あらすじ
深夜、夫が交通事故に遭った。病院に駆けつけた早苗と息子の力は、そこで彼が誰の運転する車に乗っていたかを知らされる……。夫は何も語らぬまま、知らぬ間に退院し失踪。残された早苗と力に悪意と追及が押し寄せ、追い詰められた二人は東京を飛び出した。高知、兵庫、大分、仙台――。壊れてしまった家族がたどりつく場所は。<解説>早見和真
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『傲慢と善良』で辻村さんの作品を読み漁りたいと思い、あとがきに倣って『島とぼくらと』、そしてこの『青空と逃げる』を手に取りました。
物語に対する感想ではありませんが、ひとつ驚いたことがありました。
「谷川ヨシノ」という名前を目にした時、案の定鳥肌が立ちましたが、驚いたのはその後です。「写真を撮るだけでなく、震災で汚れた写真の復元もしている」という樫崎写真館の話を聞いた時に、森の中の古びれたお寺のような景色が頭をよぎりました。
すぐにはなんの景色か思い出せず、だんだん読み進めるうちに、視点が女の子だったこと、なにか重大なものを見つけたこと、それが『傲慢と善良』の話だったことなどを思い出しました。(※後で確認したらお寺ではなく神社でした。)
つまり、「文字」ではなく「景色」で覚えていたんです。小説は、文字でしか構成されていないのに。
確かに、読みながら景色を想像していることはしっかりと認識してきました。しかしまさか、思い出す時に文字そのものではなく、景色が真っ先に出てくるとは思っても見ませんでした。
非常に貴重な体験をできて、とても嬉しいです。
Posted by ブクログ
『傲慢と善良』を読んでから読んだので、途中、ヨシノさんが出てきたときには「うぉーーー!」ってなって、もう大丈夫だ感が半端じゃなかったです。
読後感も最高でした。今のところ2025年のベスト。
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夏に読みたくなる本。
小学5年生の力君が可愛い。
小さいながらも一生懸命考えて,,,
彼らが出会った温かい人々とまた会えて欲しい。
この物語の続きをもっと読みたくなった本。
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この母子が平和に長く暮らせますように…と願いながら読みました。
生きていくために強くなる二人にジーンとしつつ、ちょっとミステリーっぽい要素もあり、最後まで一気に読みました。
傲慢と善良との繋がりは知らなかった…
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久しぶりの辻村深月作品。
夫のとあるトラブルにより、母早苗と息子の力は追い詰められ、様々な場所へ逃げることになる。
やっぱり辻村深月さんの作品は良い。
人の心の機微を敏感に読み取り、描くことが本当に丁寧且つ上手い。
自分は何故か力くんに感情移入した。
同じ年の息子と重ねていたのかもしれない。
何かことが起こるたびに、力くんのことが心配で痛ましくて、でも微笑ましくて可愛らしくて…。
成長を何度も感じた力くん、お父さんお母さんと幸せになってほしいな。
Posted by ブクログ
深夜、夫が交通事故に遭った。病院に駆けつけた早苗と息子の力は、そこで彼が誰の運転する車に乗っていたかを知らされる……。夫は何も語らぬまま、知らぬ間に退院し失踪。残された早苗と力に悪意と追及が押し寄せ、追い詰められた二人は東京を飛び出した。
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逃げることへの肯定のメッセージを単純に伝えるだけではなく、不穏な要素やミステリの要素など、ストーリーとしての面白みも十二分にあって、それが違和感が全くなく両立してるのが凄いなと思いました。
小学5年生という、周りからは子供として見られることが多い一方で、内面は大人に向けての変化をしていくあの微妙な時期の男の子の心情を見事に表現しているなと感じました。
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傲慢と善良から来ました。
早苗がおばあちゃんに歌を歌ってあげて、その後感謝をされるシーンでは涙が出そうになりました。
