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  • 一人称単数

    一人称単数

    小説・文芸
    3.8
    1巻790円 (税込)
    人生にあるいくつかの大事な分岐点。そして私は今ここにいる。 ――8作からなる短篇小説集、待望の文庫化! ビートルズのLPを抱えて高校の廊下を歩いていた少女。 同じバイト先だった女性から送られてきた歌集の、今も記憶にあるいくつかの短歌。 鄙びた温泉宿で背中を流してくれた、年老いた猿の告白。 スーツを身に纏いネクタイを結んだ姿を鏡で映したときの違和感――。 そこで何が起こり、何が起こらなかったのか? 驚きと謎を秘めた8篇。 「一人称単数」の世界にようこそ。 ※この電子書籍は2020年7月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 日暮れのあと

    日暮れのあと

    小説・文芸
    4.1
    1巻790円 (税込)
    生と死、そして性愛――人生を謳いあげる至高の短編小説集 【誰だって、人に知られたくない秘密がある。】 「過ぎてみれば、全部、どうってことなかった」 こんなに心を震わす小説が、他にあるだろうか――? 孤独、死、性愛と情熱、そして嫉妬…… 人に悟られたくない、繊細な心の機微を見事に描く極上の短編小説集。 【解説・小川洋子】 老いを感じながら山裾で暮らす童話作家の72歳の雪代。庭を訪れた植木屋の若者から、還暦過ぎの風俗嬢への一途な恋心を聞き嫉妬するが…(表題作)。自分の夫と一緒に死んだ女に、線香をあげる妻が放つ不穏な空気(「喪中の客」)。 誰しも運命に逆らえず秘密を抱えて生きていく。 短編の名手・小池真理子が放つ、至高の7編。 〈あの人に抱いた、言葉にできない想い――〉 ・いつものように彼女に請われても、彼は化粧をしようとしなかった。(「アネモネ」) ・ある日、朽ち果てて使われなくなった玄関のブザーが鳴った…(「喪中」の客) ・若かったおばの白いふくらはぎと甘ったるい声が、彼女の遺骨を抱いて蘇る(「ミソサザイ」) ・40歳の時に恋をした相手は、大学生。旅館で親子と間違われて…(「微笑み」) 単行本 2023年6月 文藝春秋刊 文庫版 2026年4月 文春文庫刊  この電子書籍は文春文庫版を底本としています
  • クライマーズ・ハイ

    クライマーズ・ハイ

    小説・文芸
    4.4
    1巻784円 (税込)
    1985年、御巣鷹山で日航機が墜落。その日、北関東新聞の古参記者・悠木は同僚の元クライマー・安西に誘われ、谷川岳に屹立する衝立岩に挑むはずだった。未曾有の事故。全権デスクを命じられ、約束を違えた悠木だが、ひとり出発したはずの安西はなぜか山と無関係の歓楽街で倒れ、意識が戻らない。「下りるために登るんさ」という謎の言葉を残して――。若き日、新聞記者として現場を取材した著者みずからの実体験を昇華しきった、感動あふれる壮大な長編小説。
  • 罪人の選択

    罪人の選択

    小説・文芸
    3.8
    1巻781円 (税込)
    2年半の沈黙を破り、満を持して世に放つ貴志祐介ワールド全開の作品集。 最新SF「赤い雨」は、パンデミックが起きたときあらわになる人間の本性を描いた、今読むべき一作。 表題作は、著者自身が「ここまで強いテンションを維持した作品は、書いたことがありません」と断言する手に汗握るミステリー。 人間の愚かさが絶望で世界を塗りつぶすとき、希望が一筋の光となって未来を照らし出す。 〈収録作〉 「夜の記憶」――『十三番目の人格‐ISOLA‐』『黒い家』で本格デビュー前に書かれた貴重な一編。水生生物の「彼」は、暗黒の海の中で目覚め、「町」を目指す。一方三島暁と織女の夫婦は、南の島のバカンスで太陽系脱出前の最後の時を過ごす。二つの物語が交錯するとき、貴志祐介ワールドの原風景が立ち上がる。 「罪人の選択」――1946年8月21日、磯部武雄は佐久間茂に殺されようとしていた。佐久間が戦争に行っている間に、磯部が佐久間の妻を寝取ったからだ。磯部の前に出されたのは一升瓶と缶詰。一方には猛毒が入っている。もしどちらかを口にして生き延びられたら磯部は許されるという。果たして正解は? ほか「呪文」「赤い雨」の全4作。 ※この電子書籍は2020年3月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 万感のおもい

    万感のおもい

    小説・文芸
    4.0
    1巻781円 (税込)
    確かな人生の手触りに涙がにじむエッセイ集 笑いあり、涙ありの絶品エッセイ46篇を収録! 「万」エッセイの文庫最新刊。 日々に溢れるたくさんの色 大学生活をおくった京都のこと 生まれ育った大阪のこと これまで読んできた本 対談で出会ったあの人の話 大切な人との別れ 直木賞受賞までの道のり 作家として過ごす毎日のこと…… 出会った人と話し、季節の移ろいを目の当たりにし、日常の中で起きる新鮮な出来事が、たくさんの記憶を色鮮やかに呼び起こす。 ――今日も私は「しあわせな気持ち」を求め、仏頂面で執筆中である。 万城目節全開! ユーモアたっぷり、でもときに切ない。 日常の「面白い」を鋭く切り取った、確かな人生の手触りに満ちる名エッセイ。 直木賞受賞までの道のりを描いた「待ち会戦記」、「直木賞賞金の使い道」、陸上競技選手・田中希実さんと会った日のこと、そしてクイズ番組出演の記録の4篇の名作を新たに収録! 単行本 2022年5月 夏葉社刊 文庫版 2025年10月 文春文庫刊 この電子書籍は文春文庫版を底本としています。
  • マイ遺品セレクション

    マイ遺品セレクション

    小説・文芸
    3.5
    1巻781円 (税込)
    ※電子書籍版の写真はカラーです。 「マイ遺品」とは、「死ぬまで捨てるもんか!」と強い意志を持って収集し続けているモノのこと。 還暦過ぎても生前整理や断舎離は一切やらず、人に見せて笑ってもらうためだけに倉庫まで借りて集め続けている「マイ遺品」を一挙大公開! ヤシの実を使ったキャラ人形やヘンな掛け軸など、もらってもうれしくないみやげ物(「いやげ物」と命名)、街で見かける「Since○○」と書かれた看板の写真、世界各国盤のボブ・ディランのレコード(デザインはほぼ同じ!)、子供の交通事故防止のために立てられた「飛び出し坊や」の写真、名所があまりない土地に発生しがちなカスみたいな風景の絵葉書(「カスハガ」と命名)、カニの表紙がおいしそうな旅行パンフレット(「カニパン」と命名)、冷蔵庫にはられがちな水道工事などの宣伝マグネット(「冷マ」と命名)……。 著者ならではの視点でカテゴリーを作り、独自のセンスで名前をつけて、「メディアで発表することを前提」で集めまくった「自分にとっては大切なモノ」たちを「遺族は困るだろうけど、死ぬまで捨てられないマイ遺品」として、熱い文章と集めた証拠写真で紹介。 コレクションや趣味の域をこえてもはや「集めることが癖になってしまった」という著者の「マイブーム」の集大成! ※この電子書籍は2019年2月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 怪談和尚の京都怪奇譚

    怪談和尚の京都怪奇譚

    小説・文芸
    4.2
    1巻662円 (税込)
    京都の怪談名人の、ぜんぶホントの怖~い話 死者からの電話、人形の怨念、線路にしゃがむ老婆……。 京都の古刹・蓮久寺の住職が相談を受け体験した、怖くて、ホントで、不思議な実話の数々!
  • ハンチバック

    ハンチバック

    小説・文芸
    3.8
    1巻660円 (税込)
    23の国と地域で翻訳決定! 芥川賞受賞作 【2025 国際ブッカー賞ロングリスト】【2025全米図書賞・翻訳文学部門ロングリスト】に選出! 23の国と地域で翻訳決定。話題沸騰の芥川賞受賞作がついに文庫化! 「私の身体は生きるために壊れてきた。」 井沢釈華の背骨は、右肺を押し潰すかたちで極度に湾曲している。 両親が遺したグループホームの十畳の自室から釈華は、有名私大の通信課程に通い、しがないコタツ記事を書いては収入の全額を寄付し、18禁TL小説をサイトに投稿し、零細アカウントで「生まれ変わったら高級娼婦になりたい」と呟く。 ある日、グループホームのヘルパー・田中に、そのアカウントを知られていることが発覚し――。 【文庫版の特徴】 ・ルビを大幅に増やしました。 ・著者が執筆にあたり大きな影響を受けたと語る『凜として灯る』の著者・荒井裕樹氏との往復書簡「世界にとっての異物になってやりたい」(「文學界」2023年8月号)は、大変話題となりましたが、今回新たな書簡を特別付録として追加し、全文を巻末に収録しました。 単行本 2023年6月 文藝春秋刊 文庫版 2025年10月 文春文庫刊 この電子書籍は文春文庫版を底本としています。
  • 法廷 弁護士たちの孤独な闘い

