あらすじ
依田いつかが最初に感じた違和感は撤去されたはずの看板だった。「俺、もしかして過去に戻された?」動揺する中で浮かぶ1つの記憶。いつかは高校のクラスメートの坂崎あすなに相談を持ちかける。「今から俺たちの同級生が自殺する。でもそれが誰なのか思い出せないんだ」2人はその「誰か」を探し始める。 (講談社文庫)
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大人向けな『僕らシリーズ』という感じ。上巻では妙に不自然なやり取りがあるが、それが下巻で回収されるのは圧巻。何よりも、同じ作家の他作品を読んでいると深く楽しめる。
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基は未熟なentp or intpであり、人間性としての未熟さに最初は苛立ちを感じた。しかし、高校生であるから、その未熟さは仕方がないものであるかなとも思う。
そんな嫌な人からはスゥーッと消えてしまうのがp型あるあるだと、自身の思いを俯瞰してみて思った。そんな部分も許せる、infj、enfjの人間性を見習わないといけないと気付かされました。(多分坂崎さんはinfj...)
椿さん絶対esfj。周りが見えてるし、サポート上手だし、もう心身サポート手厚い。優しすぎて泣ける。
坂崎さん、the infj。いつかの中身を知ってだんだん好きになる過程、思考の中身、自信が発する言葉や相手への配慮。おじいちゃんのおかげで、優しい人に育ったんだなと感じる。
こんな考えを提供してくれる小説は偉大なものだ!
紹介してくれた同期に感謝。
というのは、本編の途中までで、最後のどんてん返しは鳥肌がたった。いやぁ、凄すぎる。
確かによくよく考えれば、話の節々に噛み合わないなと思っていたところや、infjのあすなが電車での電話の時に一人で何か抱え込んでるのではないかと疑っていた、、。(急に出てきた水泳、バイクの免許)やはり勘は正しかった。現実では見逃さないようにします!!。
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個人的には読んできた小説の中だとベスト10に入るであろう一作。
『冷たい校舎の時は止まる』から辻村深月作品にハマり、ほぼ刊行順で読み進めていたが、この一作は特に思い出深い一作かもしれない。
この本を読む前に自分と同じように辻村作品を刊行順で読んだほうが楽しめるかもしれないし、逆にこの本から読み始めてもきっと楽しいと思う一作。
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自殺する同級生を止めるためにタイムスリップしてきたいつかと、その友情の物語。
「ぼくのメジャースプーン」を読んでいるかどうかで、衝撃度合いが変わってくるので、ぜひ先に読まれてからにしてください…(遺言)
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やっぱり大好き、辻村美月!
今までは過去の自分に語りかけるような、そんな気持ちだった。だけど今は、子育て中の今になんだか響く。
死んでほしくなくて、じゃぁどうしたらいいかなって考えて出した答えは、とってもシンプルだ。
色々考えたけど見当違いかもしれない、そう思ったら一気にやる気がなくなる。そうなるとなかなか這い上がれない。
だから、絶対に一緒に生きる!その気持ちはずっと持ってるけど、思い詰めない。楽しいと思えることを沢山やろう、それでいいんだと思った。
持っている悩みの根本的解決は難しいかもしれない。それでも、自分は1人じゃないと思えること、目標を持つこと、みんなで努力すること。今はつらいけど楽しいこともある。今は辛いけど、これからは違うって知ってること。それって充分に、人が1人生きていくためのパワーになるし、自分が生きる理由になる。
私は1人じゃないから、私は生きる。生きる理由なんてずーっと考えてたけど、それが全てな気がする。それでいい気がする。
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同級生が自殺した未来から飛ばされた依田いつか。同郷の同級生、坂崎あすなと協力して、自殺をとめるという話です。そして、自殺したのは誰かという「名前」を探す放課後の名前探しをするというストーリーです。辻村さんの作品の中ではミステリー×ファンタジーに分類されるのかな?このような感じの小説は好みすぎます!特に昔の辻村さんの小説の雰囲気が全部好みで大好きな作家さんなんです!
