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Posted by ブクログ
親友のお母さんが包丁で刺されて死亡。親友は行方不明。包丁には親友の指紋がついていた。
主人公はどうして親友のチエを追ってるの?
という疑問は道中でしょっちゅう生まれる。
尋ねる人々に毎度聞かれるけど答えをうやむやにする。
けど、本当にシンプルな理由なんだよな。
合コン行くキャリアウーマン、派手なはずの主人公なんだけど、なんかそんな雰囲気でもない。真面目なんだよな。それがいい。
はっきり言って誰にも感情移入できない。
しいていえば、「無自覚な蔑み」という切れ味しかない言葉にやられた。ハッとさせられる。
母親が毒親のように描かれ、実際それは行き過ぎた行為なのではないかという描写もある。
もちろん虐待はしてよいものではないし、不適切なしつけには私も反対である。
たださ、、、
子を思うあまりやり過ぎたことをしてしまうことはあるんじゃないかな。。そして親がそれに気づくこともある。主人公みずほのお母さんも責めきれないんだわ。
あ、ただチエやみずほの気持ちはわかるところがある。
お母さんを否定されると、自分まで否定された気持ちになる。お母さんを肯定されると、それだけで嬉しくなる。
みずほが曲がらなかったのは、きっとチエのおかげなんだろうな。
Posted by ブクログ
●感想
母親を殺して姿を消した幼なじみ・チエミを、みずほが追う物語。地方で生きる女性たちの友情や母娘関係、逃れにくい閉塞感を描いたミステリー。
誰一人完全な人間はいない、その不完全さを描き切った作品だ。多かれ少なかれ、自分を含めて、人ってこういう正義感あるよな、嫌なところあるよな、と読みと読み進めることができる。
母と娘の確執、地方、結婚、どうしても考えてしまう付き合う人間の「ランク」。普通って何?と問いかけてくる作品だ。
●本の概要
地元を飛び出した娘と、残った娘。幼馴染みの二人の人生はもう交わることなどないと思っていた。あの事件が起こるまでは。チエミが母親を殺し、失踪してから半年。みずほの脳裏に浮かんだのはチエミと交わした幼い約束。彼女が逃げ続ける理由が明らかになるとき、全ての娘は救われる。著者の新たな代表作。2013年おすすめ文庫王国 エンターテインメント部門 第1位。(講談社文庫)
事件を起こすなら、私のほうだと思ってた。
母を殺してしまった娘と、母との確執を抱える娘。どんな母娘(おやこ)にも起こりうる悲劇。
地元を飛び出した娘と、残った娘。幼馴染みの二人の人生はもう交わることなどないと思っていた。あの事件が起こるまでは。チエミが母親を殺し、失踪してから半年。みずほの脳裏に浮かんだのはチエミと交わした幼い約束。彼女が逃げ続ける理由が明らかになるとき、全ての娘は救われる。著者の新たな代表作。
Posted by ブクログ
この先の希望をわずかに残して終結した物語だが、読み終えた感想は、絶望、絶句──。
表出の仕方は違えど、間違いなくそこに愛はあって、だけど当事者には伝わらなくて。
誰しもが持つ劣等感や嫌悪感、コンプレックス、ついつい他人と比較してしまう卑屈な自分と、相手を卑下して自分を守ろうとする自分…といった、女性の心理的描写がすべてリアルに包み隠さず描かれている。
人間不信になりそうだけれど、みんなこんな気持ちと折り合いをつけながらうまくやって、一部では自分を正当化しながら、立って前を向いて歩いているんだと人間関係の真理を見せつけられたように思った。
物語が進むにつれ判明していく新たな事実に驚かされる楽しみだけでなく、全てを知った上で再度読み返し、各登場人物の気持ちを改めて深掘りしてみたくなる、一線を超えているように思えて実はどれも共感できる感情が描かれたとても深い作品だった。
欲を言えば、このあともう少し先のストーリーを読んでみたかった。
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