あらすじ
婚約者・坂庭真実が姿を消した。その居場所を探すため、西澤架は、彼女の「過去」と向き合うことになる。「恋愛だけでなく生きていくうえでのあらゆる悩みに答えてくれる物語」と読者から圧倒的な支持を得た作品が遂に文庫化。《解説・朝井リョウ》
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「人生で一番刺さった小説」との声、続出! 恋愛だけではなく、生きていく上でのさまざまな痛み、あらゆる悩みに答えてくれる物語。
主人公・西沢架は、いつも通り帰宅した自宅に、同棲中で家にいるはずの婚約者・坂庭真実がいないことに気付く。突如失踪した真実の手がかりを探すべく、架は真実の過去と向き合うこととなる。浮かび上がる現代社会の生きづらさと、徐々に明かされていく失踪の理由からは目が離せない。
本作の見どころは、なんと言っても描写の細やかさです。作家の朝井リョウさんによる巻末の解説の中でも触れられているように、この作品では「何か」「誰か」を選ぶときに私たちに起こっていることを主題としています。"選ぶ"という行為の中でどういったことが起きているのかを細部まで描写することで、私たち読者の心に何かしらひっかかるものを与えてくれます。
もちろんすべての人におすすめですが、人間を傲慢と善良の2種類に分けたとして、自分はどちらかというと善良側の人間だという人にこそ是非読んでいただきたい1冊です。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
評判通り、身に覚えがありすぎて自分の話かな?と自分がいかに傲慢か思い知らされた、、
結末は綺麗にまとまってとても良かった。
女同士のやり取りがハラハラしたし、ミステリー的な要素もあってスラスラと読めた。
Posted by ブクログ
結婚観に関して考えることができる作品でした。
特に現在30代から婚活をされる方もいますが、
結婚に対しての芯がない方が最終的に残っていく。
特に、結婚に対して今後の未通しを立ている方は
20代の早めにゴールする方もいる。
今回の作品はまさしく前者で、これまで自身の恋愛経験や
自分自身で物事を決めてきたかで、婚活にも影響が出る。
なんでも良いと思っていた方が、実は自身の本音が婚活で
露わになることもある。まさしくその部分が傲慢であり、
その部分に気付けたものから、結婚できていくのかなと感じました。
Posted by ブクログ
久々に読書が楽しいと思わせてくれた作品
この世は傲慢と善良で成り立っていると思いました。日常で今のは傲慢だったなとか善良からくる傲慢だなとか思うようになりました(笑)
Posted by ブクログ
おもしろい。前半は話がなかなか進まず退屈だったけど、中盤からは一気読みした。
自分の意思がない、ただ時間の流れるままに生きてるような真実と自分が重なって胸が痛い。
傲慢。正直自分はそんな人間ではないと思っていたけど、いや、傲慢かも、と思った。自分のことを棚に上げて人を評価してないか?無意識のうちに傲慢になっていないか考えさせられる。
読めて良かった。自分の中に新しい引き出しをくれるような1冊だった。
忘れた頃にもう一度読み直したい。
Posted by ブクログ
読むのを後悔したくらい20代後半女性には刺さりすぎた。
小説は、現実と妄想の中間くらいに自分がいて疑似体験できることが面白さだと感じている私からすると、あまりにもこの本が現実に近く、読んで第一部はしんどくなった。
以下ネタバレあり。
ラストは2人が結婚しないストーリーであってほしいと途中まで思っていたが、なんだろう、結婚したことをすごく嫌とは感じなかった。
無理矢理感がなかったからだろうか。
婚活に悩んだときに、記録したフレーズを読み返そう。
Posted by ブクログ
解説にも記載のあったが「私たちの身に起きていることを極限まで解像度を高めた描写」が本当にすごいと感じる。1つ1つの描写が身に染みるし自身にも当てはまるように感じるのはその効果だろう。人との向き合い方を求めて読み始めたが、読み終える時には自身との向き合い方を考えさせられる本。
Posted by ブクログ
自分が無意識で抱いている傲慢さ、架目線で客観的に言語化されているなぁーと思ったら、真実目線で主観的にグサグサと苦しくなるような共感が続いて、読むのが苦しかった。でもその抱いているものは、ほんのちっぽけな自分の感情にすぎない事も、けれど、自分の中で大事にしている、譲れない部分でもあって。
