作品一覧
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ユーザーレビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレ白状したら罪が軽くなったってラスト
結果だけを見て、一律に罰の重さは計れない。
どんな境遇、状況で実行するに至ったか、精査するために警察・検察・裁判官がいる。罪に対して、然るべき罰を与えることが重要だと言われているようだった。
検察官をやっている親戚がこの本を大事に持っていた理由が少しわかった気がした。
みんな悪いことをして生きている。
罪の意識に苛まれながら、忘れた頃にまた思い出しながら。
私も今までたくさん無邪気に悪いことをしてきた。
主人公のラスコーリニコフは、ある学生のそそのかすような意見に乗っかって、貧困の元・学生を苦しめるクズみたいな人間なんだから殺していいじゃんって、ハエを殺 -
Posted by ブクログ
ふぅー(読み切った達成感と感動のため息)
罪の意識に苛まれたラスコーリニコフは、偶然出会ったソーニャという女性の生き方に触れ、罪を告白する。妹ドゥーニャと母とのやり取り。ドゥーニャに思いを寄せるスヴィドリガイロフとの修羅場。まあ皆さん饒舌だこと!笑
数ページにわたる台詞があるから途中で本を閉じられない。
1番のパワーワードは、ソーニャの『十字路へ行って、みんなにお辞儀をして、大地に接吻しなさい。だってあなたは大地に対しても罪を犯したんですもの、それから世間の人々に向かって大声で、〈わたしは人殺しです!〉と言いなさい』だったな。
ただ、結末にたどり着くまでに、ラスコーリニコフは改心したのか -
Posted by ブクログ
積んでる期間が長すぎると何故か読んだ気になってしまっている。罪と罰もその一つ。今回やっと読めた。
大学生ラスコーリニコフは強欲な金貸しの老婆を、独善的な思想から殺害することを企てる。ところが計画していなかった老婆の妹まで殺害してしまう。この殺人がラスコーリニコフに罪の意識を背負わせ、人生を狂わせていく。
犯行後に感じる恐怖や猜疑心、情緒不安定になっている様子がリアル。冗長で回りくどい台詞がその辺りをよく表していると感じた。
ラスコーリニコフほどの罪を犯したことはないけど、何故だか心理はよく理解できるんだよな。よくこんなに伝わってくる描写ができるなという尊敬の笑いと、疲弊しきった読後。