あらすじ
婚約者・坂庭真実が姿を消した。その居場所を探すため、西澤架は、彼女の「過去」と向き合うことになる。「恋愛だけでなく生きていくうえでのあらゆる悩みに答えてくれる物語」と読者から圧倒的な支持を得た作品が遂に文庫化。《解説・朝井リョウ》
...続きを読む
「人生で一番刺さった小説」との声、続出! 恋愛だけではなく、生きていく上でのさまざまな痛み、あらゆる悩みに答えてくれる物語。
主人公・西沢架は、いつも通り帰宅した自宅に、同棲中で家にいるはずの婚約者・坂庭真実がいないことに気付く。突如失踪した真実の手がかりを探すべく、架は真実の過去と向き合うこととなる。浮かび上がる現代社会の生きづらさと、徐々に明かされていく失踪の理由からは目が離せない。
本作の見どころは、なんと言っても描写の細やかさです。作家の朝井リョウさんによる巻末の解説の中でも触れられているように、この作品では「何か」「誰か」を選ぶときに私たちに起こっていることを主題としています。"選ぶ"という行為の中でどういったことが起きているのかを細部まで描写することで、私たち読者の心に何かしらひっかかるものを与えてくれます。
もちろんすべての人におすすめですが、人間を傲慢と善良の2種類に分けたとして、自分はどちらかというと善良側の人間だという人にこそ是非読んでいただきたい1冊です。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
大学時代しこたまマッチングアプリを使っていた身としてはグサグサ刺さった。誰かを選ぶ時、無意識に自分が行なっていたことが文章を読んで頭の中で顕在化した瞬間や、真実の告白を聞いた石母田のおばあちゃん言葉。アプリをしこたまやっていた割に、そこでしか関係を築けないことに対してコンプレックスを抱いていたし、これだけ普及した今でもアプリの恋愛ってどこか作り物感があると思っていたけど、受け取る人の世代が違うとこれも大恋愛になるみたい。あと朝井先生の解説もすごく面白かった。
Posted by ブクログ
婚活、田舎での結婚について具体的に捉えている本。自分に婚活の経験はないが、このタイミングでこの本に出会えて本当に良かった。
自己評価は低いが自己愛が強く自分が傷ついてもいいように予防線を張ってしまうくせにプライドが高くあの人も結婚できるなら私だっていつかはと思うが相手を値踏みしている傲慢さが自分にあることを気付かされた。
子どもの頃は親の言うことを守るのが良しとされるが、どのタイミングで善良さを捨てればいいのか教えてもらうわけではないため素直な人は余計に苦労する。善良なまま大人になること、自分で選択しないことの恐ろしさを書いている。
Posted by ブクログ
辻村深月さんといえばの代表作では。
ちょうどマチアプ使用しており、同じく婚活に焦り始めている世代ど真ん中なので刺さりすぎました。
登場人物たちの他者の評価の仕方がとても嫌なものですが、私自身ものすごく理解できてしまうという。良い意味で感情を揺さぶってきました
Posted by ブクログ
何か・誰かを「選ぶ」とき、私たちの身に起きていることを極限まで解像度を高めて描写。
Ex)交際相手を選ぶとき、ピンとこないのは相手が自分の点数に及んでいない。
どこまでが自分で、どこからが社会なのか。どこまでが理性で、どこからが本能なのか。これまで私たちが選んできた何もかもは、果たして本当に自分の意思で選択したものなのか、名もなき大いなる流れの中で選択させられているものも多いのではないか。真実と異なる選択をし続けている人を「真実とは違う」と言える理由は、一体どこにあるのか。
Posted by ブクログ
2019年既読、あの時より響くワードが多く、年齢を重ね立場や考え方が変わったのかもしれないと思う。
生きていく為必要な悪意、打算は教えてもらえない、失敗して身につけていく
真美の姉が言ったこれが堪えた。親は狭い世界でしか生きておらず、その中で自分の経験と地域性などから踏まえた正解を子にも歩ませたい、同じ様に教えられ育ってきた私自身がまさにこれ。いい子で善良に育つ事はその後の人生の幸せとは繋がらない。自分の価値を高く見積もる、市場価値の高い人を選ぶことで自分がランクアップするような感覚、目をそらしたい過去の自分がいて読み続けるのが辛くなった。最後、架と真美が結婚するのはどうなんだろう。
Posted by ブクログ