自分の感情と重ねて、罪悪感感じて、でも複雑な感情や心苦しい境遇が、自分が大恋愛をしているっていう、客観的な言葉だけれど、それだけで救われて涙が止まらなかった自分の境遇を重ねてしまって、そこから読むのも心が軽くなっていった。自分が本当に大切なものは何か、外側ではなくて、自分が,自分達が納得出来るような、そんな人生にしたい
Posted by ブクログ
感情や心理を詳細に描写してて、人の頭の中直接覗いてるような気持ちになった。深く考えたくないような事にも焦点ガッツリ当たるから、目を逸らしたくなるけど、続きが気になって結局全部読んじゃった。
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ面白かった。起承転結の転結の部分はもちろん。起承の部分もそんなことを思わせないようなスピード感のある展開で読んでいて飽きる瞬間が一度もなかった。そして真実に近づいていく中でどうやって物語を終わらせるのか本当にワクワクしながら読み進めることができて、とても楽しかった。そして最高の終幕。とにかく真実の母親が本当に嫌でした。そこからの脱却というのもひとつ大きな流れとして読むことができて非常に面白い小説でした。
恐ろしいほど繊細な描写
「人生に刺さる」という触れ込みは伊達ではないと感じました。
読み手にどのような影響を与えるかは人それぞれで、まるで読者自身を映し出す鏡のような作品だと思います。
もし婚活をしているとしたら、お相手にもこの作品を読んでいてほしい、そう思える一冊でした。
匿名
いろんな形がある
自分も真実と同世代なので共感できるところがたくさんあった。女友達の意地悪さは胸糞だけどこういう人いる〜と思った。最後はグッときた。
傲慢と善良、誰しもが抱いているものだと思う。 婚活アプリやマッチングアプリは今や使っている人が多くなっているもの。自分がいざ使うことになった時、この人たちと同じような感覚に陥るような気がした。
なるほど
考えさせられる本でした。新しい視点を感じました。物語の中盤で「え?」となりましたが、最初から予想出来た人はいるのでしょうか、、、、!さすが辻村先生、、、、!
同じ事象を見る面からで異なることを思い知らせ、小説というより哲学書のように感じる面がある作品です。でも、辻村深月です。一気に引き込まれ、最後まで一晩で読みました。良かった!
人への深い分析が刺さる
恋愛小説だと思って、軽い気持ちで読み始めました。しかし、その中身は何とも深く人間心理を描いたミステリー。自分にも思い当たるなんとなく感じていたことや、していた行動がかなり解像度高く言語化されており、自分自身を見つめ直すきっかけとなりました。
辻村さんの小説を他にも読んでみたくなりました。
Posted by ブクログ
自分の価値観の中で、つい判断してしまうことが多い自分を反省させられました。読んでいるうちに、こんなことあったなあと、自分の持っている傲慢さにも気付かされ、ドキッとさせられました。20代、30代の自分に読ませたい(笑)
2人には、幸せになってほしい。後、真美のお母さんも、自分がすべて正しいと思わず、価値観を広げていくことを願っています。要らん心配をしたくなるような、心に刺さる、いろいろなことを考えさせられる作品でした。
突然号泣しました
石母田のおばあちゃんの「あんだら、大恋愛なんだな」に突然どばっと涙が込み上げました。渦中にいる人同士はわからんけど、確かにそうだと。
そして最初は架が主導権を取っていたようなこの恋愛が最後は真実の方がどちらかといえば主体になっていて、ちゃんと対等に立てているのが羨ましいような気持ちになり、こんなお似合いの夫婦はないだろうと、心から2人を祝福したくなりました。
この先の人生、子供や親戚、友人付き合い、いろんな事が起きてもきっと、自分たち夫婦の軸を大事にして生きていけるのだろうと思えました。
架も真実も最高のタイミングで出会いをして、偶然を積み重ね、そして真実の嘘も失踪も2人の恋愛には必要なイベントだったのだと思います。
この夫婦も10年後には同じように思うのではないかと思います。架も真実も恋愛だけでなく人として成長した。自分というものを見つめ直せた、こんな最愛の相手はいないだろうと。
架は、婚活に疲れ果ててまたゼロから探すのが億劫だったから別の相手を探さなかったわけではなく真実がよかったんですよね?
