もう一度、甲子園を目指しませんか――。40代半ばの元高校球児、坂町は見知らぬ女性に突然、声を掛けられる。彼は高校時代、ある出来事が原因で甲子園への夢を絶たれていた。記憶の蓋をこじ開けるような強引な誘いに苛立ちを覚える坂町だったが、かつてのチームメイトと再会し、ぶつかり合うことで、再び自分自身と向き合うことを決意する。夢を諦めない全ての大人におくる感動の物語。
Posted by ブクログ 2022年04月02日
数年前に映画を観て泣いたことを思い出して読みました。重松清さんの原作とタッグを組み脚色して作り上げた大森寿美男さんの素晴らしい作品です。28年前県大会決勝のグラウンドに立つことができなかった野球部員の思いと周りの人々、そして別れてしまった家族…言葉足らずで不器用だけどあたたかい優しさに心をうたれます...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年06月09日
一歳になって間もない娘を連れて初めて行った海外旅行の飛行機の中で映画を観て感動したのが本作との最初の出会い。
以降、5年ぶりに去年また映画を観て、今回またノベライズを読みました。
野球ではないけれど中高と大学の部活で一緒に戦った仲間、妻、娘、今の自分、いろいろ思い返される、心が揺さぶられる熱い物語で...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年06月10日
野球の小説は、サクッと読み切れますね!本作は、かつての名門高校野球部員が、とある事件で甲子園出場が叶わず、28年ぶりにマスターズ甲子園大会で、甲子園出場にリベンジをかける親父たちの物語ですが、野球を通じて、仲間との友情や複雑な親子関係が熱く描かれており感動しましたね!
かつて甲子園出場を逃した事件の...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年01月05日
28年前の夏の甲子園予選決勝をチームメイトの不祥事で出場辞退しなければならなかった坂町の前に、その不祥事を起こしたチームメイトの娘が現れ「マスターズ甲子園」への出場を持ちかける。彼女の父親であるそのチームメイトは東日本大震災で命を落としていた…。
仕事や家庭に問題を抱える40台半ばの男たちが甲子園を...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年12月29日
作家が原作を書いた「小説」というのは余りないと思ったので、かなり購入をためらったが、内容は、ありがちだけれど楽しめるものだった。
映画と小説の製作を同時進行させるというは面白い試みだとは思うけれど、やるほうはシンドイと思う。そのうえ、脚本をベースに小説化するというのも大変だろうなと思う。
中身は重松...続きを読む