あらすじ
婚約者・坂庭真実が姿を消した。その居場所を探すため、西澤架は、彼女の「過去」と向き合うことになる。「恋愛だけでなく生きていくうえでのあらゆる悩みに答えてくれる物語」と読者から圧倒的な支持を得た作品が遂に文庫化。《解説・朝井リョウ》
...続きを読む
「人生で一番刺さった小説」との声、続出! 恋愛だけではなく、生きていく上でのさまざまな痛み、あらゆる悩みに答えてくれる物語。
主人公・西沢架は、いつも通り帰宅した自宅に、同棲中で家にいるはずの婚約者・坂庭真実がいないことに気付く。突如失踪した真実の手がかりを探すべく、架は真実の過去と向き合うこととなる。浮かび上がる現代社会の生きづらさと、徐々に明かされていく失踪の理由からは目が離せない。
本作の見どころは、なんと言っても描写の細やかさです。作家の朝井リョウさんによる巻末の解説の中でも触れられているように、この作品では「何か」「誰か」を選ぶときに私たちに起こっていることを主題としています。"選ぶ"という行為の中でどういったことが起きているのかを細部まで描写することで、私たち読者の心に何かしらひっかかるものを与えてくれます。
もちろんすべての人におすすめですが、人間を傲慢と善良の2種類に分けたとして、自分はどちらかというと善良側の人間だという人にこそ是非読んでいただきたい1冊です。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
とても面白かった。
妻が失踪し、主人公の旦那が妻の過去を調べストーカーを探しに行く話。
妥協の結婚であったはずが、妻の過去から様々な思いが巡り、妻の苦悩を知る。
失踪内容は思いもしないところで明かされるが、読んでいて共感しかなく、その展開もきっと現実でもあるのだろうなと思うくらい、リアルな話だった。
特に、結婚相手に求めてる点数が自分の点数というところに納得した。そこから、人間誰しも傲慢であり善良なんだろうなと感じた。また再読したい。
Posted by ブクログ
婚活をしていて、疲れたり、自分を嫌いになったりする気持ちを、解像度高く描写してくれている。最近の婚活事情を生々しく分析してくれている。心をえぐられる部分もあるかもしれない。共感できる部分が多すぎて、フレーズを過去最高数メモした。
先輩から今読んで!と勧められたので読んだ。色々くぐり抜けて入籍した今でよかった。終わり方も清々しいし、救われた。
Posted by ブクログ
重大な選択の際に起こる葛藤、
選択するまでのプロセスや
その後の覚悟などを
高い解像度で描写した小説。
誰しも持っている「傲慢さ」。
それは「良い悪い」ではなく
自分を尊い者として扱う際にも
他者を見下す際にも使われる機能の一つ。
架が傲慢、真実が善良と一見
正反対の者のように見えるけど
架にも真実にも、傲慢と善良の両方ある。
それより二人に共通しているのは
主体性や自信、覚悟の無さのように感じた。
でも、その葛藤や苦しさは
個人だけに帰属できないのでは?とも思う。
個人の生き苦しさ、悩み、葛藤は
文化、政治、経済などの社会環境に
大きく影響されているなぁ、と改めて感じた。
Posted by ブクログ
この小説は「善良」がキーワードであると思う。
真実=善良であるため、真実に共感できるかがこの小説を楽しめるかどうかだと思った。
私は優柔不断であり、元恋人にも自分の意見ないよねと言われた事のある自分には共感できる部分が多くあった。
この小説の凄いところは優柔不断なところ、決断できないところという悪い部分を「善良」と表現したことによって多くの読者を共感に引き込むテクニックだと思った。
また私が特に凄いなと思ったのは登場する女性陣はみんなストーカーによる誘拐ではないと思っている所である。架のために真摯に話を聞くが、彼女の友人と姉は、どちらも真実の意思で居なくなったと考えている。この描写に気づいた時は女性って怖いなぁと思い、感心しました。
Posted by ブクログ
とにかく読み進めてしまう一冊だった。
物語がどうなるんだろう?という気持ちはもちろんあったが、それ以上に、人間のリアルな(グロテスクでもある)感情の解像度が上がる感覚に怖さと興奮を覚えた。怖さに関しては、きっと自分自身に思い当たる節があったからかなと思う。興奮は、これまでモヤモヤしてきた感情が言語化されていくことに対する納得感からきたのかなと。
色々書きたいことはあるが、うまく書けない。
むずかしい。