意外と悪いレビューも多くてびっくり。
恋愛をしたことがある人なら、共感する文章が一つでもあったのではないか。タイトル回収をいろんなところでしている。恋愛において自分の中で相手を評価したり、友人同士で相談したりすることは普通にしていたことだけど、言われてみれば確かに傲慢だと思った。傲慢じゃなきゃマッチングアプリとか、できないと思うけれど。もう、恋愛における出来事の言語化がうますぎて読んでいて苦しい時も多かった!!ミステリー部分も楽しめた。普通に私は分からなかった。笑
ラストはハッピーエンドで良かったです。
Posted by ブクログ
生まれ育った環境って人間に本当に大きな影響を与えるんだなって、すごく他人事みたいに考えるけど、でも私って人から見たらどうなんだろう?って考えさせられる。自分は当たり前って思ってるけど実は違うなんてことザラにありそう。気づいてないだけで。
自分のありのままを受け入れてくれる人に出会えるって本当に幸せだな〜って。
言葉にするのは難しいけど、好きです。この本。
Posted by ブクログ
面白すぎました。
本書は主人公の真実がストーカーから逃げ彼氏に助けを求める描写から始まる。
その後途端に彼氏の前から真実が消え、真実の居場所とストーカーが誰なのか突き止めようと彼氏の架は奔走する。
---------------------------------------
・本書はマッチングアプリとお見合いを通した婚活を題材としており、私にとって身近に感じる設定だった。
途中までストーカーの正体を突き止めるのが話の重要部分だったが、真実の作った嘘と分かった時は大どんでん返しを食らった。
真実は幼少期より親に過干渉に育てられ、親の言いなりという性格は読んでいて心が締め付けられた。
自分も似たような過去があり、親の意見=自分の意見に摩り替えてしまう所は非常に共感してしまった。ただ、話の終盤で真実が自分の意志で東北に行き現地のコミュニティに参加し支援活動を行う所は、これまでのしがらみから解放され本当の意味で自立していて真実の成長を存分に感じた。最後真実と架が会う一連の描写は私の感情の起伏を揺さぶった。幸せだ。
本書を通して、①自分の意志で動き広い世界を見て、独自の価値観を持つ大事さ②人生の中での回り道は決して無駄なものではない事を教えてくれた。
Posted by ブクログ
傲慢と善良は、ときに生き方の癖になる。
長男長女は傲慢になりやすく、次男次女が“善良”を引き受けてしまう——
その描写があまりにリアルで、「どこの家庭にもある構図では」と思わされた。
現代の恋愛・婚活市場の空気感まで細部が鋭い。
Posted by ブクログ
久しぶりに読み終わった後のこの気持ちになった。
ふわぁぁぁと一本の映画を見た後のような気持ち。
社会人になって周りで結婚する人も出てきて、前付き合っていた彼氏と別れを決めて初めてマッチングアプリをやって、ここ半年は恋愛について、結婚について考えることが多かった。
この考えた経験があったからこそこの本の面白さを感じられたと思う。
この本の中では人の性格を傲慢と善良に紐づけて話している。前半の婚活の言語化では、私も恋愛において傲慢な点もあったなと感じ心に刺さった。
後半の真実の生き方のように、いざとなったら何もかも捨てて生きてもいいというのは、救いになった。
迷惑をかける傲慢な考え方かもしれないけど、それくらいの逃げ道が人生にはあってもいい、そのおかげで大きな挑戦ができるのではないかとも思った。
私も今年で25歳、私の場合は祖父母から結婚を楽しみにされているため、圧と感じることがあるかもしれない。また、友人の結婚ラッシュも始まるだろう。
理想を大切にしながら現実も見て幸せな結婚を目指していきたい。
Posted by ブクログ
最近の恋愛事情を題材とした共感味の深い1冊。
恋愛で結婚を決めきれていない人にぜひ手に取ってみて欲しい。
マッチングアプリでは結婚は決めきれないといった感情を仔細に表現されている。
情報がありふれてしまっている現代だからこそ、次の可能性を盲信してしまい、現状にしっかりと向き合えないことは多々あるように思う。
無限の可能性があるのは良い半面、ある程度選択肢が絞られている方が人生は進んでいきやすいんだな、と感じた。
Posted by ブクログ
タイトル通り自分の傲慢な箇所と善良な箇所に気づくことができる。
恋愛小説はあまり読まないのだが、これは読んで良かった。
