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地元を飛び出した娘と、残った娘。幼馴染みの二人の人生はもう交わることなどないと思っていた。あの事件が起こるまでは。チエミが母親を殺し、失踪してから半年。みずほの脳裏に浮かんだのはチエミと交わした幼い約束。彼女が逃げ続ける理由が明らかになるとき、全ての娘は救われる。著者の新たな代表作。(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
衝撃と救われたという気持ちが最後にドンと来た。 女性間にある関係性と地方にある閉ざされた関係性。 実際はわからないけど、周囲からはそう見える、そうなんだろうなと想像してしまう、そんな物を提示される。読んでいて、うわぁドロドロだとひきながらもどこかでそうなんだろうなと勝手に同意してしまう。そんな共感...続きを読むを感じさせるのは辻村深月さんは上手だよなぁ。そんな中で事件が起きてそれについても非常に興味を持たされる。 追う探偵役と逃亡者が親友の女性だったり、なぜ事件は起きたのか、逃亡者は本当に犯行を起こしたのか、果たして二人は再会するのか、どんな逃亡生活なのか。読んでいて興味は尽きず面白かった。 そしてタイトル回収が素晴らしかった。 衝撃と救われた気持ち。これをここまで与えてくれるのは辻村深月だよなぁ。
主軸はサスペンスだがアラサー女性の恋愛、結婚、友情が怖いくらいリアルに描写されている 傲慢と善良を読んでいても感じたが 周りが結婚、出産と人生を進めているときに自分は何もない、と思う気持ちや 相手に共感しながらも無意識に自分より格上か格下かジャッジしている会話や内面の描写が自分の出来事かのように思...続きを読むえる 自分の中の言い表せない気持ちが言語化されている その中にも主人公とチエミの間には確かに友情が存在していて救いだった タイトルの意味を知ったときが一番衝撃だった 少し時間をおいてまた読みたい作品
“傲慢と善良”で辻村深月ファンになった私には、ぐっと突き刺さるものがありとても面白く読めました。“傲慢と善良”しかり、母と娘、友人との言葉にできない距離感やわだかまりを言語化しているので、まるで自分の物語を読んでいるような部分があり、途中から一気読みしてしまいました。
意味深なタイトルが目を引きます。 母娘のドロドロと、悲しい優しさが描かれていて、ラストは本当に胸が痛くなりました。激痛。 何を書いてもネタバレになってしまいそうでかけないけど、一気読みしてしまうテンポの良さと何とも言えない苦しい読後感が忘れられない。
心理描写が細かく、生々しく、共感を呼びやすい。 女性同士の格差や価値観の違いから、女性同士のつきあいがリアルに描かれているので、とても面白い。 母娘の矛盾した複雑な感情が目に見えて描かれるので、人の面倒臭さ、人間らしさみたいなものが滲み出ている。だからこそ人間ドラマとして面白くなる。
この本は第142回直木賞候補作になった小説、著者はこの数年後、『鍵のない夢を見る』で第147回直木賞を受賞。 期待して読み始める。辻村深月は期待を裏切らない! 物語は、幼馴染の望月チエミと神宮寺みずほを中心に展開される。チエミの母親が殺害され、チエミが失踪した。みずほはチエミの行方を追う。地元の友...続きを読む人たちに聞き込みをする中で、チエミの過去や彼女の家庭環境が次第に明らかになっていく。なぜチエミの母親が殺害されたのか。事件の背景には、どんな秘密があるのか。 彼女の失踪の理由が判明したとき、読者はどんな気持ちになるのか。 ネタバレなしで感想を書くのは限界があるが、著者の描く女性たちの心の描写は鋭いものを感じさせられる。読後の余韻は強烈なものがある。 印象的な文章を1つ抜粋する。 「メロンパンって、どうあがいても単なる菓子パンで、メロン本体になんかなれない。もともと違うものなのに、パンがメロンになれなんて試練や宿命を背負わされてるのは悲劇だし、一歩間違えればジョークだって、果汁を入れたところで、そんなのメロンのエゴなりよ」 これは第2章に登場する翠の言葉。チエミの幸運は翠に出会えたことにある。 p417のチエミと翠の会話。この会話の伏線に気づいた人いるのかな?僕は読後にそういえばと思いパラパラと日付を探すまで気づくことができなかった。
【我慢ならない。あなたは私をバカにしてるよね】 地方都市を舞台に、母と子の歪な親子関係と女同士の友情の奥底に蠢くグロテスクな感情が生々しく描かれている。アラサー女性特有の焦りや他人との比較といったありがちな設定だけでなく、表向きには仲の良い友達同士だけど、頭の中では友達を値踏みして見下す描写はリアル...続きを読むで身に覚えがあり背筋がゾワッとする。チエミの親子関係は異常かもしれないが、人に迷惑かけていないのであれば、他人は干渉すべきではないと個人的に思う。結婚や子供の有無や家庭事情、人はなぜそこまで干渉したがるのか?
再読。三宅香帆さんの『娘が母を殺すには?』で名前が上がってたので気になって読み返しました。 前回は女同士の確執とか格付けとか、そんなところに気を取られていて母親のことは軽視してました。ミステリーの後半は結末を知りたくて読み飛ばしがちだしね。母娘に注目して読むと、話の重さが際立ちます。 望月家の母娘...続きを読むの問題は性格の悪い及川亜里紗の指摘が的を射ていると思います。常に自分の守備範囲内に娘を留めようとする母親と、その狭い範囲内でのみぬくぬくと過ごす娘。 そう考えると、『母娘関係の回復』と思えたラストのチエのセリフが怖くなります。 「わたしーー、お母さんに会いたい」 母親が死んでも何も変わらない。またあの世界に戻っていくのでしょうか。 雑記 それにしてもお父さんの扱いは軽いなぁ。 そして、進学校出身者にもいい奴はいると思うよ。
自分が男としてなかなかわからない感情はたくさん。でも、これほどまでに迫りくる格差、しかもそれはただの貧富の差ではなく、経験というか人生の格差。 最後までジクジクした気分の中で、キラッと一瞬の光が見えて終わります。ツラい話ではあるし、解決策なんかない、ある種の救いさえないけど、自分の生きることを考えさ...続きを読むせられます。
次が気になって仕方ない 久しぶりに一気に読み終えた 30歳前の女子たちの 微妙な気持ちの揺れや他者との比較で 自身の立ち位置を探り合う心の機微が描かれている
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