水底フェスタ

水底フェスタ

652円 (税込)

3pt

自然を切り崩し、ロックフェスを誘致する以外に取柄もない山村。田舎特有の、窒息しそうな閉塞感に苛立つ高校生の広海は、突然村に戻ってきた地元出身の有名モデル・由貴美と出会い、囚われてゆく。ある晩彼女から「村への復讐に協力してほしい」と持ちかけられ、広海は求めに応じるが、実は由貴美には“真の目的”があった。そしてフェスの夜、取り返しのつかない事件が二人を襲う──。新直木賞作家による傑作長篇。息を呑むラストまでページを繰る手が止まらない!

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水底フェスタ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年03月08日

    田舎の嫌なところを煮詰めた感じ。
    そして身体の奥底から…心から得体の知れない冷えを感じた。そうまるで物語を読んでいる私自身が水底にいるような…。
    こういう物語も悪くないと思ってこの評価。

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    Posted by ブクログ 2024年03月07日

    久々の辻村深月先生作品でしたが、これもまた凄い話でした。狭い世界、閉鎖的なコミュニティに存在する独自のルールや、体制に抗って生きることの難しさを痛感します。そこに翻弄される主人公たちの企みと恋愛模様✨…個人的に辻村先生BEST3に入ります

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    Posted by ブクログ 2024年01月12日

    シナリオの構成として勉強になる1冊なんじゃないかと思った。ちゃんと読み返したい。
    話自体は後からどんどん面白くなる感じ

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    Posted by ブクログ 2023年03月04日

    思春期というのは、これほど危ういものなのかと。精神は命を賭して伸びていく。

    悲劇だが、切実なものが含まれていた。

    世代。性愛。社会。家族。暴力。

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    Posted by ブクログ 2024年04月03日

    ミステリーというか、サスペンスというか。
    『言わないことで無かったことにする』悪しき習慣、わたしの属する組織でも少なからずあるな〜と。
    人間の卑しさいやらしさが、わざとらしくなく、言葉尻や表情、目線などで絶妙に描かれています。
    後半は続きが気になり、一気に読み切りました。

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    Posted by ブクログ 2024年04月03日

    話の構成や表現が分かりやすくて読みやすかったです。
    由貴美の謎が気になって一気に読みました。

    読み終えたあとは英恵の達也への気持ち、由貴美の本当の父親は全然関係ない人なのか、由貴美はどうなったのか気になる事がいくつか残りました。
    読んでいて、何が本当で何が嘘か混乱したり緊張するようなシーンがあった...続きを読む

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    購入済み

    匿名 2024年01月18日

    平凡で家族に愛されて退屈な毎日をおくっている青年が、1人の女性との出会いをきっかけに崩れてゆく。
    見てた世界が信じてた人達の裏を見てしまう哀しさが手に取るように伝わってにてゾッとしました。

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    Posted by ブクログ 2023年09月04日

    ダム湖は翡翠色に淀み、水面しか見えない。
    集落が一つ丸ごと沈んでいるくらい深く、落ちたら藻に呑み込まれると、言い伝えがある。

    陸ツ代村の町おこし事業として作られたダムだが、10年前から開催されているロックフェスで村は潤っている。

    主人公の湧谷広海:高校2年男子。
    閉鎖的な村のルールを少しずつ知る...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年03月25日

    切ないけど、続きが早く読みたくなるようなストーリー。ちょうどいい人間関係のあるところで生まれたい。知りすぎても、知られすぎても、生活するには息苦しい。

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    Posted by ブクログ 2022年07月11日

    山間の閉鎖的な村で生活する少年が、年上の女性とのめくるめく官能的な恋をきっかけに家族のドロドロとした因縁に満ちた秘密を知ってしまう
    後半、父親の訳の分からない存在感か顕になってくる感じが不気味だった
    ツルゲーネフの「初恋」を思い出す
    ピュアで自意識過剰な青春は、自ら軽蔑していた大人の世界の深さと...続きを読む

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