    法廷

    昭和三年、広島で起こった養母殺しの容疑者山本老は、実に五十数年間に渡って無実を訴え続けて再審を請求、「第二の加藤老事件」といわれている。昭和四十九年、千葉で起きた両親殺しの容疑者は「史上稀に見る残忍な凶悪事件」として死刑を言い渡された……。陪審制度支持の立場から、長年に渡って日本の司法・裁判制度の問題点を追及してきた著者が、周到綿密な取材をもとに、冤罪事件に取り組む弁護士たちの、地道で真摯な闘いを描いた異色の裁判ドキュメンタリー。
  • 池波正太郎と七人の作家 蘇える鬼平犯科帳

    池波正太郎と七人の作家 蘇える鬼平犯科帳

    永遠のヒーロー「鬼平」再来! 人気作家7名が、伝説の男に新たなる命を吹き込みます。 池波正太郎が長谷川平蔵を主人にした短篇小説「浅草・御厨河岸」を書いたのは、昭和42(1967)年のこと。 オール讀物12月号に掲載されたその短篇は大きな反響を呼び、「鬼平犯科帳」としての連載が始まりました。 「鬼平」誕生50周年を迎えた2017年。この記念すべき年に、7人の作家が「鬼平」へ新たな命を吹き込みます。 逢坂剛は「逢坂・平蔵シリーズ」の特別版、上田秀人は武家という官僚社会で生きる平蔵の立場を、諸田玲子は妖盗・葵小僧と鬼平の再対決、風野真知雄は人気シリーズ「耳袋秘帖」鬼平版。 門井慶喜が木村忠吾の食欲の夏を描けば、土橋章宏は平蔵と料理人の味対決、梶よう子は史実の長谷川平蔵に迫ります。これらの短篇に加え、池波正太郎が自らベスト5に選んだ鬼平作品の中から「瓶割り小僧」を特別収録。 各作品に池波正太郎のカット画を使用した、豪華な競作短編集をお楽しみください。
  • 最高のオバハン 中島ハルコの恋愛相談室

    最高のオバハン 中島ハルコの恋愛相談室

    小説・文芸
    3.7
    1巻652円 (税込)
    中島ハルコ52歳、バツ2、女社長。自称・いま最もブレイクしているオバハン。金持ちなのにドケチで、口の悪さは天下一品。新幹線ホームのキヨスクで週刊誌を立ち読みしたり、大地震が起きたとき、無理矢理運送会社のトラックに自宅まで送らせたりといった無茶苦茶なエピソードが満載。そんな彼女の周りには、なぜか悩みごとを抱えた人間が寄ってくる。「十年間付き合ってる不倫相手に貸した三百万円が返ってこない」「老舗の和菓子屋の跡継ぎ息子がミュージシャンになると言い出した」「自分の学歴(東大卒)が高すぎてオトコができない」「40過ぎてやっと結婚したい相手が現れたのに、同居している実家の両親が結婚に猛反対」など、さまざまな相談が持ち込まれる。これらの悩みを、ハルコは決してきれいごとは言わず、独特の人生観によって解決していく。 心あたりのある人は読んで恐ろしくなり、若い読者にとっては、きたる人生の参考書にすらなるのではないだろうか。常識にとらわれず、本音で行動するハルコの歯に衣着せぬ物言いには、聖人君子の教えにはない、不思議な説得力がある。胸のすくような啖呵と、ハルコの傍若無人なようで鋭い洞察力が、悩める人々の背中を押してくれる、痛快エンタテインメント小説。※本作品は 2017年10月5日まで販売しておりました単行本電子版『中島ハルコの恋愛相談室』の文庫電子版となります。 本編内容は単行本電子版と同じとなります。
  • ソロモンの犬

    ソロモンの犬

    小説・文芸
    3.9
    1巻652円 (税込)
    大学生・秋内の目の前で、幼い友人・陽介はトラックに轢かれた。いきなり走り出した愛犬のリードに引きずられての、無惨な事故。陽介は助教授のひとり息子だった。あの時、犬はなぜいきなり走り出したのだろう? 居合わせた同級生たちは関係があるのか…現場で感じた違和感が忘れられない秋内は、動物生態学に詳しい間宮先生に相談して、自分なりの捜査をはじめる。そして予測不可能の結末が…! 青春の滑稽さ、悲しみを鮮やかに切り取った、俊英の傑作ミステリー。
  • 色の秘密 色彩学入門

    色の秘密 色彩学入門

    ビジネス・実用
    3.9
    1巻763円 (税込)
    色彩学のバイブル的著書、文春文庫で再登場 人はピンクで若返り白い部屋が美人を作る。赤は血圧を上げ不眠症には青が効く。商品学の草分け的存在の著者が解明した快適色彩生活。
  • 打ちのめされるようなすごい本

    打ちのめされるようなすごい本

    小説・文芸
    4.2
    1巻865円 (税込)
    「ああ、私が10人いれば、すべての療法を試してみるのに」。2006年に逝った著者が、がんと闘いつつ力をふり絞って執筆した「私の読書日記」(週刊文春連載)に加え、1995年から2005年まで10年間の全書評を収録した最初で最後の書評集。ロシア語会議通訳、エッセイスト、作家として56年の生涯を走り抜けた米原万里を知るには必読の一冊。この本には、彼女の才気とユーモアが詰まっています。
  • 翔ぶが如く(一)

    翔ぶが如く

    小説・文芸
    3.9
    1~10巻719~740円 (税込)
    司馬遼太郎畢生の大長編! 西郷隆盛と大久保利通。ともに薩摩藩の下級藩士の家に生まれ、幼い時分から机を並べ、水魚の交わりを結んだ二人は、長じて明治維新の立役者となった。しかし維新とともに出発した新政府は内外に深刻な問題を抱え、絶えず分裂の危機を孕んでいた。明治六年、長い間くすぶり続けていた不満が爆発。西郷は自ら主唱した“征韓論”をめぐって大久保と鋭く対立する。それはやがて国の存亡を賭けた抗争にまで沸騰してゆく――。西郷と大久保、この二人の傑人を中心軸に、幕末維新から西南戦争までの激動を不世出の作家が全十巻で縦横に活写する。
  • 遠い接近

    遠い接近

    小説・文芸
    4.3
    1巻804円 (税込)
    松本清張の軍隊経験が垣間見られる数少ない作品! 過去の徴兵検査で第二乙種不合格、そして三十二歳となった今、兵隊にとられることはないと確信していた山尾に、召集令状が届く。この一枚の紙が、山尾のみならず家族の運命までも大きく狂わすことに。古兵の制裁にも耐え復員したが、すべてを失った山尾は、召集令状を作成した区役所兵事係への復讐を誓う――。
  • 家族の歌 河野裕子の死を見つめて

    家族の歌 河野裕子の死を見つめて

    「歌なら本音がいえるから」。乳がんの再発した妻・河野裕子の発案ではじめた夫・永田和宏と子どもたちとのリレーエッセー。我が家の糠床のこと。息子の子どもたちのこと、長く飼った老猫の失踪、娘の結婚。そして最後の言葉……。愛おしい毎日、思い出を短歌とともに綴りながら、家族はいつか必ず来るその日を見つめ続けた。 母の死をはさんで二年にわたって続けられた、歌人家族によるリレーエッセー。孫たち、娘の結婚、思い出……。そのすべてが胸をうつ。
  • 戸村飯店 青春100連発

    戸村飯店 青春100連発

    小説・文芸
    4.4
    1巻641円 (税込)
    メニューはチャーハン、ラーメンに八宝菜。大阪の超庶民的中華料理店、戸村飯店の二人息子は、要領も見た目もいいクールな兄・ヘイスケと、ボケがうまく単純な弟・コウスケ。兄弟とはうまくいかぬもの、弟が恋する同級生は兄に夢中だし、兄は長男のくせに店を継ぐ気配も見せないまま、東京の専門学校に進学してしまう。弟は、高校を卒業したら俺が店を継ぐと思っているが……大阪と東京で兄弟が自分をみつめ直す、温かな笑いに満ちた傑作青春小説。坪田譲治文学賞受賞作。
  • 動機

    動機

    小説・文芸
    3.7
    1巻641円 (税込)
    『64』で話題沸騰! 横山秀夫の警察小説の原点! 署内で一括保管される三十冊の警察手帳が紛失した。犯人は内部か、外部か? 男たちの矜持がぶつかりあう。表題作(第53回日本推理作家協会賞受賞作)ほか、女子高生殺しの前科を持つ男が、匿名の殺人依頼電話に苦悩する「逆転の夏」。地方新聞の警察担当記者が主人公の「ネタ元」、公判中の居眠りで失脚する裁判官を描いた「密室の人」、珠玉の四篇を収録。
  • アンソロジー 隠す

    アンソロジー 隠す

    冒険、ミステリー、人間ドラマ、恋愛……。 11人の人気女性作家が同じテーマに挑む短編小説集! 誰しも、自分だけの隠しごとを心の奥底に秘めているもの――。 実力と人気を兼ね備えた11人の女性作家たちがSNS上で語り合い、「隠す」をテーマに挑んだエンターテインメントの傑作! 『アンソロジー 捨てる』に続く「アミの会(仮)」が送る、注目シリーズ第2弾。 多彩な物語すべてに、共通の「なにか」が隠されています。 (答えが掲載されている「あとがき」は、最後にお読みください) これが、本物の短編小説集。 ※この電子書籍は2017年2月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 禁断の罠

