錦繍

錦繍

572円 (税込)

2pt

「前略 蔵王のダリア園から、ドッコ沼へ登るゴンドラ・リフトの中で、まさかあなたと再会するなんて、本当に想像すら出来ないことでした」運命的な事件ゆえ愛しながらも離婚した二人が、紅葉に染まる蔵王で十年の歳月を隔て再会した。そして、女は男に宛てて一通の手紙を書き綴る――。往復書簡が、それぞれの孤独を生きてきた男女の過去を埋め織りなす、愛と再生のロマン。

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錦繍 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    宮本輝の代表作の一つである恋愛抒情小説。元夫婦である男女の文通という形式をとりながら描かれるピュアな風情に包まれている作品。かつての円満な夫婦生活は、夫が元恋人に無理心中を図られるという悲劇的な事件によって幕を閉じてしまった。しかし、数年後に山形の蔵王のロープウェイの中で運命的な再会を果たし、2人は

    0
    2024年08月15日

    Posted by ブクログ

    夫婦だった男女2人の手紙のやり取りで 哀しい過去から進んでいく物語ですが
     逸品。
    人の内的な葛藤や昇華、成長を描いたとつとつとした話。この先何回か読み直すたびに、新たに見えてくる物があるだろうなぁ。

    0
    2024年07月28日

    Posted by ブクログ

    宮本輝さんにはまったのは、大学生の頃。
    この本もたしか、20歳過ぎくらいに読んだ。

    まずは往復書簡形式の美しい文体が魅力。

    そして、過去の出来事から受けた傷を持ちながら生きていく大人の姿。

    印象に残っているのは、モーツァルトのレコードをかけてくれる喫茶店。

    「木やから、よう燃えよる」

    人生

    0
    2024年06月23日

    Posted by ブクログ

    『錦繍』 著者:宮本輝 / 出版:新潮社

    ----------------

    2024年現在で1番没頭して読めた本『錦繍』

    昭和60年に発行された本書は、古いながらも
    男と女の恋愛観や貞操感をみごとに表現しています。

    ざっくりとした内容。離婚した男女が10年振りに
    奇跡的にであい、そこから文通

    0
    2024年06月14日

    Posted by ブクログ

    なんという読み応えのあるお話なのでしょう。読み終わった後の心の充実感が半端ない上に、二人の生きる強さに圧倒される。亜紀と年齢が同じなだけに、経験の深さと人物の醸成のされ方が凄いと思ってしまった。10年以上歳が離れてるように思う。

    あの事件の真相は何だったのか、という単純な話じゃなかった。

    あの事

    0
    2024年06月13日

    Posted by ブクログ

    過去が今を作り、今でさえ未来の何かを担っている
    宇宙のカラクリ
    人の業とは?を考えた。

    どの主人公の顔も姿も街並みもリアルに感じ取ることができる一気読み系の作品だった。

    哀しい出来事、進む時間、
    自分の気持ちと向き合うにも時間が必要だなとも思わされた

    0
    2024年03月03日

    Posted by ブクログ

    開成中高の国語教諭が中学生時に同校国語教諭から勧められた、という話から手に取ったもの。
    あらすじを見て期待出来ないと思っていたが、やられた。昭和の小説らしい文章の美しさに。言葉選びのセンスと両者の奥ゆかしさが、か弱く心に響く。
    宮本輝氏の舞台はいつも自分に身近なところであり、風景が重なっていく中で、

    0
    2024年02月17日

    Posted by ブクログ

    素晴らしかった。有名な往復書簡の小説。

    かつての夫と、蔵王のゴンドラの中で偶然再会をし、長文の手紙のやり取りが始まる。

    10年前になぜ離婚しなければならなかったか? 
    納得しないまま別れることになったある事件。
    その真相と、10年間の空白を手紙が埋めていく。

    お互いに過去を見つめ直し、呼び起こ

    0
    2024年02月16日

    Posted by ブクログ

    宮本輝という小説家の、最も脂の乗った作品が『錦繍』だと思います。

    蔵王の鮮やかな紅葉の描写ばかり記憶に残っていましたが、久々に読み返してみると最後の手紙のやりとりが凄く良かったですね。
    過去を打ち明け、清算し、前に進もうとするふたりの姿と、それを支える家族の存在。温かさしかないです。

    星島照孝氏

    0
    2023年11月09日

    購入済み

    映画化されることを期待します、

    0
    2019年09月06日

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