彼女の本当の姿の中に自分がひかれるもの、見えたもの、そしてそれらを丸ごと愛する思いが芽生えたから、彼女を好きだと言ったんですよね?
そこだけもう一度読み直してみたいと思います。
選ぶという事は、自分に見合うかどうか価値をつけている、やたら自分の評価だけは高い、など人が普段隠しているもしくは無意識にやっているような、心の深いところまで掘り下げた、剥き出しに描写したすごい作品だなぁと感じました。
泣いた
私は真実に近いなぁ、すごく似ているなぁ、もしかしたら真実って私のことなんじゃないの?と思い、真実に感情移入しながら、私自信のこれまでの、いろいろうまくいかなかった人生と重ね合わせながら読んでいきました。というより、そうせざるを得ないような、内面をえぐり出される内容でした。架のような、女友だちも多い彼氏がいたことが私にもあり、もやもや、鬱々としながら、おそらく結婚してもうまくいかないであろうと思い、お別れした経験があります。
思い出したくもないような、自分が不器用が故の失敗や恥ずかしかったこと等を思い出しながら、真実と自分を重ね合わせながら読み進め、泣きすぎて瞼が腫れています。
めちゃくちゃ心に刺さる一冊でした。
匿名
著者との対話が楽しい
この著作の最大の魅力は、著者の人間分析の深さであろうと思います。その複雑微妙なところの言語化において、著者の視点による考えが成功しており、我々読者との対話も深まる満足感が大きいと思います。
Posted by ブクログ
ずっと苦しくて自分結婚出来ないかもーって思った、婚活するときに自分が上の人にしか当てはまったって思えないってあってほんとその通りだし自分がいいなら結婚してもいいって思った理由がそれすぎて心に刺さった、それだけじゃなくて女の子が1人で行動したことで成長したからうまい具合に最終的に幸せで結婚出来たんだろうなって思う、人生って難しいし親から逃れられないことで幅が狭くなっちゃうしむずいー男の鈍感さがちゃんと出てたなー(2026.8)
Posted by ブクログ
面白かった。
登場人物の善良さ傲慢さがとても心にくる、読んでる途中で自分もこんな風になってないかと変にドキドキしてしまうような作品。
向こうに悪気はないのに悪意を感じてしまう。人単体で見ると善良でも他人と組み合わさるとそこに傲慢さが加わる。読んでる中でこれほどタイトルを意識する作品もなかなか無いと思う。
終わりはあっさりしていて個人的には好き。
後日談は気になるが読者で補完すれば良いと思う。
ただ、ミステリー要素は薄めなのでミステリーが読みたいって人には個人的にはオススメしない。
Posted by ブクログ
本屋さんで話題の本だったので買いましたが、想像以上に深かった。
恋愛について、結婚について、どういうことなのかすごく考えさせられたし、登場人物と自分に共通する部分がいくつもあって、何度もドキッとさせられました。
今の年齢になってから読んでよかった1冊。
Posted by ブクログ
結婚となると「運命の人なのか」とか、作中で言われる「ピンとくるかどうか」を考えてしまうのはなぜなのだろう。
他者を自分視点で捉え、時には過去の相手と比較して相手を品定めしているこの姿勢は、傲慢以外の何物でもないと感じた。
相手に理想を求めている限り、「ピンとくる」瞬間など永遠に訪れないのだと思う。
Posted by ブクログ
人が人を選ぶ・選ばれるということの残酷さや苦しさを微に入り細を穿ち描いている作品。作中で提示されているような意味での傲慢も(悪い意味の)善良も両方自分にあるなあと思いながら読んでいた。架と真実は自分よりはやや年上だけど、悩みの形はとても近く、それゆえ細かい心理描写のことごとくが、あるあるなうえにぐさりと刺さる部分があり、入り込んでしまうが入り込むほど抉られるというキツい体験だった。最後はホッとしすぎて涙が出た。