やはり辻村深月は素晴らしい。
Posted by ブクログ
婚活、自分自身の評価、他人の評価、耳が痛い、苦しくなる。
自分の評価と他人の評価の違いに戸惑う。
自分を狭い世界で守る、でも限界がある。
婚活で素敵だと思った相手、100点だと思った相手からは100点だと思われていなかった。
絶望し、広い世界に仕方なく繰り出した結果、自分の新しい価値観、世界に出会う。
100点だと評価しなかった女が、いきなりいなくなって、どれだけ大事だと思っていたかを思い知る。
二人が再び出会う時、新しい二人の素敵な関係が生まれる。
Posted by ブクログ
非常に面白かった。傲慢と善良は両立する、が印象的。
昨今、他人から否定されることなんてそうそうないし、怒られることももっとない。調べれば正解がわかるし、答えを外さない。
こうなってくると、自分が正しい、と思う自己愛は強くなるだろうし、他人から否定されることが怖くなるからより善良になるだろうと思う。
そうすると、この本で描かれていたような、傲慢と善良はさらに強くなるのかもしれない。
かわいい子には旅をさせよ、じゃないけど荒波に揉まれつつ自分の人生を生きようとしなければいけないんだろうなぁ、と。
はっきりとした、明確な、「自分だけの意思」なんてものはもしかしたら存在しないかもしれない。けど、何から影響を受けてもいいから自分なりの決断をする、少なくとも自分でそう思えるように生きていきたいと思う。
Posted by ブクログ
ひたすら心に刺さりまくった。真実は私なんじゃないかと思うほど境遇が似ていると思ったがそれ故に真実の傲慢さが気持ちが悪かった。大人、親にとっての「いい子」を善良だと信じ込んでしまうのは、日本の教育を受けたからなのだろうか。自己肯定感が低いくせに自己愛が強い、というところも胸に刺さるものがあった。自分を振り返りながら読み進めていくのはしんどかったが、とても素敵な終わり方で恋愛小説として満足度の高い1冊。こういう人いるいる、という解像度の高さも楽しめた。最後の朝井リョウさんの解説も含めて素晴らしかった。おすすめです!
匿名
いろんな形がある
自分も真実と同世代なので共感できるところがたくさんあった。女友達の意地悪さは胸糞だけどこういう人いる〜と思った。最後はグッときた。
傲慢と善良、誰しもが抱いているものだと思う。 婚活アプリやマッチングアプリは今や使っている人が多くなっているもの。自分がいざ使うことになった時、この人たちと同じような感覚に陥るような気がした。
なるほど
考えさせられる本でした。新しい視点を感じました。物語の中盤で「え?」となりましたが、最初から予想出来た人はいるのでしょうか、、、、!さすが辻村先生、、、、!
同じ事象を見る面からで異なることを思い知らせ、小説というより哲学書のように感じる面がある作品です。でも、辻村深月です。一気に引き込まれ、最後まで一晩で読みました。良かった!
人への深い分析が刺さる
恋愛小説だと思って、軽い気持ちで読み始めました。しかし、その中身は何とも深く人間心理を描いたミステリー。自分にも思い当たるなんとなく感じていたことや、していた行動がかなり解像度高く言語化されており、自分自身を見つめ直すきっかけとなりました。
辻村さんの小説を他にも読んでみたくなりました。
突然号泣しました
石母田のおばあちゃんの「あんだら、大恋愛なんだな」に突然どばっと涙が込み上げました。渦中にいる人同士はわからんけど、確かにそうだと。
そして最初は架が主導権を取っていたようなこの恋愛が最後は真実の方がどちらかといえば主体になっていて、ちゃんと対等に立てているのが羨ましいような気持ちになり、こんなお似合いの夫婦はないだろうと、心から2人を祝福したくなりました。
この先の人生、子供や親戚、友人付き合い、いろんな事が起きてもきっと、自分たち夫婦の軸を大事にして生きていけるのだろうと思えました。
架も真実も最高のタイミングで出会いをして、偶然を積み重ね、そして真実の嘘も失踪も2人の恋愛には必要なイベントだったのだと思います。
この夫婦も10年後には同じように思うのではないかと思います。架も真実も恋愛だけでなく人として成長した。自分というものを見つめ直せた、こんな最愛の相手はいないだろうと。
架は、婚活に疲れ果ててまたゼロから探すのが億劫だったから別の相手を探さなかったわけではなく真実がよかったんですよね?
