【感想・ネタバレ】青空と逃げるのレビュー

あらすじ

深夜、夫が交通事故に遭った。病院に駆けつけた早苗と息子の力は、そこで彼が誰の運転する車に乗っていたかを知らされる……。夫は何も語らぬまま、知らぬ間に退院し失踪。残された早苗と力に悪意と追及が押し寄せ、追い詰められた二人は東京を飛び出した。高知、兵庫、大分、仙台――。壊れてしまった家族がたどりつく場所は。<解説>早見和真

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

夏に読みたくなる本。
小学5年生の力君が可愛い。
小さいながらも一生懸命考えて,,,
彼らが出会った温かい人々とまた会えて欲しい。
この物語の続きをもっと読みたくなった本。

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2025年08月06日

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立ち向かうことだけが正解じゃない
逃げなきゃいけないときもある
いつか、ちゃんと向き合える日が来ればそれでいいんじゃないか

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2025年05月20日

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ネタバレ

夫が失踪し、母(早苗)と息子(力)の2人で東京から、高知、兵庫、大分、仙台へ逃げながら生活していく。

「父母を選べないから離婚しないで」、と泣きながら母に伝えていた力が、母のいろんな側面や表情を見る中で、母の人生を尊重し離婚してもいいよと告げるシーン。父も力を通じて、2人を見守ってきたことがわかるシーンで号泣。

親子の絆に弱い人は、最後100ページは家で読むべし!

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2025年04月20日

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そばにいる人にこそ、真っ直ぐに向き合うこと。自分と相手が生きているからこそ、向き合うことができる。どんな関係になったとしても、自分と相手が生きて、前を向いて進めたらそれが幸せなのだと、強い心を持つようになった主人公がすごくかっこよかった。
最後は涙で字が読めなくなるほど感動して泣いた。
私も守りたい存在のために、強くなりたい。家族で過ごせる今を大切にしたいと思った。

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2025年04月01日

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ネタバレ

楽しめた。
加害者の家族も被害者なのに、どうして加害者のよう
に扱われるのか、普段からその理不尽を不思議に思っ
ているので、この作品も、まずそういう気持ちで読み
始めた。
母親と息子の心情と二人の間の距離感、行く先々での
緊張感が読んでいてよく伝わってきた。
少しずつ事実が明かされていくのも良かった
「逃げる」って悪い方に取られやすいけど、私はいい
と思ってる。逃げるのも自身の身を守る大切な方法。
結果的にこの「逃げ」がこの家族を救ったと思う。
事故後に直接夫と向き合っていたら、報道や世間の声
も邪魔して、感情的になって、きっと冷静な判断は難
しかったと思うし、同じ結論には辿り着いてないんじ
ゃないかと思う。
距離と時間をおいたことが良かった。
この逃亡劇で二人が得たもの、学んだことも多いしね。

ヨシノというサプライズも楽しかった。
さて、「傲慢と善良」を読む準備ができました。

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2025年03月27日

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深夜、夫が交通事故に遭った。病院に駆けつけた早苗と息子の力は、そこで彼が誰の運転する車に乗っていたかを知らされる……。夫は何も語らぬまま、知らぬ間に退院し失踪。残された早苗と力に悪意と追及が押し寄せ、追い詰められた二人は東京を飛び出した。

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2025年12月03日

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逃げることへの肯定のメッセージを単純に伝えるだけではなく、不穏な要素やミステリの要素など、ストーリーとしての面白みも十二分にあって、それが違和感が全くなく両立してるのが凄いなと思いました。
小学5年生という、周りからは子供として見られることが多い一方で、内面は大人に向けての変化をしていくあの微妙な時期の男の子の心情を見事に表現しているなと感じました。

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2025年11月23日

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傲慢と善良から来ました。

早苗がおばあちゃんに歌を歌ってあげて、その後感謝をされるシーンでは涙が出そうになりました。

すごく続きが気になるって感じではないけど、とても読みやすいです。

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2025年11月15日

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父親が起こした事故が理由で自宅を離れ、高知、家島、別府、仙台と転々とする早苗と力。
二人はただ逃げるだけではなく、出会った人たちにも助けられ、生きていくために強くなっていく。
二人が、周りからの目と父親を追う人たちから逃れるだけだった状態からその地でよりよく生きていくようになっていくのを温かい目で見守ることができた。

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2025年11月15日

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「傲慢と善良」のあとがきで存在を知ったこの作品。普段殺人事件を扱うミステリーしか読まないが、かなり面白かった。傲慢と善良に登場する真実が本の数行、当作品に存在していたことを確認できて嬉しくなりました。辻村深月さんの作品は他にも「朝が来る」を読んだことがあるのですが、傲慢と善良に続いて読んでいて心がジーンと来るような描写がとても上手だと感じた。本当に面白かった。別作品も探して読んでみようと思う。

