【感想・ネタバレ】凍りのくじらのレビュー

あらすじ

藤子・F・不二雄を「先生」と呼び、その作品を愛する父が失踪して5年。高校生の理帆子は、夏の図書館で「写真を撮らせてほしい」と言う1人の青年に出会う。戸惑いつつも、他とは違う内面を見せていく理帆子。そして同じ頃に始まった不思議な警告。皆が愛する素敵な“道具”が私たちを照らすとき――。(講談社文庫)

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

まさにSukoshi・Fushigiで素敵なお話。

これだけ藤子・F・不二雄先生やドラえもんの存在感が強いお話なので、作者の方のドラえもん自体への解像度が高いのは当然だと思うんだけど、「ドラえもんのこの話を読んだとき、こう感じた」という読者側の感情の質感もすごくリアルで良かった。
「すて犬だんご」を子供の頃初めて読んだときの不安感とか、めちゃくちゃわかる。Sugoku・Familiar。

素敵な話。読んで良かった。
ドラえもん読み返したくなる。

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2026年02月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

殴り書き感想
・辻村さんは『傲慢と善良』を読んだ時にも感じたが、人間の弱さ、ダメなところを的確に表現されるな…と思う。毎度古傷をチクチクと刺激される気分になる。
・各章ドラえもんのひみつ道具を軸にストーリーが進んでいく。ドラえもんへの造詣が少し深まったし、ドラえもんを特別好きでなかった自分もスイスイ読み進められた。
・母と理帆子、郁也と松永など、色々な親子関係が描かれているが、本当にリアルで、自信の親子関係についても考えさせられた。
・カワイソメダルをぶら下げてしまわないように気をつけたい。若尾ほどのどうしようもなさではなくとも、紙一重の状態には誰でも陥ってしまいそうな気がする。

・三匹のくじらがいつかまた、深い氷の底でまた出会える日が来ることを願う。

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2026年01月12日

Posted by ブクログ

今月のオーディオブル1冊目。

辻村深月の書く文章とオーディオブルの相性良過ぎる。情景を表現する文章が詩のように美しいのに分かりやすくて頭にスッと入ってくる。好き。

あとドラえもんの道具がめちゃくちゃ良い味だしてた。
ドラえもんが絡まなくて成立させられた文章だったかもしれなかったが、それがあることでとても味わい深い話になっていたと思う。
テキオー灯のくだり、ストレートに泣けた。
辻村深月作品全制覇したいなぁ

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2026年01月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

すごく良い作品に出会えた。
やはり辻村さんの作品は好きだなぁ。
人の抱える孤独、その孤独を癒すことができるのはやはり人なんだなと思う。

一点、分からないと思ってしまうのは、りほこの母親の描き方。

小学生で父親を亡くし(しかもトラウマを残す形で)、母親ともうまくいかない少女の孤独は、ここまで刹那的な生き方をしてしまうのか。
東横キッズなど、現代の子どもたちが抱える親との関係を巡る課題を見ていれば、現代の子どもたちの心情をよく捉えているし、そういう意味でもすごい作品だなと思う。

ただ、解せないと感じてしまうのは、りほこの母親の聡明さと、そんな女性を選んだ父親の愛を感じるのに、それに気付けず孤独に陥ってしまうりほこ。

もちろん、最後には愛に気付き、孤独から光が照らされる。
けど、あれだけ聡明な母親なら、もっと愛をうまく伝えられたはずではないかなと思ってしまう。

それでも、噛み合わないのが、親の愛情と思春期の娘の関係性なのかもしれないけど、やっぱりそこは悲しいなと思ってしまう。

私の感覚では、そういう意味で、りほこが孤独を感じてしまう思考には少し違和感も感じてしまうのだが、それと同時にリアリティも感じてしまうそんな作品だった。

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2026年01月04日

Posted by ブクログ

辻村氏らしい心温まるストーリー。読後感も心地よい。父の失踪以降、他者と心から触れ合えない理帆子が一人の同級生と出会うことで変化していく。その変化の結末は...

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2025年12月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

凄いはなしを読んでしまった。
後半はボロボロ泣いてた。

とりあえず、お父さんが好きすぎる。
とても素敵な人だったんだろうな。
タイムマシンだったのかな?

