疾走(上)

疾走(上)

作者名 :
通常価格 682円 (620円+税)
紙の本 [参考] 704円 (税込)
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作品内容

広大な干拓地と水平線が広がる町に暮す中学生のシュウジは、寡黙な父と気弱な母、地元有数の進学校に通う兄の四人家族だった。教会に顔をだしながら陸上に励むシュウジ。が、町に一大リゾートの開発計画が持ち上がり、優秀だったはずの兄が犯したある犯罪をきっかけに、シュウジ一家はたちまち苦難の道へと追い込まれる……。十五歳の少年が背負った苛烈な運命を描く奇跡の衝撃作!

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疾走(上) のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2023年03月08日

    (4.6)
    暗くて、重い。どんよりとしていて呑み込まれていくよう。深淵に迷い込んでいく感覚。会う人、環境、境遇全てが救われない、酷い、切ない、辛い、目を背けたくなる。でも不器用に、必死に生きていくしかない。それでまた全ての心の描写、シチュエーションがリアルで生々しい。共感できる部分が多々あった。中学...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2021年10月15日

    所々、兄同様主人公も愛されたかったんだな…って伝わってくる。読んでいるだけでかなり辛い。けど続きが気になって読んじゃう小説。

    0

    Posted by ブクログ 2021年10月05日

    ラスト2ページがなかったら何も救いがないままだったのでは?

    環境で人生って底なし沼の様に堕ちていくものなんだなと思った。シュウジの環境は厳しすぎた。
    住んでいた場所が悪かったのか、生まれた親が家族が悪かったのか…悪い連鎖は止める事が出来なかった。誰も、神様だって止められなかった。
    遠藤周作の「沈黙...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2021年01月18日

    〈誰か一緒に生きてください〉

    黒く、粘着質な液体。

    あぶくがひとつ
    懸命に浮かび上がろうと、もがく。

    理不尽な衝撃が
    何度もあぶくを砕く。

    痩せ散らばった体で水面を目指す。

    空気を吸いたい。

    誰かと、つながりたい。

    その瞬間、
    この体が破裂してもいい。

    /////

    師走本⑧
    「人生...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2019年11月06日

    重松清でここまで救いのない話は珍しい。歯車が1つ狂い始めて、そこから他の歯車まで拗れていくような感じ。
    きっと主人公は、誰よりも故郷と家族が好きでとても優しい少年だったのではないかと思う。だからこそ苦しい。

    0

    Posted by ブクログ 2019年04月03日

    二人称で進んでいく物語。
    安心できないまま最後まで読んで、登場人物の誰一人にも感情移入できなかったけれども、スピード感を感じられた。

    0

    Posted by ブクログ 2018年10月28日

    ことばがあるから、ひとはなやむ。

    シュウジの目線だったり、シュウジを「おまえ」として語る外からの目線だったり。

    そしてそれは最後、神父さんの目線だとわかる。

    シュウイチ、シュウジ
    エリ
    アカネ


    ひとりの話。
    孤独、孤立、孤高。

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    Posted by ブクログ 2018年09月21日

    重松清の作品全体的に言えることだが、自分とは異なった体験をしている主人公だか、どこか似たような感情や共感できる感情を書くのがとても上手いと思う。
    少し暗めの内容ではあるが、とても面白かった。

    0

    Posted by ブクログ 2018年09月15日

    伏線回収みたいな技巧を小説に取り入れて、それを読み手に意識させてしまうような流行りの作家を低俗と感じていて、何故だろう、重松清も同じように見ていた。しかし、本作は、正しい重松清像を見せてくれた。漫画家に例える自分もどうだかとは思うが、キーチ‼︎を描いた新井英樹のような、読者への必死な対峙。舞城王太郎...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年04月22日

    初めて読んだのは私が13歳の頃。ただただ暗いストーリーだが、その頃孤独感を感じていた私には孤高のエリに憧れもあった。
    現31歳、よく読んだなと思う。

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疾走 のシリーズ作品 1~2巻配信中

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1~2件目 / 2件
  • 疾走(上)
    682円(税込)
    広大な干拓地と水平線が広がる町に暮す中学生のシュウジは、寡黙な父と気弱な母、地元有数の進学校に通う兄の四人家族だった。教会に顔をだしながら陸上に励むシュウジ。が、町に一大リゾートの開発計画が持ち上がり、優秀だったはずの兄が犯したある犯罪をきっかけに、シュウジ一家はたちまち苦難の道へと追い込まれる……。十五歳の少年が背負った苛烈な運命を描く奇跡の衝撃作!
  • 疾走(下)
    638円(税込)
    誰か一緒に生きてください――。犯罪者の弟としてクラスで孤立を深め、やがて一家離散の憂き目にあったシュウジは、故郷を出て、ひとり東京へ向かうことを決意。途中に立ち寄った大阪で地獄のようなときを過ごす。孤独、祈り、暴力、セックス、聖書、殺人――。人とつながりたい……。ただそれだけを胸に煉獄の道のりを懸命に走りつづけた少年の軌跡。比類なき感動のクライマックスが待ち受ける現代の黙示録。

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