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2025年10月27日

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早苗と力の、逃避行旅を見て、勇気と覚悟を感じられた。

p231でも、やるしかない。
p232負けられない、と、目を開けて、天井を眺めながら、噛みしめるように思う。

縁もゆかりも無い場所で、仕事を頑張る早苗の勇気と覚悟を見て、自分も今のバイトをうつ状態で休んでいたが、頑張っていきたいなと思わされた

今僕は、自分にあった仕事がないか探しているけど早苗のように覚悟を持って飛び込んでみるのも本当に大切な事だと感じた。

「勇敢に、誠実に耐え抜くものにのみ、幸運は微笑みかける」ゲーテ

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2025年10月16日

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早苗さんが四季の唄を歌い。親になると捉え方、目線が変わるところに納得。私自身は障害を持つ子の親として岩を砕く波のような父になれているのか自問自答しました。私の母親が死んだ時も、男の子は強くないと駄目だと、息子の前では泣かなかったが四季の唄のくだりはやられてしまいました(泣いた)

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2025年10月14日

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早苗と息子の力、守るものがあるものは強い、確かに母である早苗は、四万十、家島、別府、仙台、どこに行っても力強く息子を守り暮らしてきた。素敵な物語だと思う。これからはいつも、逃げる必要のない青空を見つめて行ってほしい。

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2025年10月09日

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別の話ともリンクする瞬間が少しあるということで、読んでみた。何かに追われながら、全国を転々としていく親子の話だが、まず、行く先々の人の温かさに感じ入った。一生懸命に向き合えば何かを返してくれる人はたくさんいて、それを頼ることもときには必要なのだと学べた。

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2025年10月05日

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ネタバレ

「傲慢と善良」に登場する早苗と力が主人公と知り読み始めました
行く先々の人が事情を聞かなくとも2人に手を差し出してくれることの温かみがグッとくる
印象に残ったのは目が不自由なおばあさんに早苗自ら歌うことを申し出て老夫婦と打ち解けるシーンは目が潤みました

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2025年09月24日

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過酷な状況にありながらも、「生きること」「愛すること」に真正面から向き合う親子の姿が眩しく見えた。

この本を読んでいる間、何度も自分自身の家族のことを考えた。大切な人と向き合っていく勇気をもらった気がする。

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2025年05月26日

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傲慢と善良の解説で朝井リョウさんがオススメされていたので購入

夫が交通事故をキッカケに失踪、夫の行方を追う芸能事務所やマスコミから逃れるために東京から様々な地を転々とする親子(早苗と力)、失踪した理由は何か、どこに行ったのか、悶々としながら怯えながら、でも訪れる各土地での地元民の温かい親切心も受けながら過ごす日々

自分も息子を持つ身として、また自身の少年時代の心境とも重ね合わせながら、早苗や力の心境と重ね合わせながら読み進めました

夫のしでかしたこと、しでかしたのになにも連絡をよこさず、失踪したこと、その理由な何かわからないまま、追いかけられる理不尽な状況、ある意味早苗はパワフルで、それは息子である力の存在がデカい、と言うことなのかなと思いました、やはり守りべき存在があると大きい

力が甘えん坊だったのにどんどん逞しくなっていく様子も上手く描かれていて良かった

別府温泉、砂湯、行ってみたくなりました

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2025年04月26日

匿名

購入済み

父親のスキャンダルで家族がバラバラになる。
逃げながらも懸命に生きる母親と息子に胸が苦しくなりました。
ずっと最低な父親を想像していたので、本当の事がわかった驚きました。
優しすぎる人ってこんな風な決断をしてしまうのか。もっと自分を守ればいいのにとも思いました。
けれど、そんな優しい人だから家族はまた1つになれるんだろうな。

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2024年02月25日

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飽きさせない展開と幸せな結末でした。
でもお話が作られた感あって、なんかドラマ見せられてる感。
こうは行動しないだろ、とかなんでこんな反応する?って違和感が抜けない。
作者は何を伝えたかったのかな。

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2025年10月13日

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長編小説があまり得意ではない私だが、辻村さんの世界観に今回も引き込まれ、一気に読み進められた。
行く先々の人たちがみな親子に優しく寄り添ってくれていて、ほっこりした。
また、終盤の背負うものがあるものは強いという表現が自分の中で刺さった。
人は、多かれ少なかれ何か背負うものができるとより強くなり、生きていく糧となるのかなぁと改めて感じさせてくれた。

オホーツクブルーを一度でいいから見てみたいなぁ。。。

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2025年10月02日

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傲慢と善良から辿り着いた本。行き着く土地での優しさや温かさに、自分もいつどこに行っても意外と生きていけるのでは、と思わされた。力、小5なのに頑張った!立派!別府の砂湯に入りたくなった!