いろんな言葉が出てきてまとまらないけど、逃げの真面目(真面目でいることにももちろん努力はしているが、逸脱する勇気がないが故の真面目)からなる善良さに時に苦しめられながら、そして、周りに対して無意識に傲慢な態度を取りながらも、自分を愛して、誰かを愛することが人間には必要なのだと思った。それは、「恋愛」とか「結婚」とかにおさまりにらない、複雑で難しいことであると感じる。肯定的な感情と否定的な感情が絵の具が混ざるように入り乱れながらも、それをまるっと愛することが、「結婚」なのかな。わからない。けれど、今自分の見えている世界で、出会った人を愛したい。自分に自信がない自分を好きでいてくれる人。お互いきっと、なんで好きなのかはわからないし言葉にできないのかもしれない。でも、惹かれるところがあるのは間違い無くて、彼の苦しい過去を忘れさせてあげられるくらい愛を注ぎたいと思う。これは間違いなく愛だと信じたい。自覚したくないけど、自分の中にある彼へ向ける条件みたいなものもあるし、無意識的にもきっとそういうのもあると思う。向こうもあると思う。だけどこの本を読んで、お互いのそれらを含めてまるっと愛して、2人で前に進めたらなと強く思った。
全然本とは関係ないけど。昨日彼氏に元カノの話を聞いた。2年くらい付き合ってた人。最初は好きだったけど、束縛が強く、暴言を吐く人と聞いていたが詳しく聞くと本当にひどかった。何回も「死ね」って言ったり、「人を苛立たせるしか脳がない」って言ったりされたらしい。LINEで「死ね」で検索すると500くらいあったって言ってた。それを聞いてとても悲しかった。こんな素敵な人を深く深く傷つけた。悲しい。
ぜったいに心から傷は消えないけど、そこからまた前を向いて歩いている彼は本当に強いと思ったし、私がそんな彼を幸せにしたいと思った。だいすきだよってちゃんといっぱい伝えようと思った。
Posted by ブクログ
最後に再会できてよかった、、
その後、神社で2人だけで式をあげたのもとてもよかったと思う。
架みたいに、大切な人には何も言わずに寄り添えるような優しい人になりたいと思った。
石母田さんの言った「大恋愛」って言葉がすごくいい。
読み終えた後、なんか宇多田ヒカルの「初恋」が流れた。
Posted by ブクログ
傲慢であることと善良であることは同時に存在している、誰もが意識せずとも持っている感覚なのだと思った。自分の場合はどうだろうと何回も考えさせられる作品だった。''ピンとこない''の正体をこんなにも解像度高く表現されていて、すごい腑に落ちたし、その背景にある心理も詳細に描かれててそれが傲慢であったり善良であったりするところがおもしろかった。朝井リョウさんの解説が面白かった。自分の意思で決めるべきだというけれど、純粋な自分の意思はどこから現れ、果たしてそんなもの存在するのか。この世に自分の意思がある人はどれだけいるのだろう。長かったけど面白かった。
恐ろしいほど繊細な描写
「人生に刺さる」という触れ込みは伊達ではないと感じました。
読み手にどのような影響を与えるかは人それぞれで、まるで読者自身を映し出す鏡のような作品だと思います。
もし婚活をしているとしたら、お相手にもこの作品を読んでいてほしい、そう思える一冊でした。
Posted by ブクログ
兎にも角にも、多くの場面で自分に突き刺さる文章が多かったのはこの本が初めてかもしれない。
きっと、皆さんにも突き刺さる。
自分の中の傲慢さ。
親とは。自分とは。他人とは。結婚とは。
沢山の人に読んで欲しいです。
婚活をベースに書かれた作品。
結婚目前の男女。女がわざと失踪する。男はわざとと知らず、探して歩く。
最終的には、男は全てを知り許して結婚する。
匿名
いろんな形がある
自分も真実と同世代なので共感できるところがたくさんあった。女友達の意地悪さは胸糞だけどこういう人いる〜と思った。最後はグッときた。
傲慢と善良、誰しもが抱いているものだと思う。 婚活アプリやマッチングアプリは今や使っている人が多くなっているもの。自分がいざ使うことになった時、この人たちと同じような感覚に陥るような気がした。
Posted by ブクログ
自分に自分の価値ははかれないし、他人に自分の価値もはかれない。
善良ばかりでも傲慢ばかりでも生きていくのは難しい。その中でどうバランスを取って生きていけるかが生きやすさの鍵になるのだな〜と思った。
なるほど
考えさせられる本でした。新しい視点を感じました。物語の中盤で「え?」となりましたが、最初から予想出来た人はいるのでしょうか、、、、!さすが辻村先生、、、、!
同じ事象を見る面からで異なることを思い知らせ、小説というより哲学書のように感じる面がある作品です。でも、辻村深月です。一気に引き込まれ、最後まで一晩で読みました。良かった!
