あらすじ
藤子・F・不二雄を「先生」と呼び、その作品を愛する父が失踪して5年。高校生の理帆子は、夏の図書館で「写真を撮らせてほしい」と言う1人の青年に出会う。戸惑いつつも、他とは違う内面を見せていく理帆子。そして同じ頃に始まった不思議な警告。皆が愛する素敵な“道具”が私たちを照らすとき――。(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
作品自体は18年も前だけど、今の子に刺さる話だと思う
スコシナントカ
自分のSFはなんだろうと思いながら読み進めてた
りほこは自分のことを少し不在といってたけど、郁也がつけてくれたSFがなんとなくしっくりきた
Posted by ブクログ
1人の少女の成長をドラえもんの道具を通して描く、高校生・理帆子の父親は藤子フジオが大好きなカメラマンだったが5年前病気になって闘病で苦しむところを妻と娘に見せたくなくて失踪、母親は2年前から癌で入院、高校生・理帆子は両親の同郵政で有名なピアニスト松永の援助で生活している。
理帆子の元カレ 若尾ダイキはかわいそメダルをもっている。そしていくおは松永の不摘出子供、少し現実離れしたシチュエーションで展開するのが辻村深月らしい。
辻村深月さんの本は傲慢と善良がよかったのと、本やで辻村深月さんのハードカバーで出ていたので聞きたくなった。
りほこの人を少し◎◎と言ってしまう冷めたところがおもしろい、そして彼の「かわいそメダル」がおもしろい。
Posted by ブクログ
とても感動しました。僕の中での傑作です。
小説の面白さを知れた1冊になりました。
主人公も少し不在で人間味があって好きです。
後半に家族愛の感動があります。
特に別所くんとのやり取りや後半のドタバタ劇にはこっちも感情移入できて、ドキドキしました。
最後にその展開になるとは予想も付かず、伏線回収も良かったです。面白かったです。
続きが気になって長いけどすぐに読めました。
辻村ワールドに浸れて幸せでした。
何より、ドラえもんを語る作品としても楽しめました。
違う作品も読みたいですね。
Posted by ブクログ
幼い頃から本を読み、どこか達観して周囲を見下していた主人公。母親の病や元恋人が起こした事件を通して、自分の「覚めた個性」と向き合い、他者との繋がりの大切さを知っていく成長物語だった。
読み進めるうちに、新聞部の先輩とのやりとりは主人公自身の内面における葛藤だったのだと感じた。誰かを愛したい、誰かに愛されたいという思いと、それを認めきれない自分との対話。本当は人間愛に飢えていた少女が、少しずつ他者へ心を開いていく過程が丁寧に描かれていた。
ドラえもんのひみつ道具になぞらえたファンタジーのような装いだが、単純なSFではない。不思議な出来事そのものよりも、少女の心の動きを描くことに重きが置かれている。これまで読んできた「事件の始まりから結末までを追う」物語とは違い、人の心のあり方を辿っていく作品だった。
読み終えてスッキリするというより、「人はこうして少しずつ強く、優しく、愛情深くなっていくのだな」という静かな余韻が漂った。
Posted by ブクログ
感情描写がうまく、何度も涙がでてきた。
最初はイヤな感じの主人公だと思っていたが、物語が進んでいくと不思議と感情移入してしまう。
思春期特有の穿ったものの見方におぼえがあるからかもしらない。
我慢しすぎず、周りに頼り、周りときちんと向き合って生きていかなければならないと思わされた。
Posted by ブクログ
何故『ドラえもん』が本作の題材になっているのか。読み始める前から少し不思議だった。辻村と言えば本当に幅広く様々な題材の小説を描いてきた。
クライマックス、かつて子供だった頃を思い出して無心で貪るように読んでいた。ここで止めろというのがまず無理な話だ。
ストーリーの構成が良い。暗い過去と現在を行き来するような進行は否応なしに読者をその世界へとそっと手招きする。
あちこちに張り巡らされたドラえもんのひみつ道具、それらが一つの道を照らす時、我々は主人公の視線に立ち、共に走り、息をして、少し不思議な世界を見つめている。
Posted by ブクログ
しばらくこういうタイプの小説を読んでいなかった事に気づいた。フィクションで、泣ける系のもの。
言ってしまえば私はそれを避けていた。ミステリーの面白さに釘付けになって、その種類の感動を読書に求めていたからだ。
しかしやはり、名作を読むと「このジャンルいいなー」とあっさりそちらの扉を開けるのである。これから私は、またフィクションや感動するもの、そして辻村深月先生の小説を読んでいくのだと思う。
自分の周りにいる人を大切にしたいという気持ちを思い出させてくれる小説。とても面白かったです。また読みたい!