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僕のメジャースプーンを読んでのこの作品。
これ、逆にすると面白さ半減と先に調べて知っていたので。こんなのアリなのか笑
話の進め方も違うから、読んでる途中で、メジャースプーンにあれ⁈って思う事があった。毎度毎度仕掛けが凄い。それに気づいた時の快感。
どうやったら思いつくんだ、こんな話。
これも怒涛の回収でした。記憶無くしてもう一回読みたい、と思うのは何度目だろう。
お見事でございました。
Posted by ブクログ
僕のメジャースプーンから続けて再読
何だか続編みたいな再会に感謝
情景が浮かんできそうな文章に
あの街に行ってみたい気になります
さてさて、下巻が楽しみ
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最初読み進めてるときに【冷たい校舎の時は止まる】と似てるんかなぁ?って思ってたんやけどまた違う切り口でどんな伏線が貼られてるのかワクワクしてる
ずっと辻村さんの作品読んでて思ってんけど
辻村さんって、児童文学とか童謡好きやったんかな?って
この作品も童謡、物語の内容を踏まえて物語が進んでて
うちも改めて童話とか児童文学読み直したいって思った!
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3ヶ月前にタイムスリップ。
同級生の自殺を止めるべく仲間たちと奮闘する。
いじめの描写があるものの、それ以外は前向きな学園物語な雰囲気で読みやすい。
印象的なのは終盤の水泳の場面。
あすながいつかに対して「別の世界に住む人間」だと壁を感じて絶望するところがリアルで鳥肌が立った。
僕のメジャースプーンと繋がっているらしく、そちらから読めばよかったと後悔しているがもう遅いですね。
とにかく後半が楽しみ!
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『誰か』を探すために、少しずつ仲間が増えていき、仲間同士の関わりも深くなっていく様子が印象的でした。
これからどんな結末になるのか今から楽しみです。
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何度目かの再読です。
辻村深月さんの作品のなかでも一位二位を争うくらいリアルにはありそうにないSF(スコシ・フシギ)な世界観(もうひとつの候補はかがみの孤城かな)
自殺してしまう同級生を救うため、3カ月前の世界からタイムスリップしてきた主人公。その自殺してしまう同級生とは一体誰なのかを探すお話
設定としてはあり得ないと思ってしまったので、特にこの上巻は最初に読んだときは正直そこまでハマらなかった。だけどすでに下巻読んでいて事の顛末を知っているとやっぱり面白さが違う。何度も読み返したくなるのはさすがのひとこと。
まだ未読の人に言えることは、まずは「僕のメジャースプーン」を読んでみてそれを面白いと思えてから読んでほしい。
Posted by ブクログ
久しぶりの辻村深月さん、過去に時間が移ってしまう物語。上巻なのでまだ話は穏やかに進みます。
いつか、あすな、秀人、椿、天木、河野、あすなのおじいちゃん、この先どうなるのかな。どんな伏線が散りばめられているのか。下巻が楽しみです。
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上巻。3ヶ月過去にタイムスリップした主人公が自殺した同級生が誰か、を探すお話。辻村深月さんの設定は似ている部分もあるけど、人物、情景が違うのでやはり違う物語として成立している。下巻も楽しみ。
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「3か月後にクラスメートが自殺する」という未来を視てきた少年とその友人たちが、自殺を止めるべく奮闘する。上巻では自殺者が誰なのかもわからない中で、少しずつ協力者を増やして結束を深めていく過程が描かれる。
上下巻ミステリの宿命として、どうしても上巻は驚きが少なく展開も穏やかでやや退屈。とはいえ、癖のある高校生たちがそれぞれ異なる理由で荒唐無稽な話に協力し、チームが出来上がっていく流れは気持ちが良い。
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三ヶ月後から、過去に戻ったと主張する、高校生の依田いつか。自殺する同級生がいることを同級生の坂崎あすなに相談を持ちかけ、友人たちを巻き込んで、その同級生を探すことになる。
宮部みゆきの「ソロモンの偽証」を想像しながら、読み進めました。登場する同級生たちも、天才的な頭脳を持つ天木をはじめ、いつかの親友の秀人、その恋人で、お嬢様で学業優秀の椿と、いつかとは、また違ったタイプの同級生たちが集まる。
あすなは、自分を学校で決して目立つタイプではないと考えるが、高校や中学って、どうしても似た様なタイプで、一緒にいることが多かったなと思う。
当時、自分にも色々なタイプの横の繋がりがあったら、学生生活をもっと、エンジョイできたのかなって。30年経って思います。
いじめられ役の河野基が、今後、どう絡んでくるのか、気になります。
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タイムトラベル物に辻村深月エッセンスを加えるとどうなるのか。
上巻は人物紹介と状況の提示。
そしてそれだけでも面白く読めてしまう。
上巻の中だけでもちょっとした違和感やモヤモヤが解消したり。
下巻へ向けてのワクワク感がすごい。
主な登場人物は色々抱えながらも今のところはいい奴ばかり。
辻村深月の伏線回収力はこちらの期待度を軽く超えてくるので、今作は果たしてどうなるのか。
下巻はすぐに読むか一呼吸置くか悩ましい。
い
Posted by ブクログ
上巻はタイムスリップモノ×青春モノ
登場人物は全員魅力的で好きだなぁ。
打算的ではあるけど、何だかんだで人助けに付き合ってくれている天木が特に好き。
いつかとあすなは他にも抱え事がありそうな雰囲気?下巻も楽しみ!