    禁断の罠

    人気ミステリ作家の新作が勢ぞろい! ミステリの最前線で活躍するスター作家が各々の趣向を凝らした珠玉の6作を一気読み! 驚きも面白さも絶対保証の豪華アンソロジー。
  • 地層捜査

    地層捜査

    小説・文芸
    3.7
    1巻800円 (税込)
    1995年に東京・荒木町で起きた老女殺人。確たる手がかりもなく、未解決のままだったこの事件が、2010年の公訴時効撤廃を受けて再捜査の対象となる。捜査一課の水戸部と、以前この事件を担当していた地域指導員加納は、当時の捜査本部が着目した土地トラブルを追いながら、かつては芸妓、後に置屋の女将として生きた老女とこの街の記憶に目を向けていく。そう、事件の「地層」を掘り起こすのだ??。『廃墟に乞う』で直木賞を受賞した警察小説の名手が放つ待望の新シリーズ、いよいよ開幕!
  • 花束は毒

    花束は毒

    小説・文芸
    3.7
    1巻800円 (税込)
    未来屋小説大賞受賞! 芳樹は憧れのかつての家庭教師・真壁が結婚を前に脅迫されていると知り探偵に調査を依頼するが――。完全に騙される傑作ミステリー。 憧れの家庭教師だった真壁が結婚を前に脅されていることを知り、僕は尻込みする彼にかわり探偵事務所に調査を依頼。そこに現れたのは中学時代にいじめに遭っていた従兄をえげつない方法で救ってくれた先輩の理花だった。調査を進めるにつれ、見えてきた真実。背筋も凍るラスト。気鋭のミステリ作家による、衝撃の傑作長編! ※この電子書籍は2021年7月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 横浜元町洋菓子譚 春といちごのホームメイド

    横浜元町洋菓子譚 春といちごのホームメイド

    小説・文芸
    3.7
    1巻800円 (税込)
    甘酸っぱくてちょっとビターな連作短編集! 「ホテルクラシカル猫番館」「若旦那さんの『をかし』な甘味手帖」シリーズで大人気の著者が、文春文庫に初登場! 祖父の洋菓子店を引き継ぎ、パティシエとして店を守ってきた花丘春。 経営が厳しくなり、激務がたたって体を壊してしまう。 これから来るクリスマス期を乗り切れるか悩んでいたところに、かつて共に修業した有沢壱悟が突然現れる。 よく似た顔立ちの女の子・璃々花を連れて…。 ショートケーキ・バタークリームケーキ・いちごのタルト・ シュークリーム・コーヒーゼリー… 様々な思い出がつまった、懐かしの洋菓子が続々登場。 山手にあるあのホテルもちらっと出てくるかも…!? 横浜の元町を舞台に、人々を笑顔にするケーキ作りに 奮闘する春と、 何やら事情を抱えた壱悟と璃々花が織りなす、 甘酸っぱくてちょっとビターな連作短篇集。
  • 心はどこへ消えた?

    心はどこへ消えた?

    小説・文芸
    4.4
    1巻850円 (税込)
    あなたは心を見つけ出す 夫が嫌いな上品な老婦人、段ボールにひきこもる少年、悲劇のヒロインを演じる女性……臨床心理士の著者は、日々の出来事やカウンセリングを通して出会う人々の大きな重荷を背負った心が変化する瞬間を掬い上げる。あなたが見失ってしまっている心にもう一度出会うためのヒントが詰まったエッセイ集。 解説・辻村深月 単行本 2021年9月 文藝春秋刊 文庫版 2025年2月 文春文庫刊 この電子書籍は文春文庫版を底本としています。
  • Phantom ファントム

    Phantom ファントム

    小説・文芸
    3.7
    1巻750円 (税込)
    FIREの先は薔薇色なのか? 幻影に覆われた現代を巧みに描いた傑作小説 外資系食料品メーカーの事務職として働く元地下アイドルの華美は、 生活費を切り詰め株に投資することで、 給与収入と同じ配当を生む分身(システム)の構築を目論んでいる。 恋人の直幸は「使わないお金は死んでいる」と華美を笑うが、 とある人物率いるオンラインコミュニティ活動にのめり込んでゆく。 そのアップデートされた物々交換の世界は、 マネーゲームに明け暮れる現代の金融システムを乗り越えゆくのだ、と。 やがて会員たちと集団生活を始めた直幸を取り戻すべく、 華美は《分身》の力を使おうとするのだが……。 高度に発達した資本主義、その欠陥を衝くように生まれる新たな幻影。 自らの価値観と生き方を問われる、いま読まれるべき傑作小説! ※この電子書籍は2021年7月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 昭和が明るかった頃

    昭和が明るかった頃

    小説・文芸
    3.5
    1巻794円 (税込)
    昭和三十年代、人々は映画の中に「明日」を夢見ていた。日活とそこに集ったスター達を通じ経済成長前夜の時代精神を描いた長篇評伝
  • 裁判員法廷

    裁判員法廷

    小説・文芸
    3.4
    1巻631円 (税込)
    ある日、あなたのもとに届いた一通の呼出状。それは裁判員候補者として選ばれたという通知だった。裁判など、もちろん生まれて初めての体験。茫洋とした弁護士、森江春策と敏腕検事、菊園綾子が火花を散らす法廷で、あなたは無事評決を下すことができるのか。裁判員制度の詳細を正確に伝え、法廷での証拠開示ルールを守るという強力な縛りにもかかわらず、見事なリーガルサスペンスに仕上がった傑作。本邦初の“裁判員”ミステリー、ここに開廷。
  • ノモンハンの夏

    ノモンハンの夏

    「絶対悪」が、背広をきてソファに座っている……著者が辻政信に初めて会った感慨である。師団によっては76%という絶望的な損耗率のノモンハン事件を扇動しながら、狂いもせず、戦後は国会議員となった男。この戦いを可能にしてしまったのは、いったい何だったのか? 参謀本部作戦課と関東軍作戦課、二つのエリート集団が齟齬をきたし、満蒙国境の悲劇がはじまった。モスクワのスターリン、ベルリンのヒトラーの野望、中国の動静を交えて雄壮に描く、ノモンハン事件の決定版。
  • アキハバラ@DEEP

    アキハバラ@DEEP

    小説・文芸
    3.9
    1巻784円 (税込)
    社会からドロップアウトした5人のおたく青年と、コスプレ喫茶の超絶的美少女アイドル。感覚が鋭くてアンバランスな彼らが裏秋葉原で出会ったとき、インターネットに革命を起こすeビジネスが生まれた。6人の画期的なアイディアが、ネットの覇権を握ろうとする巨大資本デジキャピのオーナー社長の毒牙にかかる。さあ、おたくの誇りをかけた聖なる戦いがはじまった! TVドラマ、映画の原作としても話題沸騰の、長篇青春電脳小説。
  • 煙霞

    煙霞

    小説・文芸
    3.5
    1巻784円 (税込)
    大阪の私立晴峰女子高校──そこでは理事長が学校法人を私物化していた。あるとき、ホステスと欧州視察旅行に出かける理事長を誘拐した、美術講師の熊谷と音楽教諭の菜穂子。私学助成金の不正受給をネタに、正教員の資格を得ようとするが、2人を操る黒幕の狙いは理事長の“隠し財産”だった。教育現場の闇は100キロの金塊に姿を変え、悪党たちを翻弄する。計画の首謀者は誰なのか、奪った金塊の行方は? 騙し騙され、コン・ゲームの要素が加わった痛快ミステリー!
  • アメリカ紀行

    アメリカ紀行

    小説・文芸
    4.4
    1巻730円 (税込)
    気鋭の哲学者によるアメリカ見聞記 トランプ以後のアメリカの地で、哲学者・千葉雅也は何を考えたのか。 『勉強の哲学』に続く、半年の思考の軌跡と新たな哲学の萌芽。 ※この電子書籍は2019年5月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • シャトウ ルージュ

    シャトウ ルージュ

    小説・文芸
    3.5
    1巻774円 (税込)
    調教(ドレサージュ)によって女は変貌する……。毎夜くりひろげられる美貌の妻の「調教」。そして、仮面をつけた異国の男たちによって弄ばれる妻の白い裸身を、隠し部屋から覗き見る夫の若い医師──。舞台はフランスの古いシャトウ。中世そのままの城内で行われる淫らな“儀式”が外に知られることはない。はたしてこの背徳の行為は、二人の運命に何をもたらすのか? 恋愛小説の第一人者が、「愛と性」の深淵をえがく、官能と背徳の衝撃作。
  • 真夏の犬

    真夏の犬

    小説・文芸
    4.3
    1巻774円 (税込)
    宮本輝が紡ぐ、青春へのメッセージ 野良犬に囲まれた夏の日の恐怖、転校してきた美少女をめぐる争い、アル中の母と住んだ古アパート、奇妙な香具師が売っていた粉薬、同級生の女の子の危険なささやき……。歳月のへだたりを突き抜けてよみがえる記憶を鮮烈に刻みつけ、苦悩と慰めの交錯する人生への深い思いを浮かびあがらせた、9つの短篇。解説・森絵都 【収録作品】 真夏の犬 暑い道 駅 ホット・コーラ 階段 力道山の弟 チョコレートを盗め 赤ん坊はいつ来るか 香炉
  • 人魚のあわ恋

