無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
Posted by ブクログ 2011年10月24日
ひとりの人間が様々な人と接している。
ページをめくるように、時間は過ぎゆく。
亡くしたものは、もう戻らない。
亡くしたもので、見つけたものがある。
見つけたことで、いつかは亡くしてしまう。
したいけど出来ないもの。
やりたくなくても出来るもの。
人よりは自分はきっと幸せなのだ。
...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年12月27日
重松清の文には、どんな状況であっても常に『切なさ』が絡んでいるように思う。
東京という街が生み出す切ない光景を、自身を取り巻く切ない日常を、他人が抱える切ない毎日を、丁寧に描く、切ない文章。私の思う重松清の魅力は、そういうところにある。
一つの絵本をきっかけに巡る人間模様の在り方が、哀愁という言葉...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年02月13日
『哀愁的東京』
このタイトルが好き。なんか胸に響くんだな。
重松さんの本はよく読むけど、人の心の微妙なまでの変化を鮮明に捉え、それを言葉にして描くことが非常に上手な人だなと思います。
東京という街が織りなすドラマ。哀しみで終わる「今日」であっても、必ず始まる「明日」へ。弱々しくもその一歩一歩...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年01月06日
絵本が書けなくなった絵本作家がフリーライターの仕事でかかわる様々な人、応援してくれる編集者などとのつながりを通じて話は進んでいく。終わりまで読むと、哀愁的東京というタイトルそのものの話だなーと。
様々な登場人物を通して プロとは何かということを考えさせられ、プロゆえの重圧と哀しさが伝わってくる。これ...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年08月07日
しっとりとした空気感の連作長編。
絵本作家としての仕事も、プライベートも出口の見えないスランプに陥っている中年男性のものがたり。
彼が副業のフリーライターの仕事を通して出会う人々は、やっぱり何かを失っているか、失おうとしている人たちで、決して幸せな話ではない。
主人公同様、この作者自身が文...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。