Posted by ブクログ
別所さんがお父さんだったっていう、スコシ不思議な話。若尾のことをスパッと無視できない理帆子にイライラしつつも、優しい瞬間があると無視できなくなる人間の弱さは誰にでもあるなと。昔読んだ平野啓一郎さんの本で、別れで悲しいのはその人に会えなくなる事もあるけど、その人といる時の自分にはもう会えなくなるという寂しさもあるというのを思い出した。あと、ドラえもんの話がとても懐かしくて読み返してみたくなった。
Posted by ブクログ
引き込まれてどんどん読み進みました
各所で別所の現れ方がなんだかはてなでしたが
うーんそういうことかでした
ドラえもんの秘密の道具がうまく溶け込んでいて
改めて、ドラえもん大好きになりました
藤子先生すごいです
Posted by ブクログ
とても良かった。
こけ数年読んだ小説の中で一番と思えるくらい、すごく良かった。
作中ドラえもんの秘密道具が重要なモチーフとしてずっと話題に出るのだが、ドラえもんの少し不思議で優しく、それでいて切なさやほんのりとした怖さもある世界観とこの物語を包む空気が非常に合っていて、物語に圧倒的な深みを与えている。
人と人との関わりの難しさ、愚かさ、一人でいることの寂しさ孤独、それでも誰かと関わりたいという思いを丁寧に、痛さも含んで描いていて、本当に凄かった。惹き込まれて、もう夢中になって読んだ。
最後に明かされる種明かしも、少し不思議なこの物語にふさわしく納得できた。
ドラえもんが無性に見たくなった!
Posted by ブクログ
とても刺さりました。色んなことが詰まってて、暖かく希望を感じる一冊だと思う。
主人公の理帆子が、高校生ながら周りの人に対しても自分に対しても、どこか諦めているような印象があり、理帆子に対しても物語自体も暗く重い雰囲気だったが、『ドラえもん』が物語の大きな軸となっていることもあって、ファンタジーっぽさも感じられる。そこのギャップが不思議な感覚で唯一無二の作品だと改めて感じた。
自分を諦めてしまいそうな時、自分の居場所を探している時、思い出したい本。
凍りのクジラ
辻村さんの大好きな『ドラえもん』愛が詰まった作品です。道具にちなんだエピソードが最高!そして、登場人物の心理描写がすごい、一気に読み終えました。後半に感じる親の愛情とかに号泣しました。読み終えた時には『ドラえもん』こおを読みたくなりましたn
大好きです!大切な本です!
凄い苦しくて、凄いキレイで、抱きしめるように愛してしまう物語です!!登場人物も全て素敵(若尾くんはダメすぎるけど、理帆子ちゃんがそれすらも愛するから、やはり尊い命に見えてしまう)
お母さんが編集した写真集の描写と、別所さん(お父さん)の最後のセリフ(最後の最後だけじゃなく、その一連のとこ)は、何度読んでも涙が出てきて熱くなります。
辻村さんの作品では、これと「ぼくのメジャースプーン」が私の中で殿堂入りです!