    人魚のあわ恋

    小説・文芸
    4.2
    1~2巻770~800円 (税込)
    「わたしの幸せな結婚」シリーズ累計800万部 顎木あくみの帝都を舞台にした新シリーズ始動! 夜鶴女学院に通う天水朝名16歳。 手首に浮かんだ痣のために家族から虐げられていた。女生徒たちが新しく赴任する美男子の国語教師・時雨咲弥の話題に花を咲かせる中でも、ひとり距離を置く。 そんな朝名に思いがけない縁談が舞い込む。薬問屋を営む天水家に好都合な話で……。 帝都を舞台に新たな和風恋愛ファンタジーが始まる!
  • 朝が来る

    朝が来る

    小説・文芸
    4.3
    1巻764円 (税込)
    第147回直木賞、第15回本屋大賞の受賞作家が到達した新境地! 長く辛い不妊治療の末、栗原清和・佐都子夫婦は、民間団体の仲介で男の子を授かる。朝斗と名づけた我が子はやがて幼稚園に通うまでに成長し、家族は平穏な日々を過ごしていた。そんなある日、夫妻のもとに電話が。それは、息子となった朝斗を「返してほしい」というものだった――。 自分たちの子供を産めずに、特別養子縁組という手段を選んだ夫婦。 中学生で妊娠し、断腸の思いで子供を手放すことになった幼い母。 それぞれの葛藤、人生を丹念に描いた、胸に迫る長編。 河瀬直美監督も推薦! 「このラストシーンはとてつもなく強いリアリティがある。」(解説より)
  • 『罪と罰』を読まない

    『罪と罰』を読まない

    未読者(みどくもの)四人による前代未聞の愉快な読書会 ドストエフスキーの『罪と罰』を読んだことのない四人が果敢かつ無謀に挑んだ「読まずに読む」座談会。 前半では小説の断片から内容をあれこれ推理し、後半は感想と推しキャラを語り合う。 ラスコ(ーリニコフ)、スベ(スヴィドリガイロフ)、カテリーナ……溢れるドスト愛。 「読む」愉しさが詰まった一冊。 解説マンガ・矢部太郎
  • 信仰

    信仰

    小説・文芸
    3.9
    1巻710円 (税込)
    信じることの危うさと切実さに痺れる11篇 「なあ、俺と、新しくカルト始めない?」 好きな言葉は「原価いくら?」 現実こそが正しいのだと強く信じる、超・現実主義者の私が、 同級生から、カルト商法を始めようと誘われて――。 世界中の読者を熱狂させる、村田沙耶香の11の短篇+エッセイ。 表題作は2021年シャーリィ・ジャクスン賞(中編小説部門)候補作に選ばれました。 文庫化にあたり、短篇小説「無害ないきもの」「残雪」、エッセイ「いかり」を追加。 書き下ろしエッセイである「書かなかった日記――文庫版によせて」を巻末に収録。 〈収録作〉 「信仰」「生存」「土脉潤起」「彼らの惑星へ帰っていくこと」「カルチャーショック」「気持ちよさという罪」「書かなかった小説」「最後の展覧会」「無害ないきもの」「残雪」「いかり」 単行本 2022年6月 文藝春秋刊 文庫版 2025年5月 文春文庫刊 この電子書籍は文春文庫版を底本としています。
  • 噓つきジェンガ

    噓つきジェンガ

    小説・文芸
    3.9
    1巻800円 (税込)
    気づいた時には、もう戻れなくなっていた 直木賞受賞作『鍵のない夢を見る』と連なる、 圧巻の辻村ワールド! 大学進学で上京したのに、コロナ禍ですべてが狂った。 孤独感が募るなか、割のよいバイトに誘われる(「2020年のロマンス詐欺」)。 優秀ですんなり合格した長男に比べ苦戦している次男の中学受験。〝特別な事前受験〟があると囁かれた母は(「五年目の受験詐欺」)。 人気漫画原作者・谷嵜レオのオンラインサロンは、オフ会の創作講座が大好評。しかし、主催している紡は、谷嵜に会ったことすらない(「あの人のサロン詐欺」)。 騙す者と騙される者の切実な葛藤と後悔を描く、 スリリングな短篇集。 解説・一穂ミチ 単行本 2022年8月 文藝春秋刊 文庫版 2025年11月 文春文庫刊 この電子書籍は文春文庫版を底本としています。
  • カラフル

    カラフル

    小説・文芸
    4.2
    1巻750円 (税込)
    老若男女に読み継がれる、不朽の名作。 生前の罪により輪廻のサイクルから外されたぼくの魂が天使業界の抽選にあたり、再挑戦のチャンスを得た。自殺を図った少年、真の体にホームステイし、自分の罪を思い出さなければならないのだ。 真として過ごすうち、ぼくは人の欠点や美点が見えてくるようになる……。 実写映画、アニメにもなった、累計100万部突破の青春小説! 解説・阿川佐和子 ※この電子書籍は1997年7月に理論社より刊行された単行本を、文春文庫より文庫化したものを底本としています。
  • 静おばあちゃんにおまかせ

    静おばあちゃんシリーズ

    小説・文芸
    3.9
    1~3巻722~800円 (税込)
    警視庁一課の刑事、葛城公彦は平凡な青年。天才的な閃きにも鋭い洞察にも無縁だが、ガールフレンドの高遠寺円に助けられ、今日も難事件に立ち向かう。法律家を志望する円のブレーンは元裁判官の静おばあちゃん。最後まで予断を許さないストーリー展開で一気に読ませる痛快アームチェア・ディテクティブ連作。
  • ふたご

    ふたご

    小説・文芸
    3.8
    1巻750円 (税込)
    「お前の居場所は、俺が作るから。泣くな」 ピアノだけが友達の孤独な少女の夏子は、異彩の少年・月島と出会い、振り回され、傷付きながらもその側にいようとする。 やがて月島は唐突に「バンドをやる」と言い出した。 彼は、夏子の人生の破壊者でも創造者でもあった。 大切な人を大切にすることが、こんなに苦しいなんて--。 異彩の少年に導かれた孤独な少女。その苦悩の先に見つけた確かな光。 直木賞候補となった鮮烈なデビュー小説。 「生生しくて、切なくて、痛くて、何度も胸を揺さぶられた。この小説が好きだ。好きだ、と叫び出したくなる」 宮下奈都(解説より) 【藤崎彩織】 1986年大阪府生まれ。2010年、突如音楽シーンに現れ、圧倒的なポップセンスとキャッチーな存在感で「セカオワ現象」と呼ばれるほどの認知を得た四人組バンド「SEKAI NO OWARI」でピアノ演奏とライブ演出、作詞、作曲などを担当。研ぎ澄まされた感性を最大限に生かした演奏はデビュー以来絶大な支持を得ている。2017年に発売された初小説『ふたご』は直木賞の候補となるなど、大きな話題となった。他の著書に『読書間奏文』がある。 ※この電子書籍は2017年10月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 武士道シックスティーン

    武士道シックスティーン

    小説・文芸
    4.4
    1巻702円 (税込)
    3歳から鍛えてきた剣道エリートの香織。しかし中学最後の大会で、無名選手にまさかの敗退。その選手を追って、香織は同じ高校に入学するが、再会した因縁の敵・早苗は日舞からの転身という変りだねで、剣道は初心者。なぜあたしは勝てなかった? と悔しさに震える武蔵オタクの香織に対し、早苗はその試合すらすっかり忘れている“お気楽不動心”の持ち主。まったく正反対の2人が竹刀を手に吠える! 打つ! 斬る! 映画化原作の傑作青春エンターテインメント。
  • うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間

    うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間

    小説・文芸
    4.4
    1巻660円 (税込)
    「ふざけんな、ふざけんな、みんないい思いをしやがって」 藤井フィーバーに沸く将棋界で、突然、羽生世代の有名棋士の休場が発表されました。 様々な憶測が流れましたが、その人、先崎九段は「うつ病」と闘っていたのです。 孤独の苦しみ、将棋が指せなくなるという恐怖、そして復帰への焦り……。 体験した者でなければなかなか理解されにくいこの病について、エッセイの名手でもある先崎さんが、発症から回復までを細やかに、淡々と綴ります。 心揺さぶられること、必至! 解説:佐藤優 ※この電子書籍は2018年7月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 獅子吼

    獅子吼

    小説・文芸
    3.8
    1巻743円 (税込)
    稀代のストーリーテラーにして短篇の名手でもある浅田次郎の一球入魂の傑作短篇集。 時代に翻弄される名もなき人々の美しい魂を描いた、心ゆさぶる6篇。 「決して瞋るな。瞋れば命を失う」 父の訓えを守り、檻の中で運命を受け入れて暮らす彼が、太平洋戦争下の過酷に苦しむ人間たちを前に掟を破るとき――。 それぞれの哀切と尊厳が胸に迫る表題作ほか、「帰り道」「流離人(さすりびと)」「九泉閣へようこそ」「うきよご」「ブルー・ブルー・スカイ」を収録。 あの時、あの場所にいなければ降りかかってこなかったはずの過酷な運命に、彼らは勇気をもって立ち向かい、優しさをもって受け入れようとする――。 直球ど真ん中、華と涙の作品集です。 解説・吉川晃司
  • 死んでいない者