彼女の本当の姿の中に自分がひかれるもの、見えたもの、そしてそれらを丸ごと愛する思いが芽生えたから、彼女を好きだと言ったんですよね?
そこだけもう一度読み直してみたいと思います。
選ぶという事は、自分に見合うかどうか価値をつけている、やたら自分の評価だけは高い、など人が普段隠しているもしくは無意識にやっているような、心の深いところまで掘り下げた、剥き出しに描写したすごい作品だなぁと感じました。
泣いた
私は真実に近いなぁ、すごく似ているなぁ、もしかしたら真実って私のことなんじゃないの?と思い、真実に感情移入しながら、私自信のこれまでの、いろいろうまくいかなかった人生と重ね合わせながら読んでいきました。というより、そうせざるを得ないような、内面をえぐり出される内容でした。架のような、女友だちも多い彼氏がいたことが私にもあり、もやもや、鬱々としながら、おそらく結婚してもうまくいかないであろうと思い、お別れした経験があります。
思い出したくもないような、自分が不器用が故の失敗や恥ずかしかったこと等を思い出しながら、真実と自分を重ね合わせながら読み進め、泣きすぎて瞼が腫れています。
めちゃくちゃ心に刺さる一冊でした。
匿名
著者との対話が楽しい
この著作の最大の魅力は、著者の人間分析の深さであろうと思います。その複雑微妙なところの言語化において、著者の視点による考えが成功しており、我々読者との対話も深まる満足感が大きいと思います。
Posted by ブクログ
彼氏にあんな女友達が居たら嫌すぎる。が、そんな状態でだらだらと付き合い続けてることに焦り、大きな嘘をつく真実は純粋で善良な人なんだろうけど、あまりにも不器用。それに、彼女の過去や日々にどこか無関心なままの架と本音を伝えられない真実との関係は本当に遠慮がちな距離感を抱えたままの2人だったんだなあと思った。
真実の母親は、娘の自立や娘自身が選んだ道を心から応援することができないにもかかわらず、真実が自立できない人間と決めつけ、甘やかし、自分の限られた経験や狭い価値観の中で選んだ道だけを勧めていく。そして、自分の幸せや常識を無自覚のまま押し付けていく姿勢がすごくリアルで、嫌だった。真実のことを心配しているようで、実際には自分たちの不安を守ろうとしていることに気づいていない。しかし、決して根っから悪い人というわけではなく、むしろ善良だからこそ、無意識の傲慢さが際立つ。その部分の描写が細かくて丁寧で面白かった。
SNSでの発信やマッチングアプリでの出会いが当たり前になり、他者と自分、他者と他者を簡単に比較できてしまう今こそ、読む価値のある小説だと感じた。
Posted by ブクログ
辻村深月さん、やっぱり人物の内面描写が上手すぎる!!!!!
