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結婚三年目、突然の妻の死。娘と二人、僕は一歩ずつ、前に進む――娘・美紀の初登園から小学校卒業まで。「のこされた人たち」の日々のくらしと成長の物語。
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「ステップ」
2020年7月17日公開 出演:山田孝之、田中里念、白鳥玉季
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Posted by ブクログ
重松清の『ステップ』を読み、前に進み続けることの大切さを改めて感じた。主人公の健一は、突然妻を失い、幼い娘のみきを抱えてシングルファザーとして生きていく。彼が娘を抱っこしながらも、どうしても「仕事の延長」のように業務的になってしまう姿は、とてもリアルだった。生活のために働き続けなければならない一方で...続きを読む、みきが求めているのは、抱っこのぬくもりや、母親のような柔らかさだ。そのギャップを埋められないと理解しつつ、それでも必死に寄り添おうとする健一の姿には胸を打たれた。 物語の中で、義理の父が健一に説教をする場面がある。「自分の娘が悲しんだことを他人事だと思うな。自分のことだと思え」という言葉は、読んでいる私自身にも深く刺さった。私も二人の男の子を持つ父親として、家族の涙や痛みを、決して他人事にせず受け止める覚悟を持たなければならないと気づかされた。 『ステップ』は、悲しみの中にある温かさや、家族の絆、そして人が前へ進む力を静かに描いた作品だ。読み終えたあと、自然と心が優しくなり、自分の家族をもっと大切にしようと思えた。小さな一歩でも踏み出せば、幸せは少しずつ近づいてくる――そんなメッセージを強く感じさせてくれる一冊だった。
ホントにもう、重松清さんの本は電車で読んではいけないと思う。またしても涙と鼻水が止まらず… 氏の講演会で隣に座った男子学生が、人気投票1位と予想していた作品だったので手に取った(その講演会での一位は本作ではなかったけど)。 で、これを読みながら思った。 人の内面、感情を描いた作品はたくさんある...続きを読む。 その中でも、例えば三島由紀夫の金閣寺は、吃りの寺の跡取りというある意味特殊な主人公の屈折した感情の動きを、ここまで掘り下げるかというくらい深読みして、格調高い言葉を駆使して表現している、ある意味極北とも言える作品だと思う。ただ、「うん、こういう思い、わかるよ」と万人が感情移入できるモチーフ、表現ではない気がする。 一方、重松清の作品は、大多数の人が感じたことのある、あるいは想像できる場面におけるある意味普遍的な感情を、小学生にもわかる表現で丁寧に描いているから、老若男女問わず多くの人の心に響いているんだろうな。 この本でいえば、娘を亡くした義父が「朋子の思い出はもう増えないんだ。あとは歳をとって忘れていくだけだろ。それが怖くてたまらないんだ。(中略)後から後悔しても思い出は増やせないんだ。仕事なんてどうだっていい。美紀ちゃんと少しでもたくさんの思い出をつくって、子供のことを覚えててやるのは、親の義務だ…」 と酔って泣きながら語った言葉。 話の細部は日本人ならではの背景があったり時代背景に依る話題もあるが、多くの重松作品においては、芯のテーマや表現はおそらく時代に依らず、また国を問わず共感を呼ぶ「永遠の表現」になり得るのではないだろうか?
いっぱい泣いた。 残された人たちの日々。 重松清さんの言葉が染み渡る。 優しい言葉たち。 久しぶりにこんなに泣いた。 やっぱり重松清さんの言葉はいいんだよなあ。 優しくて。でも現実的で。 人を大切にしたいと、改めて思った。
2人に関わって2人をつくっていく外の人たちがみんな女性で、自然と亡き妻、母の存在を感じさせられた 涙ぐんでしまうような優しいお話だった 25.8.26-27
30歳という若さで妻が亡くなってしまう。1歳半の娘との生活が始まるシングルファザーの物語。 重松清さんの初作品だったが、実に優しいお父さんの様な語り口で物語が紡がれていく。 行きの電車でも、食堂の隅でも、帰りの電車でも、カフェでも、 我慢できずに涙を流してしまった。 残された家族がどう悲しみを受け...続きを読む入れていくのか。 自分の中の死に対する考え方が変わった一冊。 2人の子を持つ親として、この本を読みながら、子供たちへの愛しさが溢れていった。
大切な人との死別によってなかなか気持ちの整理ができず前に進めない主人公。 残された者として簡単に整理ができずに前に進みきれないところは、なかなか自分自身に置き換えるともどかしいし、辛い気持ちになる。 この悲しみの深さはその人への愛や思い出の大きさでもあるのだと思った。
重松清さんの本、どれを読んでもぐっときてます。永遠の不在について書かれてるということで、ずっと切なさが根底にあるけど、出会う人達がみんな素敵で救われます。
もっとゆっくり話が進むのかと読み始めたので、展開というか月日の速さについていけないなーと読み進めました。先に逝った母親の気持ちも、残された父娘の気持ちもわかりやすくすーっと入って想像しやすかったです。義理父の入院あたりから、涙なくして読めず(父と重なったのもあり)すごく共感でき、そう思ってたのかな?...続きを読むと自分と重ねたりで作者の文章が大好きです。 読み終わって、こちらこそありがとうございました。と言ってしまう素敵な本です。
シングルファーザーの子育て奮戦記と書くと安っぽくなっちゃうけど、読み応えバッチリ。 一人で育てる訳でなく、周りの人を一緒に巻き込みながら親も成長していく。 幼児から小学卒業まで1年1年丁寧に描かれる。よくあるあれから五年後、十年後と雑に成長が飛躍せずに少女の思いと共に、義理の家族の気持ちの変化も緻密...続きを読むに表現されるのが秀逸。ホントにリアル。 この二人だけの物語だけでなく、残された人皆の物語として前向きな気持ちにされる。 これからも前途多難なんだろうけど、不安無く希望が持てた。 こういった作品に出会えるから、読書はやめられない、と久々に実感した。
シングルファーザーが2歳の娘と育っていく話。皆やさしいなー、ええ話やなー でもそのやさしさが時々痛いのもわかるかも。
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