    死んでいない者

    小説・文芸
    4.0
    1巻743円 (税込)
    通夜が奇跡の一夜に。芥川賞受賞作 ある秋の日、大往生を遂げた男の通夜に親戚たちが集った。 子、孫、ひ孫三十人あまり。 縁者同士の一夜の何気ないふるまいが、死と生をめぐる一人一人の思考と記憶を呼び起こし、 重なり合う生の断片の中から、永遠の時間が現出する。 「傑作」と評された第154回芥川賞受賞作に、単行本未収録作「夜曲」を加える。 解説・津村記久子
  • 無用庵隠居修行

    無用庵隠居修行

    小説・文芸
    4.7
    1巻733円 (税込)
    直参旗本・日向半兵衛は、出世のことしか考えない同僚に嫌気がさし、「あらゆる欲を捨て去り、何もこだわらぬ無の境地になって死にたい」という願いを込めた「無用庵」で隠居暮らしを始める。のんびりと過ごすはずだったが舞い込んでくる事件の数々。「口は悪いが情けにゃ弱い」日向半兵衛が難事件を解決する痛快時代小説。
  • 木になった亜沙

    木になった亜沙

    小説・文芸
    3.9
    1巻680円 (税込)
    奇妙で、不穏で、とびきり純粋な愛の物語 無垢で切実な願いが日常をいびつに変容させる。今村夏子の世界が炸裂する3篇に、単行本未収録エッセイと村田沙耶香による解説を付す。 ※この電子書籍は2020年4月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 深海の使者

    深海の使者

    インド洋を横切り、アフリカ大陸を回りこんで大西洋を北上する3万キロの隠密行! 第二次大戦中、五回に渡って行われた遣独潜水艦作戦の全貌を描いた著者最後の戦史小説 太平洋戦争勃発後、連合国側に陸路・海路を封鎖され、日本と同盟国ドイツとの連絡は途絶した。この苦境を打破するため、海軍は潜水艦を単独でドイツに派遣する“遣独潜水艦作戦”を敢行した。 マラッカ海峡を抜けてインド洋を横断し、アフリカ大陸を南下、喜望峰を回りドイツ占領下フランスの大西洋岸の港まで、はるか3万キロを連合国側の厳重な対潜哨戒網をかいくぐって往復するという、過酷極まりない作戦。 伊30、伊8、伊34、伊29、伊52。五次に渡る作戦の中で、無事に日本に帰還したのは第二次の伊8一隻に過ぎなかった。 「文藝春秋」連載中から大きな反響を呼び文藝春秋読者賞を受賞。そして本作が著者最後の戦史小説となった。 解説・半藤一利
  • ついでにジェントルメン

    ついでにジェントルメン

    小説・文芸
    3.7
    1巻770円 (税込)
    なぜ、私たちは社会と噛み合わないの? 分かるし、刺さるし、救われる――自由になれる7つの物語。 編集者にダメ出しをされ続ける新人作家、女性専用車両に乗り込んでしまったびっくりするほど老けた四十五歳男性、男たちの意地悪にさらされないために美容整形をしようとする十九歳女性……などなど、なぜか微妙に社会と歯車の噛み合わない人々のもどかしさを、しなやかな筆致とユーモアで軽やかに飛び越えていく短編集。 目次 Come Come Kan!! 渚ホテルで会いましょう 勇者タケルと魔法の国のプリンセス エルゴと不倫鮨 立っている者は舅でも使え あしみじおじさん アパート一階はカフェー 単行本 2022年4月 文藝春秋刊 文庫版 2025年1月 文春文庫刊 この電子書籍は文春文庫版を底本としています。
  • 片想いさん

    片想いさん

    小説・文芸
    4.1
    1巻641円 (税込)
    “本好き”に静かに愛され続けた伝説のエッセイ 大好きな本、癒しのおやつ、恋愛から遠い静かな時間。Suicaペンギンを生んだ人気イラストレーターが紡いだ伝説の人気随筆集。
  • インフルエンス

    インフルエンス

    小説・文芸
    3.8
    1巻719円 (税込)
    大阪郊外の巨大団地で育った小学生の友梨。 同じ団地に住む里子が、家族内で性虐待を受けていたことを知り、衝撃を受ける。 助けられなかったという自責の念を胸に抱えたまま中学生になった友梨は、 都会的で美しい親友・真帆を守ろうとして、暴漢の男を刺してしまう。 ところが何故か、翌日警察に連れて行かれたのは、あの里子だった。 殺人事件、スクールカースト、子育て、孤独と希望、繋がり。 お互いの関係を必死に隠して大人になった3人の女たちが過ごした20年、 その入り組んだ秘密の関係の果てに彼女たちを待つものは何だったのか。 大人になった三人の人生が交差した時、衝撃の真実が見えてくる。 女たちが幼いころから直面する社会の罪、言葉で説明できないあやうい関係性、深い信頼。 ラストに用意された、ミステリファンも唸る「驚き」。 『サクリファイス』で大藪春彦賞を受賞した近藤史恵が描く傑作長編。 解説・内澤旬子 橋本環奈・葵わかな・吉川愛でWOWOW連続ドラマ化決定。 ※この電子書籍は2017年11月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • ラーゲリより愛を込めて

    ラーゲリより愛を込めて

    二宮和也主演映画『ラーゲリより愛を込めて』(2022年12月9日公開)、究極の愛を描く感動巨編映画、その見どころを余すところなく伝えるノベライズ版。 原作は講談社ノンフィクション賞・大宅壮一ノンフィクション賞をダブル受賞した『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』(辺見じゅん・著)。 第二次世界大戦で劣悪な環境のシベリア強制収容所に、捕虜として抑留された山本幡男一等兵。 妻やまだ幼い4人の子供とは離れ離れになったまま、消息もつかめない。 栄養失調や過酷な労働作業で命を落とす者、自ら命を断つ者が出るなか、 常に帰国する日を待ち、人間としての尊厳、生きる希望を持ち続けた山本。 絶望の状況において、収容所のひとすじの希望の光でありつづけた山本幡男を二宮和也が、 夫の帰国を心から信じ11年間待ちつづけた妻モジミを北川景子が演じる。 メガホンをとるのは『8年越しの花嫁 奇跡の実話』『64―ロクヨン― 前編/後編』の 瀬々敬久監督、脚本は『永遠の0』『糸』の林民夫。 涙なくしては読み進めることができない、驚きと感動で心が震わされる、究極の愛の実話。
  • べらぼうくん

    べらぼうくん

    小説・文芸
    4.1
    1巻671円 (税込)
    大学入学後の夏休み、海外で身ぐるみ剥がされサバイバル。在学中、書きあげた小説を読んだ友人からは「気持ち悪い」。卒業後、のどかな静岡での工場勤務から一転、作家になるべく上京するが……。自らの言葉を生み出し始めた浪人時代からデビューするまでの、うまくいかない日々を軽妙に綴る、青春&人生エッセイ。解説・浅倉秋成 ※この電子書籍は2019年10月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 柔らかな頬 上

    柔らかな頬

    小説・文芸
    3.7
    1~2巻710~740円 (税込)
    私は子供を捨ててもいいと思ったことがある――。 衝撃のラストが議論を呼んだ直木賞受賞作。 カスミには、家出して故郷の北海道を捨てた過去がある。 だが、皮肉にも北海道で幼い娘が失踪を遂げる。 じつは夫の友人・石山に招かれた別荘で、カスミと石山は家族の目を盗み、逢引きを重ねていたのだ。 罪悪感に苦しむカスミは一人、娘を探し続ける。 四年後、元刑事の内海が再捜査を申し出るまでは――。 解説・福田和也 ※この電子書籍は1999年4月に講談社より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 歴史をあるく、文学をゆく

    歴史をあるく、文学をゆく

    小説・文芸
    4.0
    1巻702円 (税込)
    歴史と文学をこよなく愛する著者が、探偵眼を光らせつつ、飛鳥から河井継之助の長岡まで、日本史の争乱6つの舞台を訪ね歩く第1部。第2部では視点を文学にうつし、芭蕉、漱石、荷風、司馬遼太郎、藤沢周平ら5人の作家・7作品の世界を散歩する。眼光いよいよ冴えわたり、深まる思索が普遍の真実に肉迫する。著者直筆のイラストも楽しい、紀行文と街上エッセイ。
  • 旅人たちの南十字星

    旅人たちの南十字星

    小説・文芸
    -
    1巻550円 (税込)
    荒涼とした大地で忍耐を強いられ、事件ではつねに被害者となるブラジル日系移民たちに戦慄すべきニュースが入る。運送会社社長と常務が従業員らに巨額の保険をかけ、暴力団と組んで次々と殺害、台湾を経由してパラグアイからブラジルに入国したという。南米社会の複雑怪奇な構造と、犯罪に手を染める男たちの心理をみごとに絡めながら“史上最大の保険金詐取殺人”として耳目を驚かせた事件を題材に、著者が彼らの逃避行を徹底取材して描く迫真の犯罪小説。
  • パンドラ・ケース よみがえる殺人

    パンドラ・ケース

    小説・文芸
    3.8
    1巻682円 (税込)
    「悪趣味だな。仲間で最初に死んだ人間の十三回忌に開くタイムカプセルなんて」。昭和四十六年、雪の温泉宿に集まった八人の大学生は、卒業記念のカプセルに、思い思いの品を納めた。「あたしがきっと最初だわ」と呟いた半田緑は、五年後に失踪。十七年後、七人が彼女の箱を開けると、中には干涸びた指と指輪。その三日後、仲間の一人が首無し死体に! 塔馬双太郎は仲間と事件に挑む。高橋克彦ならでは、“思い出したくない過去の、懐かしく甘美な恐怖”を堪能できる傑作長篇!
  • イン・ザ・プール

