【感想・ネタバレ】あなたの言葉をのレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

この本に出会えてよかった。
作者の辻村さんは、本当に真っ直ぐで綺麗な心をもった方なんだなと感じる。
定期的に読み返したいし、子供が大きくなったら読んで欲しい。自分が小さい頃に悩んでいたこと、不安に思っていたことを、優しく解きほぐしてくれる本。

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2024年05月02日

Posted by ブクログ

私が大好きな作家さん、辻村深月さんのエッセイ。子供向け新聞で連載されていたものだが、成人を過ぎてしまった私でも共感できる内容だった。ところどころ、自分が感じてきたこと・考えて実践してきたことを言語化してもらえた感覚があって嬉しかった。
自分の中から生まれてきた自分だけの言葉を大切にしてもいい。
私は物語が好き。読むのも書くのも昔からずっと好き。空想するのが、言葉にして書き出すのが、怖いけど好き。この本を読んで、好きでいてよかったし、好きで居続けていいんだと思えた。

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2024年04月28日

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小学生新聞の連載記事を加筆修正したもので、
辻村さんが日々の生活で感じたことをもとに、小学生に伝えたい感覚、経験、言葉がつまった一冊です。辻村さんの語りかける文体がとてもとても優しくて、私も小学生の時に読みたかった…!

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2024年04月26日

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辻村先生の言葉は、かつて子どもだった私にそっと寄り添って固まった心を解きほぐしてくれるあたたかな感覚があって不思議に思っていた。あのときのみこんだ言葉や感じていた気持ちをどうしてこんなに鮮やかに思い出させてくれるんだろうって。
それは「私も昔、子どもだったから」。子どもの私の気持ちを載せたまま大人と呼ばれる時間まで流れ続けているからだそうで。
幼稚園の先生のような柔らかさで語りかけてくれるので、優しい気持ちになりながらひと息に読み終えた。私は自分の言葉でやさしく伝えられる大人になれているかな。なりたいな。子どものとき、こんな大人が側にいてほしかったから。

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2024年04月19日

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辻村さんの言葉は本当に癒されるし、自分の中で言葉に出来なかった想いを的確に掬い出してくれる。
読んでて『そうそうそれなのよ!』とか『分かるーーー…』と何度もなった。
共感もあれば、辻村さんの物事を捉える視点って凄くいいな…いいお母さんだなと感じ入る事も沢山あった。

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2024年04月19日

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ネタバレ

この本は小学生向けに書かれた記事をまとめたものだが、大人の自分でも気付きや共感が得られて読んで良かったと思える一冊だった。
どの記事も言葉選びが丁寧で筆者の誠実さや読者に寄り添う姿勢を随所に感じられた。

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2024年04月09日

Posted by ブクログ

今月から大学生の私が読むには少し遅かった気もしますが、読みました。
この本は、毎日小学生新聞の連載記事をまとめたものです。短いエッセイが40以上収録されていてとても読みやすかったです。
この本を読んで、人の意見=自分もそうであるという前提でしか今まで考えてこなかったことに気づきました。「自分の言葉で」の大切さを知ることのできる本です。
苦手だけど好き!があってもいいという考えには感動しました。苦手=嫌いと思って私は本を避けていたのかも…そして、お話にもあった、『大人からの「本を読め」に無意識の期待が込められていること』に気づき反抗したくなったからかも笑
最近、私は学びたいことを決めて将来を見据えた行動を取らなきゃ!無駄なことなんてしてる暇がない!と思っていたけれど、「何かのためとか役に立つ、立たない」とかで物事を決めてはいけないというお話にはハッとさせられました。焦りすぎもよくないですね、、
主に小学生向けに書いているお話ですが、大人になっても思わぬ気づきに出会える素敵な本だと思います。
生き急いでしまう時に心を落ち着かせるために読みたいです。

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2024年04月06日

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辻村深月さんが毎小新聞で連載しているエッセイをまとめた一冊。小学生を対象に書かれたものですが、年齢に関係なく理解できる•感じられる何かがたくさんあると思います。

丁寧な言葉のひとつひとつが、するりと胸の内に入りこみ、暖かな気持ちになれました。著者の小説ではいつも緻密な心理描写に驚かされ、「どうすればこんな風に考えられるのだろう?」と不思議に思っていましたが、本作を読んで辻村深月さんの視点が少し垣間見えた気がします。

これからも一読者として作品を楽しみにしています!

