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父と娘が中心ではありますが、夫と亡婦、父と義家族、祖父母と孫、父と新しいパートナー等、様々な人間関係を通じて人の成長を垣間見ることができる一冊でした。
映画の方は山田孝之さんが個性的過ぎて真面目な話に合わないのでは?と敬遠していたのですが、大好きな國村隼さんが義父役で出演しているということで見てみたところただの食わず嫌いでした。
原作も映画もどっちも泣ける良いお話でした。
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娘から勧められて読んだ。
娘は、どう感じたのだろう。
妻としてこの世に心残りがありすぎて切なすぎた。
私にしかわかってあげれない母と娘の関係があるのがわかるだけに父と娘とは辛い。
もちろんお父さんがいないこともツライ。
でも、それ以上にお母さんがいない切なさを娘もお父さんも出来る精一杯で生きていく。
そう考えると、今置かれている立場に感謝せずにはいられない。
家族たちよ。妻にしてくれて母にしてくれてありがとう。
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ボロ泣きです。
明日があるのは当たり前ではないと改めて気づかせてくれます。
側にいてくれる人を精一杯大切にしたいな。
とても優しい気持ちになれる素敵な本でした。
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久々の重松さん
とても優しい話だった
やはり重松清は良い
人生はこんなにも綺麗にはいかないけれど、
綺麗な一瞬は私にもあるものだから
そんなことを思い出させてくれる、ポジティブになれる一冊
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主人公である父と娘の日々の成長物語。
登場人物達が、様々な形の温もりを持って接してくれる。その温もりを感じ取れるのも、朋子を亡くした悲しさを持つ、思慮深い主人公ならではのようで、じんわりと胸に来るものがあった。
また、全てが2人の成長に繋がっていて、ステップしていく様が、読んでいて微笑ましく素敵でならない。
ゆっくり抱っこしてもらえなかった幼少期や、学校での嫌な経験や寂しさを経て、
わたしは、世界一幸せな女の子とだと思います。
と書ける美紀ちゃんは、朋子へのメッセージ通り本当に優しい子なんだと思えた。
言葉への微妙な意識や、そっと目を逸らす配慮など、細やかな動作だけでどんな人物なのかが伝わったわり、この作品に出逢えたこと、それがまた小説で出逢えたこと、本当に良かった。素晴らしい本である。
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優しい優しい物語
結婚してからの義父母との付き合いは色々と面倒だけれど 主人公は(面倒な気持ちも抱えつつ)奥さんが亡くなった後もこれまで通り付き合っていく
父親にしろ母親にしろ 一人で子供を育てていくのは本当に大変だと思う
周りの人達の余計なおせっかいに思える言動も あとから思い返せば全てが自分の助けになっていたんだと思えるこの主人公の素直な心も素敵だった
子供は放っておいても育つとはいうけれど根底に愛情があってこそ
自分がどれだけたくさんの人の愛を受けて育ってきたかを子供に教えられること やはりそれが一番大事なんだろうなと感じた
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号泣。
本作と同じく、幼少期に母親を亡くした身としては、どこを切り取っても共感しかない。
自分の父親も、こんな気持ちで子育てしてくれたのかな?って想像しながら読んだ。
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重松清さんやはり最高です。
ケロ先生、サンタ・グランパ涙ウルウルそしてラストのジャンプで大泣きです。
電車でしたが空いててよかったです。
義父いい味出してます。
重松清さん作品トップ3に入ります。
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妻に先立たれ残された幼い我が子を連れた
夫の再出発の物語
本作は、これだけに留まらず「のこされたものたち」の生き方や、大切な人を亡くすこととの付き合い方…
これらの繊細で微妙で曖昧にされていることが、しっかりと軸になっている作品でした。
「一所懸命な人がいる。不器用な人がいる。のんびりした方がいいのは分かっていてもそれが出来ないタチの人がいる。いいじゃないか、みんなとは違う。悪くないじゃないか。頑張ってつい夢中になって、みんなから外れてはぐれてしまう。時々意地を張り過ぎたりみんなのもとへ帰るタイミングを逃したりする。それもいいじゃないか。
みんなとうまくやっていくことが一番大切なんだと考える人より、一所懸命頑張ることの方を大事にする人になって欲しい。」
「悲しみや寂しさは消し去ったり乗り越えたりするものではなく、付き合っていくものなのだ」
重松清さんの作品は心に響くフレーズが幾つもあり温かい涙が溢れてきます。
優しくもしっかりとした輪郭をもって生と死に向き合い、読者にそっと語りかけ、ゆっくりと背中を押してくれる様な温かい作品でした。
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再読。何度も泣かされたが、あたたかい気持ちになれる。「泣きやんだあとの笑顔.....子どもにとって最高の笑顔」「みんなとうまくやっていくことがいちばん大切なんだと考えるひとより、一所懸命がんばることのほうを大事にするひとになってほしい」「悲しみや寂しさは、消し去ったり乗り越えたりするものではなく、付き合っていくものなのだ」という言葉が心に沁みた。
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すごく良かった。なんかもう、ずっと泣いてた。
なあ朋子、パパの抱っこはホネホネしてて痛いんだってさ
あんちたたちのママは、しんだらいなくなっちゃうの?