でも僕は、真実が思うほど架が鈍感だとは思わない(むしろ失踪前後の彼女のモノローグには、架や母に過剰なまでに事情の察知を求めるところがあり、少しオカルティックにすら感じた)。彼は彼の主観の中で物事に向き合い、いろんなことに細かく気づいて、それに傷ついたり悩んだりし、そのうえでやり直そうと言っていると思う。べつに優劣をつけるものでもないけど、それはある意味では金居の人間性の善さよりも偉大なんじゃないだろうか。最後は真実視点で幕が閉じたけど、個人的には物語前半で一緒に謎を追っていた架の気持ちも知りたかったかもしれない。
辻村深月ってすごくハマる作家ではないのだけど、読むたびに心理描写の解像度の高さと、その底にある他者への想像力の鋭さ、そして他者を徒に裁いたり美化したりせずまっすぐ見つめようとする、その意地悪くも優しい公平性に感銘を受けてしまう。そういう描き方をされてもなお、嫌だなと思っちゃう登場人物はいるけど(架の女友達は正直「お前ら何様なの?」と思わされた部分の方が大きかったし、真実の気持ちを思うと本当に胸が痛んだ)。
Posted by ブクログ
久しぶりに本を読んだ作品だったけど、現代の社会情勢を描いた傲慢と善良について色々と考えさせられる内容だった。読んでいる人の何割かは思い当たる事が多いんじゃないかと思うし誰もがどっちの側面で物事を考えているそういう風に感じられた
Posted by ブクログ
最終的にはお互いに自身と相手の傲慢さを受け入れて結ばれるハッピーエンドだったけど、個人的には後味がどんよりした。
周囲にとって善良に振る舞うと自我が消えて、その反動がどこかで傲慢さとして現れる、社会生活を送る人間の真理みたいなものを感じた。
でも、震災後みんなで復興という目的に向かって一致団結しているような環境では、取り繕いのない自然な善良さが出てくる。その善良さを触れて、マミさんは真の善良さが発揮されて人間らしさが出てきたんだなあと思った。無謀と思えても、自発的に新たな環境に飛び込むことで起こる変化は、結果的に人として成長させ、プラスになるんだとも感じた。
メンタルヘルス的には、やっぱり、人と比べすぎないことが大事だな〜と思えた作品。
Posted by ブクログ
登場人物の傲慢さが浮き彫りになっていく中で、読者である自分自身の傲慢さにも気付かされ、胸がキュッとなるような焦りに似た感覚を味わった。
少なからずどんな人間にも傲慢さは存在すると思うが、こうして気付かされることによって、自分の行動を改めるいいきっかけにもなった。
Posted by ブクログ
結婚したいと思えるほど、ピンとこない、いい人がいない。それは自分のことを高く見積もっている傲慢さではないか。ただ悪気もなく自分で選べない、選ばない善良さ。
結婚に対して自分の意思がどれほどあるのか、と解説にあったけど、意思というほど難しくしなくても良いように思う。自分の欲望を自覚して、自分で生きる道を決めて責任とる人生であればそれで良いのだと思いました。
ああでもよかった。2人が結婚できて。ここまで2人の結婚観を掘り返したのに、また結婚しないのかと思いました笑
Posted by ブクログ
泣くとは思わなかったんだなぁ
もっともっと救いのない話かと思いきや
電車で静かに涙の一筋二筋流れるくらいには
いい話になった、いい話にされてた、いい話に帰着していた
助かった
"現代の結婚が上手く行かない理由は
『傲慢さと善良さ』にある"
らしい
いや、多分本当は
今の時代も高慢と偏見で、そして傲慢と善良で、
そして、傲慢と傲慢と傲慢と、善良と善良と善良
なんだろう
善良さの中に傲慢さを内包する