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2025年09月21日

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入院中の病室で読んだせいか、四万十の夏空、家島から見える海と空、別府温泉の砂浜と空、仙台の写真館から見る空、どれも羨ましく感じる。
早苗と力は、失踪した父に対して抱く悪意から逃げて日本中を転々とする。
そんな中で母と息子の間の緊張感、本音を話す部分、見せたくない部分、親子らしいやりとり。
子ども側しか経験したことがないけど、なんとなく共感できる部分もあってじーんとする。
判然としないものから逃げて、この親子はどこへ向かうんだろう、父と会ってからどうなって行くんだろうと色んな想像が頭を巡る。

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2025年09月11日

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ネタバレ

あーーーーーホッとした!

子どもが辛い思いをする話が本当にダメなので、日中しか読めなかったけれど、ラスト畳み掛けるように夜読み切りました。

誰の視点で読むかって、母の視点になりますね。もし、わが子が犯罪者になったら、夫が犯罪者になったら、私はどうするのか。
「隠す」という選択肢に驚きつつ、いざそうなったら、私はどうするのか。

子どもが学校に通えない、生活が落ち着かない状況になったら、私はどうするだろう。

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2025年09月10日

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働いていたお店にやってきた訪問者
親子は逃げる
色んな所に
別府がよかった、砂かけさん大変そうだけど
出会う人たちがいい人ばかり
逃げ続けることなんてできないんだけど
心が壊れそうな時、その場から逃げるのは大切

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2025年08月23日

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辻村深月さんはやはり子供の心情を描くのが上手だ。父親の事故から一変した生活で、力の母親への思いや不安、恐怖、安堵がきれいに描かれていく。題名にある「青空」が、この逃亡の中では希望でもあり、恐怖の原因でもある。ずっと繋がった青空の下に、会いたい人、助けてくれる人がいるかもしれないという希望。逃げても逃げても、どこかで必ずつながっている存在への恐怖。その恐怖の中で、母の早苗は弱くもあり、強くもあった。力がいることで強くなるしかない早苗と、そんな母親を見て強くなりたいと思う力。ただの逃亡でなく、親子の愛情と成長も描いた作品だ。

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2025年08月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

新幹線で新潟に行く道すがら購入。
父親が犯罪者扱いされて、逃げ回る物語。高知、大分、各所の人の温かさが感じられる。
父親にも、息子にも秘密があって、読後感は良い。
逃げてもいい気持ちにはなるが、逃げるのにも勇気が必要。

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2025年06月26日

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傲慢と善良を読んで、こちらも読みたくなって。
素敵な終わり方で清々しい気持ちになった。
これを踏まえてもう一度傲慢と善良を読むとまた一味違うかもしれないなー。

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2025年06月04日

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母の強さと子どもの強さを感じた作品。
映像化したら面白そう。
どこの土地もとても魅力的に表現されているのに対して現実の冷たさとの比較が上手く表現されていると思った。
訪れた土地全部行ってみたい〜!

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2025年05月25日

Posted by ブクログ

新しい環境に放り出され、そこに適応しようともがいていくうちに、いつの間にか人間として大きく成長していた…というストーリーはよくあるが、母と息子の成長物語としては新鮮だった。

小学生の息子の母親で、家庭を支えるためにパートをしていた中年女性。そしてごく一般的な核家族で父母と暮らしてきた小学生の男の子。東京という大都会で暮らしていた彼らはある出来事を境に、東京を離れなければいけなくなる。

様々なものから逃れるように居住地を転々と移し、環境に適応しようと毎日を過ごすなかで、母と息子は大きく成長していく。だがそれぞれの成長の仕方は大きく異なる。
母は息子を守るため、仕事や暮らす場所を探すことに精一杯という毎日を送る一方、息子は環境の変化に戸惑いながらも、母親ほどの必死さは持ち合わせておらず、旅人のような気ままさで過ごす。そしてそれぞれがその土地の人々との出会いを重ねて、さまざまな体験を積み重ねていくなかで、東京で暮らしていた頃とは別人のような変化を遂げていく。

この先どうなっていくんだろう…?という焦りと不安を胸に読み進めていたが、同時にそれぞれの地域に根ざした人々の暮らしをのぞき見できるのは、旅好きとしてはとても楽しかった。どんな場所でも、人や言葉、食べ物や景色に必ず、「その土地らしさ」は滲み出すことを思い出した。
欲を言うと、彼らがこの先、どこでどのように生活し、それぞれの場所での経験をどのように思い出すのかを見てみたかった。

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2025年05月06日

Posted by ブクログ

スキャンダルから逃げている親子。
苦難を通じて得られた様々な土地での人の優しさと逞しさ。また併せて子供の成長していく姿が描かれていてとても良い作品。
別府の砂風呂に行ってみたくなりました。

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2025年03月22日

Posted by ブクログ

 母と息子とが逃げ続ける物語であり、いく先々での人々との交流や文化、景色が楽しい。ただ、最後まで読んでも、こうまでして二人が逃げ続けなければならない理由は理解できなかった(作中に説明はあるし、その説明はわかるけど、納得できない感じ)。

 作者のインタビューを読んで、「島と僕らは」を読み返そうと思った。

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2025年12月07日

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