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余命の告知を受けた妻と、新婚時代のアパートを訪ねる僕たち…「その日のまえに」。妻の最期を、二人の息子とともに見届ける「その日」。妻が亡くなった病院の看護師さんから、ある日、お目にかかりたい、と連絡がきた…「その日のあとで」。消えゆく命を前にして、いったい何ができるのだろうか──。死と向かいあう人々の切なくもけなげな姿を描き、幸せの意味をみつめる連作短篇集。“王様のブランチ”で「BOOK大賞」を受賞した涙の感動作!
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Posted by ブクログ
とても悩んだ時、本や映画に縋った。 その一冊がこれ。 終わってないから。まだ。1番大事なことは終わってない。だから間違っても間違ってもやり直せるのよ。
Posted by 読むコレ
危険な一冊w。途中から通勤電車での読書を諦めました。新幹線で読了グチョグチョです。
死について考えました。私はまだ、近い親戚も友達も亡くしたことが無い。けれど、たまにぼんやりと、自分の死が、周りの死が怖くなる。そんなことを思うからこの本を読んでみた。正解だったんだと思う。
プロローグ 教室の廊下側の席に着くと、目線を窓側に向けた ガラス窓は半開きになっており、そこから 爽やかな風が舞い込んでくる その風の出入口に彼女は座っている 彼女の香りは僕まで届かない、なんとも近くて遠い そして、僕の想いも彼女には届かない 彼女は、艶のある唇で鉛筆を挟みながら、 いつも窓の...続きを読む外を眺めていた 本章 『その日のまえに』こういう本に出逢いたかった! 感動の★5 NSFMさんの本棚から あの冷静沈着にレビューを書かれるNSFMさんが 生涯トップクラスの感動! 屋外で読まないで! との文言で即断!!! 6編の短編小説 どれも共通しているのは、過去と現在そして死 それぞれの家族や友人が突然の“その日”によって 過去を振り返り、今を見つめ直し“その日”と 対峙する 『その日のまえに』 『その日』 『その日のあとで』の 後半3編の短編は、一つの小説 そして前半の3編が、折り重なっていく 重いテーマではあるが、決して対岸の火事ではない 後半3編は、泣きっぱなしであった 是非、家で読んで沢山泣いて欲しい 久しぶりの重松氏であったが、やっぱり泣いちゃいました 本作と出逢えて幸せでした エピローグ 放課後、校庭に出て空を見上げると夕焼けの空に ひこうき雲が一直線 僕のジグザグとしたこの想いとは対照的だ 飛行機とひこうき雲を追っていくと、グルっと 校舎側に目線が移動した やがて自分の教室に目を転じると 彼女はまだ、遠くの空を眺めていた 彼女の目には何が映っていたのだろう そして、彼女の目に僕が映ることは 決してないのだろう 今もそしてこれからも、、、 完 後日譚 「もしかして、8さんですか!?」 社会人になって間もないある日、最寄り駅のホームで、とある女性に話しかけられた なんでも、件の“彼女”と女子大で親友となり その“彼女”から卒業アルバムを持参され しょっちゅう講義室で私の話を聞かされていたようだ その日、電話番号を交換して別れたが、その後 その女性とお付き合いをすることとなった お互い後ろめたい気持ちもあったのか、お付き合い自体は短命に終わってしまったが、今思うと 僕は、彼女に“彼女”を重ねていたのかもしれない そして、彼女は僕に何を重ねていたのだろう 復讐!?優越感!?それ以外の何か!? 彼女は“彼女”にお付き合いの件は伝えていたのだろうか 今となっては、少し甘くて、切ない思い出 本書を読むと、そんな睡っていた記憶の奥底の 小さな思い出を、ふと引摺り出させる 何とも不思議でノスタルジックな小説だ 彼女もそして“彼女”も今、何をしているのだろう そして僕は、彼女そして“彼女”が思い描く僕に なっているのだろうか そんな、どうでもよい自問自答を繰り返し 本書の最終頁を閉じた この後日譚は、蛇足だな 最後にため息をつきながら、そう思った(¯―¯٥)