だからそこに、悪意がない
だからこそ、救いがない
"そうやって生きてきた、育ってきたんだから仕方がない"
そう思いたいのもやまやまであろう
朝井リョウさんがとってもいい解説を書いていた
"この小説はヘビーなのである。それは恋愛や婚活にまつわる紆余曲折が描かれているから------というよりも、何か・誰かを"選ぶ"とき、私たちの身に起きていることを極限まで解像度を高めて描写することを主題としているからだ"
架と真実
真実と嘘
傲慢と善良
善良と傲慢
いや、傲慢と傲慢?笑
難しく考えることを辞めれば
結局、服や靴を選ぶことと同じなのだ
自分が誰かを何かを選ぶ時に
多くは望まないのに、理想が高いわけじゃないのに
ただ、ピンと来ないだけ
だなんて、いいつつ
結局は値踏みをしている
よく聞く、いい人なんだけどな~、も
優しい人なんだけどね~、も
その裏で、顔、身長、性格、仕事、お金、趣味、服のセンス、小さいところまで全て細かく
値踏みをしている
己の傲慢さに気づかずに
でも、ここでも人は自分を写す鏡
理想が高いわけじゃない、というのは
あながちまちがってなくて
別に大金持ちとか、芸能人とかそういう人を望んでるわけじゃなくて
ただ、"自分に釣り合う人がいい"
そんな自分と相手に対する値踏みが
傲慢と共にそこに在るのである
服や靴を選ぶのと同じと言ったのだが
何故かと言うと
それらも、結局私たちは
自分が着る服や履く靴に対して
趣味や好みともまた違って
"このあたりが、自分が着ていい、着ててもおかしくない、自分からみても傍から見ても大丈夫"な
ゾーンというかテリトリーというか
そういう範囲を
知らず知らずのうちに
生まれてきたときから?育ってきた過程で?
自分からも、周りからも
色んなものを取り入れて、周りと比べて
そうしてその範囲をきっとそれぞれが持っている
"ほんとうに綺麗な髪ね~"と
小さい頃から言われて育った綺麗な黒髪ロングの人が、突然金髪ショートにしないように
"こういう服似合うよね~!いいな~私こういう服似合わないから~"
と悪意や他意はなく、友だちに言われる、綺麗めコーデのロングスカートを履いている人が
その友だちが着ている、オーバーサイズのTシャツを着て、お洒落なツギハギのジーンズを履かないように
みんな、全てにおいて
自分の好みや趣味とはまた違った
"自分はこのあたり"といった
なんとも曖昧な
それでいて、知らず知らずのうちに築き上げてきてしまったころ、わりと強固な
そんな範囲をもっている
話が少しズレたような気もするけれど
それが結局
自分と相手の値踏みの判断材料になりうる
婚活をはじめる
優しくて、思いやりがあって、人として咎めるところが特にない、いわゆる、"普通の人"と
十代の頃のような甘酸っぱいドキドキはなくても
心穏やかに、この先の人生を歩いて行けたら
それだけでいいから、
多くは望まないから
といって
婚活をはじめる
"多くは望まないから"といいつつ
そこには既に、多く、が隠れている
気づかない傲慢さと共に
そう言いながら
くたびれたキャップに、小学生が使いそうなチェーン付きのお財布を持って現れた
今回のデート相手に
中身を見る前に、
"私の範囲と相手の範囲のレベルが合ってない"と
脳内で勝手にジャッジをしている
それに気づかない
だからピンと来ない
いつまでたっても
架は実際問題、あれが起きなければ
まだ結婚を本格的に考えてなかったかもしれないし
架も真実も
ほんとうの意味で、向き合わなかったかもしれない
ここで、年齢は関係ないかもしれないが
あえて言うと
30代後半になっても、40を目前にしても
2年も付き合っているのに
お互いのことを全然知らないままだったかもしれない
だから、きっとこれでいいのだ
