結論それなの、愛

結論それなの、愛

1,925円 (税込)

9pt

バンコクの高級アパートで暮らすマリは、コロナ禍で出張先から帰ってこられない夫と別居生活を送っている。日本にいた母の葬儀にも参加できず、孤独なマリに声を掛けたのは、テオというタイ人青年だった。寄り添い、理解しようと向き合ってくれるテオに、マリは心惹かれるようになる。魂が震える最高純度の恋愛小説。

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    舞台はタイ。南国の果物の皮をむいた時の香りのような魅力的で色気のある文章の数々に魅了されました。「やりたいことは全部やれる」という素敵なメッセージが込められた作品でした。一木けいさんの作品を読むのは初めてでしたが、ハマりそうです。他の作品も読んでみたくなりました。

    0
    2025年10月14日

    Posted by ブクログ

    夕暮れ時に甘く漂う花の香り、大胆な気持ちになれる開放的な熱気、一度訪れたタイの雰囲気を思い出しました。

    一木けいさんの小説で、恋愛で本能的に惹かれ合う描写が好きです。

    駐妻の孤独や肩身の狭さを知りました。そんな世界があるのかぁ、という感じ。
    言葉で気持ちを伝えるのも大切だけれど、キスの長さで思い

    0
    2025年08月23日

    Posted by ブクログ

    びっくりするくらい好きな作品だった。3つの連作短編だけど、ひとつひとつが本当に好き。分かりたくないのにわかるやつ、全然ハッピーな作風じゃないけど、タイに二度だけ行ったことある私でも読んでる時タイの香りを感じた。あの国にまた行きたいな

    0
    2025年03月22日

    Posted by ブクログ

    初読みの作家さん
    タイに駐在する女性たちが主人公たちの連作短編集
    みんなどこかで人とのつながりに飢えていて、それをどうにかしようともがいてた
    どれも良かったけど、1作目の菜食週間が好きだった
    心理描写が巧みでどんどん引き込まれてった
    久々にもっとこの人の書いた文を読みた!ってなった。

    0
    2025年10月05日

    Posted by ブクログ

    論理感グチャグチャ、色に溢れたタイでの生活に最初はうわぁとなったけど、皮膚に纏わりつくような暑さと濃い花の香り、あの現地の男独特の欲しい言葉をくれる時間に包まれると、あぁ細かい事はもうどうでもよくなっていくんだなと妙に納得した。一人は逃避行し、また一人は罪を犯し、そしてまた一人現実の世界へ戻っていっ

    0
    2025年08月18日

    Posted by ブクログ

    駐在妻とそれに類する女たちの物語。駐在してる友達はいても駐妻してる友達はいないのに、リアルを感じる。現地で生まれた愛の方が本当の愛だって思っちゃうもんなのかなあ。一木けい、こういうのも書くんだね。

    0
    2025年04月29日

    Posted by ブクログ

    日本を離れて生活する女性達の苦労が生々しくてリアルだった。恋愛においてずっと幸せが続く訳ではない、当たり前だけど忘れてしまいがちな事実に気付かされる。テオとマリの話を読んでて、自分の気持ちに正直に向き合ってリスクのある行動ができるマリは強いし美しいと思った。

    0
    2025年04月20日

    Posted by ブクログ

    連作短篇3篇
    タイを舞台に駐在員の妻たちのそれぞれの人生模様。それらがゆるく繋がり愛や理解し合うこと、コミュニケーションなどが響きあっている。

    0
    2025年09月18日

    Posted by ブクログ

    タイの駐妻達の虚無とそれを埋めようとする恋愛模様の話。
    大事な人を失ってからその大切さに気づいたり、人と通じ合うことを諦めたら心から通じ合う人が現れたり。
    人は誰しも心のどこかに虚無を抱えていて、それを埋めようともがくか、それを抱えたまま生きるかの選択をしているのかもしれない。
    「伝えたい、伝わらな

    0
    2025年07月04日

    Posted by ブクログ

    登場人物たちの喪失感、焦燥感の凄まじさに圧倒された。特に紗也子さんの話は身につまされてしまった。夫婦関係に悩んでいた時期に紗也子さんと同じ状況だったら、間違いなく同じような行動をとっていただろうと思う。機会が無くて良かった。平凡で平穏な日々に感謝したくなる読後感を持たせる作品だった。

    0
    2025年07月02日

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