この島の別れの言葉は「行ってきます」。きっと「おかえり」が待っているから。 瀬戸内海に浮かぶ島、冴島。朱里、衣花、源樹、新の四人は島の唯一の同級生。フェリーで本土の高校に通う彼らは卒業と同時に島を出る。ある日、四人は冴島に「幻の脚本」を探しにきたという見知らぬ青年に声をかけられる。淡い恋と友情、大人たちの覚悟。旅立ちの日はもうすぐ。別れるときは笑顔でいよう。
Posted by ブクログ 2023年08月20日
中学生の時に一度読んだことがあったけどなんとなくまた読み返したくなった。
瀬戸内海にある「冴島」が舞台のお話。
島で暮らすことに憧れとかは全くなかったけどこの本を読んで島暮らしに少し興味が湧いた。将来的に島で暮らすことは絶対ないと思うけど。
自分が田舎育ちで閉鎖的な空間に対して嫌悪感しかないから島で...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年07月24日
本当に良かった。
4人それぞれの葛藤や苦悩がありながらも最後には全て納得のいく、ほっこりとしたお話だった。
冴島という、小さい島での出来事。
シングルマザーなどIターンでくる人々と、島で生まれた人たちとの関係や、小さい島だから学校がなく、高校大学に行くには島から出ていかなければいけない。
兄弟...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年09月22日
辻村深月さんの本は好きです。この本みたいに島で暮らす高校生のお話も好きです。こんな環境で青春時代を過ごすのもいいかなと感じます。辻村深月さんは一人一人の、それも異なる世代の人々の心の揺れ動きを表すのがすごく上手いと思います。
ただ、この本で残念に感じたのは、話があちこちに飛び過ぎたのと、ラストは...続きを読む