【感想・ネタバレ】島はぼくらとのレビュー

あらすじ

この島の別れの言葉は「行ってきます」。きっと「おかえり」が待っているから。 瀬戸内海に浮かぶ島、冴島。朱里、衣花、源樹、新の四人は島の唯一の同級生。フェリーで本土の高校に通う彼らは卒業と同時に島を出る。ある日、四人は冴島に「幻の脚本」を探しにきたという見知らぬ青年に声をかけられる。淡い恋と友情、大人たちの覚悟。旅立ちの日はもうすぐ。別れるときは笑顔でいよう。

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感情タグBEST3

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一足遅れのお盆帰省に読んだ本

実家が瀬戸内海に面していることもありとても親近感
特に海の描写は大好きな瀬戸内の海を頭に浮かべながら読んでとても心を満たしてくれた

幻の脚本を探していく話だと思っていたが

島から出る人とそこで暮らす人、入ってくる人がバランスよく描かれていて自分がどの立場でも共感できると感じた

故郷愛を刺激され、いずれおばあちゃんになったら瀬戸内を見ながら死んでいきたいと改めて思った

主人公四人組の友情、恋模様含め
もっと続きを読んでいたい作品でした

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2025年08月25日

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ネタバレ

赤羽環の名前が出てきた瞬間泣いてしまった

 辻村深月作品の少し影のある作風が好きだったので、あまり好みじゃないかもしれないなあと思いながら時間のある時にちょこちょこ読み進めていましたが、蕗子の過去が語られたところと村長と対立したところで一気に面白くなってノンストップで最後まで駆け抜けてしまいました
 網元の子、Iターンのホテルの子、Iターンの人と立ち上げた会社の社長の子、保育園の園長の子と役割がはっきりしているからこそ、何を見るか、何を聞くかが異なっていて、それによって島の人間模様への感じ方もそれぞれ少しずつ異なっているのがとても好きです。
 「スロウハイツの神様」がとても好きなので赤羽環が不意に出てくると泣いてしまうし、修学旅行で来ただけの高校生を追いかけて「つまらなかったですか」と聞いているのを見ると意外な気もするし、でもあのクリエイター集団のハイツの中で誰よりも自分に厳しい人だったなとも思い出せてとても嬉しかったです。

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2025年07月29日

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面白かった点
▶離島で描かれる人間ドラマ
→子どもは成長するにつれて島から出ていってしまう。母親にとって子どもと過ごせる時間が本土の人間よりとても短い。
→友達同士でも島に残る人と島から出ていく人。その別れのせつなさの描き方に心が動かされました。
▶エモい青春ドラマ
→主人公グループ4人の友情とほのかな恋心の描き方がとてもエモい!クライマックスでクールなあの人物の感情が爆発するシーンはすごく感動しました。
▶脇役の大人も魅力的
→島を活性化させるコミュニティデザイナーや、リモートで働くIターンの若者、辻村作品でおなじみの”あの人物”など、主人公たちを支える大人たちも非常に魅力的に描かれています。

物語の結末や、読後の印象も爽やかで、夏に読むのにとても良い小説でした!

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2025年07月29日

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ネタバレ

瀬戸内海の小島を舞台にした物語。青春の一ページと進路で分かれる少し切なく3年生の話。読んでいると島にいるような感じがした。高校時代の話だけかと思っていたらその数年後の後日談もありそういう展開だったかと引き込まれた。

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2025年07月23日

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面白くなるまでに時間がかかったが、それぞれの物語がわかると面白い!
ただの恋愛じゃない、友情よりも強い関係性を感じた。こんな関係性の友達が欲しい、なかなかで簡単にできるものじゃ無いと感じた

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2025年07月17日

購入済み

最高評価

星が5までしかないのが残念と思うほど、素敵な作品に出会えました。オチは行き過ぎかもしれませんが…好みの問題でしょうか

#泣ける #感動する #深い

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2023年04月04日

ネタバレ 購入済み

楽しかった!

島の高校生4人。卒業したらほとんどが島を離れる。昨今の若者にしては爽やか過ぎる感もあるけどとても楽しく読みました。個人的にはヨシノが気になってて、ビジネスを見せないビジネス。そしてまさかシンママだったとは!
大人の友情もよかった。続きを思わせる余韻も素敵でした。