    イン・ザ・プール

    小説・文芸
    3.9
    1巻680円 (税込)
    体調不良のはずが水泳中毒に、ケータイがないと冷や汗がでる、勃起して、ずーっとそのまま直らない。藁をもつかむ思いで訪れた神経科で患者たちを待っていたのは──とてつもなくヘンな医者だった! カバと見まごう巨体を揺らし、度外れた好奇心で患者の私生活に踏み込み、やりたい放題。でもなぜか病は快方へ……? 続篇『空中ブランコ』で直木賞受賞、現代世相の病理をコミカルかつ軽妙な筆致で描き出す。精神科医・伊良部の突出した存在感が笑いを招く!
  • キネマの神様

    キネマの神様

    小説・文芸
    4.6
    1巻680円 (税込)
    無職の娘とダメな父。ふたりに奇跡が舞い降りた! 39歳独身の歩(あゆみ)は突然会社を辞めるが、折しも趣味は映画とギャンブルという父が倒れ、多額の借金が発覚した。ある日、父が雑誌「映友」に歩の文章を投稿したのをきっかけに、歩は編集部に採用され、ひょんなことから父の映画ブログをスタートさせることに。“映画の神様”が壊れかけた家族を救う、切なくも心温まる奇跡の物語。第8回酒飲み書店員大賞受賞作!
  • 収容所(ラーゲリ)から来た遺書

    収容所(ラーゲリ)から来た遺書

    戦後12年目にシベリア帰還者から遺族に届いた6通の遺書。その背後に驚くべき事実が隠されていた! 大宅賞と講談社ノンフィクション賞のダブル受賞に輝いた感動の書。 敗戦から12年目に遺族が手にした6通の遺書。ソ連軍に捕らわれ、極寒と飢餓と重労働のシベリア抑留中に死んだ男のその遺書は、彼を敬慕する仲間たちの驚くべき方法により厳しいソ連監視網をかいくぐったものだった。悪名高き強制収容所(ラーゲリ)に屈しなかった男たちのしたたかな知性と人間性を発掘した感動の傑作。第11回講談社ノンフィクション賞(1989年)、第21回大宅壮一ノンフィクション賞(1990年)を受賞。 解説・吉岡忍
  • 廃墟に乞う

    廃墟に乞う

    小説・文芸
    3.3
    1巻672円 (税込)
    仙道孝司は北海道警・捜査一課の敏腕刑事だったが、任務がもとで罹ったPTSDのため、休職を命じられている。ようやく回復してきた頃、かつて札幌で起きた殺人事件と同じ手口で、千葉でデリヘル嬢が殺された。これは13年前のあいつの犯行か? その矢先に犯人から接触された仙道は、旧炭鉱町へ向かう(表題作)。リゾート村、札幌の倉庫、競走馬生産牧場…を舞台に、警察手帳も銃も持たない休職刑事が事件に新たな光と闇を見出す、連作警察小説。直木賞受賞作。
  • 火村英生に捧げる犯罪

    火村英生に捧げる犯罪

    小説・文芸
    3.6
    1巻631円 (税込)
    臨床犯罪学者・火村英生と推理作家・有栖川有栖のかけあいが楽しい「作家アリス」シリーズの短篇集。「とっておきの探偵にきわめつけの謎を」──火村英生のもとにprof. Rを名乗る者から送られてきた犯罪予告めいたファックス。トリックの小さな綻びから犯罪が露呈する表題作ほか、過去の影におびえる男の哀しさが余韻を残す「長い影」、殺された男の側にいた鸚鵡(おうむ)が真実を暴く「鸚鵡返し」など、ごく短い掌篇から短篇まで珠玉の作品が並ぶ1冊。
  • 猫を抱いて象と泳ぐ

    猫を抱いて象と泳ぐ

    小説・文芸
    4.3
    1巻652円 (税込)
    「大きくなること、それは悲劇である」――この警句を胸に11歳の身体のまま成長を止めた少年は、からくり人形を操りチェスを指す。その名もリトル・アリョーヒン。盤面の海に無限の可能性を見出す彼は、自分の姿を見せずに指す独自のスタイルから、いつしか“盤下の詩人”と呼ばれ奇跡のように美しい棋譜を生み出す。架空の友人インディラとミイラ、海底チェス倶楽部、白い鳩を肩に載せた少女、老婆令嬢……少年の数奇な運命を切なく描く。小川洋子の到達点を示す傑作。
  • 水底フェスタ

    水底フェスタ

    小説・文芸
    3.8
    1巻652円 (税込)
    自然を切り崩し、ロックフェスを誘致する以外に取柄もない山村。田舎特有の、窒息しそうな閉塞感に苛立つ高校生の広海は、突然村に戻ってきた地元出身の有名モデル・由貴美と出会い、囚われてゆく。ある晩彼女から「村への復讐に協力してほしい」と持ちかけられ、広海は求めに応じるが、実は由貴美には“真の目的”があった。そしてフェスの夜、取り返しのつかない事件が二人を襲う──。新直木賞作家による傑作長篇。息を呑むラストまでページを繰る手が止まらない!
  • イルカ

    イルカ

    小説・文芸
    4.0
    1巻519円 (税込)
    恋人と初めて結ばれたあと、東京を離れ、傷ついた女性たちが集う海辺の寺へ向かった小説家キミコ。外の世界から切り離された、忙しくも静かな生活。その後訪れた別荘で、キミコは自分が妊娠していることを思いがけない人物から告げられる。まだこの世にやってきていないある魂との出会いを、やさしく、繊細に描いた長編小説。
  • オール・アバウト・セックス

    オール・アバウト・セックス

    ビジネス・実用
    3.0
    1巻611円 (税込)
    フランス文学者・鹿島教授が“エロスの総合図書館”に集めたエッチ本は百数十冊! 欲望のためならゲロも食いたい? 江戸時代はセックスが健康法で、男色はフツウのこと? 「短」か「長」かは関係ない? 人々の欲望を映し出すエロス本を読み解くことで、日本のセックスの実状が浮かびあがる。官能劇画、フーゾク、SM、AV、フェティシズム……教授が教えてくれる「あんなこと」や「こんなこと」が、あなたのエッチ観を変えてしまうかも!?
  • 複合大噴火

    複合大噴火

    1783年の浅間山大噴火は、直後のフランス革命に大きな影響をもたらした――これだけだと「なんのことやら」という話ですが、歴史気候学の見地に立てば、立証が可能になります。日欧でほぼ同時に起こった火山噴火と社会変動の因果関係を探った本書は、発表から20年以上を経た現在でも、まったく古びることがありません。防災の論議が深まりを見せる昨今こそ、広く読まれるべき1冊といえましょう。専門的な話題を興味深く、面白く読ませる著者の腕に脱帽です。
  • キトキトの魚

    キトキトの魚

    小説・文芸
    4.1
    1巻509円 (税込)
    元気でけなげにピチピチと、そんな“キトキトの魚”みたいになりたい――。自意識過剰な一人っ子時代の赤面メモリー、痛恨のフライデー事件の顛末など「事件を呼ぶ女」ムロイが経験したアヤシイ出来事の数々。面白すぎるエピソード満載のベストセラー! あなたも読後は“キトキト”になること間違いなし!
  • 最後のディナー

    最後のディナー

    小説・文芸
    3.9
    1巻611円 (税込)
    ミステリー作家の石岡は女子大生の里美に誘われて英会話学校に通い始めた。ふたりはそこで知り合った孤独な老人・大田原と親交を深めるが、大田原はイヴの夜の晩餐会を最後に帰らぬ人となった。老人はなぜ、「神を見た!」と叫んだのか。御手洗が見抜いた真相とは? 「龍臥亭事件」の犬坊里美が再登場! 表題作など全3篇。
  • 青春を山に賭けて

    青春を山に賭けて

    植村直己はいかにして冒険家になり、いかにして「世界のウエムラ」になったか? ひとりの腕白少年が、大学へ進んで美しい山々と出会い、無一文で日本を脱出、ヨーロッパに渡りアルバイトをしながら、ついに五大陸最高峰のすべてに登頂を果たす。さらには南極大陸単独横断という目標めざして、アマゾンのイカダ下りなど過酷なまでの試練に次々と挑戦する――。大自然の中の「何か」に挑まずにはいられなかった冒険家が、みずからの型破りな青春を語り尽した感動篇。
  • まほろ駅前多田便利軒

    まほろ駅前多田便利軒

    小説・文芸
    4.1
    1巻611円 (税込)
    「ここも一応、東京なんだがな」と言われてしまう“まほろ市”は、東京のはずれの大きな町だ。まほろ駅前で、ひとり便利屋を営む多田啓介のもとに、高校の同級生・行天春彦が転がりこんだ。高校時代、教室でただ1回しか口を開かなかった、ひょろ長い変人だ。ペットあずかりに子どもの塾の送迎、納屋の整理…ありふれた依頼なのに、行天が来てからは、やたらきな臭い状況に追い込まれるハメに。さて、本日のご依頼は? 多田・行天の魅力が全開の、第135回直木賞受賞作。
  • カノン