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2025年12月24日

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人間なんてみんな、“少し・不完全”なんだろうなあ。みんな不器用で、情けなくて、でもそれぞれ守りたいものがあって、譲れないことがある。光のない暗闇があるからこそ、光に気づける。人間を愛おしいと思った。

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2025年12月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

プロローグで語られた、「その光を私は浴びたことがある」という言葉は、抽象的な表現だと思ったが、決してそうではなくそのままの意味だった。それが分かるのは、本当に最後の最後でありながら、冒頭のその言葉がそのシーンまで記憶に残されていたのは、たまたまではなかったと思う。何気ない言葉のようで、知らず知らずのうちにこころに引っ掛らせる力があったのだろう。

主人公がつらつらと語るシーンは、良くも悪くも、頭の良さが垣間見れた。人を見下すというのは、どう考えても良くない部分ではあるけれど、特別なものではない。みんな口には出さなくても、自分より下の相手を見つけて、人のダメな部分を心の奥底で馬鹿にすることで、安心感を得ている。里帆子や若尾だけではない。ただ若尾が違うのは、それを表に出してしまうということで、結局彼は救いようがなかった。

里帆子の母のことは、あまり好きになれなかった。それでも写真集の最後のラブレターには、心を揺さぶられた。それまであまり夫への愛を感じられなかって分、余計に。

プロローグでの、写真の「彼」というのは別所のことだろうと当然のように思っていた。どういう経緯でそうなるのだろうと思っていた。そんな陳腐な予想が裏切られた瞬間は、あまりに感動的で、どこか切なかった。里帆子があの父を引き止めなかったことから来た後悔は、一種の呪縛のようだったが、それから解き放たれたようにも感じられた。

憧れの人物、「藤子先生」へのあまりこ拘泥がそうさせてしまったのか、里帆子の父が選んだ道は、正解だとは思えない。ラブレターの一文、「迷惑をかけながら、妻や娘に嫌われながら、そうしてほしかった」という言葉に共感した。ただ最後の最後、彼は父親としての責任を果たしたと思う。

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2025年12月13日

Posted by ブクログ

audible⭐︎
一気に聴いちゃいました!
今は余韻に浸ってます…付箋回収中…
涙あり、友情、恋愛、親子。最後はホラー?
とにかく物語が盛り沢山でもう一度読みたくなる!
子供がドラえもん大好きで、一緒に全部の映画を観たことも思い出した♡
何年も前に出版した本とは思えない!

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2025年12月10日

Posted by ブクログ

高校生の時に読んで、また読んでみた。大人になってしまったかと思ったけれど、あの頃の私はこの本の中にいた。とても、嬉しかった。
人を見る目とは、どこで培えるのだろう。人生の課題かもしれない。

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2025年12月06日

匿名

購入済み

何度読んでも感動します。
ずっと悲しくて切なかったけれど、最後は心が温まる。

#泣ける #切ない #感動する

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2023年06月15日

Posted by ブクログ

後半部からの畳み掛け 前半はほんの少しだけ入り込めず、客観的に読んでいる自分がいましたが、後半からどんどん引き込まれます。久しぶりに「この先どうなっちゃうの!?どういうことなの!?」とぐいぐい読んでしまいました。

誰もが自分の居場所を探している。
誰もが自分を認めて欲しい。
誰もが自分は他の人と違うと思っている。

ドラえもんのさまざまな道具を各章のテーマとし、生きにくさを持った主人公がそれらの道具と自身の人生の関わりを見出しつつ最後、「自分」としてなりふり構わなくなるのか。
そんなに必死になるはずじゃなかった彼女を変えたのはなんだったのか。

エピローグまで読み終えてからプロローグを再読すると、グッとくるものがありました。

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2025年12月18日

購入済み

凍りのクジラ

辻村さんの大好きな『ドラえもん』愛が詰まった作品です。道具にちなんだエピソードが最高!そして、登場人物の心理描写がすごい、一気に読み終えました。後半に感じる親の愛情とかに号泣しました。読み終えた時には『ドラえもん』こおを読みたくなりましたn

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2021年03月06日

ネタバレ 購入済み

大好きです!大切な本です!

凄い苦しくて、凄いキレイで、抱きしめるように愛してしまう物語です!!登場人物も全て素敵(若尾くんはダメすぎるけど、理帆子ちゃんがそれすらも愛するから、やはり尊い命に見えてしまう)

お母さんが編集した写真集の描写と、別所さん(お父さん)の最後のセリフ(最後の最後だけじゃなく、その一連のとこ)は、何度読んでも涙が出てきて熱くなります。

辻村さんの作品では、これと「ぼくのメジャースプーン」が私の中で殿堂入りです!