どうしたって未熟だから私たちは
いつまでたっても
未熟だから
真実の両親を思い出す
架の昔からの悪友を思い出す
でも、真実は
こすぎモールであった学生時代の友だちのことを
好きじゃないと言える
架の悪友たちを
最後には架に、あの人たち大嫌いと言える
それは
善良さの塊みたいな(実はそうでもないんだけど)
真実の中でも、個人的にいいなと思った
ま、そう思ってた背景には
いろいろあるんだけどさ
本当は真実の両親についても
あれやこれやと書きたい
でも、もうだいぶ長くなってしまった
最後はとても良かった
涙を流すほどに
"今の若いものは、自分が恋愛してるかどうかもわからないのか"
結局2人は
周りを巻き込む盛大な、大恋愛を披露したことになる
なんて、人騒がせな
この一言だけで
傲慢と善良も悪くない、
そんな、大恋愛に
収束出来るのだろうか
Posted by ブクログ
前半は一体どうなるんだろうと思ってハラハラ読み進めていたけど、事実が明らかになるにつれて真実への不快感が込み上げてしまい最後の方はあまり集中できなかった。
私にこんなことさせないで、とか私にこんなことをさせた、とか他責すぎてほまにイライラしました。
真実視点キツすぎて修行だったナ。
こんなに主人公にイライラすることってあんまり無いから我ながらびっくりだった。
主人公の心情が物語の中で変わっていって成長していく、みたいな流れって、本来自分はとても好きなのだけどむかつきすぎて白けた目で見てしまった。
これは私がイライラしやすいからそう思ってしまったけど、物語としてのクオリティには驚かされた。
架視点で物語が進むので、読んでいる自分も架と心情がリンクしてしまい真実の嘘には全然気付けなかった。
物語がひっくり返って加速する感じがすごくて、唸ってしまった。
無意識に自分を高く見積もるとか、婚活におけるピンと来ないの正体とか、心当たりのありすぎる話が多くてもっと自分を省みようと思いました。
でもみんな自分の世界しか見えないし自分の世界の話しかできないじゃん。他の世界があることを当たり前に思ってそれを知ろうとできる人ってやっぱり成熟してるよなあ。
Posted by ブクログ
すごい面白い部分と中だるみする部分と、それ端折っても良いのでは、という部分とが出てくる。文章は読みやすいし、東野圭吾風で、人の心理を細かく丁寧に表現するところは好きなところ。
Posted by ブクログ
真実にイライラしつつ、自分の中の真実を見つけてしんどかった。何かを選べる自分でありたいけど全てそうじゃなくてもいいのかなとも思う。
自己評価の低さと自己愛は両立する。もっと自分も自分を持ちたいと思った。不正解でもやりたいことをやってみたい。
Posted by ブクログ
この小説を読んでうまれてきた様々なマイナスの感情か、石母田さんの「あんたら、大恋愛なんだな」という一言で全て浄化された。
同じような人が、きっといるはず。
著書名の意味
本のタイトルに惹かれて手にしました。
その後、映画化決定ということを知り、ちょうど読んでいる最中だった書籍を
一旦置いておいて目を通しました。
私の年代で読むには、婚活がテーマなので、かなり若い内容かと思いました。
と同時に私が若かりし頃に「お見合い叔母さま」から言われたことが痛烈に蘇り、
いつの時代も婚活は同じなんだなと思いました。
気になっていた、タイトルの意味もすぐにわかりましたし、納得出来ました。
最後は予想通り収まってしまい、少々物足りなさを感じましたが、総じて
意外性もあり、面白かったです。今どきの小説という感じがしました。
Posted by ブクログ
傲慢と善良
自分本位で感情のまま他人を振り回して疲弊させてしまう。
悪気はなく自分の正義を他人に押し付けて困らせてしまう。
