罪人の選択

罪人の選択

781円 (税込)

3pt

2年半の沈黙を破り、満を持して世に放つ貴志祐介ワールド全開の作品集。
最新SF「赤い雨」は、パンデミックが起きたときあらわになる人間の本性を描いた、今読むべき一作。
表題作は、著者自身が「ここまで強いテンションを維持した作品は、書いたことがありません」と断言する手に汗握るミステリー。
人間の愚かさが絶望で世界を塗りつぶすとき、希望が一筋の光となって未来を照らし出す。

〈収録作〉
「夜の記憶」――『十三番目の人格‐ISOLA‐』『黒い家』で本格デビュー前に書かれた貴重な一編。水生生物の「彼」は、暗黒の海の中で目覚め、「町」を目指す。一方三島暁と織女の夫婦は、南の島のバカンスで太陽系脱出前の最後の時を過ごす。二つの物語が交錯するとき、貴志祐介ワールドの原風景が立ち上がる。
「罪人の選択」――1946年8月21日、磯部武雄は佐久間茂に殺されようとしていた。佐久間が戦争に行っている間に、磯部が佐久間の妻を寝取ったからだ。磯部の前に出されたのは一升瓶と缶詰。一方には猛毒が入っている。もしどちらかを口にして生き延びられたら磯部は許されるという。果たして正解は?
ほか「呪文」「赤い雨」の全4作。

※この電子書籍は2020年3月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

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罪人の選択 のユーザーレビュー

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    罪人の選択レビュー

    匿名 2023年12月15日

    どの作品も面白く、楽しめました
    貴志先生のSFはとても引き込まれて好きだなと思います。

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    Posted by ブクログ 2023年09月29日

    素晴らしい。特に最後の話が好き。
    表題作はSFではないが、残り三編がSF
    表題作もとてもおもしろい。

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    Posted by ブクログ 2023年07月20日

    貴志祐介の罪人の選択を読みました。

    発表時期の異なる4つの短編が収録されています。
    SFが3編、ミステリが1編でした。

    デビュー前に書かれたという夜の記憶は2つの物語が並行して語られるSFで、全く関連がないような2つの物語が最後につながります。
    呪文と赤い雨もディストピアな未来に一筋の希望を描く...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年11月23日

    「SF多め貴志祐介エキス濃い目短編集」だ。これぞ貴志ワールドだという特徴を纏った作品ばかりでファンの自分にはたまらず心の中で涙と涎を垂らして読んだ。文庫まで待った自分は愚かだった。

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    Posted by ブクログ 2023年10月23日

    貴志祐介の気持ち悪SF好き。
    惑星マホロバのお話が特にお気に入り。
    カルト宗教感と奇病のコラボレーション!

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    Posted by ブクログ 2024年01月21日

    罪人の選択
    普通にミステリとして面白かったです。
    呪文、赤い雨
    とちらもSFで、状況が理不尽で過酷なのも共通ですが、赤い雨のほうが良かったです。

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    Posted by ブクログ 2023年08月29日

    ミステリー、サスペンス、ホラー、SFと、幅広いジャンルで作品を発表している貴志祐介の短編集。SF者の間では、「新世界より」の作者として有名ですね。今作に収録されている4篇のうち3篇はSF、1篇(表題作)はミステリーと言って差し支えない内容と思いますが、ミステリーの方の貴志祐介を期待して手に取った方は...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年05月05日

    いや~。分かんないことばっかでした。話が難しすぎて、短編だと思わずに、繋がった話だと思いながらずっと読んでました。3作目の「罪人の選択」を読んでる時に、(あれ、これはもしや、それぞれ独立した話では?)と気付きました。「夜の記憶」で、世界観の違う話が交互に出てきてたので、何時になったら交差するんだろう...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年03月14日

    SFは嫌いではないが、なかなか全体像がつかめないまま進んでいく感覚に苛立ちを覚えた。
    個人的にはあまり好きなストーリーではなかったかな。

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    Posted by ブクログ 2022年12月30日

    4編からなるSF短編小説。罪人の選択と赤い雨が面白かった。最初の2つの短編である夜の記憶と呪文はSF要素が強過ぎるのか、あまり好きではなかった。SFや貴志祐介好きにはたまらないと思う。

    0

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