Posted by ブクログ
はじめはなかなか進まなかったけど途中からさくさく読めた。どうなるのかわからず面白い。 あすなといつかでタイプが違うからどう関わっていくのか楽しみ。
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全体の感想は下巻に書こうと思うが…
上下巻ある作品だと上巻は物足りなく感じつつ少し我慢しながら読み進めることもあるが、割りとスラスラと読めた。少し気持ちが滅入るような描写もあったものの、どちらかと言うと前向きな状態で終わったが…設定が設定なだけに、どういうラストを迎えるのか想像がつかない。色々想像しつつ読んではいるが…果たしてどうなるのか下巻が楽しみ!
Posted by ブクログ
主人公がタイムスリップをし過去に戻り、自殺した同級生を救うというお話。
同級生を救うため、クラスメートのあすなに相談をします。また、その友達を巻き込み、放課後の第二音楽室で作戦を練る。
軽いタッチの学園モノなのかと思いきや、いじめ問題や過去の挫折などちょっと影のある深いテーマのよう。
登場するキャラクターが全員それぞれに良い部分があり、ストレスを感じることなく読み進めることができた。
下巻に期待。
Posted by ブクログ
突然、3ヶ月前に戻された依田いつか。顔も名前も思い出せない、自殺したクラスメートを救うべく、同級生にサポートを求める。中盤にいじめを受けていたクラスメートの存在に気づくが、彼が当人なのか。突拍子もなくいつかがバイク教習所に通い出すが、今後の展開にどう繋がるのか。下巻に続く。
作者のファンです
『ぼくのメジャースプーン』読んでないと、結末の意味がわからないので注意です。
反則ミステリーではありますが、辻村さんならアリだと思います。
メジャースプーンの主人公二人が大好きなので楽しめました。
Posted by ブクログ
みんな真面目で一生懸命だなと思った。
リアリティーとファンタジーを混ぜるのが上手い。
まだ下巻はこれから読むから、これからどうなるか分からないけど結構楽しみです。
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高校生の学園ミステリー
3ヶ月前から過去に戻されたいつか。
自殺をした同級生が誰かを突き止めるため、辞めさせるため仲間たちと策を練る。
下巻へ。
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ぼくのメジャースプーンとの繋がりを読みたくて
単行本の時のカバーが好きで
(あの学校の階段の踊り場のヤツです)
お借りしたのは文庫だけど どちらで登録するか
しばらく悩みました
学園、タイムスリップ物らしいという事で
辻村さんの作品だから 何か仕掛けがあるんでしょうけど
3ヶ月のタイムスリップをしたと思われる少年
なぜ自分はタイムスリップしたのか
それは、3ヶ月後自殺するクラスメートを助ける為
徐々に集められる仲間たち
まだまだいろんな挿入が謎めいていて
どうなるのか予測できません
メジャースプーンは、まだわかりません
さて 下巻へ
Posted by ブクログ
放課後というタイトルから、ずっと小学生ぐらいの話かと思っていたけど、高校一年生だった。どちらにしても自分にとってはかなり遠い年代になってしまった。
今回の登場人物も、また独特だなぁと思いつつ、でもいつかはそんなに嫌いじゃない。あすなも。むしろ秀人は本当に友達なのかと思うほどいつかに厳しい気がする。いつかにもちょっとチャラい部分はあるけど・・・。