すごく続きが気になるって感じではないけど、とても読みやすいです。
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父親が起こした事故が理由で自宅を離れ、高知、家島、別府、仙台と転々とする早苗と力。
二人はただ逃げるだけではなく、出会った人たちにも助けられ、生きていくために強くなっていく。
二人が、周りからの目と父親を追う人たちから逃れるだけだった状態からその地でよりよく生きていくようになっていくのを温かい目で見守ることができた。
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「傲慢と善良」のあとがきで存在を知ったこの作品。普段殺人事件を扱うミステリーしか読まないが、かなり面白かった。傲慢と善良に登場する真実が本の数行、当作品に存在していたことを確認できて嬉しくなりました。辻村深月さんの作品は他にも「朝が来る」を読んだことがあるのですが、傲慢と善良に続いて読んでいて心がジーンと来るような描写がとても上手だと感じた。本当に面白かった。別作品も探して読んでみようと思う。
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早苗と力の、逃避行旅を見て、勇気と覚悟を感じられた。
p231でも、やるしかない。
p232負けられない、と、目を開けて、天井を眺めながら、噛みしめるように思う。
縁もゆかりも無い場所で、仕事を頑張る早苗の勇気と覚悟を見て、自分も今のバイトをうつ状態で休んでいたが、頑張っていきたいなと思わされた。
今僕は、自分にあった仕事がないか探しているけど早苗のように覚悟を持って飛び込んでみるのも本当に大切な事だと感じた。
「勇敢に、誠実に耐え抜くものにのみ、幸運は微笑みかける」ゲーテ
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早苗さんが四季の唄を歌い。親になると捉え方、目線が変わるところに納得。私自身は障害を持つ子の親として岩を砕く波のような父になれているのか自問自答しました。私の母親が死んだ時も、男の子は強くないと駄目だと、息子の前では泣かなかったが四季の唄のくだりはやられてしまいました(泣いた)
Posted by ブクログ
早苗と息子の力、守るものがあるものは強い、確かに母である早苗は、四万十、家島、別府、仙台、どこに行っても力強く息子を守り暮らしてきた。素敵な物語だと思う。これからはいつも、逃げる必要のない青空を見つめて行ってほしい。
Posted by ブクログ
別の話ともリンクする瞬間が少しあるということで、読んでみた。何かに追われながら、全国を転々としていく親子の話だが、まず、行く先々の人の温かさに感じ入った。一生懸命に向き合えば何かを返してくれる人はたくさんいて、それを頼ることもときには必要なのだと学べた。
Posted by ブクログ
「傲慢と善良」に登場する早苗と力が主人公と知り読み始めました
行く先々の人が事情を聞かなくとも2人に手を差し出してくれることの温かみがグッとくる
印象に残ったのは目が不自由なおばあさんに早苗自ら歌うことを申し出て老夫婦と打ち解けるシーンは目が潤みました
Posted by ブクログ
過酷な状況にありながらも、「生きること」「愛すること」に真正面から向き合う親子の姿が眩しく見えた。
この本を読んでいる間、何度も自分自身の家族のことを考えた。大切な人と向き合っていく勇気をもらった気がする。
匿名
父親のスキャンダルで家族がバラバラになる。
逃げながらも懸命に生きる母親と息子に胸が苦しくなりました。
ずっと最低な父親を想像していたので、本当の事がわかった驚きました。
優しすぎる人ってこんな風な決断をしてしまうのか。もっと自分を守ればいいのにとも思いました。
けれど、そんな優しい人だから家族はまた1つになれるんだろうな。
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四万十の夏休み。母子の楽しい日々が逃亡生活に。追手が来たため、家島へ。部活をさぼっていた女子と仲良くなった息子、力。東京へ戻る日、戻りたくなくて、別府へ。温泉街は暖かく仕事も見つかったけど、追手に怯えて夫を探して仙台へ。人を頼ることを覚えつつ、始めた写真館の仕事。夫と会うために北海道、網走へ。青い空はいつもいっしょ。少しずつ明らかになる真実がさらにドキドキ感を盛り上げる作品。ハッピーエンド。