朋子が僕に残してくれた中で最も大切なものは悲しみだったのかもしれない
心揺さぶられる言葉やセリフがあちこちにあって、泣きすぎてひいひい言ってる私を、子供たちが不思議そうな顔で見ていた。
原先生の言葉の端々に引っかかってしまうところや、お母さんは家にいますと言った美紀の言葉を嘘と言われた時の感情の動き方がすごくリアルで、同じ立場ならきっと私もこう思うだろう、そしてそれを口には出せないだろう、と思った。
こういう話でありがちな、性描写や生理が来たときのエピソードなどがなく、作者が登場人物を尊重し、大切に思っているような気がして、そこも好きだった。
義父の『最初で最後の親父の説教』にも泣かされた。
みんなに愛されて優しい子に育った美紀は、おじいちゃんとの別れの悲しみを胸に、それを優しさに変えて一生懸命に生きてゆくのだろう。
この作品に出逢えて良かった。
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これぞ、重松清。
心を震わされる。
ステップというタイトルの意味を知った時、心をとらわれた。
久々に泣けた。
終盤、何度も何度も泣かされた。
何も言うことはない。
ぜひ、読んで欲しい。
素晴らしき言葉の虜になれるはず。
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泣けた。
父の娘を思う気持ちや、亡くした妻への想い、現実を生きなければいけない辛さなど、真に迫っていて、娘の成長を追うように章立てで描かれているのもいい。
でも、再婚してほしくなかったなぁ。
乗り越えられたのはすごいし、
新たな幸せとも思うけど、
やっぱなぁー。
カロリーヌまた出てきた。
好きなんだねぇ。
私も一作読んでみたけど、
あんまり好みじゃなかった…
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どこかの紹介サイトでおすすめされてたから買った一冊。
シングルファーザーの子育ての話だった。
お父さんが完璧すぎる
欠点がない。
シングルファーザーの家庭のお手本みたい。
だから話の序盤はあまり面白くなかった。
話が進むにつれて感動する場面がでてきたのでだんだん話に集中できた。
後半は泣ける場面が多く久しぶりに本を読んで涙出た。
自分の友達にもシングルファーザーで娘を育てた友達がいるが、子育ては一人じゃ大変で周りの助けがないと、うまくいかないと改めて感じた小説でした。
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人との繋がりは素晴らしい。
奥さんと死別した男性が幼い娘を育てていく子育て記。
子育てしていく家庭に様々な人たちとの出会いがあって主人公やその娘が成長していく過程が面白かった。娘の美紀がベビーカーにのって保育園に通うところから物語は始まったのに終盤には中学生。自分は男だけど、こんな感じで成長して来たのかなと思う反面、自分の両親の苦労も想像しました。
読み終わったあとに心がジーンと暖まるそんな内容だと思います。
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結婚してすぐに妻に先立たれ、幼い娘と歩んでいく物語り
読み終わって、タイトルの『ステップ』が絶妙だなと思いましたね。妻に母に娘に先立たれた「遺された人たち」の心の揺らぎとともに前に進もうとする姿は、大きく一気に踏み出すイメージの「ジャンプ」よりも「ステップ」がピッタリでした。
みんなが周りの人を思い遣っているさり気なさが、リアルであり目頭が熱くなり
また、今目の前の幸せに感謝しなければと思わせてくれる面もあり前向きな気持ちにしてくれる一冊でした。
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母が亡くなった娘と父の成長の物語。
死と向き合うことは怖いし、大切な人が死ぬなんてことは想像もしたくないけど、一瞬一瞬を大切にしたいと思えた。あの時ああしていればと思ってからでは遅いから。
私は幸せなことに、父も母も元気に生きている。世の中には、この物語の主人公たちのようにどちらかだけという家族もある。最終章の、男手ひとつで育てるなんていうけど、それは違っていて母も一緒に育ててくれていたという言葉にハッとした。亡くなった人は何もできないと思われがちだけど、その事実が死の痛み、悲しみがわかる優しい人へと繋いでいくんだなあ、と思わされた。
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相変わらずうまい!