30代で独身、親や周りに従って生きてきた「いい子」の真実に対して、共感的羞恥心を抱かずにはいられませんでした。
分かる、私もカースト上位のキラキラ系女子は苦手だったよ…(今もだけど)。
真実の失踪後、婚約者 架の推理パートで、彼女の過去を知るわけですが、あれでよく彼女のことを嫌いにならなかったなと思います。
後半の真実のセリフにもありましたが、そういう良い意味で架は「鈍感」なんだな と。
被災地ボランティアを経験し、自分の意思をしっかり持ち、たくましくなった真実は最終ハッピーエンドで終わりますが、この小説が恋愛ジャンルに分類されているのが唯一モヤッとしました。
ミステリとしてとても面白く、1週間かからず読み終えました。色々と考えさせらる1冊です。
Posted by ブクログ
自分は控えめです、と言う人ほど内側に秘めている欲は高い。この本を読んで思ったこと。
一般家庭ですよ、といいながら「うちの家はいい家ですよ」と世間体に見せたい母。どこにでもありそうだからこそ客観的にみるとその凝り固まった考え方が怖くなった。
Posted by ブクログ
恋愛と婚活、地方と東京、親の過干渉と共依存、恋人の友人との関係性など、沢山のことが描写力が高くて頷くばかりだった。
「自己肯定感が低いのに自己愛が高い」も刺さる人が多い言葉だと思う。
Posted by ブクログ
「ミステリ」小説だと思い込んで本を開いた。人の心の動きという「謎」を解き明かすという意味でとると、なるほど「恋愛ミステリ小説」だなと得心した。「傲慢」という心の在り方と「善良」という心の在り方。相容れないと思いきやそれが心の中に同居してしまう。『傲慢さと善良さが、矛盾なく同じ人の中に存在してしまう、』という言葉をもとに坂庭真実と西澤架の動きをみるとなるほどなとも思う。個人的には以前読んだ小説の「青空と逃げる」とリンクしていたのはうれしかった。(前もこの本読んだかなと思った)
Posted by ブクログ
くっそーーーー
ずっとマミにイライラしながら読んで、こんなのが最後何事もなかったようにカケルと結婚することになったら腹立つなぁーーーと思ってたのに不覚にもラストで泣かされてしまった。
まぁマミの自立までの物語だったんですね。
マミはある意味毒親の被害者なので、ラストちゃんと自力で幸せを掴めてよかった……と思うことにする。
ひとりの親として、子育てというのはひとりの人間がひとりで立てるようにすることだ、あるいは自分が頼ったり支えあったりする相手や仲間を自力で選んでいけるようにすることだということを肝に銘じておきたいと強く思った。
それにしても、カケルはいい奴だなぁ。
上辺だけでなく、ちゃんと一本芯の通ったいい男なのに、マミが最後まで上から目線で「鈍い」と言ってるのにはまたイラッときたなぁ。
ちょっと自立して自由恋愛ぽい経験も積んで自分が大人になったと思ってる女ってすーぐ男を子どもを見る目で見るよね。こういうふうに思ってしまう自分もまだまだ子どもである。
Posted by ブクログ
主人公の架(かける)にある日、恋人の真実(まみ)
から電話がはいる。ストーカーが家にいる、、と。
急遽、同棲する事になった2人。そして、この事件をきっかけに架は真実へと、結婚の意思を伝える事になる。平穏な日常を取り戻せたと思った架だったが、そんなある日の深夜。家に帰ると誰もいない。恋人の真実はその日を境に失踪してしまっていた。。。。
というあらすじ。
とにかく、いやな人物が多い。辻村先生の書く登場人物はとにかく、生々しすて凄い。メチャクチャ想像しやすい。特に嫌いなのが、架の女友達。なんとなく、漫画ダンダダンの綾瀬モモのギャル友達をイメージしてたが、中身は真逆だった。こっちは性格が悪すぎて胸糞悪い。
次に真実の母親。娘に世間知らずといいがら、過保護に過干渉に育てるマイルド毒親みたいな母親。そして、何を隠そう母親自身が狭い世界で生きていて、こっちの方がかなりの世間知らずだったりする。
地元でしか有名ではない大学をあたかも、一流大学の如く認識し、わざわざその事を誇らしく語るシーンが1番寒くて、リアリティがあった。狭い世界だから、常に一点突破なのは年配の人のあるあるな気がする。
本当に読んでいて、色々考えさせられる作品だった。
恋愛や結婚において相手を探す。
自分なりの価値判断で選択し、恋人として、妻として選ばれる人、そして、選ばれなかった人、、、