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2020年09月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

これはミステリーなのか?と思いながら読み進めていたら、最後しっかりSF(少し・不思議)に着地。
お父さん、藤子先生のようでなくてもいいから、里帆子のそばにいてあげて欲しかったな。もしも彼自身が「テキオー灯」の光を浴びていたら、と考えてしまう。

追記
郁也くん、「ぼくのメジャースプーン」でふみちゃんがライバル視してたあの子か〜と思いながら、その後皆さんの感想読むと「名前探しの放課後」の松永くんでもあったとは。辻村ワールド奥深いな〜。「子どもたちは夜と遊ぶ」は未読なので今度読みたい。

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2026年01月24日

Posted by ブクログ

たぶん中学生ぶりに読んだ。
内容をほとんど覚えてなかったから、新鮮に楽しめた。ドラえもんよりしんちゃん派だったけど、ドラえもんに愛着が少しだけ湧く。

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2026年01月22日

Posted by ブクログ

「人らしさ」を考えさせられる1冊だった。
りほこが付ける「スコシ・ナントカ」。
見下していても離れられない人間性。ストーカーになるまで意地になって固執してしまう感情。友達同士の考え方。
人には様々な考え方があって、全て相手を理解することは難しいけれど、それを許容しあって生きていきたい。

そして、別所あきらの存在。
これがまた不思議だった。
物語途中、別所とりほこが恋愛をしていくオチなのかなと思っていたけど、りほこにしか見えない父の存在だった(?)
正直ここは微妙だったかも?

本筋かどうかは分からないけれど、人との繋がりを大切にしようと思った。
家族や友人、ふと知り合った人達。

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2026年01月14日

Posted by ブクログ

別所あきらは理帆子に見えていた幻覚?ということだろうか。
芦沢光=あきらだと思って読み進めていたら??
別所の名前があきらでそっちと読み間違えていた。でも、途中から私の読み間違いが正しかったというか、おちでもあった。

途中事件とかあるけど・・

芦沢理帆子の家族は皆伝えるのが下手というか、言葉で伝えることは互いに足りていなかったかもしれないが、お互いを思いやる愛があった。理帆子にわかるのは、その大切な存在を失う時なのだが。
でも、父の友人であり、ずっと面倒を見てくれていた松永の未婚子郁也との関わりや、いろんな事件を経て「少し・不在」から「すごく・フォルテ」になっていく様。そして閉じ込められた世界の檻から抜け出して、きっと話すことができるようになって恋人になれたであろう理帆子と郁也。ちゃんと人との壁を取って安心できる存在がいること、素敵な終話でした。

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2026年01月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

序盤はなかなか読みが進まず。重たい話。
自分の母親も父親も癌に侵されて。小学生〜高校生の時分にそんな状況、賢い?性分の主人公、そうならざるを得なかったのかも。

私は、あんまり主人公を応援できなかった。
お母さんが残してくれた写真集には涙したものの…
別所さんがお父さんって気づかないかなー。気づけないか…気づけないほど、理帆子は追い詰められてたのよね。うん。それなら納得?

スロウハイツに出てきた写真家が理帆子だったということに、ネットの人の解説で知る。スロウハイツ大好きなのに全然気づけなかった(泣)

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2026年01月11日

Posted by ブクログ

後半〜クライマックスに
感情もっていかれました

とてもいいお話でした


主人公 高校2年生の芦沢理帆子
誰とでも話せて年上の彼もいて、
夜遊びに誘ってくれる学校以外の仲間もいる

でも、理帆子は
誰に対しても本音を言わず
踏み込まず
相手を見下してる

登場人物みんながどこか
sukoshi・fuan tei 少し・不安定 

でも、1人だけ、
同じ高校の3年生、別所あきらにだけは
本音を話せる理帆子。
父の失踪、
母の病気、
ドラえもんが好きなこと、、、

なぜ別所さんにだけ素直になれるのか?
後半のその伏線回収が
あたたかくて涙が出ました



辻村深月先生が
ドラえもんをリスペクトしていることは
存じていましたが、
ドラえもん・藤子F不二雄先生の素晴らしさを
この小説で気づかされました


お父さんが理帆子に言った言葉は
この親子、この小説の軸でした

「僕らはラブストーリーもSFも、
一番最初は全部『ドラえもん』からなんだろう。
大事なことは全部そこで教わった」

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2026年01月09日

Posted by ブクログ

高校時代に思っていた将来に向けての不安だったり微妙な心持ちだったりを思い出した。
今の歳になったら、なぜあんなに不安だったりしたのかさえわからなくなるのに、当時は当時で真剣に考えていたり。