タイトルからこんな感じの人が人間関係を壊していくのかと想像していたけど、自分の想像力はなんとも浅く乏しいものだった。
婚活恋愛小説ではあったが、人の中にある客観視が難しい感情をとても丁寧に表現してあって、恋愛における共感だけでなく、どの世界(家族、職場、地域、社会)においても身に覚えがある感情を言語化してくれたようだった。
面と向かって指摘はされずとも、優しく丁寧に、だけど的確に痛いポイントをつつかれながら読んでいた感覚だった。
鈍感力
こんなタイトルの本が出ていたような気がするなぁと思い出していた。
傲慢と善良
婚活で知り合った2人の結婚までの紆余曲折の話…と思っていたが、大人しく良い子と周りから言われていたが自分に自信も無く、、決められない人。誰でもそんな部分はあるのではないか?私もそうだし。心を取り出して曝け出されたかのような気持ちになった。ただ、真実のように失踪する程の怒りや勇気は持ってない。
人間の本音が浮き彫りに
この作家さんの本は8割は読んでると自負してるが本当にリアルな人間模様を描くのに長けてると思う。いる!いるよ、こういう奴!とか、人が抱える矛盾とか綺麗事ではどうにもならないリアルを描き出すから刺さると思う。
が!本当に思うのが恋人やパートナーや伴侶の側に自分より遥か昔から側にいるその相手にとって恋愛対象になりうる性を持つ友人や自分とは真反対で自分をあまりよく思わなそうな人間がいるのは実に厄介だという事、分かっていたが改めて痛感した。
そういう奴らは自分達の思想や言動が善良だと何ら疑いなく動き、実に傲慢な行動に出て時には、彼、彼女の為!と未来さえ破壊しにかかる。
関わると碌な事がない。
だから何か決める時には自分達だけで。
俺も真実と同じで架の側にいるあいつらが大嫌いだよ。見当違い、権利のない嫉妬で邪魔するな。
とりあえず今までの架の追跡費用と真実の逃亡費用と式場キャンセル代は奴らが全額負担すべき。
匿名
アラサー〜30代の独身の子には勧められない本no.1 (笑)
私は多分架の女友達に近い傲慢な人間なのだと思いながら読んだ。
実際は真実のような女性とハイスペ架が結婚することってそうない。それこそストーカーされてるってウソを付くくらいしない限り。だからこそ女友達の猛反発も少し共感できてしまう(彼女たちが直接傷つけることを言ったのはダメだけど)
架がアラフォーで真実が28歳とかならあるあるは組み合わせだけれども、
それまでモテてこなかった女性が30半ばで急に大逆転ってほんとに聞いたことがないから、ラストも含めてファンタジーだし、
真実みたいな女苦手だなーと思いつつ面白かった
恋愛小説だったのか
出だしといい失踪という展開といい、サスペンスかミステリー小説だと思って読んでいました。
「善良」と「傲慢」が、登場する人たちの中で目まぐるしく表れて…
男性視点のパートの後半は、読んでいて息苦しく嫌な気持ちになるくらいでした。
それは巻末の解説で浅井さんが指摘していたことそのもののせいだと、読了して気づきました。
それだけに、ラストは納得できないというか、主人公達を理解できませんでした。
皆さんは、どう読んでいるんでしょうか。
渦中
真美が嫌いな人種に、自分はどちらかと言えば近くて、陰ではこんなにも嫌われているのかと思うと怖くなった。
本の内容とは全く関係ないだろうメッセージが
自分を見直すきっかけになった。
偏見とプライド
水知らずのうちに人にレッテルを貼るということの意味を知れたいい作品。
優しいにもいろんな意味がある、本当の優しさなのか、憐憫からくる優しさなのか。
人との接し方を教えてくれる作品。
面白かった