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2024年04月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「言葉」
それは、その人それぞれがもつ道具なんだ。
だから、いろんな種類をもっていればもっているほど、表現できる範囲が増えて便利。
増やすために、読む。書く。
好きを大事にしていく。
自分をゆっくり見て、考える。
こうじゃなきゃいけない、を置いて
もう一度息を吸ってみる。
そうしたら、本音の自分が見えてくる。
子供たちだけじゃなく、大人にも大切なことが溢れている気がした。

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2024年05月04日

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矛盾こそこの世の真実って思えた。辻村さんはバランス感覚がいい。シンパシーに注目してたけど、エンパシーかぁ。いじめの加害者が元は正義感から動くって考え方、目から鱗。でもカスハラもそうって聞いたことある。

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2024年04月29日

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辻村深月さんの作品は『太陽の坐る場所』を
映画で観たのみで、著書を手に取るのは
今回が初めて。
「毎日小学生新聞」の連載記事を集めたもの
なので、子ども (児童) にも伝わるような
読みやすい文章構成と言い回しがされていた。
※読後だとこの表現をしてしまう自分に違和感が……
辻村さんの誰も否定しない
読者を包みこんでくれる考え方や表現、語り口は、
自分の中にある後ろめたさや、
日常でふと感じるズレに対して、
「それでもいいんだよ」と背中を押してくれる
不思議な力を感じた。
そんな辻村さんの描く世界を
覗いてみたいと思った。

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2024年04月29日

Posted by ブクログ

毎日小学生新聞で連載されていたものだから、小学生に語りかけるような文章で、読みやすく温かかった。
自分の真の心の動きを捉えて、言葉にしておく大切さは、辻村さんの小説に通じているところだなと感じた。

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2024年04月25日

Posted by ブクログ

毎日小学生新聞で連載されていた辻村さんのエッセイ。小学生を対象とした文章ですが、かつて小学生だったすべての大人にもぐっとくる言葉がたくさん詰められています。辻村さんの小説もエッセイも根本が優しいから好き。わたしも、子どもも自分の気持ちを大事にしてねと思える本です。、

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2024年04月21日

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 辻村深月さんの『図書室で暮らしたい』には、日本経済新聞の週刊エッセイが収められていました。本書は、毎日小学生新聞に約4年間毎月連載した記事をまとめたもの。その新聞のコーナー名をそのまま本書のタイトルにしたのだそうです。
 4章立てで全43編。平易な文章で読みやすく、いつでもどこからでも紐解けます。

 温かく優しい筆致で、語りかける言葉・文章が読み手に染み渡ります。何よりも上から目線ではなく、子どもの目線に立って共に考えてみましょう、というスタンスが心地よいです。
 借り物でない自分の言葉をもつことの大切さを説き、それが将来の自分を支えて気持ちを伝える武器になるのだと‥。共感以外の何ものでもありません。 
 友だち関係で悩んだり、集団の中での自分の立ち位置に迷ったりしている子たちには、心に響き気持ちが軽くなるでしょう。

 大人が読んでも頷ける部分がかなりあって、我が身を振り返り、どれだけ自分の言葉をもち、どれだけ書いたり伝えたりできていたか、全く心許ありません。「内なる言葉」はコミュニケーション以前の言葉で、考えを深めるために大事ですね。年相応の「内なる言葉」をもちたいと思う此の頃です。

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2024年04月21日

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辻村さんの言葉が子どもへの愛情にあふれていて、読んでいてすごく癒された。子どもに向けてのメッセージなのだけれど、自分の子ども時代にまでさかのぼって、過去の傷やモヤモヤしたことを優しく包み込んでくれる。