シングルファザーと娘との、そこに亡くなった妻の両親が加わった愛の子育て記。ポップ、ステップ、ジャンプで娘を育て、ステップファミリーとして妻の両親との深まりを追っていく。
悲しみの記憶も人を成長させていく。無くなるものだからと初めから無くても良いはずがない。いろんな刺さる言葉が散りばめられていた。
私は重松清の小説を読むと時の流れが人を癒してくれているように感じる。
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妻を亡くして二歳の娘を1人で育てる父親の話ですが、決して1人では無い。
色々な人の影響で成長していく事が丁寧に書かれていて、共感したり腹が立ったり泣いたりして読みました。
娘が二歳から小学校卒業まで成長していく話で、妻の家族にも主人公にも変化が有り、色々な人の目線で読める作品です。
特に仕事人間像だった義父の村松さんの言葉に涙する事が多かった。
『子どもの思い出すら残せない人生なんて…おい、むなしいもんだぞ、まったく…』
『どんなにきれいでも、最後は水に戻るんだよ』
『じいちゃんも、雪ウサギだ。美紀ちゃんより先にいなくなって、もう会えない』
『でも、溶けて、消えても、雪ウサギがきれいだったなあって思ってくれれば…ウサギさんは、うれしいんだよ』
読み終わった後に、優しくて強くなれる作品だと思います。
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久々の重松清さん。あ〜、この胸の奥がジーンと熱くなる感覚、やっぱり重松さんだなぁと改めて思います。
んで、本書です。結婚3年目、1歳半の娘を残し30歳で病死した妻の亡き後、必死に生きる「僕」と「娘」の10年間の物語です。
娘にも見せたことのない、密かな人生ノートをめくるかのように、健一(僕)の視点で綴られています。
健一自身、とても周囲の人を気遣う優しい人柄で、殻に閉じこもらずに、会社の同僚、義理父母、妻の兄夫婦との関係を取り持ちながら、少しずつ父娘2人は成長していきます。人には様々な立場があるわけですが、これらの人間関係と距離感が絶妙なので、物語に深みがある気がします。
唯一、健一の実の両親が描かれず、話を広げすぎて焦点化に支障をきたすのかな、と勝手な想像をしてしまいました。
それでも、娘の小学校卒業、健一の再婚までを一区切りとした「成長と再生の物語」は、軽やかな未来の予感を漂わせ、温かな余韻を引きます。
重松さんは、人の優しさ、思いやり、喪失感、葛藤等の描写が上手ですし、困難を乗り越える、折り合いを付ける落とし所もツボを得ていると感心します。
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「とんび」の娘versionだけど、亡き妻の両親などの心情も描かれていてより多くの登場人物の心の揺れがあった。
あとがきにもあった「永遠の不在」への洞察が、心に触れる言葉とともに表現されている。
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子育ては色んな事が複雑に絡み合い
親も子もたくさん悩んで一緒にするもの
そして人との出会いは何よりも宝物になる
目の前の人を大切にしながら
子供と向き合っていきたい
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重松先生の本は、数冊は読んだことがあるはずだが、国語の教科書的なイメージがあって、あまり自分で購入することはなかった。
今回フォロワーさんの皆さん高評価のこの本を購入してみた。
結婚三年目に、妻が赤ちゃんの娘を残して亡くなった。
のこされたパパこと健一。
妻朋子の両親、そして朋子の兄の夫婦。
それぞれが悩んで、泣いて、考えて、笑って、一歩ずつ前進していく。
時間と共に、家族の成長、そして娘の美紀の成長を描いた物語。
私の家庭が、この本で言うところの所謂普通の家族だからなのか?