Posted by ブクログ
中盤少し中弛みしたけど、終盤近づくにつれてぐいぐい引き込まれた。
別所が何者なのかには終盤気づいていたんだけど、もはやその種明かしは最重要事項じゃないかもしれない。最後のテキオー灯が出てくるくだり、映画のワンシーンのようにバチっと脳に焼きついた感じがする。
理帆子が呪いを書き換えてあげれてよかった。彼女自身の呪いも、きっとこの時とけたよね。
好きなところ、もう一つあげるとしたら誰一人として完璧じゃないことかもしれない。
若尾は言わずもがなだけど、なんでそうなるかな…という不器用ぶり。でもそれは俯瞰で見てるから思えることで、人間てのは脈絡のない、理屈で説明できない、不合理な生き物なんだろうなと思える。
子どもを置いて死ぬ母親って殊更美化されがちなんだけど、今作ではそう言うのはあまりなかった。芯が強いけど、吝嗇家だったり、理帆子とは感性があわなかったり。
こういう人間のいいとこも悪いとこも素直に表現されているとこが魅力的なのかもしれないな。
子ども時代、「ドラえもんひみつ道具全百科」的な本が大好きだったことを思い出して、改めて買い戻したくなった。ドラえもんっていくつになっても夢を見させてくれてほんと大好き。
Posted by ブクログ
500ページ超の作品なので読むのにだいぶ時間がかかってしまいました。
最初は少し・不在な主人公の理帆子の内面からはじまり、高慢で挫折を味わったことがない少し・腐敗したダメ男の若尾と拗れていく。
そんななか、少し・フラットな別所と出会い、彼をきっかけに複雑な家庭背景をもつ郁也と出会う。
読み進めていると、出会いをきっかけとする理帆子の成長過程を描いていくのかな、どういった結末になるのかな、と思っていましたが、最後に怒涛の展開、そしてSF的なドラえもんらしい伏線の回収に、流石だなと感じました。
少し・不在な彼女のような人は多いし、不器用なんだなと思うところもあり、名作のひとつだと思います。
確かにドラえもん、読みたくなるなぁー!
Posted by ブクログ
面白かった。
これ主人公があの芦澤さんである必要はあるのかなとずっと思いながら読んでしまって読み終わったあともそう思う。 いっその事見ず知らずの女の子が主人公の方が変に勘ぐりせずに読めたかなと思う。
Posted by ブクログ
主人公理帆子は
お父さんの失踪とお母さんが入院してからの
2年間でどこか壊れてしまってるんだろうなって
印象
別所あきらという不思議な魅力の持ち主が出てきたり
若尾というなにもかもぶっ壊れてる元彼が出てきて
理帆子ちゃん大丈夫かな?とひやひやする場面が結構あった
終盤に行くまで結構地味ではあるんだけど
なぜか読んじゃう魅力はあった
別所さんとの会話なんて高校生じゃできないような
頭のいい会話をされておるなーと思った
終盤は多恵さんと郁也くんが出てきて
急に明るくなったのもあり読むテンポも早くなり
ラスト付近で起こる事件からは
展開の先行きに釘付けで流れるように
読み進めてしまった
現実的な話だったのに
最後の最後で少しファンタジー
一夏の少し不思議な出来事で理帆子の時間が動き出す
プロローグで光に照らされた事があるって言ってたけど
まさか物理的にも照らされてたなんて
ドラえもんの秘密道具も
ちゃんと物語とリンクしててすげーってなった
今後ドラえもん映画が公開されるたびに
今年のドラえもん映画にはしゃいでるのかなと想像しちゃう
この本ではどこか不安定な少女の現実味のない
フワフワしてる、少し不思議で心に刻まれるような
ひと夏を体験できた気がする
時間が経てば経つほどいい本だなって思えそう
Posted by ブクログ
少し、ファンタジー。そう思って読んでいなかったので面食らう部分があったが、最後は泣かされてしまう。この本面白かったよと、人に薦められる小説ではなかったかなと思う。
上に書いたように最後は泣かされるが、途中は読んでいてイライラするし、焦ったい。
理帆子の喪失と存在の物語。
解説には逆のことが書いてあったが、誰もが自分を理帆子に重ねられるのではないか。他人を下に見て、どこにいても楽しくない。それは自分を守るためで、真っ直ぐにぶつかっていって傷つくのが怖い。
