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深夜、夫が交通事故に遭った。病院に駆けつけた早苗と息子の力は、そこで彼が誰の運転する車に乗っていたかを知らされる……。夫は何も語らぬまま、知らぬ間に退院し失踪。残された早苗と力に悪意と追及が押し寄せ、追い詰められた二人は東京を飛び出した。高知、兵庫、大分、仙台――。壊れてしまった家族がたどりつく場所は。<解説>早見和真
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Posted by ブクログ
夏に読みたくなる本。 小学5年生の力君が可愛い。 小さいながらも一生懸命考えて,,, 彼らが出会った温かい人々とまた会えて欲しい。 この物語の続きをもっと読みたくなった本。
立ち向かうことだけが正解じゃない 逃げなきゃいけないときもある いつか、ちゃんと向き合える日が来ればそれでいいんじゃないか
そばにいる人にこそ、真っ直ぐに向き合うこと。自分と相手が生きているからこそ、向き合うことができる。どんな関係になったとしても、自分と相手が生きて、前を向いて進めたらそれが幸せなのだと、強い心を持つようになった主人公がすごくかっこよかった。 最後は涙で字が読めなくなるほど感動して泣いた。 私も守りたい...続きを読む存在のために、強くなりたい。家族で過ごせる今を大切にしたいと思った。
深夜、夫が交通事故に遭った。病院に駆けつけた早苗と息子の力は、そこで彼が誰の運転する車に乗っていたかを知らされる……。夫は何も語らぬまま、知らぬ間に退院し失踪。残された早苗と力に悪意と追及が押し寄せ、追い詰められた二人は東京を飛び出した。
逃げることへの肯定のメッセージを単純に伝えるだけではなく、不穏な要素やミステリの要素など、ストーリーとしての面白みも十二分にあって、それが違和感が全くなく両立してるのが凄いなと思いました。 小学5年生という、周りからは子供として見られることが多い一方で、内面は大人に向けての変化をしていくあの微妙な時...続きを読む期の男の子の心情を見事に表現しているなと感じました。
傲慢と善良から来ました。 早苗がおばあちゃんに歌を歌ってあげて、その後感謝をされるシーンでは涙が出そうになりました。 すごく続きが気になるって感じではないけど、とても読みやすいです。
父親が起こした事故が理由で自宅を離れ、高知、家島、別府、仙台と転々とする早苗と力。 二人はただ逃げるだけではなく、出会った人たちにも助けられ、生きていくために強くなっていく。 二人が、周りからの目と父親を追う人たちから逃れるだけだった状態からその地でよりよく生きていくようになっていくのを温かい目で見...続きを読む守ることができた。
「傲慢と善良」のあとがきで存在を知ったこの作品。普段殺人事件を扱うミステリーしか読まないが、かなり面白かった。傲慢と善良に登場する真実が本の数行、当作品に存在していたことを確認できて嬉しくなりました。辻村深月さんの作品は他にも「朝が来る」を読んだことがあるのですが、傲慢と善良に続いて読んでいて心がジ...続きを読むーンと来るような描写がとても上手だと感じた。本当に面白かった。別作品も探して読んでみようと思う。
早苗と力の、逃避行旅を見て、勇気と覚悟を感じられた。 p231でも、やるしかない。 p232負けられない、と、目を開けて、天井を眺めながら、噛みしめるように思う。 縁もゆかりも無い場所で、仕事を頑張る早苗の勇気と覚悟を見て、自分も今のバイトをうつ状態で休んでいたが、頑張っていきたいなと思わされた...続きを読む。 今僕は、自分にあった仕事がないか探しているけど早苗のように覚悟を持って飛び込んでみるのも本当に大切な事だと感じた。 「勇敢に、誠実に耐え抜くものにのみ、幸運は微笑みかける」ゲーテ
早苗さんが四季の唄を歌い。親になると捉え方、目線が変わるところに納得。私自身は障害を持つ子の親として岩を砕く波のような父になれているのか自問自答しました。私の母親が死んだ時も、男の子は強くないと駄目だと、息子の前では泣かなかったが四季の唄のくだりはやられてしまいました(泣いた)
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