きよしこ

きよしこ

594円 (税込)

2pt

少年は、ひとりぼっちだった。名前はきよし。どこにでもいる少年。転校生。言いたいことがいつも言えずに、悔しかった。思ったことを何でも話せる友だちが欲しかった。そんな友だちは夢の中の世界にしかいないことを知っていたけど。ある年の聖夜に出会ったふしぎな「きよしこ」は少年に言った。伝わるよ、きっと──。大切なことを言えなかったすべての人に捧げたい珠玉の少年小説。

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きよしこ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    十数年前に初めて読み、読書が苦手だった私を本好きにしてくれた本です。
    心の機微をこんなにも言葉で表現できるものかと感動したのを覚えています。

    0
    2025年09月10日

    Posted by ブクログ

    一瞬で読めるほど読みやすい。重松さんの作品は涙無しには読めないですね。吃音を通して見える世界に触れることができたし、学生時代を思い出すなんとも言えない感情。大人のダメさ、子供の心強さ、本当に素晴らしい作品です。

    0
    2025年05月12日

    Posted by ブクログ

    こんなに心にしみるお話に出会えたのは久しぶりだ。
    何度でも読みたいと思える、数少ない大切な本。
    きよしと出会った人たち。
    一つ一つのお話が心に残る。
    切なくて暖かい。

    0
    2024年11月21日

    Posted by ブクログ

    誰しもが、誰かに伝えたいことを抱えている。色々な理由で話せなかったりすることもある。「一人」のときもあるけど「独り」じゃない、「ひとりぼっち」じゃない。誰かがきっと、わかってくれる。そう思えた。

    少年が少年であった頃のお話たちは、どれも別れや悲しさを帯びている。しかし、それこそが少年を強くさせてい

    0
    2024年11月20日

    Posted by ブクログ

    この本を開いてよかった...

    吃音の「少年」はいつも一人ぼっちだった。
    心の中ではみんなと同じように話しているのに、声に出すと吃ってしまう。
    本当に伝えたいことは、はっきりと少年にはある。


    全ての物語において、その終わり方が本当に良かった。やるせ無さ、切なさで押し潰されるときもあるけれど、少年

    0
    2024年08月28日

    Posted by ブクログ

    高校生の時に読んで以来、約10年ぶりに読み直した。吃音と生きていく少年の成長の物語。少年は成長するにつれて、言葉のピンチヒッターを繰り出すのが上手くなっている。「だいじょうぶ」のピンチヒッター、Vサインは大野には伝えられたのに電話越しのマサには伝えられず、見ている私がもどかしい気持ちになった。
    読み

    0
    2024年06月09日

    Posted by ブクログ

    初の重松さんの作品。
    吃音の『少年』が辿ってきた7つの物語+最後の手紙の構成
    特にゲルマ・交差点は人の優しさとある意味思いやりがたくさん感じられて特に好きだった。

    今回は吃音が1つの題になっていたが、人それぞれいろんなコンプレックスがある。
    本人じゃないと本当の意味での苦悩はわからない。
    少年は言

    0
    2024年05月29日

    Posted by ブクログ

    この本は、ある人から薦めてもらった。その人は言っていた。
    「きよしこの夜を『きよしこ』『の夜』と勘違いした少年の話だ」と。てっきり明るい話しだと思っていたが、内容はとてもセンシティブだった。

    吃音(きつおん)の少年が、少年から大人になるまでの物語。出会いと別れを繰り返し、野暮ったい気持ちと真剣に向

    0
    2024年05月02日

    Posted by ブクログ

    重松清さんの実体験を基にした少年の物語。エッセイではなく物語。自分のコンプレックスや、人には言いたくない思いも全部、この物語には詰まっていました。そして重松さんの伝えたいこともたくさん詰まっていました。

    0
    2023年03月09日

    Posted by ブクログ

    きよしこが自分の思いを言葉にしようと成長していく姿に心を打たれた。吃音症ではなくても、自分の気持ちを表現する難しさは共感する部分が多く、学びが多かった。最後のあさのあつこさんの解説も小説家ならではの視点でとても良かった。定期的に読み直したいお気に入りの小説。

    0
    2021年10月11日

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