「それでも、私は、あんたが死なないで良かったと思ってやる」(p.495)はどういう意味なのか、なぜこれが呪いの言葉なのか。若尾は呪われて欲しいが。
Posted by ブクログ
ドラえもんの秘密道具が軸として出てくる作品
アニメの中のなら他人事のように
そんな使い方ダメだろと言えてしまうことが
この本の中では世界に馴染みすぎて
自分も何か秘密道具が開く前に使われているのでは
という気持ちになってくる
他人に興味がなくて無関心な人も
他人を気にしすぎて自分を偽りたくなる人も
自分が好きで自己顕示欲が高い人も
自分のことが好きになれない人も
誰かに期待しすぎてしまう人も
期待せずに諦めて接してしまう人も
全ての人に読んで欲しい作品でした
Posted by ブクログ
しんどかった。半分くらいまでほんとにもう読むのやめようかと思うくらい嫌だった。理帆子に共感も感情移入もできなくて、きっと同族嫌悪かな。のらりくらりと過ごす理帆子が好きじゃなかった。
ただ、読み終えたいまはちょっとすっきり。プロローグを読み返して、よかったなぁ。と安心した。
途中物語が動き出してからは一気に読み進めました。まだ、しばらくは本棚にいるだろうな。
Posted by ブクログ
自分の生きてるいる世界を客観的に見て、自分は少し不在、と考える理帆子があきらや郁也と出会うことで、今を生きて未来に希望を持つお話。ドラえもんの道具や、見えない人が現れたりとSF感満載で辻村さんらしいストーリーが展開されます。最後は本当に良かったねっと言ってあげたくなりました。
Posted by ブクログ
若さのヒリヒリ。感情描写がすごい。繊細な心の動きを、優しく鋭く描いている。主人公の理帆子の心情が鋭くストレートに書かれている部分もあるのに、なんとなく優しく感じ、なぜか毒々しさを感じない。理帆子は冷めていたけど、見下している部分もあったけど、きっと最初からカオリや美也ちゃんの事を好きで、お母さんのことが大事だったのだろう。少し・不在なのに、中途半端に人に触れたがって…と言っているが、それでも人と関わることをやめないでねと声をかけたくなる。
若尾にはずっと嫌悪感を感じたが、こういう人っているよなあと思うし、自分の中に若尾みたいな部分はないだろうか?と、気をつけたい気持ちになる。あったとしたら、これから出てきたとしたら、まず自覚することが大事だろう。
プロローグの理帆子と高校生の時の理帆子がすごく違う感じがして、なぜだろうと思いながら読み進んだが、最後に納得。そして写真のモデルは、途中まで予想していた人と違って…。
最後のシーンの、新しい個性ってスコシ何と言ったんだろう?
Posted by ブクログ
辻村深月さんの作品は2つ目なのですが、
読み終えた後、心がふっくらする感じがしてとても良い。
主人公の考え方に共感してしまうと、スーッと心を抉ってくる。
はー、読んでよかった!
藤子・F・不二雄先生の作品を観たくなり、YouTubeで笑ゥせぇるすまんを観た。
読書系YouTuberの方が、良い本は行動を起こしたくなる本と仰っていたのですが、まさしくこれやんとなりました。
良い本は新しい世界を開いてくれるんだなぁ。
心がやさぐれてる時、あったまりたい時に読み返したい本。
Posted by ブクログ
凍りのくじらとは、流氷に閉じ込められ、死を待つだけのくじらの事を言うらしい。
凍りのくじらの描写から始まるプロローグはとんでもなく暗い。
作品中で取り上げられたニュースでは、日露の共同作戦でもくじらを救うことは出来なかった。本編ではドラえもんひみつ道具を使って『凍りのくじら』を助けることが出来るのだろうか?
読んだ後から冷静に思い返すと、ある一点を除いてはそんなに奇想天外な話ではない。でも、読んでる最中はワクワクしてあっという間に550ページを読破してしまった。辻村先生の筆力と構成力はすごいなぁとただただ驚かされる。
解説の瀬名秀明先生は主人公の理帆子について「決してすぐさま読者の共感を得るタイプではない。」と書いている。
僕はすぐさま共感した。
「ここは自分の場所じゃないなぁ」と思いながらも自分を偽ってそのグループに留まるなんて日常よくあること。高校時代なんて違和感だらけだった。
むしろ、そこに共感出来ない瀬名先生にびっくりだけど、よほど充実した高校生活を送ってたんだろうか?
