傲慢と善良

小説 7位

傲慢と善良

850円 (税込)

4pt

婚約者・坂庭真実が姿を消した。その居場所を探すため、西澤架は、彼女の「過去」と向き合うことになる。「恋愛だけでなく生きていくうえでのあらゆる悩みに答えてくれる物語」と読者から圧倒的な支持を得た作品が遂に文庫化。《解説・朝井リョウ》

...続きを読む

傲慢と善良 のユーザーレビュー

「人生で一番刺さった小説」との声、続出! 恋愛だけではなく、生きていく上でのさまざまな痛み、あらゆる悩みに答えてくれる物語。
主人公・西沢架は、いつも通り帰宅した自宅に、同棲中で家にいるはずの婚約者・坂庭真実がいないことに気付く。突如失踪した真実の手がかりを探すべく、架は真実の過去と向き合うこととなる。浮かび上がる現代社会の生きづらさと、徐々に明かされていく失踪の理由からは目が離せない。
本作の見どころは、なんと言っても描写の細やかさです。作家の朝井リョウさんによる巻末の解説の中でも触れられているように、この作品では「何か」「誰か」を選ぶときに私たちに起こっていることを主題としています。"選ぶ"という行為の中でどういったことが起きているのかを細部まで描写することで、私たち読者の心に何かしらひっかかるものを与えてくれます。
もちろんすべての人におすすめですが、人間を傲慢と善良の2種類に分けたとして、自分はどちらかというと善良側の人間だという人にこそ是非読んでいただきたい1冊です。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年04月21日


    恋愛や人間関係のモヤモヤを、善良と傲慢という言葉と視点で描かれていた。

    日常にある会話ややりとりの中に、こんなにも善良と傲慢が隠れている。

    それらをひとつずつ解いていく時、自分にある傲慢と善良も考えるキッカケになった。

    傲慢より善良は良いことと認識していたが、この本を読んで、そうではないこと...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年04月19日

    感情の流れが理解しやすかったし、どちらの心情も理解できた。ただ女友達の心情は全くもって理解できない。

    0

    Posted by ブクログ 2024年04月18日

    恋愛、結婚、婚活、親離れ、SNS、傲慢、善良、、、全部自分の過去と未来にあるものだから、ささらずにはいられなかった。今読めてよかったなあ。「ピンとこない」って言葉を、それだけにせずに、深く深く掘って言語化したところに、辻村さんが今までどれだけ自分の感情と向き合ってきたのかが窺える。すごいや。ありがと...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年04月17日

    読んでいると、指のササクレ剥けたところをわざと触りに行くような…たまらん気持ちになります。自分の中の嫌なところをこれ程つついてくるくる作家さんはそうはいない。そしてわたしがこれをササクレ程度に感じるのは、結婚して子どもがいて安全圏にいるから…二十年前ならこんな思いでは済んでないな…

    0

    Posted by ブクログ 2024年04月16日

    相手を「選ぶ」ことを主体においた恋愛、結婚の話で、読んでいて(いい意味で)きつかった。婚活をする中での生々しさ、息苦しさというリアルがあって心に迫る作品だった。「ピンとこない」話がきつかった。

    0

    Posted by ブクログ 2024年04月16日

    話自体も面白かったが、でてくる文章の数々がそうだよな〜と思うことばかり、とても刺さった
    こんなに的確に言葉にできるのがほんとにすごいと感動、今後何か考える時にもこの本のフレーズが参考になりそう

    0

    Posted by ブクログ 2024年04月16日

    一組の男女の視点を軸として、結婚を阻むものは何か?をテーマとした作品。
    大人だけど大人でない大人。彼らが結婚を通して大人になっていく、今どき恋愛物語。

    晩婚、婚活。序盤は重苦しい。しかし、男と女の思考の違いをうまく対比しつつ、加速度的に読み心地が良くなる。読後、序盤はカタルシスを感じさせるためだっ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年04月15日

    恋愛とは、結婚とは、自分の人生と相手との人生とはと改めて考えさせられる作品。
    相手により良く見せることも時には大事だが、本音でぶつかり相手を信じることで自信の思ってもないような人生に繋がることもある

    0

    Posted by ブクログ 2024年04月15日

    買いたい本が見つからなくて、仕方なく知ってる著者の本を買った。しかし、自分の状況と重なる部分や、「善良」な人へ感じている違和感などが言語化されていて時間を忘れて読んでしまった。今、このタイミングでこの本に出会えてよかったと傲慢ながらも思いました。
     個人的にテーマの一つである「善良」さよりも「傲慢」...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年04月14日

    婚活・恋愛ミステリー

    この世の中に、「自分の意思」がある人間が果たしてどれだけいるだろう。
    真実を責めることができる人間が、いったいどれほどいるというのだろうか。

    0

傲慢と善良 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

朝日文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

辻村深月 のこれもおすすめ

傲慢と善良 に関連する特集・キャンペーン

同じジャンルの本を探す