【感想・ネタバレ】凍りのくじらのレビュー

あらすじ

藤子・F・不二雄を「先生」と呼び、その作品を愛する父が失踪して5年。高校生の理帆子は、夏の図書館で「写真を撮らせてほしい」と言う1人の青年に出会う。戸惑いつつも、他とは違う内面を見せていく理帆子。そして同じ頃に始まった不思議な警告。皆が愛する素敵な“道具”が私たちを照らすとき――。(講談社文庫)

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

めちゃめちゃ良かった〜〜〜〜!!!!!
別所=芦沢光というのは最後まで気づけなかった、壮大なミステリー作品だ〜
疑問なのが松永が芦沢に感じてた恩は何だったのかというところと、郁也と別所(芦沢)の関係性
なぜ別所は郁也に呪いをかけたのか??

0
2025年03月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

素晴らしい!読後は胸がいっぱい◎
中盤までは少しのんびりというか
どう話がまとまっていくのか想像ができなかった
後半からは立て続けにいろんなことが起きて
涙止まらなく、息をするのを忘れるくらい必死に読んでた。

別所くん……好きだったから突然いなくなっちゃって悲しかったけどそういうことだったのね
村さんぽい展開だなとはおもった!!!

0
2025年03月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ドラえもんが好きな理帆子の物語。
少し他人を見下してるかんじの子やけど、自分だってやってることあるし共感できる部分があった。
若尾の理帆子に対する執着心とかストーカーみたいなかんじで怖いしゾッとした
別所の正体がわかった時の衝撃がたまらなかった
誰かといても自分の居場所じゃない、家族との微妙な関係。両親に対する死の受け入れ方が理帆子の成長
スロウハイツの神様に少しだけ芹沢がでてきた時のまじかって感覚忘れられんかも

自分の居場所じゃない、どこにいても社会不適合者で誰とも関わりたくないとかネガティブ思考のうちやけど主人公みたいに大人になれたらいいな

0
2025年02月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

分厚いのにテンポが良くて面白かった!
電車内で読んでいて降りるときには毎回先が気になるタイミングで、常にワクワクできたのが嬉しい。

「現実味がない」って言っている理帆子のあの感じや行動がむしろ現実味があったけど、まさか別所さんがパパだったってスコシフシギなエンディングを迎えるとは思わなんだ。
若尾のあのイタい感じを表現するのが上手くて、長文メールのところは特に見てられなかった笑、それもすごいこと。

ドラえもんをここまで考察して考えたことなかったから、ドラえもんも読んでみたくなった!!

0
2025年02月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

解説で自分の人生と重ならない、けどハマるみたいな書き方をされてましたが
私は自分の感覚と主人公の気持ちや考えが当てはまっていてすごく面白かったです。
片親で育った気持ち、思春期の年齢で突然父がいなくなった気持ち、母親のことは好きなのになぜかこの環境に許せない気持ちと交互して母親とぶつかる気持ち。。。
別所が父親の幽霊だったと郁也くんを助けた時にようやく気づきましたが、
なんとなく郁也くんのピアノを聴きながら郁也くんの家で数ヶ月で過ごして聞いていた別所のことをあきらと平仮名で書いている文面に読みづらさを感じていたのと
郁也と里帆子が出会うシーンでタエばあちゃんが別所に何も触れなかったシーンが気になっていたのとで
ラストに幽霊だったんだとわかり、なるほど筆者の意図がここに繋がっていたのかとクリアになりました。
最初から最後まで若尾は一体何をしでかすのか?とハラハラドキドキしていたけど、郁也を狙った時にそこを狙うのか!という若尾らしい人とは違いすぎる変人さも奇妙で面白かったです。
でもそんな若尾に振り回されて結局好きになったことのあるりほこちゃんもどうしようもない気持ちで生きていたんだなと辛くなる気持ちもありました。

私も思春期の時に片親になった経験があり自分と重なる親のジレンマや世間に対する諦めなどいろんなりほこちゃんの感情もわかる本ですごくすごく良い本でした。
またドラえもんのことを重ねることで夢や暖かさも感じる本で最後は涙なしでは読み進められない愛溢れる本でした。

0
2025年02月05日

ネタバレ 購入済み

大好きです!大切な本です!