本編の各章はドラエもんの道具をタイトルとしている。でも万能アイテム『どこでもドア』から始まる1章でさえも、暗さと不安が付きまとう。2章は『カワイソメダル』。不穏だ。
考えたらドラえもんも底抜けに明るい話ではなかった。ドラえもんグッズの使用には、軽い後悔や痛みが付きまとうことも多い。
芝居やコントなど、ドラえもんの2次創作はめちゃめちゃ多い。だけど便利道具の功罪ににここまで真っ直ぐに向き合った作品は珍しい。原作を熟知してないとなかなかこうは行かない。筆者の藤子・F・不二雄先生への愛が感じられる作品です。面白かった。
Posted by ブクログ
評論家の三宅香帆さんが激推ししていたので読んでみました。彼女のYouTubeは、選書の参考にさせてもらっています。
この作品の感想として、全体を通して、登場人物たちの心の動きに触れられずに、透明な幕で隔たっているような感じを受けました。世代観と性別の差で、物語が見えるんだけど、ボケてしまってる感じで、感触はあるんだけど、直接触れられていないような感じを受けました。
仕掛けや作りなど、すごい作品ではないかと感じることはできるんだけど、なかなか心根の奥に沁みてこない感じでした。
Posted by ブクログ
映画化向けなのか?無駄な背景の描写が多くて
『』の人と人の会話だけ読み進めた。
難しい言葉を多く使っていて、
読みづらかった。
半分は背景の文章で読み疲れて途中まで読んで終わった。
576Pあった。
ネタバレはネットで検索した
Posted by ブクログ
辻村作品の中で珍しく入り込みにくかった作品。
理帆子のSF(少し・不在)的なところがリンクしてわかる分読んでてしんどさがあった。
けれど、ドラえもんのひみつ道具になぞらえて語られるエピソードは確かにこういう道具があった、と懐かしく読み終わると「少し・不思議」な話だったなと思える
Posted by ブクログ
最終的に理帆子は別所と結ばれるのかな〜なんて全く見当違いなことを考えていたくらい、予想外の展開
読み終えて「じゃああれはどう言う事やったんや…??」と疑問が残り只今、2周目
たまたま『神さまのビオトープ』を読んだばかりだけど、小説だと割とあるあるなのかな…
大好きな父親が失踪、母親も余命宣告を受け、家族の思い出が詰まった家に高2でひとりで暮らすなんて耐えれない
そりゃやさぐれもするよね
次から辻村ワールドすごろくに沿って読んでみようかな
Posted by ブクログ
一冊を通じて、ずっと曇り空が続いている。
ラストだけ少し晴れるが、快晴では無い。
ちょっとゾッとするシーンもある。
憂鬱と救いが混ざり、複雑な味の読後感。
Posted by ブクログ
高校生・理帆子のSF(少し不思議)な物語。主人公の成長に自分の心も追いついていくような奇妙な感覚で読めた。
高校生にしては思考が大人びていて達観していると"読まされて"最初は感情移入ができない。元カレに代わって「お前はクズだ!」と言われている感覚にもなる。
ただ読み進めると稚拙でまだまだ高校生なんだと理解させられ、そこから自らに向き合い成長していけた。
好きなドラえもん映画は「ねじ巻き都市冒険記」
Posted by ブクログ
主人公の言動には何度もヤキモキさせられたのが、特徴的な作品でした。
主人公の、周囲との距離感や不器用さがリアルで、「なんでそうするんだ…!」と思いながらも目が離せない状態でした。
作中ではドラえもんを題材にしており、中でも「SF=サイエンス・フィクションではなく、“すこし・ふしぎ”」という考え方が印象的に使われており、物語全体のテーマにも深く関わっていたように思う。
また、『ぼくのメジャースプーン』の“ふみちゃん”が登場するのも、ファンとしては思わずニヤリとするポイント。
作品同士がゆるやかにつながっているのも辻村作品の魅力だと感じた。
読みやすい青春小説でありながら、人との関わり方や孤独について深く考えさせられる作品だった。