先が読めるようで読めません。オチは正直言って賛否ある?とは思いますが、過程は十分楽しめると思います。一つ一つの些細な描写も、あーわかるわーってことがあり、個人的には親との関係など、共感できる部分がありました。全ての悩みに答える!と謳われてしまうとハードルが上がりますが、そこはさて置き読めば楽しめます。
Posted by ブクログ
スッキリはしなかった。
読みてはみんな自分や環境に置き換えて頭が痛くなるかもしれない。前半の探偵的なところが長かったけれど真実が出てきてからはテンポよくページがめくれた。
Posted by ブクログ
未婚、既婚、離婚どの層から読むかでも主人公達の見え方が変わるだろう
とても印象的だったのは主人公の女の子の思考パターンが、この子に限らず現在のZ世代やα世代のメインストリームに感じた
対して、四十路直前の未婚男性の主人公
彼はこの世代にしては、中々に得難い感情をものにできたのだろう
婚活をめぐる物語だが、それぞれが行動する心理描写がとても秀逸。また、都内と地方都市の結婚に対する考え方や因習が、女主人公の背景にコントラストをつける
物語終盤の震災地区の神社のおばあちゃんの一言が、一つの鍵のような気がした
やはり、こういう時縁もゆかりもない年長者の一言が救いになったりするのだなと
経験による成長はとても大切である
ゆるす心は尊い
Posted by ブクログ
自分が婚活せず結婚しているからか、あまり共感できず。
置いていかれた側の架のパートがどうにも退屈で読むのに時間がかかった。真実が平凡でつまらない女である、って事をただ確かめるようで、真実への愛情がいまいち伝わらず、個人的にはラストとうまく繋がらなかった。
失踪した側の真実の2部にはまだ救いがあったが、平凡かもしれないけど、架が惹かれる魅力がある、って部分をもっと描いてもらえたら、もっと感情移入できたかな、と思った。
ラストの結びは良かったが、二人の内面の結びつきがさほど感じられず、結婚は互いに妥協しあってするもの、という結論と感じてしまう。
Posted by ブクログ
普段読まないタイプの本だけど、Audibleで聴いてみた。登場人物の心情、考え方、その考え方に至る過程が丁寧に書かれているので、嫌になるほどその登場人物の考え方が理解できてしまう。
出来事としてはただ書かれるだけでは、ただ恋愛慣れしてないマミが頑張って嘘ついて結婚までいったけど嘘がバレて逃げて、最終的にはハッピーエンドで、ただマミが変わった人、で終わるけど
マミが育った家庭や幼少期のことも書かれているので、分かりたくないけどマミの気持ちがリアルにわかって、なんというか、
胸糞悪いではないんだけど、どうしようもない気持ちになった。
嫌でもマミの心情が理解できてしまって、完全にマミやカケルを否定できないというかんじ。
最初はマミ苦手だったけど(特に前半のカケルサイドのところ)、北陸行ってる時のマミは好きだったな
ただやっぱりカケルが可哀想だった。最後いい感じに終わったけど…。
あんまりかも。
オチが早い段階で分かる人には、あんまりかも。と思いました。
作者の世界観のリアルな女性像があまりにも簡易的すぎて、本当はもっと女性ってややこしいのになーって感じです。
匿名
微妙
微妙というか全くつまらなかった。
唯一主人公のみがまともな人間で、真実とスーパー過保護な母は読んでてイライラした。
真実は結局のところ自立できていないまま終わり、終盤に浮気の雰囲気もなぜか出てきて意味不明。
半年もの間、身近な人間に迷惑をかけた自覚があるのだろうか?
なんでここまで本の評価が高いのか微塵も理解できなかった。
やたら長い割に「え?それで?」という結末なのでガッカリ。
本を一言で言うと「傲慢=恋愛の理想を求める自分の欲望」「善良=自分を愛するあまり性経験の少ない状態」のこと。
主人公は傲慢で善良。笑
解説は良かった。