【感想・ネタバレ】名前探しの放課後(上)のレビュー

あらすじ

依田いつかが最初に感じた違和感は撤去されたはずの看板だった。「俺、もしかして過去に戻された?」動揺する中で浮かぶ1つの記憶。いつかは高校のクラスメートの坂崎あすなに相談を持ちかける。「今から俺たちの同級生が自殺する。でもそれが誰なのか思い出せないんだ」2人はその「誰か」を探し始める。 (講談社文庫)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

基は未熟なentp or intpであり、人間性としての未熟さに最初は苛立ちを感じた。しかし、高校生であるから、その未熟さは仕方がないものであるかなとも思う。

そんな嫌な人からはスゥーッと消えてしまうのがp型あるあるだと、自身の思いを俯瞰してみて思った。そんな部分も許せる、infj、enfjの人間性を見習わないといけないと気付かされました。(多分坂崎さんはinfj...)

椿さん絶対esfj。周りが見えてるし、サポート上手だし、もう心身サポート手厚い。優しすぎて泣ける。

坂崎さん、the infj。いつかの中身を知ってだんだん好きになる過程、思考の中身、自信が発する言葉や相手への配慮。おじいちゃんのおかげで、優しい人に育ったんだなと感じる。

こんな考えを提供してくれる小説は偉大なものだ!
紹介してくれた同期に感謝。

というのは、本編の途中までで、最後のどんてん返しは鳥肌がたった。いやぁ、凄すぎる。
確かによくよく考えれば、話の節々に噛み合わないなと思っていたところや、infjのあすなが電車での電話の時に一人で何か抱え込んでるのではないかと疑っていた、、。(急に出てきた水泳、バイクの免許)やはり勘は正しかった。現実では見逃さないようにします!!。

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2025年11月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

いつかとだれかの会話が好き
いつかと天木、いつかと河野 いつかとあすなちゃん 生徒1人増えても〜のとこもすき

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2025年01月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

僕のメジャースプーンから続けて再読
何だか続編みたいな再会に感謝
情景が浮かんできそうな文章に
あの街に行ってみたい気になります
さてさて、下巻が楽しみ

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2024年11月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

3ヶ月前にタイムスリップ。
同級生の自殺を止めるべく仲間たちと奮闘する。
いじめの描写があるものの、それ以外は前向きな学園物語な雰囲気で読みやすい。
印象的なのは終盤の水泳の場面。
あすながいつかに対して「別の世界に住む人間」だと壁を感じて絶望するところがリアルで鳥肌が立った。

僕のメジャースプーンと繋がっているらしく、そちらから読めばよかったと後悔しているがもう遅いですね。
とにかく後半が楽しみ!

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2025年10月26日

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ネタバレ

「3か月後にクラスメートが自殺する」という未来を視てきた少年とその友人たちが、自殺を止めるべく奮闘する。上巻では自殺者が誰なのかもわからない中で、少しずつ協力者を増やして結束を深めていく過程が描かれる。
上下巻ミステリの宿命として、どうしても上巻は驚きが少なく展開も穏やかでやや退屈。とはいえ、癖のある高校生たちがそれぞれ異なる理由で荒唐無稽な話に協力し、チームが出来上がっていく流れは気持ちが良い。

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2025年05月30日

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ネタバレ

突然、3ヶ月前に戻された依田いつか。顔も名前も思い出せない、自殺したクラスメートを救うべく、同級生にサポートを求める。中盤にいじめを受けていたクラスメートの存在に気づくが、彼が当人なのか。突拍子もなくいつかがバイク教習所に通い出すが、今後の展開にどう繋がるのか。下巻に続く。

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2024年11月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