Posted by ブクログ
傲慢と善良に登場した親子が気になったので読んでみました。
親子の逃避行を通して描かれる主人公の成長、そこで過ごす街並みが良かった。
お父さんもっと早く連絡して話し合ってよと現実的に考えてしまいました。
Posted by ブクログ
旅番組のような設定は良かったと思う
あと子供と大人の二人称というのか
視点の異なる物語も
ただ、なぜ逃げていたのかが
とんでもなく驚くような理由なら感動したかも
スロウハイツやメジャースプーンは大好きだった
筆者も読者も歳をとって変わってゆくのは仕方のないことだ。
Posted by ブクログ
飽きさせない展開と幸せな結末でした。
でもお話が作られた感あって、なんかドラマ見せられてる感。
こうは行動しないだろ、とかなんでこんな反応する?って違和感が抜けない。
作者は何を伝えたかったのかな。
Posted by ブクログ
長編小説があまり得意ではない私だが、辻村さんの世界観に今回も引き込まれ、一気に読み進められた。
行く先々の人たちがみな親子に優しく寄り添ってくれていて、ほっこりした。
また、終盤の背負うものがあるものは強いという表現が自分の中で刺さった。
人は、多かれ少なかれ何か背負うものができるとより強くなり、生きていく糧となるのかなぁと改めて感じさせてくれた。
オホーツクブルーを一度でいいから見てみたいなぁ。。。
Posted by ブクログ
傲慢と善良から辿り着いた本。行き着く土地での優しさや温かさに、自分もいつどこに行っても意外と生きていけるのでは、と思わされた。力、小5なのに頑張った!立派!別府の砂湯に入りたくなった!
Posted by ブクログ
入院中の病室で読んだせいか、四万十の夏空、家島から見える海と空、別府温泉の砂浜と空、仙台の写真館から見る空、どれも羨ましく感じる。
早苗と力は、失踪した父に対して抱く悪意から逃げて日本中を転々とする。
そんな中で母と息子の間の緊張感、本音を話す部分、見せたくない部分、親子らしいやりとり。
子ども側しか経験したことがないけど、なんとなく共感できる部分もあってじーんとする。
判然としないものから逃げて、この親子はどこへ向かうんだろう、父と会ってからどうなって行くんだろうと色んな想像が頭を巡る。
Posted by ブクログ
あーーーーーホッとした!
子どもが辛い思いをする話が本当にダメなので、日中しか読めなかったけれど、ラスト畳み掛けるように夜読み切りました。
誰の視点で読むかって、母の視点になりますね。もし、わが子が犯罪者になったら、夫が犯罪者になったら、私はどうするのか。
「隠す」という選択肢に驚きつつ、いざそうなったら、私はどうするのか。
子どもが学校に通えない、生活が落ち着かない状況になったら、私はどうするだろう。
Posted by ブクログ
働いていたお店にやってきた訪問者
親子は逃げる
色んな所に
別府がよかった、砂かけさん大変そうだけど
出会う人たちがいい人ばかり
逃げ続けることなんてできないんだけど
心が壊れそうな時、その場から逃げるのは大切
Posted by ブクログ
辻村深月さんはやはり子供の心情を描くのが上手だ。父親の事故から一変した生活で、力の母親への思いや不安、恐怖、安堵がきれいに描かれていく。題名にある「青空」が、この逃亡の中では希望でもあり、恐怖の原因でもある。ずっと繋がった青空の下に、会いたい人、助けてくれる人がいるかもしれないという希望。逃げても逃げても、どこかで必ずつながっている存在への恐怖。その恐怖の中で、母の早苗は弱くもあり、強くもあった。力がいることで強くなるしかない早苗と、そんな母親を見て強くなりたいと思う力。ただの逃亡でなく、親子の愛情と成長も描いた作品だ。
Posted by ブクログ
新幹線で新潟に行く道すがら購入。
父親が犯罪者扱いされて、逃げ回る物語。高知、大分、各所の人の温かさが感じられる。
父親にも、息子にも秘密があって、読後感は良い。
逃げてもいい気持ちにはなるが、逃げるのにも勇気が必要。
Posted by ブクログ
傲慢と善良を読んで、こちらも読みたくなって。
素敵な終わり方で清々しい気持ちになった。
これを踏まえてもう一度傲慢と善良を読むとまた一味違うかもしれないなー。