【感想・ネタバレ】青空と逃げるのレビュー

あらすじ

深夜、夫が交通事故に遭った。病院に駆けつけた早苗と息子の力は、そこで彼が誰の運転する車に乗っていたかを知らされる……。夫は何も語らぬまま、知らぬ間に退院し失踪。残された早苗と力に悪意と追及が押し寄せ、追い詰められた二人は東京を飛び出した。高知、兵庫、大分、仙台――。壊れてしまった家族がたどりつく場所は。<解説>早見和真

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Posted by ブクログ

ネタバレ

夫が失踪し、母(早苗)と息子(力)の2人で東京から、高知、兵庫、大分、仙台へ逃げながら生活していく。

「父母を選べないから離婚しないで」、と泣きながら母に伝えていた力が、母のいろんな側面や表情を見る中で、母の人生を尊重し離婚してもいいよと告げるシーン。父も力を通じて、2人を見守ってきたことがわかるシーンで号泣。

親子の絆に弱い人は、最後100ページは家で読むべし!

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2025年04月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

楽しめた。
加害者の家族も被害者なのに、どうして加害者のよう
に扱われるのか、普段からその理不尽を不思議に思っ
ているので、この作品も、まずそういう気持ちで読み
始めた。
母親と息子の心情と二人の間の距離感、行く先々での
緊張感が読んでいてよく伝わってきた。
少しずつ事実が明かされていくのも良かった
「逃げる」って悪い方に取られやすいけど、私はいい
と思ってる。逃げるのも自身の身を守る大切な方法。
結果的にこの「逃げ」がこの家族を救ったと思う。
事故後に直接夫と向き合っていたら、報道や世間の声
も邪魔して、感情的になって、きっと冷静な判断は難
しかったと思うし、同じ結論には辿り着いてないんじ
ゃないかと思う。
距離と時間をおいたことが良かった。
この逃亡劇で二人が得たもの、学んだことも多いしね。

ヨシノというサプライズも楽しかった。
さて、「傲慢と善良」を読む準備ができました。

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2025年03月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「傲慢と善良」に登場する早苗と力が主人公と知り読み始めました
行く先々の人が事情を聞かなくとも2人に手を差し出してくれることの温かみがグッとくる
印象に残ったのは目が不自由なおばあさんに早苗自ら歌うことを申し出て老夫婦と打ち解けるシーンは目が潤みました

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2025年09月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

あーーーーーホッとした!

子どもが辛い思いをする話が本当にダメなので、日中しか読めなかったけれど、ラスト畳み掛けるように夜読み切りました。

誰の視点で読むかって、母の視点になりますね。もし、わが子が犯罪者になったら、夫が犯罪者になったら、私はどうするのか。
「隠す」という選択肢に驚きつつ、いざそうなったら、私はどうするのか。

子どもが学校に通えない、生活が落ち着かない状況になったら、私はどうするだろう。

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2025年09月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

新幹線で新潟に行く道すがら購入。
父親が犯罪者扱いされて、逃げ回る物語。高知、大分、各所の人の温かさが感じられる。
父親にも、息子にも秘密があって、読後感は良い。
逃げてもいい気持ちにはなるが、逃げるのにも勇気が必要。

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2025年06月26日

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