    カノン

    小説・文芸
    3.8
    1巻600円 (税込)
    自殺者がのこした音楽テープは遺言なのか、それとも怨念なのか。曲を聴いた児童はひきつけを起こし、押入れのチェロはひとりでに弦をはじく。送り主は松本の旧家で作曲をたしなみ、同人誌を発行する「高等遊民」。気味の悪さにテープはうち捨てられるが、音楽だけ別のテープへと乗り移る。死者の真意をさぐるために音楽教師の瑞穂は奔走、その途上、彼女自身が封印してきた過去があばかれることに……。『女たちのジハード』で直木賞受賞の著者による異色ホラー長篇。
  • 最後の一球

    最後の一球

    小説・文芸
    3.8
    1巻600円 (税込)
    自殺未遂をした母親の動機が知りたい--。青年の依頼に、いつになく渋面を浮かべる御手洗潔。やがて原因は悪徳金融業者からの巨額の借金であることが判明し、さすがの御手洗も打つ手がない。だが、奇跡が起った。突然の火事により、債務者を苦しめる書類が灰になったのだ。やがて御手洗は、この奇跡が、偉大な才能を持った1人のスラッガーと、あえなくプロ野球をクビになった凡庸なピッチャーとの友情の賜物だったことを知る。御手洗シリーズ中出色の異色&感動作。
  • 日々是作文(ひびこれさくぶん)

    日々是作文(ひびこれさくぶん)

    小説・文芸
    3.8
    1巻600円 (税込)
    31歳の私に、10年後の私をこっそり教えてあげたい──。離婚して仕事もお金もなく、実家に寄生するしかなかった31歳。直木賞を目標にかかげて、胃痛に苦しみながらも、必死で作品を生み出しつづけた30代中盤。念願の直木賞を受賞した38歳。ずっと一人で生きていくと思っていた矢先の、39歳での再婚。幸せな生活のはずが、うつ病で入院してしまった40歳。絶品の恋愛小説で読者の心をゆさぶる著者も、様々な葛藤を抱えながら生きてきた。心に沁みるエッセイ集。
  • 最終便に間に合えば

    最終便に間に合えば

    小説・文芸
    3.4
    1巻478円 (税込)
    OLから造花クリエーターに転進した美登里は、旅行先の札幌で七年前に別れた男と再会する。身勝手と独占の欲望にさいなまれた苦々しい思い出は、いつしか甘美な記憶にとってかわり、空港へと向かうタクシーの中で美登里を誘ってくる男に、彼女は感情の押さえがたい力をおぼえるようになるが……。大人の情事を冷めた目で捉えた表題作に、古都を舞台に年下の男との甘美な恋愛を描いた「京都まで」の直木賞受賞二作品ほかを収録する充実の短篇集。
  • 幽霊列車

    幽霊列車

    小説・文芸
    3.7
    1巻559円 (税込)
    山間の温泉町へ向う列車から八人の乗客が蒸発してしまった。前代未聞の難事件に取り組んだ中年警部は行く先々で推理マニアの女子大生に出っくわす。捜査の邪魔だとカッカしていたオニ警部殿はいつの間にかこの美女にカッカ。そして二人はいつしか名コンビになる。著者のデビュー作であり、〈幽霊シリーズ〉第一弾となった表題作ほか、二人が出会った10の殺人、5つの事件、「裏切られた誘拐」「凍りついた太陽」「ところにより、雨」「善人村の村祭」を収録。
  • 幽霊指揮者(コンダクター)

    幽霊指揮者(コンダクター)

    小説・文芸
    4.0
    1巻471円 (税込)
    演奏しようとすると、必ず事故が起こるという曰くつきの〈呪われた曲〉。作者もまた、若くして不審死を遂げていたと分かり、その謎に宇野警部と女子大生・夕子が挑むが…。呪いと推理、相反する二つの要素をつなぐ接点とは? 若い恋人の名推理に今回も警部は頭が上がらない。著者のクラシックファンぶりが随所で楽しめる、軽妙洒脱な5つのミステリー短篇。「幽霊」シリーズ第14弾。
  • サイゴンから来た妻と娘

    サイゴンから来た妻と娘

    戦火のサイゴンで日本の新聞記者が、大輪の花のような笑顔に惹かれて子連れのベトナム女性と結婚した。サイゴン陥落後、日本に移り住んだ親子3人だったが、妻のベトナム式生活ぶりと子育て方はまったく変わらず。親に絶対服従のスパルタ教育にショックを受け、可愛いペットのウサギ料理に度肝を抜かれ……毎日のように巻き起こる小事件を通して、アジア人同士のカルチャーギャップを軽妙な筆で描く。大宅壮一ノンフィクション賞受賞作品。
  • 第二音楽室

    第二音楽室

    小説・文芸
    3.8
    1巻550円 (税込)
    学校×音楽シリーズ第一弾。 音楽が少女を、優しく強くあたたかく包んでいく。 校舎の屋上にある音楽室に集まる鼓笛隊の落ちこぼれ組を描いた表題作など、少女が語り手となる四つの物語。 嫉妬や憧れ、恋以前の淡い感情、思春期のままならぬ想いが柔らかな旋律と重なり、あたたかく広がってゆく。 学校と音楽をモチーフに少年少女の揺れ動く心を瑞々しく描いたSchool and Musicシリーズ第一弾。 解説・湯本香樹実
  • かわいい自分には旅をさせよ

    かわいい自分には旅をさせよ

    小説・文芸
    3.5
    1巻580円 (税込)
    男の堕落とはなにか――笑いと涙の極上エッセイ集 責任感の欠如、性的退行。現代の男は堕落した!?一流の人生指南、旅の極意。幻の短篇も特別収録した極上エッセイ集。
  • 幽霊暗殺者

    幽霊暗殺者

    小説・文芸
    4.7
    1巻460円 (税込)
    おなじみ捜査一課の宇野警部と、女子大生・永井夕子の名コンビが活躍する「幽霊」シリーズ第13弾。「子分にして下さい!」と駆け込んできた若い男に、ヤクザの親分は「あいつをやっつけりゃ…」と、バーのテレビに映っていた建設大臣に目をやった。気の弱い、心優しい青年は本当に大臣を撃てるのか? 若い恋人たちの必死さが切ない表題作ほか、時効寸前の殺人犯を懸賞金狙いで追う中年男を描いた「星をつかまえろ」など。普通の人々の哀歓が胸に迫るミステリー4篇。
  • 幽霊結婚

    幽霊結婚

    小説・文芸
    5.0
    1巻458円 (税込)
    バーの裏口で殺された中年男。だが彼には記憶喪失の過去があり、残された年下の婚約者には死者からの電話が……。表題作ほか三篇
  • マディソン郡の橋

    マディソン郡の橋

    200万部超の大ベストセラー! 屋根付きの橋を撮影するため、アイオワ州の片田舎を訪れた写真家ロバート・キンケイドは、農家の主婦フランチェスカと出会う。漂泊の男と定住する女との4日間。時間に縛られ、逆に時間を超えて成就した奇蹟的な愛――。1993年、日本語版が刊行されるやじわじわと感動の輪を広げ、「シンプルで純粋」「涙なくしては読めない」と絶賛された不朽のベストセラー。1995年、クリント・イーストウッド/メリル・ストリープ主演で映画化。
  • 勝手にふるえてろ

    勝手にふるえてろ

    小説・文芸
    3.6
    1巻502円 (税込)
    私には彼氏が二人いる──中学時代からの不毛な片思いの相手と、何とも思ってないのに突然告白してきた暑苦しい同期。26歳まで恋愛経験ゼロ、おたく系女子の良香は“脳内片思い”と“リアル恋愛”のふたつを同時進行中。当然アタマの中では結婚も意識する。しかし戸惑いと葛藤の連続で……悩み、傷つき、ついにはありえない嘘で大暴走!? 良香は現実の扉を開けることができるのか? 切なくキュートな等身大の恋愛小説。単行本未収録「仲良くしようか」も収録!
  • 死神

    死神

    小説・文芸
    3.6
    1巻559円 (税込)
    本当に困っている人はだれ? 市の福祉事務所に勤めるケースワーカーの仕事は、毎日が事件の連続だ。金もなく、子どもと公園で野宿する女性は、それでも働こうとしない。ケースワーカーを脅迫するバーのママ。結婚詐欺を繰り返してきた72歳の老女。アルコールに人生を蝕まれた男。かつては成功しながら栄養失調で保護された作家。社会からはみだした、ときにしたたかな「弱者」たちにどう対したら良いのか、日々奮闘するワーカーたちの事件を描いた連作短篇集。
  • 涼しい脳味噌

    涼しい脳味噌

    小説・文芸
    4.0
    1巻519円 (税込)
    少し前までは「身体髪膚、これを父母に受く」と教えられたものだ。ところが、“武士は食わねど高楊枝”と言い出したあたりから、日本人は精神第一主義に走り「身体」を置きざりにしてきた。脳死や臓器移植が取沙汰される昨今、改めて「心と身体」について考えてみたい。生身の人体を陳列した「人体博物館」があると良いのだが……。ベストセラー『バカの壁』著者による、64のコラム。思想、言語、権力、文化、教育を自然と相対させ、生命の本質を抉り出す。
  • 心に残る人々