凄い苦しくて、凄いキレイで、抱きしめるように愛してしまう物語です!!登場人物も全て素敵(若尾くんはダメすぎるけど、理帆子ちゃんがそれすらも愛するから、やはり尊い命に見えてしまう)

お母さんが編集した写真集の描写と、別所さん(お父さん)の最後のセリフ(最後の最後だけじゃなく、その一連のとこ)は、何度読んでも涙が出てきて熱くなります。

辻村さんの作品では、これと「ぼくのメジャースプーン」が私の中で殿堂入りです!

0
2020年09月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

主人公、理帆子の元カレの言動が恐ろしかった……
人間の落ちっぷりがリアル!
各章にドラえもんの秘密道具の話が出てきていて、ドラえもんが読みたくなる!

0
2025年03月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かった!別所さんの正体に感動、、
ドラえもんも深いんだなあー
わたしが自分につけるとしたら何だろう、
SF(少し・不健全)?

0
2025年03月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

辻村深月さんの文章は何故こんなに
読み易いのだろう。
かがみの孤城、傲慢と善良 を読んだ時にも
感じたが、登場人物の心の揺れ動きや情景が
言葉巧みに表現されており
どんどん物語に引き込まれていく。

タイトル「凍りのくじら」は
まさに「SF(少し不在)」の理帆子のこと。
どこでも誰とでも卒なくコミュニケーションを
取れるが、内心他人を見下していて
心はそこにない。

自分の性格をそう思っていたけれど、
別所あきら(父)や郁也との出会いを通じて
自分はそういう人間ではないのかもしれないと
少しずつ気付いていく。

父は消え、母は病死。
孤独になったと思われた理帆子だったが
そんな事はなくて、自分を支えてくれる人は
周りにいるし、自分も皆が好きだったんだ!
と物語の終盤に気付く。
父からテキオー灯に照らされ、
暗闇で踠いていた理帆子は両親の愛を受け止め
未来への希望を持って進む事ができた。

このストーリーを
ドラえもんの世界観、道具になぞらえながら
書き上げた辻村さん。
藤子・F・不二雄先生への愛をひしひしと感じた。

0
2025年03月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

辻村作品順番に読んでみるチャレンジ中。
少し前後したけど、『冷たい…』→『子ども…』→『ぼくのメジャースプーン』の次に読んだ。

ずいぶん前に一度読んでいたけれど、あまり印象に残っていなかった。
ドラえもんの道具が出てくるのと、「すこし・○○」の失礼な遊びは覚えていたくらい。

再読しても、やはり「すこし・○○」で人を定義するのは、人をなめているなぁと感じた。
最後に主人公自身気づいてよかった。

ふみちゃん出て来てびっくり!
治療がんばってるなぁ。
読んでいる途中に、さらに松永くんも気づいた。
松永くんにはこんな背景があったのか。

最後、こんなファンタジーな終わり方だっけ。
前に読んだら好きじゃなかっただろうけど、今は好き。
まさか別所君が…。
テキオー灯に愛を感じた。

0
2025年03月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

基本的に作者の書く登場人物には感情移入ができず、私はあまり好きになれないタイプのキャラクターが多い。この作品だけでなく。だから今回も理帆子や母親、若尾はもちろん友達も全然好きじゃなくて、途中まで読むのが苦痛だった。
ただ後半も後半くらいから両親の理帆子への気持ちで感動して泣いたり(自分が家族とか兄弟ものに弱いからか)、別所の正体だったりと引き込まれる部分が多く、結果ハッピーエンドだったし、最終的にはもう一周しようかなと思えるくらいには面白かった。

0
2025年02月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人の個性が上手くドラえもんの道具に例えられていた(例えばきらきらしたカワイソメダルを首に下げる若尾、理帆子が持っている悪魔のパスポート)
理帆子は失踪した父の影響で藤子・F・不二雄先生のドラえもんを敬愛
参加できるコミュニティはたくさんあるものの心の中ではいつも人を達観して馬鹿にしてしまう、少し・不在(S・F)→最終的には寂しいだけなんだ、みんなが好きなだけなんだと知る
若尾は、少し・腐敗
別所は、少し・フラット
主人公が個性的で話に惹き込まれるまで時間がかかるけど面白かった
ただ面白いだけの話じゃなくて、ドラえもんを熟知・熟考しないと書けないお話だった
作者さんすごい!

「人の脈絡のなさを舐めない方がいい」
っていう文章が簡潔で回りくどくて大好き

太紫のサブがwakaなのは若尾が大好きだかららしい
そこまで大好きになれるほどわたしにはこの本は簡単じゃなくて少し難しかった、でも色んなことが考えられるなって視点をたいしに貰えたから★4.5

0
2025年02月14日

「小説」ランキング