夫婦が居て、子供2人居て、、、
大した苦労もしていないのかも。。。
男手一つで美紀ちゃんを育てたパパには関心したし、周りの温かさにも感動した。
美紀ちゃんは優しい子に育ち、パパも幸福なはず!
高評価で、間違いなく良い作品なのだが、私と重松先生の相性がイマイチなのか?そこまでのめり込まなかったのが正直な感想m(_ _)m
こんな感想しか書けなくて申し訳なくなるくらい、良い作品だと思う。。。
Posted by ブクログ
とんびの女の子版みたいな感じですが、こちらは普通のサラリーマンが主人公。
悪くはなかったですが、雑誌連載時の原題は「恋まで、あと三歩。」だったようで、各章にゲストの女性キャラが現れ、主人公が再婚相手としてどうかと悩むあたりが、リアルではある一方、小説としてはちょっとどうかなと思ったりもしました^^;。ただ、娘が保育園から小学1年生に上がった時、信頼する元上司に対して言った愚痴「学校っていうのは、ふつうの子どもや家族のための場所なんですよ」はなかなかにして深いと思いました。
恐らくこの話の肝は義父&義兄との関係にあると思いますが(ちなみに何故か実の両親は一切登場しないです)、それをどう捉えるかによって感想が変わってくるかも??
Posted by ブクログ
暖かい小説だった。
「妻」を亡くした夫が主人公。
そしてそこに「お母さん」がいない娘と
「娘」を亡くした義父母、「妹」を亡くした義兄達との10年間を描いた物語。
それぞれの立場が凄くわかる。得に小学校や会社などで「普通」の人達から浴びされる無意識のナイフに傷つけられるのがとてもリアリティがあり、それを乗り越えていく過程に凄く力を貰った。
ただ、途中から楽しめなくなってしまった。
モヤモヤが心に広がり、どうしても読む度にそのモヤモヤが気になってしまい、響く言葉も響かなくなってしまった。以下のモヤモヤは僕が気にしすぎてる事なのだと思う。だから書いてスッキリしたいだけなので読むことはオススメしません。(この本が好きな方は気分を害するかもしれないので)
以下小言。
主人公が好きになれなかった。途中から主人公の行動が自分には理解できなくなってしまった。
小学4年生の娘が家で一人で待っている状況。
残業はまだ仕方がないとして、その後たいして親しくない社員に対して食事を誘う。
「いや、家で娘が待ってるんだから帰ってやれよ」
と思ってしまった。
自分が小学生の頃、夜になっても親が帰ってこないのはとても寂しかった。しかもこの話では娘は独り。母は死別してる。そんな悲しみを抱えてる娘を1人残して、何故親しくない部下(女性)を食事に誘える神経があるのだろう。
そういう事をするなら、義父母と一緒に同居するくらいはすべきだったのではと思ってしまった。もちろんそれが何となく「嫌だ」というのは分かるけど、それなら娘を平気で家に独りぼっちにするな。と思ってしまった。今まで「ひとりぼっち」という事に過敏なくらい描写をしてきた重松清だったからこそ、その部分が気になってしまった。
そしてそこからは、主人公色んな女性にコロッと好きになるなと思ってしまった。妻を亡くすのって、自分の好きな人を亡くす事だから辛いことだし、時間が経つにつれて他の人に気持ちがうつるっていうのも何となく分かるんだけど、、分かるんだけど、なんか節操なく色んな人を「この人が妻だったら」って思ってて。。そこも自分には「うーーん??」と思ってしまった。
娘さんの気持ちや、義父母の気持ちをしきりに出して自分を正当化するけど、本当は自分が「相手が欲しい」んだと言うのが見て取れるし、その部分の描写が少なく感じて、娘に「お母さん」がいないことを、自分が新妻を迎え入れる理由にしてる感じがして
「自分が欲しいだけだろ」
って思ったし、作中でも言及はあったけど、少し娘の気持ちに対して思慮が浅いところがあって、そこが見ていて「うーーーーんんんん」となってしまった。
細かいところが気になってしまってすみません。
とても暖かい小説なのは分かるし、義父母や義兄夫妻、みきちゃんや出てくる他の女性達もみな素敵でした。物語自体も主人公の心境も、共感できるところや琴線に触れるところはありました。ただ、どうしても途中から主人公の行動が気になってしまって、楽しめなかったので、☆3にさせたいただきます。