    心に残る人々

    小説・文芸
    -
    1巻550円 (税込)
    坪内逍遙、菊池寛、久米正雄、横光利一、正宗白鳥、吉川英治、林芙美子、島木健作……といった作家から、片山哲などの政治家、あるいは市井のコロッケ屋のおやじさんに至るまで、人生の折々で心の琴線にふれた人々の想い出を情味ゆたかに綴って、大正末期から戦後二十数年までの自画像を浮き立たせる好エッセイ「心に残る人々」。習作時代から芥川賞受賞を経て、作家として安定した地位が与えられるまでの文学的経歴を綴った「出世作のころ」も同時収録。
  • 風味絶佳

    風味絶佳

    小説・文芸
    3.8
    1巻580円 (税込)
    作家生活20周年におくる、恋愛小説の最高傑作 「甘くとろけるもんは女の子だけじゃないんだから」。恋の妙味を描く珠玉の6篇。20年目のマイルストーン的作品集。谷崎賞受賞作 70歳の今も真っ赤なカマロを走らせるグランマは、ガスステイションで働く孫の志郎の、ままならない恋の行方を静かに見つめる。 ときに甘く、ときにほろ苦い、恋と人生の妙味が詰まった小説6粒。
  • 火花

    火花

    小説・文芸
    4.1
    1巻509円 (税込)
    NHKでドラマ放送スタート!(出演・林遣都、波岡一喜、門脇麦) 第一五三回芥川賞を受賞し、二〇一五年の話題をさらった「火花」が文庫化。 受賞記念エッセイ「芥川龍之介への手紙」を併録。 売れない芸人の徳永は、天才肌の先輩芸人・神谷と出会い、師と仰ぐ。 神谷の伝記を書くことを乞われ、共に過ごす時間が増えるが、やがて二人は別の道を歩むことになる。 笑いとは何か、人間とは何かを描ききったデビュー小説。 第一五三回芥川賞を受賞し、累計発行部数283万部を誇る傑作が待望の文庫化!
  • 証明

    証明

    小説・文芸
    4.0
    1巻499円 (税込)
    妻はきっと不倫している――収入のない小説家志望の夫は、雑誌記者の妻に、日に日に嗜虐的になってゆく。とことん追い詰められた妻は……「証明」。農地が住宅地に変わってゆく。新旧の住民が混じる町で起きた殺人の闇を描く「新開地の事件」。努力の末、新興宗教の教祖になりあがった男の軌跡「密宗律仙教」。夫の東北出張中に東京で妻が殺された。夫の足取りは確認され、妻を訪ねた男の存在も。しかし何かがおかしい?「留守宅の事件」。日常に潜む惨劇を描いた傑作推理4篇!
  • クワイエットルームにようこそ

    クワイエットルームにようこそ

    小説・文芸
    4.0
    1巻489円 (税込)
    第134回芥川賞(2006年)候補作。 恋人との大喧嘩の果て、薬の過剰摂取(オーバードーズ)で精神病院の閉鎖病棟に担ぎ込まれた明日香。そこで拒食・過食・虚言・自傷など、事情を抱えた患者やナースと出会う。普通と特別、正常と異常……境界線をさ迷う明日香がたどり着いた「場所」とは一体、どこなのか? 悲しくて笑うしかない、絶望から再生への14日間を描いた本作は2007年、松尾スズキ自身の監督・脚本で映画化された(主演・内田有紀)。 解説・枡野浩一
  • レクイエム

    レクイエム

    小説・文芸
    3.5
    1巻519円 (税込)
    「腕を一本、芋の根元に埋めてくれ」大教団幹部の伯父から託された奇妙な遺言。痴呆の進んだ老人の戯言なのか。葬儀にきた旧友の暗い表情は何を語るのか……。答えは遠い異国の大自然に埋もれていた。衝撃的な事実が神秘の世界を呼び起こす表題作ほか、男運が尽きた女が自殺しようと訪れた地で思わぬ運の反転を招く「ニライカナイ」、夫の幼児虐待の不気味さを描く「コンクリートの巣」など、別世界への扉を開けてしまった孤独な現代人の心の闇に迫る六つの幻想短編集。
  • しょうがの味は熱い

    しょうがの味は熱い

    小説・文芸
    3.7
    1巻488円 (税込)
    同棲=結婚じゃないの?! 煮え切らない男・絃と煮詰まった女・奈世が繰り広げる現代の同棲物語。トホホ笑いの果てに何かが吹っ切れる、迷える男女に贈る一冊。
  • 90メートル

    90メートル

    小説・文芸
    4.7
    1巻800円 (税込)
    山時聡真・菅野美穂主演 映画『90メートル』(2026年3月27日[金]公開)ノベライズ。 山時聡真(『君たちはどう生きるか』)×菅野美穂(『ディア・ファミリー』)W主演! 『か「」く「」し「」ご「」と「』新進気鋭の監督・中川駿、初のオリジナル脚本を映画化。 〈物語〉 小学生の頃からバスケットボール一筋だった佑(たすく)。高校2年のとき、母・美咲が難病を患ったことで、母子家庭で育った佑はバスケを辞め、美咲の世話を優先せざるを得なくなる。 ヘルパーの支援はあるものの24時間体制ではないため、佑が美咲のケアをしながら家事をこなす日々を送っていた。 高校3年生になった今、東京の大学に進学したい気持ちはあるが、美咲を一人にするわけにはいかず、常に手元にある呼び出しチャイムの音が、佑の心に重くのしかかる。その看病が一生続くかのように、自分の夢や希望はすべて諦めかけていたある日、担任の先生から自己推薦での受験を勧められる――。   人生の岐路に立つ高校生の息子と、難病を抱えながら我が子の希望ある明日を願うシングルマザー。 複雑な想いを抱える親子の絆と揺るぎない愛を綴った感涙物語。
  • 犬が育てた猫

    犬が育てた猫

    小説・文芸
    -
    1巻495円 (税込)
    優しい老犬に育てられた猫は自分を犬と思っているのかどうか、鷹揚で食卓の上の食物を狙ったりすることがまったくなかったのが、二度の失恋以来調子が狂って、ついに食卓の上の魚を盗んだ。「おまえともあろうものが、なぜそんなことをするのだ」と、私は猫に言った。間もなく、その猫はふっと姿を消してしまった……。二度と戻ってこなかった愛猫への思いを語る表題作はじめ、日常生活、嗜好、交遊、戦中体験、追悼、独自の濃密な文学空間を軽妙洒脱な文体で綴る絶妙のエッセイ集。
  • 陰の季節

    陰の季節

    小説・文芸
    4.0
    1巻529円 (税込)
    『64』で話題沸騰! 横山秀夫「D県警シリーズ」はここから始まった! 警察一家の要となる人事担当の二渡真治は、天下りポストに固執する大物OBの説得にあたる。にべなく撥ねつけられた二渡が周囲を探るうち、ある未解決事件が浮かび上がってきた……。「まったく新しい警察小説の誕生」と選考委員の激賞を浴びた第5回松本清張賞受賞作を表題作とするD県警シリーズ第一弾! 表題作他、「地の声」「黒い線」「鞄」の短篇四篇を収録。
  • キャッツアイころがった

    キャッツアイころがった

    小説・文芸
    4.0
    1巻495円 (税込)
    滋賀、京都、大阪。全く別々の場所で発見された三人の男たちの死体は、なぜ同じようにキャッツアイを呑みこんでいたのか。キャッツアイを共通点に、連続殺人事件と断定されたが、被害者同士の関係もつかめず捜査は難航する。一方、第二の被害者村山光行と共に、京都府立美術大学に学ぶ啓子と弘美は、村山の旅行体験から「事件の鍵はインドにあり」と睨んで一路カルカッタへ。そこで二人が掴んだ真実とは──。サントリーミステリー大賞に輝く傑作長篇推理。
  • 妊娠カレンダー

    妊娠カレンダー

    小説・文芸
    3.7
    1巻458円 (税込)
    出産を間近に控えた姉に、毒に染まっているだろうグレープフルーツのジャムを食べさせる妹……妊娠をきっかけとした心理と生理の繊細、微妙なゆらぎをみごとに描く、第104回芥川賞を受賞した「妊娠カレンダー」。住人が消えてゆく? 謎に包まれた寂しい学生寮の物語「ドミトリイ」、小学校の給食室に魅せられた男の告白「夕暮れの給食室と雨のプール」。透きとおった悪夢のようにあざやかな三篇は、すべて小川洋子の独特な静謐な世界を堪能できる珠玉の短篇集です。
  • ひとまず上出来

    ひとまず上出来

    小説・文芸
    4.2
    1巻770円 (税込)
    生きることって永遠の微調整! ベストじゃなくても、ひとまず上出来ならOK! 令和を生きるネオ中年の私たちにジャストサイズな、元気が湧き出るエッセイ集。文庫版ボーナストラックもあるよ! いいことも悪いことにも、私たちは慣れてしまうし、忘れてしまう。人間の順応性の高さに簡単します。だからこそ。ちょっとベターを目指したくはある。 ベストじゃなくても、ひとまず上出来。そうやってこれからも生きていきたいと思います。(文庫版あとがきより) 単行本 2021年12月 文藝春秋刊 文庫版 2025年9月 文春文庫刊 この電子書籍は文春文庫版を底本としています。

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