連作短編集。 連載を大きく改稿した単行本で、独立した短編としても読めるし、繋がった世界としてもさらに楽しめる。 生きること、死ぬこと、のこされること、歩き出すこと。それらに深く触れられる。 死という泣かせの常套句を扱ってはいるが、これほど素晴らしく表現されている作品はなかなかない。 ・ひこうき雲...続きを読む 小学6年生の時に入院した、嫌われ者の女子、ガンリュウ。時は流れ、40代になってから同じ街の介護施設に入所している、認知症の妻の祖母。 病気。生と死。言葉や態度。正直な気持ちと建前。じわりと胸を締め付けられた。 ・朝日のあたる家 マンション14階に住む、高校教師のぷくさん。夫を亡くして娘と二人暮らし。偶然出会った教え子の武口は写真家を目指す30歳。同級生の睦美がぷくさんと同じマンションに住んでることを知る。 毎日の繰り返し。永遠とも思える日々は、心を折る。一方で、前触れもなく突然終わる。どっちがいいのか。そんなことを考えさせられるストーリー。 ・潮騒 余命を宣告された俊治が向かったのは、もう30年も訪れていなかった、子どもの頃2年間だけ過ごした海辺の街。そこで再開した当時の同級生。2人で思い出すのは、当時の友達。 こういう過去の悔恨と今のやるせない感情を表現できるのって、ほんとすごい。じんわりと浸った。 ・ヒア・カムズ・ザ・サン どんぐりのような体型の母とそこ息子、そしてストリートミュージシャンの物語。 号泣。死の病は泣かせの鉄板だけど、きちんと泣かせてくれる描写ができるのはやはりすごい。同じ素材を与えられても、これだけ心震わせてくれる作家は多くないだろう。 焼き鳥とか、ラストとか、もう最高。 ・その日のまえに 歳を重ねるのって、いいよね、って思わせてくれる。 不安のほうが悲しみよりも、っていうのがすごく思慮に富んでいて良かった。 「朝日の当たる家」とつながる。 ・その日 号泣。 子どもたちと話すシーン、歯ブラシのシーンが特にたまらなく刺さった。タンポポのエピソードも好き。 「潮騒」、「ヒア・カムズ・ザ・サン」と重なる。 ・その日のあとで 翌日以降も、生活は続く。 郵便受けに届くDMで生きた証を感じるというのは体験してみないとなかなか気づかない、絶妙な表現だと思った。 婦長の山本さんとか花火大会とか、つながりも良い。
昨日の続きに今日があり、今日の続きに明日がある。過去から未来は繋がっていて、当たり前のように続くと思っている日常。 いつかは訪れる『その日』 そして、その日のあとも続いていく。 素晴らしい連作短編。 当たり前に続くと思う日常を大切に思いたくなる1冊。
友人に「泣けるから読んでみて」と勧められて、まぁ、と思いながら移動中に読みました。移動中に読まなきゃよかったです。泣きました。 「その日」を迎える短編が最後にゆるっとオーバーラップ。どの話も温かくて、けれど寂しくて、涙なしでは読めません。 私は若い頃に「その日」を迎えており、病室に泊まり込んで管...続きを読むが刺さった母の痰が少しでも取れるように、加湿器の位置を変えたり、モルヒネの影響で意識が混濁し、意味不明な事を言ってる母の背中を泣きながら摩っている状況がフラッシュバックし、「あの日」一生忘れる事のできない出来事でした。 その日の前に、後悔がないように生きたいものです。
無垢な子供が誰かの死に初めて向き合い、無垢が故の過ちに後悔する話。 人の死を経験したことのある大人と、誰の死も経験していない大人の話。 自分の死と向き合うこととなった父親のやるせない回顧の話。 最愛の妻が死んでしまう「その日」の前、「その日」、「その日」の後の、家族の話。 様々な視点で、自分の経験...続きを読む・記憶とも照らし合わせながら、人の死について向き合える良い本だと思った。 子育て世代に一番刺さる本かなと思う。
自分の中で一番大切な本です。 死という、重いテーマでありながら、心理描写が非常に丁寧に描かれており、心に響きます。この本を読むと1日1日を大切に生きたいと思わされます。
生きることと死ぬこと。残された人や残された人生を考える人、そして大人と子供。いろんな人がそれぞれの立場での葛藤が丁寧に描かれていて、心に染み込みます。最初はただの短編小説だったのが、後半になって接点ができ、最後は全てが繋がっていくことに読んでいて思わず声が出てしまいますし、涙も止まらなくなります。悲...続きを読むしい物語なんだけど、いいお話でした! 是非あとがきまで読んでみてください。そこまで読んでやっとこの小説に終止符を打てる気がします。そしてなんだかトシくんを思い出すのは自分だけかな。
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