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2025年12月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ドラえもん大好きなので、作中の真剣な秘密道具議論はとても大変楽しかったです。
作者もドラえもんで育ったんだなとヒシヒシと伝わってきます。
章ごとに入るイラストと秘密道具の解説も味があってとても良い。
結末が思いの外SF(少し・不思議)に着地して少し意外でもありました。
薄々感じていたこれはどう読むんだ? で答え合わせが出来た気持ちです。

序盤のSF当て嵌めはしつこすぎて食傷でした。
語る必要もないと言えばそうなのですが、若尾とその関係性の決着は描かれないんだなーとか。
映画館で見ても何度見ても途中で飽きてしまっていた、辻村さん脚本の『ドラえもんのび太月面探査記』改めて見てみようかなとか思いました。

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2025年12月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

不思議な空気感をまといながら進んでいく中、ドラえもんの話を使って描写されていくのが面白い。
周りの人物とともに起きるトラブルという風を受けて、理帆子が成長していく様が素敵。
お母さんのお父さんに向けたラブレターは泣いた。

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2025年12月20日

Posted by ブクログ

同じ作者の作品『傲慢と善良』『かがみの孤城』が刺さったので読んでみたが、今作はそれほどだった。
まず要素が多い、ドラえもん、失踪した父、重病の母、金持ちの知り合い、ミステリアスな青年、失語症の少年、メンヘラ元彼、内心人を馬鹿にしてる主人公、などなど…要素が渋滞を起こしている、だがその割に物語が動く終盤まで展開はもたもたと動かない。
終盤に作品に散りばめられた、ピースがハマって行くが…
終盤の展開を『S•F』と納得できるかでも評価が分かれるかと…自分的には『スコシ•フヒョウ』だった

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2025年12月18日

Posted by ブクログ

父の失踪を抱えた理帆子の現実の物語として進むのに、どこか“SF(すこし・ふしぎ)”な手触りが物語全体にふっと漂う。終盤は伏線が一気につながって一気読み。理屈ではなく感情にすとんと落ちてくる驚きと、胸に残るあたたかな余韻が心地よい。

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2025年12月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読む前にこの本のジャンルを調べたら「ミステリー」と出てきたのでちょっと身構えてたけど、ミステリー要素はほんの少しで、ほとんどは家族や自分を取り巻く人たちの中に自分の存在を認める、というお話。

主人公は年齢の割には達観した思想を持ち、周囲を見下していたものの、疎外されないために八方美人的な行動をとって、その結果手に負えない自体に発展したりもしている。
家庭環境に起因するものでもあるが中二病みたいなものだと私は解釈している。上記のようにそれが原因で他者に危害が加えられたりしてるからそんな簡単に片づけていいもんでもないけども……

各章はそのときの状況に当てはまるドラえもんのひみつ道具の名前をタイトルにしていて、必ずしもポジティブなものとして捉えられているわけではない。
道具は使い方次第ということだろうが、ドラえもんの物語とは違い、救いのないオチを迎えていたりするのが対照的で、なんだかひみつ道具の闇に迫った新しい視点なんじゃないかと感じた。

私自身ドラえもんが好きなので、その良い面も悪い面も満遍なく取り込んでいるこの作品を、義務教育を終えたあたりの若い人たちに是非読んでもらいたいなと思う。

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2025年12月01日

Posted by ブクログ

主人公と元カレが現実味のある嫌な奴で脱落しそうになった。見下し癖と他責って重さはあれど割と自分含め誰にでも当てはまるから地獄。

終盤ある秘密道具に準える展開落涙。

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2025年11月17日

Posted by ブクログ

辻村ワールドすごろく4マス目。
『スロウハイツの神様』の帯に掲載されていたこの企画、出版社の魂胆にまんまと乗せられてる感ハンパないけど、どうせ読むなら作品間の繋がりを楽しみたいし、著者の作品は温かい気持ちになれるから結果オーライ、、と思いたい。
っていうか、すごろくとはいえ賽の目はいつだって『1』なんだけどw