選ばれなかった理由として、ダサい。子供っぽい。社交性がなさそう。自分のことは棚に上げ、外見や内面を自分基準で判断していく。確かにそれは傲慢と呼べるかも。
Posted by ブクログ
婚活という馴染みがないジャンルでも面白かった。
今後、自分に子供が生まれたらどんな風に育てるだろうかを少し考えた。
皆が傲慢であり善良。
ただ、そのバランス、プラスαで違いが生まれる。
パートナーから結婚を迫られることに「今ではない、もう少し安定してから」という曖昧な言葉で濁す人は多いのではないか。それは正解の人と結婚するということが念頭にあるからだと思う。作中でも架の友人らが「結婚は勢いだ」と言っている。それはつまり、選んだ人を正解にしていっているという事だと思った。
この本を読んで思ったことは、この世に「傲慢と善良」が同居していない人など存在しないという事だ。
架と真実は言わずもがな、真実の親も姉も、架の女友達も傲慢であり、善良だと思った。ただ、それでも架の女友達、真実の姉などがうまくやっていけているのは何もそれが全てではなく、打算的な思考、上手くやる能力があるか否かだと思う。
そして、その思考は決して「他者から与えられる」ものではなく、自分自身で体験をするからこそ身につくものである。真実は親に言われるままの善良すぎる(自分の意思がない)ばっかりで身につけられず、真実の親も狭い視野、価値観が世の中の全てと思っているからこその結果だと思う。
Posted by ブクログ
この本では「傲慢」な人が沢山出てくるが、これまで自分がイメージしていた、葉巻を燻らせながら革張りの椅子にふんぞり返るような人とは全く違うタイプで、悪意もなくむしろ善良な人たち。
誰しもが持つ自身の無自覚な傲慢さへの端的な解決策はありませんが、一つずつ手に取って眺めながら認めていくしかないのだと感じました。
Posted by ブクログ
傲慢と善良は同じ人、同じ事柄を誰が見るかでそう感じられるのか。
親が子供を思う気持ちも傲慢に感じられたり、善良に感じられたりする。
ストーカーがいると嘘をつくことだって、相手に結婚へのきっかけを作るいい嘘なのかもしれないし、単純に騙して心配をかけようなんてのは傲慢さがさせる事かもしれない。
そんな世の中にある、そして心の中にある善良さ傲慢さに凄くピントが合わせられている作品。
誰の中にもその善良も傲慢もあるのだろう。読み終わると多くの人が心当たりのある箇所があったと思う。
それにやっと気づけた真実が次のステップに進むのを見られて、気持ちよく読み終えることができた。
著書名の意味
本のタイトルに惹かれて手にしました。
その後、映画化決定ということを知り、ちょうど読んでいる最中だった書籍を
一旦置いておいて目を通しました。
私の年代で読むには、婚活がテーマなので、かなり若い内容かと思いました。
と同時に私が若かりし頃に「お見合い叔母さま」から言われたことが痛烈に蘇り、
いつの時代も婚活は同じなんだなと思いました。
気になっていた、タイトルの意味もすぐにわかりましたし、納得出来ました。
最後は予想通り収まってしまい、少々物足りなさを感じましたが、総じて
意外性もあり、面白かったです。今どきの小説という感じがしました。
傲慢と善良
婚活で知り合った2人の結婚までの紆余曲折の話…と思っていたが、大人しく良い子と周りから言われていたが自分に自信も無く、、決められない人。誰でもそんな部分はあるのではないか?私もそうだし。心を取り出して曝け出されたかのような気持ちになった。ただ、真実のように失踪する程の怒りや勇気は持ってない。
人間の本音が浮き彫りに
この作家さんの本は8割は読んでると自負してるが本当にリアルな人間模様を描くのに長けてると思う。いる!いるよ、こういう奴!とか、人が抱える矛盾とか綺麗事ではどうにもならないリアルを描き出すから刺さると思う。
が!本当に思うのが恋人やパートナーや伴侶の側に自分より遥か昔から側にいるその相手にとって恋愛対象になりうる性を持つ友人や自分とは真反対で自分をあまりよく思わなそうな人間がいるのは実に厄介だという事、分かっていたが改めて痛感した。
そういう奴らは自分達の思想や言動が善良だと何ら疑いなく動き、実に傲慢な行動に出て時には、彼、彼女の為!と未来さえ破壊しにかかる。
関わると碌な事がない。
だから何か決める時には自分達だけで。
俺も真実と同じで架の側にいるあいつらが大嫌いだよ。見当違い、権利のない嫉妬で邪魔するな。
とりあえず今までの架の追跡費用と真実の逃亡費用と式場キャンセル代は奴らが全額負担すべき。
匿名
