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Posted by ブクログ
連作短編なので、展開も早く読みやすい。
大切な人が逝ってしまっても、日常は何もなかったかのように続くコト、あんたはどう想う?と問いかけているようで考えさせられる内容だ。
「死」以外の「その日」を描いた短編も混じっており、読み手のストレスを少しだけ和らげてくれるが、ひとつの区切りに本当にケリをつけられるのか、と想いを馳せてしまう。
で、どうなった?と「その日」が読み手の想像に委ねられた描かれ方で、引きずりを持ったまま読み進めたが、最後の3編は「その日」を含めた時間の流れと残された人たちの心の移ろいや葛藤、苦しさ悲しさが描かれており、心に沁みた。
「その日のあと」に託された手紙の一文に愕然としたが、残された者へ、引きずらなくていいよ、と逝ってしまった者の優しさもあったのかな。
逝くこと、生きることの意味を考えさせられたし、隣にいる妻の存在が今まで以上に愛おしく感じられた。
今という日常を大事にしたい。
刺さった一文
▪まず「悲しみ」が薄れ、「寂しさ」もしだいに淡くなって、いまでは記憶に残る場面のひとつひとつを「懐かしさ」できれいにまとめることができるようになった。
▪昨日までいた人が、今日、不意にいなくなる。
でも、そのひとがいようがいまいが、明日は来る、明後日も、明々後日も、来る。
▪現実の世界から姿を消してしまったからこそ、僕たちの記憶の中で永遠に生きる。
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