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Posted by ブクログ
高校生の頃に買った。ドラえもんの道具が出てくると聞いて、読みやすいかもと思ったのが購入した理由だった。しかし読み進めると思っていたよりも物語は長く、そしてよくわからなかった。だから私は読むのをやめた。
そしてそれから10年、ようやく私はこの本を読み終えた。
理帆子は共感しづらい主人公で、性格が似てないから話していることもよくわからない。でもドラえもんが好きなのは同じ。
読んで、だんだん理帆子のことがわかってくる。頭が良くて、いろんなことを考えていて、本人が言うように良い子ではない。でも、どうにかして幸せになって欲しいと思ってきてしまった。素直になれない彼女が素直に想いを伝えられますように。幸せでいられますように。
そんな祈りを込めながら読んだ話でした。最後の展開で一気に心を掴まれました。大好きです。10年経っちゃったけど、読み終えて良かった。出会えて良かった。
Posted by ブクログ
『子どもたちは夜と遊ぶ』
→『ぼくのメジャースプーン』
→『名前探しの放課後』
からの『凍りのくじら』の順番で読んでみましたが、、、『名前探し』と『凍りのくじら』は逆だったかも?
どう繋がってるのか知りたくて焦るけど、ゆっくりじっくり読みたくて、、、。あちこちにヒントも散りばめられてるからね。
松永さんってどっちの?って思ってたけど、ふみちゃんが出てきて「ほわっ!!!」ってなって、「あの時の3人はこの人たちか!」ってなって、「こいつどいつ」からの、、、404ページ目で最初から感じてたモヤモヤの正体が分かり、そっからは止まらなくなりました。
あぁ、すっきり。
Posted by ブクログ
ドラえもんの道具と主人公の感情を見事に絡ませてストーリーにはめ込んでいるところが素晴らしい。
私も「のび太の海底鬼岩城」は大好きだったので、懐かしい気持ちが蘇った。それと同時に、ドラえもんの道具に憧れていた子供のころの自分も、理帆子と同じように現実世界での自分の居場所が定まらない感覚から、ドラえもんの道具で何もかも軽快にやり過ごすことができればと願っていたなと思い出した。
単なる思春期の情緒不安定という話ではなく、誰でも感じたことがある孤独感を、主人公は他人にラベリングすることで心の中で距離を置き、自分の感情を抑えている。心の揺れが見事に表現されている。
Posted by ブクログ
この本を手に取ったのは、私はドラえもんが好きだからだ。主人公の理帆子のように、私はドラえもんを見て育った。大切なことは全てドラえもんから教わった。そう言い切れるほど、ドラえもんが好きだ。
この物語の中には、ドラえもんの要素が散りばめられている。様々なひみつ道具、エピソード、単行本から大長編まで。ドラえもん好きとしては、あぁあの話かとすぐに思い至ってにやりとしてしまう。昔の記憶が呼び起こされ、懐かしい気持ちになれる。
そんなドラえもんの要素に彩られながら、理帆子の物語は進んでいく。『少し・不在』で、どこか危なっかしい少女。母と娘、そして父の存在。家族には色々な形があるけれど、私はこの家族の想いに胸を打たれて泣いてしまった。昔ほど簡単には泣けなくなったけれど、まるでドラえもんを見ていた頃の私のように、ボロボロと。
これは、『少し・不思議』な物語だ。この物語に出会えたことを感謝しつつ、実家に揃っている『ドラえもん』全巻を引っ張り出そうと思う。
Posted by ブクログ
とても良かった。
ここ数年読んだ小説の中で一番と思えるくらい、すごく良かった。
作中ドラえもんの秘密道具が重要なモチーフとしてずっと話題に出るのだが、ドラえもんの少し不思議で優しく、それでいて切なさやほんのりとした怖さもある世界観とこの物語を包む空気が非常に合っていて、物語に圧倒的な深みを与えている。
人と人との関わりの難しさ、愚かさ、一人でいることの寂しさ孤独、それでも誰かと関わりたいという思いを丁寧に、痛さも含んで描いていて、本当に凄かった。惹き込まれて、もう夢中になって読んだ。
最後に明かされる種明かしも、少し不思議なこの物語にふさわしく納得できた。
ドラえもんが無性に見たくなった!
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