アラサー〜30代の独身の子には勧められない本no.1 (笑)
私は多分架の女友達に近い傲慢な人間なのだと思いながら読んだ。
実際は真実のような女性とハイスペ架が結婚することってそうない。それこそストーカーされてるってウソを付くくらいしない限り。だからこそ女友達の猛反発も少し共感できてしまう(彼女たちが直接傷つけることを言ったのはダメだけど)
架がアラフォーで真実が28歳とかならあるあるは組み合わせだけれども、
それまでモテてこなかった女性が30半ばで急に大逆転ってほんとに聞いたことがないから、ラストも含めてファンタジーだし、
真実みたいな女苦手だなーと思いつつ面白かった
恋愛小説だったのか
出だしといい失踪という展開といい、サスペンスかミステリー小説だと思って読んでいました。
「善良」と「傲慢」が、登場する人たちの中で目まぐるしく表れて…
男性視点のパートの後半は、読んでいて息苦しく嫌な気持ちになるくらいでした。
それは巻末の解説で浅井さんが指摘していたことそのもののせいだと、読了して気づきました。
それだけに、ラストは納得できないというか、主人公達を理解できませんでした。
皆さんは、どう読んでいるんでしょうか。
渦中
真美が嫌いな人種に、自分はどちらかと言えば近くて、陰ではこんなにも嫌われているのかと思うと怖くなった。
本の内容とは全く関係ないだろうメッセージが
自分を見直すきっかけになった。
偏見とプライド
水知らずのうちに人にレッテルを貼るということの意味を知れたいい作品。
優しいにもいろんな意味がある、本当の優しさなのか、憐憫からくる優しさなのか。
人との接し方を教えてくれる作品。
面白かった
先が読めるようで読めません。オチは正直言って賛否ある?とは思いますが、過程は十分楽しめると思います。一つ一つの些細な描写も、あーわかるわーってことがあり、個人的には親との関係など、共感できる部分がありました。全ての悩みに答える!と謳われてしまうとハードルが上がりますが、そこはさて置き読めば楽しめます。
Posted by ブクログ
ピンとこない
の答えが見つかったような気がしました。
途中まであるある!なるほど!と思いながら読んでましたが、最後は急に作り話感があって、ちょっと期待外れの終わりかたでした。
Posted by ブクログ
架パートまではしっかり読んでいたけれど、真実パートからは流し読み…。真実が最後まで好きになれずイライラだったのだけどこれって同族嫌悪なのかも。
Posted by ブクログ
真実と真実の母親にとにかくイライラした。ほんと、読んでる間ずっとムカついてた。
真実の他責思考な性格が好きになれなかった。
母親は、こういう人いるよな〜と。狭い世界で生きてきて、自分の経験してきたことが全て、自分が正しい、そこから外れてる人は悪、みたいな考えの人。反面教師にして柔軟に生きていきたいな。
東北の話になってからは穏やかな気持ちで読めた。登場人物が優しくてみんな好き。『青空と逃げる』も読んでみたい。最後架がプロポーズした理由がよく分からなかった。
アプリをしてるからグサっと刺さる表現が多かった。自分も傲慢だったと思い知らされた。
この本を読み始めることを後輩に伝えたら、「結婚したくなるよ。彼女ができたら大切にしようと思った。」と言われたけど、全く違う感想だった。感じ方が人それぞれで面白い、どこでそう思ったのか聞いてみよ。
Posted by ブクログ
謙虚さと自己愛の高さは両立するという言葉が印象的。レイクウォビゴン効果を思い出した。僕は、人を見下しているのかもしれないし、それと同時に同じくらい劣等感を感じる。
あんまりかも。
オチが早い段階で分かる人には、あんまりかも。と思いました。
作者の世界観のリアルな女性像があまりにも簡易的すぎて、本当はもっと女性ってややこしいのになーって感じです。
匿名
微妙
微妙というか全くつまらなかった。
唯一主人公のみがまともな人間で、真実とスーパー過保護な母は読んでてイライラした。
真実は結局のところ自立できていないまま終わり、終盤に浮気の雰囲気もなぜか出てきて意味不明。
半年もの間、身近な人間に迷惑をかけた自覚があるのだろうか?
なんでここまで本の評価が高いのか微塵も理解できなかった。
やたら長い割に「え?それで?」という結末なのでガッカリ。
本を一言で言うと「傲慢=恋愛の理想を求める自分の欲望」「善良=自分を愛するあまり性経験の少ない状態」のこと。
主人公は傲慢で善良。笑
解説は良かった。