著者のドラえもん愛が溢れるSF(すこしふしぎ)な物語。

主人公・理帆子が周囲の人に対して壁を作っちゃうところは、何となく自分と共通していて感情移入できたけど、若尾に対する接し方はちょっとどうだろう。理解を超えていた。本心と思っているところのギャップにもヒヤヒヤさせられる。それにしても若尾の自己中なキャラ!一挙手一投足に気持ちがザワザワする。

複雑な家族関係を抱える理帆子の感情が揺れ動くシーンでは、胸を締め付けられる。10代後半という多感な時期で、自分の居場所に悩む日々を送っている。
そして、中盤から何だか不穏さを纏い始め、ハラハラドキドキな展開に移り変わる。闇がどんどん深くなっていく中、終盤での一筋の光が眩しい。ファンタジー要素もあり、ここでもすこしふしぎ。
いや、すごくふしぎ。

で、冒頭の作品間の繋がりだけど、分からなかったので調べてみると、主人公は『スロウハイツの神様』にも登場してた。あぁ、そういえば確かに(汗)。なので、スロウハイツの前に本作を読むのもアリだと思う。5マス目との繋がりは、まだ分からないけど。。

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2025年12月06日

購入済み

泣けます。

ちょっと引っかかってた描写も、後に伏線として綺麗に回収された。クズ男の現実に対する価値観が私と似ていて途中読むのが辛かった。

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2020年06月24日

Posted by ブクログ

本を沢山読んでいる、
というだけで自分を賢いと思い込み、
人を馬鹿にしてる主人公。

進学校の同級生や、
校外の少し派手なグループの友達。
顔だけで選んだ彼氏。
実の母親までも、満遍なく馬鹿にしている。

唯一馬鹿にしていないのは、
ドラえもんが大好きだった父親だった。

少し不幸(Sukoshi Fukou)な話。

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2026年02月01日

Posted by ブクログ

孤独がこわいから孤独を選んだふりする。
大人ぶって未来を生きてるふりをする。
状況がそうさせる。

人間ってすごく・複雑
ロボットじゃないもんな。
全然不在じゃないことに気づかされていく。

なんか色々と余韻の残る読後。
2週間くらいあの部屋に生きてたんだ、とか。
同属を馬鹿にして、だけど愛おしむ気持ちとか。
別所くんの相手への想いのシーンとか。
破滅までを見ていたい人間の残酷さとか。

テーマが詰め込まれすぎ感はあるけど、なんだかんだ辻村深月を読むと毎回泣く。

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2026年01月31日

Posted by ブクログ

別所の正体は割と早めにそうではないかと考察が行き着いてしまった。(というか隠そうとしてないくらい違和感ある)
その先に何があるのかな?と思っていたら終わった感じがしました。
郁也とは『一緒に生きていこう!』っていう程気に掛けてる雰囲気も親しそうにも感じなかったんだけど…

ふみちゃんが出て来た時はあのふみちゃんか?ってなったけど、きっとそうですよね。
ミステリとして読むにはパンチが「スコシフソク」でしたかね。

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2026年01月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ドラえもんの物語を見返したくなります。最初は凍り漬けにされた海に閉じ込められたくじらの様な、息苦しさを感じる「少し・不穏」な物語だと思っていました。理帆子の表面上は上手く接していても心の中でどこか他者を見下す態度や、元彼若尾のプライドだけが高くて中身が全く伴っていない行動に、作者の人間のドロっとした部分を描き出す上手さを感じます。でも最後まで読むと、父の幻影が息苦しさを感じていた理帆子を救ってくれる奇跡に、やっぱりこの物語は「少し・不思議」な物語と表現するのが一番しっくりくるなと思い直しました。

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2025年12月22日

Posted by ブクログ

SF(少し不思議)なストーリー
相変わらず情景や登場人物の心情、個性が汲み取りやすくて読みやすかったかな。

主人公の様な悩みを抱えていれば
より深く刺さる一冊だと思う。

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2025年12月03日

Posted by 読むコレ

そう。大事な事は全て「ドラえもん」が教えてくれた。
それは揺るぎようのない事実。
ボクも胸をはって「ドラえもん、大好き!」って言える。

面白かったし、凄く染みるいい本だったとは思います。
でも、こういった女性の視点で描かれる世界感や
空気感に対して、反応できない年齢に
自分がなってしまったんだな...
と痛感してしまいました。
素直に反応できない自分...。悲しいことだが、
仕方ないことなのか?

でも凄く良い本だなーって思います。

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2013年01月30日

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