#ほのぼの #切ない #感動する

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2022年04月05日

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辻村スゴロク第2弾
「島はぼくらと」

「行ってきます」「行ってらっしゃい」

瀬戸内海に浮かぶ冴島。
幼馴染4人の高校生の話。
少子化、Iターンで島に来る人、元々の住民、いろんな視点から見える島での生活や人々の葛藤。

島から出ていく人、若者たちの成長、卒業と進路、別れ、決断。
みんな一生懸命。みんなに幸せになってほしいと思える作品。

「ただいま」「おかえり」

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2025年11月12日

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なにが、というよりは、全体的によかったあ。島の自然も人々も、なんかもうまぶしくて、あったかくて、なによりきらきらの青春を過剰摂取して死んだ(嬉)島やみんなのことについて、このままあと1000ページくらい続いてもたぶん余裕で読めると思われ。辻村深月作品自体、すごく久しぶりに読んだけどたのしかった。仕事のお昼休みも、お昼ごはん返上してこの本を読んじゃったくらい。読みやすくて、すべての要素を拾ってくれて、ちゃんと面白いってのがすごいよね。

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2025年10月17日

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辻村作品にしては、ミステリ要素が控えめなお話。でも、学生とか、田舎とか色んなとこが抱える色んな歪みをリアルに描いていて、読んでいて心地よかった。これもまた別作品との繫がりがあって、裏話的な要素もあって楽しかった。

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2025年10月16日

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数年前まで住んでいた瀬戸内の海の情景を彷彿とさせる風景描写に惹き込まれて購入。
進路に向き合っていく高校生、コミュニティデザイナーなど、ちょうど娘の境遇と重なるところもあり、興味深く読みました。
Iターン、シングルマザー、封建的な村社会…様々な問題を子供達にもオープンに共有し合ってる社会っていいなと思います。子供達も自分事として自然に受け止め、悩み、その年代ならではの思いや行動に昇華していく。無茶もあり、ムダも多い行動ながら、大人の答えだけが正解ではないのだと思わされました。

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2025年10月03日

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辻村作品をデビュー作から読むチャレンジ中。

前向きに終わるのが、やっぱり好き。

初期作品にあった作品をまたぐ登場人物が、久々に出たのでテンション爆上がり。

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2025年10月02日

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高校生ならではの人間関係や、島の子独自の事情が読んでいて青春を感じさせられた。
数年後のみんなの様子も気になるけど、語られないことで想像の余地があっていいですね。

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2025年09月28日

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離島に住む高校生男女4人と、島ならでの生活を描いた話。
今まで読んだ辻村深月さんとはちょっと違う雰囲気の小説。そこまで感情移入せずに読み進めてたけど、最後の方で急に泣かされた。
じんわりするいい話でした。

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2025年09月20日

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ラスト、とても良かったなぁ
うるっときて、
幸福な気持ちになれました。
とにかく爽やかで素敵な青春物語でした!

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2025年09月17日

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島で育った友達同士、どんなに絆が深くても島を出てしまうと朱里のおばあちゃんみたいに疎遠になってしまうだろうなと思うと切ない。
網元の一人娘であるために島から出ることが許されない衣花が、友人たちが離れて行ってしまう寂しさを募らせていくところに涙が止まらなかった。
本土にしか高校や病院がなく、フェリーの運行が天候に左右されたり、時間で部活動に参加できないなど厳しさがあり、私が享受してきたものが当たり前じゃないんだと思った。
Iターンの人やコミュニティーデザイナーが島の人たちとの友好的な関係を築いているのがよかった。

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2025年09月07日

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終わり方が爽やかで好き
どこかリアルで島の暮らしはこんな感じなんだろうなーと思ったけど、もっと瀬戸内海の島の良さを伝えてほしかったなーという気持ちで☆4つ

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2025年08月31日

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青春小説と思っていたけれど、それだけでないいろんな人生に出会えて、とても面白かったです
私は田舎の人間関係が苦手なのですが、でも冴島で島を愛しながら育っていく子供たちや、Iターンでやって来て馴染んでいく人たち、ヨシノのような人
みんなに幸あれと思ってしまいます
どこに住んでもその土地の人間関係はある  
私は今暮らすこの土地でどんな思いで暮らしていくのかな
最後の方で突然でてきた環に思わず「オーッと声が出ました
環に会えて嬉しかったです

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2025年08月22日

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瀬戸内海に浮かぶ島に暮らす4人の同級生達の青春群像劇。
島暮らしならではの葛藤やしがらみが嫌味なくサラリと語られる。それも高校生たちの純粋な目を通しているからだろうか。
そして終幕で親友同士の約束が果たされる。

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2025年07月23日

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瀬戸内海の冴島が舞台。わたしが高校の時は、よく似た名前の離島でそこも中学校まではあるが、高校は船で通っていた人がいた。帰りの船がなくなると、体の大きな友人は泊まったり、泳いで帰っていた。泳いで・・・というのは冗談だが。
その友人はバレー部だったが、しっかり練習していた。

この物語は、4人の高校2年生の島を思う気持ちが描かれている。
池上朱里(いけがみあかり)、榧野衣花(かやのきぬか)、矢野新(やのあらた)、青柳源樹(あおやぎげんき)の4人が島から出て高校に通うことで成長していく。その成長とともに、小さな島の村民や村長の思いが見えてくる。