初めの方は、いつか=sometimeにどうしても脳内変換してしまって混乱した(笑)
「松永」という名前、僕のメジャースプーンに出てきた気がするけど、確信が持てない。
辻村作品によく出てくる童話っぽい話や、食べ物の書き方が好き。偶然ほうれん草のニョッキが売っていたので早速買って食べた。
作者の出身地がモデルなのか、田舎の描写がとてもリアル。
だれが自殺するのか、ずーっと考えていたけど、河野基でしたで終わるはずないと思ってる。けど、じゃあ誰なのかまでは全然推理できない。みんな怪しく思えてきて。
作者のデビュー作『冷たい校舎の時は止まる』も、誰が自殺したのか探すストーリーだったから似てる。今作はタイムリープで戻ってきたけど。
p.274の、河野基が自分の状況をいじめだと認めたくない気持ちは分かる。「いじめられていない」って、人として最低限の権利というか、誇り(プライド)なんだって、誰かが記事に書いていたけど、本当にそう思う。そんな最低限の権利さえ得られない自分、というのを受け入れたら、自分がみじめで壊れてしまう。だから「人に助けを求めろ」なんて軽々しく言うべきじゃないんだ。
あとp.360の「みんなが『笑っていい』」というのもなんなんだろうとよく思う。先生とかいじめっ子がよくやるけど、本人が笑わせようとしていないのに第三者が周りを巻き込んでバカにしているだけ。なぜそれに罪悪感を持たないのか不思議だ。テレビで芸人もよくやっているから、それのマネ?
人をバカにして笑う人って、そういう育ち方してるからなんだろうなと哀れに思う。やっぱり加害者の方に問題があるんだなと。
プールのシーンが好き。私も大人になって数回行ったことがあるけど、塩素の匂いや反響する音や、無心になって泳げる水中が大好き。もっと気軽に泳げたら毎日でも泳いでいたい。あすなの行動には驚いたけど、私も泳ぎが上手い人がいたら色んな泳ぎ方を教えてもらいたいな。
上巻、分厚いので話がめっちゃ長い。事細かに説明しているけど、やろうと思えば半分ぐらいにスリム化できそう。
でも下巻が楽しみ。
20241128
Posted by ブクログ
辻村双六7/11
【登場人物】
•依田いつか 16才 高1 主人公
•坂崎あすな 秘密を一番初めに教えた同中
•長尾秀人 いつかの親友
•天木敬 勉強ができる、頭脳派
•椿 秀人の彼女、礼華女子
•河野基 自殺する可能性のある人物
•豊口絢乃 いつかの元カノ
•鶴田先輩
•かなえ いつかの姉
•勇雄 かなえの夫
•三山志緒 あすなの友達
•小瀬友春 河野をいじめてる人間
•八木千春
•松永 ピアノ 金に困らない→郁也?
•守山文子 ふみちゃん?
【感想】
主人公のいつかが、3ヶ月前にタイムスリップし、学校の誰かが自殺するという記憶をもとにその自殺を阻止するための物語。
いつかとその周りの友人、クラスメイトと協力しその目的向けて動いている。
あすなが河野の遺書を見つけたあたりから、少し面白くなったが、それ以降は河野の水泳特訓と、なにも変わらぬ日常が流れていく。そもそも、河野は死なないんじゃないのか?!とか思いながら読み進めています。
学生が主体な話なので、なんだか若い考え方だな〜メジャースプーンの主人公の方が考え方大人だったな。と思いました。
あすなといつかの距離感がなんか怪しいですが、誰かが本当に亡くなるのか、どこに落とし所を見出すのか下巻が楽しみです。
【読書メモ】
あすな
•オオカミ少年の教訓は、大人たちの教訓であり、どれだけ嘘に聞こえても備えておくことが大切ということ。そうしなかった人たちへの警告。