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依田いつかが最初に感じた違和感は撤去されたはずの看板だった。「俺、もしかして過去に戻された?」動揺する中で浮かぶ1つの記憶。いつかは高校のクラスメートの坂崎あすなに相談を持ちかける。「今から俺たちの同級生が自殺する。でもそれが誰なのか思い出せないんだ」2人はその「誰か」を探し始める。 (講談社文庫)
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Posted by ブクログ
個人的には読んできた小説の中だとベスト10に入るであろう一作。 『冷たい校舎の時は止まる』から辻村深月作品にハマり、ほぼ刊行順で読み進めていたが、この一作は特に思い出深い一作かもしれない。 この本を読む前に自分と同じように辻村作品を刊行順で読んだほうが楽しめるかもしれないし、逆にこの本から読み始めて...続きを読むもきっと楽しいと思う一作。
自殺する同級生を止めるためにタイムスリップしてきたいつかと、その友情の物語。 「ぼくのメジャースプーン」を読んでいるかどうかで、衝撃度合いが変わってくるので、ぜひ先に読まれてからにしてください…(遺言)
やっぱり大好き、辻村美月! 今までは過去の自分に語りかけるような、そんな気持ちだった。だけど今は、子育て中の今になんだか響く。 死んでほしくなくて、じゃぁどうしたらいいかなって考えて出した答えは、とってもシンプルだ。 色々考えたけど見当違いかもしれない、そう思ったら一気にやる気がなくなる。そうなる...続きを読むとなかなか這い上がれない。 だから、絶対に一緒に生きる!その気持ちはずっと持ってるけど、思い詰めない。楽しいと思えることを沢山やろう、それでいいんだと思った。 持っている悩みの根本的解決は難しいかもしれない。それでも、自分は1人じゃないと思えること、目標を持つこと、みんなで努力すること。今はつらいけど楽しいこともある。今は辛いけど、これからは違うって知ってること。それって充分に、人が1人生きていくためのパワーになるし、自分が生きる理由になる。 私は1人じゃないから、私は生きる。生きる理由なんてずーっと考えてたけど、それが全てな気がする。それでいい気がする。
同級生が自殺した未来から飛ばされた依田いつか。同郷の同級生、坂崎あすなと協力して、自殺をとめるという話です。そして、自殺したのは誰かという「名前」を探す放課後の名前探しをするというストーリーです。辻村さんの作品の中ではミステリー×ファンタジーに分類されるのかな?このような感じの小説は好みすぎます!特...続きを読むに昔の辻村さんの小説の雰囲気が全部好みで大好きな作家さんなんです!
僕のメジャースプーンを読んでのこの作品。 これ、逆にすると面白さ半減と先に調べて知っていたので。こんなのアリなのか笑 話の進め方も違うから、読んでる途中で、メジャースプーンにあれ⁈って思う事があった。毎度毎度仕掛けが凄い。それに気づいた時の快感。 どうやったら思いつくんだ、こんな話。 これも怒涛の回...続きを読む収でした。記憶無くしてもう一回読みたい、と思うのは何度目だろう。 お見事でございました。
すごく面白くてあっという間に読んでしまいました。河野にちょっとイライラさせられるところがリアルだなと思いました。下巻が楽しみです。
匿名
面白い!続きが早く読みたくなる!
最初読み進めてるときに【冷たい校舎の時は止まる】と似てるんかなぁ?って思ってたんやけどまた違う切り口でどんな伏線が貼られてるのかワクワクしてる ずっと辻村さんの作品読んでて思ってんけど 辻村さんって、児童文学とか童謡好きやったんかな?って この作品も童謡、物語の内容を踏まえて物語が進んでて うちも...続きを読む改めて童話とか児童文学読み直したいって思った!
『誰か』を探すために、少しずつ仲間が増えていき、仲間同士の関わりも深くなっていく様子が印象的でした。 これからどんな結末になるのか今から楽しみです。
何度目かの再読です。 辻村深月さんの作品のなかでも一位二位を争うくらいリアルにはありそうにないSF(スコシ・フシギ)な世界観(もうひとつの候補はかがみの孤城かな) 自殺してしまう同級生を救うため、3カ月前の世界からタイムスリップしてきた主人公。その自殺してしまう同級生とは一体誰なのかを探すお話 設...続きを読む定としてはあり得ないと思ってしまったので、特にこの上巻は最初に読んだときは正直そこまでハマらなかった。だけどすでに下巻読んでいて事の顛末を知っているとやっぱり面白さが違う。何度も読み返したくなるのはさすがのひとこと。 まだ未読の人に言えることは、まずは「僕のメジャースプーン」を読んでみてそれを面白いと思えてから読んでほしい。
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