また、辻村作品の小話や、本を書くこと、本を読むことについても語られているのも魅力的だった。
『この夏の星を見る』は、このエッセイが新聞に連載されているときに執筆・発表されたもので、私はまだ読んだことがないので(積読本をなんとかしてからになるけれど)読みたいなと思った。

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2024年04月16日

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すごく丁寧に言葉が紡がれています。自分が小学生の時にこの本に出会っていたら、心の拠りどころになっていたに違いないでしょう。もちろん大人が読んでも、あなたはそのままでいいんだよ、自分の気持ち・言葉を大切にねって温かく背中をおされているような本で、読んで良かったと思いました。

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2024年04月10日

Posted by ブクログ

辻村さんの言葉は、まあるくて優しい。

『毎日小学生新聞』に連載されているエッセイを書籍化したものだが、大人が読んでもスッと心に沁み込んで来た。

読者の相談に対し決して否定しない。
真っ直ぐ受け止めて、考え方を認め解答する。
学校生活の中で感じる違和感やつまずきに、自身の体験を元に、分かりやすく話してくれる。
さながら保健師さんのカウンセリングのよう。

言葉が持つ多大な力と共に、言葉は凶器にもなり得る事を伝えてくれる。

多くの子ども達がこの本を読んで、未来が優しい言葉で溢れますように。

包容力と温もりに満ちた言葉の玉手箱。

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2024年04月30日

Posted by ブクログ

大人の心にも沁みるエールの数々。ただ読み終えた時には、すでにそうした珠玉のことばは霞に覆われ…。それでも読書には意味があると思いたい。「自分に合わない、と感じたら最後まで読まなくていい」と深月さんは仰るが、「この先にきっと何かある。面白くなる」と思って最後まで読んでしまうのですよ、凡人は。失敗しないための正解、今だにわからない。正解なんてないのだから。

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2024年04月28日

Posted by ブクログ

エッセイ。
肩肘張らなくて良いんだよと言われているような心地よい気持ちになった。

自分は何かを観たり読んだりして感動したのに、周囲の人はそうではないとき、そっと自分の気持ちはしまいこんでしまう経験、あったなぁ。
思えば、年齢を重ねていくにつれ、素直に感動することができるようになった気がする。
周りの評価も多少は気になるが、自分が好きならそれで良いと思えるようになったのはいつからだったのだろうか。

幼い頃は、なかなか自分の思っていること、伝えたいことがうまく言葉にできず諦めてしまったこともあった。
辻村さんのこのエッセイを当時読んでいたら、もう少し自分がどう感じているのかを突き詰めて考えていたかもしれない。

一番好きなエッセイは、パン・パーティーの話。自分の好きなパンを持ち寄って皆で共有し合うといったものだが、友人が好きな物を自分も好きになると言うのは、幸せなことだな。逆もまた然りで、独り占めしているより人と楽しさを共有した方が数倍楽しいと私は思っている。

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2024年04月27日

Posted by ブクログ

感想
自分の言葉で話す。その前には自分だけの思考がある。考えて考えて意見を持つ。どこかで見たような答えになってもいい。自立と独立への一歩。

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2024年04月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

小学生新聞掲載のエッセイ集。
辻村さんの描写の豊かさや感情移入してしまうくらい繊細な機微はこうして生まれるのかと引き込まれる。昔子供だったから、とその時の気持ちを紡いでくれる辻村さんに童心が疼く。
同調圧力に屈さず穏やかに席を立って離れる勇気、そういう手があったのだと過去の私に告げたいし、今からでも刻みたい。
「風景の描写を頑張らず、主人公の目から見えることだけを無理せず書く。目から見えたことだけを丁寧に心の動きに沿って書く」だからこそ、主人公に感情移入して読めるのかもしれない。
あとこの夏の星を見るのキノコ図鑑のくだりが実話からの引用!とか発見があって楽しい。

小説にハマるきっかけの辻村さんは私にとって風ではなくがっつり運命やね

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2024年04月21日

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