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Posted by ブクログ
毎日小学生新聞に連載されたエッセイ的な。
やさしい口調で語られて、なんだか自分が小学生の頃に戻ったような気持ちで読んでしまった。
特に好きな話は、、とメモしようと思ったけれど、どれも好きな話過ぎて困る。
あえて選ぶと、、
「水泳の授業」
普段生活する中で、皆さんは、うっすら、世の中には「こうすることが正解」「こう思うことが正解」という正解があるような感じを受けることはありませんか?
プールの授業がなくなったらさみしい、再開されたらうれしいと思うことが正しい気がすると思います。学校のテストと違って、世の中には正解がないことがほとんどです。プールの授業がなくなったことを悲しむ気持ちも喜ぶ気持ちもどちらも同じ自然と心にうかぶまっすぐな気持ちです。
あと、この話の次の「自分の気持ち」も好き。
自分の気持ちを正直に明かすことも、それだけが正解ではない。その気持ちを大切に思うからこそ、気持ちを守るために口に出さない選択もきっとあります。
「傷つけるのは誰」
シンパシーが自分と立場や意見が近しい人への共感だとすれば、エンパシーは自分とは違う特にかわいそうとは思えない人に対し、その思いを想像して自分のものにしていく
「運命でなくとも」
大人になってから、何を読んでいた?と聞かれてぱっと思い浮かぶ書名以外にも普段は読んだことさえ忘れている本がたくさんあり、だけど、それらが私を大人にしてくれたと今は感じています。
「好きと禁止」
子どもの時は大人ってとても頼りになる存在だと思っていたのですが、今自分が親になると、大人もまた何がその子にとって一番いいか、正解を知っているわけではないし、そもそもこれという正解なんてないのかもしれないし、親も迷いながらだったんだなぁと思います。
この著者の他のエッセイも読んでみようかな。
Posted by ブクログ
愛読書は?という問いには「星の王子様」と答えています。
冒頭、サン・テグジュペリは「大人はみな子供だった。しかし、それを覚えている大人は少ない」ということを書いています。この言葉が星の王子様の大きな魅力になっているとずっと思ってきました。
ここに、かつて自分が子供だったことを大切にしている作家に会いました。
これまで辻村さんの小説を読んできて、その根底にある人間を信じる気持ち、と言いましょうか、本当の優しさ、やはり信頼かな、そういうものを感じてきましたが、その基になっていることが書かれているのがこの本だと思います。
もしも、この先、辻村美月という作家を研究する人が現れたとしたら、この本は第一級の資料となるはずです。
小学生向けの新聞に連載されていた文章ですが、この大切な内容を心に持っている大人がどれほどいるかというと、そんなに多くはないことが考えられるでしょう。大人が読んだとき、ある意味での懐かしさを感じるとともに、書いてある内容の重大さ、気高さを新たに見つけるのではないかと思います。
人の心の美しさ、優しさ、そして、大いなる可能性。
また、言葉の持つ不思議、言霊の存在。そういうものがたくさん盛られた大皿料理です。
私はイチゴにまつわる言霊のような言語が好きです
読書感想文について書かれた先生とのやり取りが好きです
ああ、小学生向けの本と、小学生相手に閉じ込めてしまうのは実にもったいない。自分が子供だったことを忘れている大人を中心に読んでもらいたい一冊でした。
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