の主人公が変わりながらも、繋がりのある一つの物語となっています。 タイトル通り、どんな幸せな人生を歩んでいても、1ミリも後悔がない人な...続きを読むんていない。 どの話も切ないけれど、一気読みされられましたし、読後の余韻はとてもよかった。特に3つ目の潮時が1番刺さりました。 また、大きな後悔にぶつかっても、それだけが自分の全てではない事を感じられるような生き方をしたいと前向きな力を頂いた。 R-18文学ということで、そういう描写もあることや、物語の受け取り方も賛否がありそうなので、万人向けの作品ではないですが、個人的には再読必須の名作です。
「西国疾走少女」 「ドライブスルーに行きたい」 「潮時」 「穴底の部屋」 「千波万波」 5話収録の連作短編集。 タイトルから刺さる。 人生は選択の連続で、選ばなかった道をふと脳裏に思い描く事がある。 運命をほぼ信じない私でも、あの瞬間のタイミングが人生を変えたと感じる出来事がいくつもあった。...続きを読む その感覚が、物語の登場人物達と重なり、胸の奥にしまい込んでいた記憶の箱が開いた。 愛と悪意、瑞々しさとヒリヒリする痛み。 相反する感情が絶妙な均衡で描かれ物語世界に没入した。 後悔を抱えながらも日々は続く。 そしてラスト一行が堪らなく切ない。
人との出会いだけでなく、行動や言動、総じて人生において後悔は必ずある それを思い出す時っていつだろう 生活がうまくいっていない時?人恋しい時?ベッドの中で眠れない夜を過ごす時? あの時こうしていれば、こう言っていたら、少しは人生変わっていたのかな…そんな思いと、その後悔の積み重ねが今の自分を形成して...続きを読む生きている
椎名林檎さんが帯の推薦文を書いていると聞いて読んだ。 桐原の視点が最後に来なかったのも、一つの心残りなのかなと思った。
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1ミリの後悔もない、はずがない(新潮文庫)
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一木けい
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結論それなの、愛
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