島にIターンで帰ってくるものの中に霧崎がいた。胡散臭さが漂ってくるが、冴島に伝わる幻の脚本が目当てだった。新のこの後の行動が面白かった。その結果、霧崎は・・・。
多葉田蕗子とその娘・未菜もまた、Iターン組みだった。蕗子は4年前、オリンピックの水泳で銀メダルを獲ったが、不倫の結果、産まれたのが未菜だった。娘を守るために島に・・・。
島に移住して来るものも増え、地域活性デザイナーの谷川ヨシノを招き活気が出てきたが、村長との軋轢が意外な方向へ。

修学旅行で東京に行った4人は村長に託された碧子を探す。そして本当の幻の脚本が・・・。
時は経ち、4人はそれぞれの道を歩みはじめる。最後の場面は、ちょっと感動した。この物語は私にとっても身近なもののように、過去の思い出とともに蘇ってきた。

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2025年07月29日

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人生では出会いと別れがつきものである。私が好きな人、私が嫌いな人、一つ一つの繋がりを大切にしていきたいと思う。

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2025年07月14日

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「傲慢と善良」の解説から本書にきました。ゆったりとストーリーが流れていく印象でした。大きな事件とかミステリーとかではなく、島で暮らす若者の思いが繊細に描かれていて読み終わった後、なんとも言えない温かい気持ちになりました。

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2025年07月13日

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6/25〜6/29

幼馴染4人組、いいな〜〜〜素敵!
高校卒業後の4人のストーリーも気になる。続編だしてくれないかな…笑

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2025年06月29日

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ネタバレ

瀬戸内にある冴島の物語。
島で4人だけの同級生、朱里、衣花、源樹、新。みんなタイプは違っても、眩しいくらい素敵な関係性。

爽やかな青春小説のようで、でも爽やかなだけではない島の現実的な部分も見えてくる。
島での暮らしの良い部分も悪い部分も垣間見見え、島暮らしや田舎暮らし、場所は問わずともキラキラした部分だけではないなと思わされる。

登場人物のこれからも続く幸せを願いたくなる。「いってらっしゃい」だけでなく「おかえりなさい」を言えて本当によかった。

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2025年06月28日

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胸がきゅっと苦しくなる青春物語だった。冴島で暮らす4人の高校生が、それぞれ苦悩や葛藤と向き合って進んでいく姿が切なくも眩しくて。そして途中に「あの人」が出てきて思わず涙が出てしまった。辻村さんらしい後半の展開に読む手が止まらなかったです…

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2025年06月21日

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情景が浮かぶような描写、海に囲まれた島ならではの風習、しがらみ、未来への葛藤…そしてそれぞれが踏み出した未来…面白かったです

まさかラストあんな事になるとは…個人的にはそれぞれのその後の恋模様とか気になります

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2025年06月16日

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  登場人物それぞれの性格や出来事のおかげで、島の生活の表側と裏側がいいタイミングで顔を出す。人間関係の妙にも感動させられ、最後は、すべてが(標語といった情景も含めて、本当に全てが)、あるべきところに収まっていく気持ちよさ。

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2025年12月07日

購入済み

ほっこりする島の話

島で生きる少年少女の物語

『冒険』というほどの事件も、謎も、ないけれど
少女と少年たちは一緒に日常を過ごして、
色々なことを感じながら成長していくんだなと思いました。
もはや紛れもなく『冒険』がそこにある。
んじゃないかな。
閉鎖的な島だから苦労することもあるし、
そんな島だからこそ得られる絆もある。
とても良い話です。

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2021年09月13日

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島で起きる主人公たちの家族と地域と、社会の関わりの物語
小さい島のはずなのに、登場人物がたくさんで一人ひとりのキャラクターが印象に残る

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2025年11月11日

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友人の大切さを再確認する。人を思いやる心の大切さを知る。
そんな当たり前だけど普段意識できていないことを、島に住んでいる気分になりながら感じることができた。

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2025年09月15日

Posted by ブクログ

爽やか!青春!
だけれど、それだけじゃない。

沢山の矢印を見ながらも、私の視点は母だと感じる。
フキちゃん!

リンクする他の作品も読みたい。

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2025年09月08日

Posted by ブクログ

冴島の青春ストーリー。色んな形で働く島の住人が出てきて面白い。島外の人間がやはり島に馴染むのに苦労するのを見て、やはり島特有の団結感や数々のトラブルがあったりで大変そうだと感じた。
青春モノを堪能できて、むず痒いピュアなものを読ませてもらえた。

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2025年09月06日

Posted by ブクログ

過疎化を活性化させるボランティアについて興味深い内容でした。

しがらみのある大人の世界を、それらがまだ理解できない高校生目線から捉え、大人たちの影響を受けながら成長していく過程がよく描けていました。
スロウハイツの神様を先に読むとより楽しめる内容になっていました。

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2025年07月12日

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