放課後というタイトルから、ずっと小学生ぐらいの話かと思っていたけど、高校一年生だった。どちらにしても自分にとってはかなり遠い年代になってしまった。

今回の登場人物も、また独特だなぁと思いつつ、でもいつかはそんなに嫌いじゃない。あすなも。むしろ秀人は本当に友達なのかと思うほどいつかに厳しい気がする。いつかにもちょっとチャラい部分はあるけど・・・。
初めの方は、いつか=sometimeにどうしても脳内変換してしまって混乱した(笑)
「松永」という名前、僕のメジャースプーンに出てきた気がするけど、確信が持てない。

辻村作品によく出てくる童話っぽい話や、食べ物の書き方が好き。偶然ほうれん草のニョッキが売っていたので早速買って食べた。
作者の出身地がモデルなのか、田舎の描写がとてもリアル。


だれが自殺するのか、ずーっと考えていたけど、河野基でしたで終わるはずないと思ってる。けど、じゃあ誰なのかまでは全然推理できない。みんな怪しく思えてきて。
作者のデビュー作『冷たい校舎の時は止まる』も、誰が自殺したのか探すストーリーだったから似てる。今作はタイムリープで戻ってきたけど。


p.274の、河野基が自分の状況をいじめだと認めたくない気持ちは分かる。「いじめられていない」って、人として最低限の権利というか、誇り(プライド)なんだって、誰かが記事に書いていたけど、本当にそう思う。そんな最低限の権利さえ得られない自分、というのを受け入れたら、自分がみじめで壊れてしまう。だから「人に助けを求めろ」なんて軽々しく言うべきじゃないんだ。

あとp.360の「みんなが『笑っていい』」というのもなんなんだろうとよく思う。先生とかいじめっ子がよくやるけど、本人が笑わせようとしていないのに第三者が周りを巻き込んでバカにしているだけ。なぜそれに罪悪感を持たないのか不思議だ。テレビで芸人もよくやっているから、それのマネ?
人をバカにして笑う人って、そういう育ち方してるからなんだろうなと哀れに思う。やっぱり加害者の方に問題があるんだなと。


プールのシーンが好き。私も大人になって数回行ったことがあるけど、塩素の匂いや反響する音や、無心になって泳げる水中が大好き。もっと気軽に泳げたら毎日でも泳いでいたい。あすなの行動には驚いたけど、私も泳ぎが上手い人がいたら色んな泳ぎ方を教えてもらいたいな。

上巻、分厚いので話がめっちゃ長い。事細かに説明しているけど、やろうと思えば半分ぐらいにスリム化できそう。
でも下巻が楽しみ。

20241128

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2024年11月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

辻村双六7/11
【登場人物】
•依田いつか 16才 高1 主人公
•坂崎あすな 秘密を一番初めに教えた同中
•長尾秀人 いつかの親友
•天木敬 勉強ができる、頭脳派
•椿 秀人の彼女、礼華女子
•河野基 自殺する可能性のある人物

•豊口絢乃 いつかの元カノ
•鶴田先輩
•かなえ いつかの姉
•勇雄 かなえの夫
•三山志緒 あすなの友達
•小瀬友春 河野をいじめてる人間
•八木千春 
•松永 ピアノ 金に困らない→郁也?
•守山文子 ふみちゃん?

【感想】
主人公のいつかが、3ヶ月前にタイムスリップし、学校の誰かが自殺するという記憶をもとにその自殺を阻止するための物語。
いつかとその周りの友人、クラスメイトと協力しその目的向けて動いている。
あすなが河野の遺書を見つけたあたりから、少し面白くなったが、それ以降は河野の水泳特訓と、なにも変わらぬ日常が流れていく。そもそも、河野は死なないんじゃないのか?!とか思いながら読み進めています。
学生が主体な話なので、なんだか若い考え方だな〜メジャースプーンの主人公の方が考え方大人だったな。と思いました。
あすなといつかの距離感がなんか怪しいですが、誰かが本当に亡くなるのか、どこに落とし所を見出すのか下巻が楽しみです。

【読書メモ】
あすな
•オオカミ少年の教訓は、大人たちの教訓であり、どれだけ嘘に聞こえても備えておくことが大切ということ。そうしなかった人たちへの警告。


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2024年11月18日

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