人への深い分析が刺さる
恋愛小説だと思って、軽い気持ちで読み始めました。しかし、その中身は何とも深く人間心理を描いたミステリー。自分にも思い当たるなんとなく感じていたことや、していた行動がかなり解像度高く言語化されており、自分自身を見つめ直すきっかけとなりました。
辻村さんの小説を他にも読んでみたくなりました。
突然号泣しました
石母田のおばあちゃんの「あんだら、大恋愛なんだな」に突然どばっと涙が込み上げました。渦中にいる人同士はわからんけど、確かにそうだと。
そして最初は架が主導権を取っていたようなこの恋愛が最後は真実の方がどちらかといえば主体になっていて、ちゃんと対等に立てているのが羨ましいような気持ちになり、こんなお似合いの夫婦はないだろうと、心から2人を祝福したくなりました。
この先の人生、子供や親戚、友人付き合い、いろんな事が起きてもきっと、自分たち夫婦の軸を大事にして生きていけるのだろうと思えました。
架も真実も最高のタイミングで出会いをして、偶然を積み重ね、そして真実の嘘も失踪も2人の恋愛には必要なイベントだったのだと思います。
この夫婦も10年後には同じように思うのではないかと思います。架も真実も恋愛だけでなく人として成長した。自分というものを見つめ直せた、こんな最愛の相手はいないだろうと。
架は、婚活に疲れ果ててまたゼロから探すのが億劫だったから別の相手を探さなかったわけではなく真実がよかったんですよね?
彼女の本当の姿の中に自分がひかれるもの、見えたもの、そしてそれらを丸ごと愛する思いが芽生えたから、彼女を好きだと言ったんですよね?
そこだけもう一度読み直してみたいと思います。
選ぶという事は、自分に見合うかどうか価値をつけている、やたら自分の評価だけは高い、など人が普段隠しているもしくは無意識にやっているような、心の深いところまで掘り下げた、剥き出しに描写したすごい作品だなぁと感じました。
泣いた
私は真実に近いなぁ、すごく似ているなぁ、もしかしたら真実って私のことなんじゃないの?と思い、真実に感情移入しながら、私自信のこれまでの、いろいろうまくいかなかった人生と重ね合わせながら読んでいきました。というより、そうせざるを得ないような、内面をえぐり出される内容でした。架のような、女友だちも多い彼氏がいたことが私にもあり、もやもや、鬱々としながら、おそらく結婚してもうまくいかないであろうと思い、お別れした経験があります。
思い出したくもないような、自分が不器用が故の失敗や恥ずかしかったこと等を思い出しながら、真実と自分を重ね合わせながら読み進め、泣きすぎて瞼が腫れています。
めちゃくちゃ心に刺さる一冊でした。
匿名
著者との対話が楽しい
この著作の最大の魅力は、著者の人間分析の深さであろうと思います。その複雑微妙なところの言語化において、著者の視点による考えが成功しており、我々読者との対話も深まる満足感が大きいと思います。
Posted by ブクログ
500ページくらいあるけどあっという間に読めた。
元カノを引きずって真実に対し70点をつける、それを真実のいない酒の場で言われることの屈辱ったらない。自分まで悲しい気持ちになった。
正直自分が真実の立場だったら、元カノは越えられないという劣等感をずっと抱きながら結婚生活をすることになりそうで恐ろしい。
真実が親からの指図にうんざりするシーン、自分も同じような状況になっていないかちょっと不安になった。本当に自分は、自分で人生を選択できているかな?と問い直すきっかけになった。
あと朝井リョウの最後の解説、言語化能力高すぎて驚き。一言一言、核心をついてきてる。
Posted by ブクログ
上手く言葉が見つからないけど、褒め言葉として、すごく気持ち悪い作品だった。もっと早くに出会って読みたい作品だった。でも今の私だから出会えて読めた作品でもあるのかな。恋愛や婚活に悩む人や人付き合いに悩む人は特に読んだ方が良い作品だと思う。
Posted by ブクログ
面白かった、グロいなど前評判聞いていましたが自分は後味の悪さやグロさは感じず2人の成長の話だったんだなと感じました
初めが架で、後が真実視点なのも良かったし、最後の2人の決断も自分は良かったと思えました
初めからストーカーはいないだろうと思っていたけど、自分は真実は架の女友達の思っているような子でそういったどんでん返し?かと思っていたが、自分も傲慢で真実には真実の私にはわからない苦悩があり、こんな子いるよねという決めつけがあったと反省しました
うまくいかないと言う人もいると思うけど、この先2人は傲慢と善良さを持ってやっていけると自分は思います
Posted by ブクログ
20年前、30代前半に結婚しました。
突き刺さるような内容ですが、決して不快ではないです。自分自身気付かされるような描写が多く興味深い内容でした。
ところで、職場に読書仲間がいます
30代半ば男子子供三人、
30代後半子供四人、
30代半ば女子独身
感想を発信しづらい…
Posted by ブクログ
自分は都会育ちだけど、田舎の親の印象がスッと入ってきた。
気づいたら自分と重ねてる部分があって読めば読むほど色んな意味で印象に残る作品だった。
映画版よりもこっちの終わり方の方が好き
Posted by ブクログ
知り合いの何人かが高評価してたので
久しぶりに読んだ小説です。
恋愛小説だと思って読んだら
人間の傲慢さが描かれたベビーで深い小説で
とても面白かったです。
Posted by ブクログ
久しぶりに一気に読んだ
婚活を通して炙り出される人間の傲慢さと善良さ
人は皆、どちらも持ち合わせている
ただ、とにかくメイン人物真実が魅力的でない
親離れ出来ず、優柔不断、それを善良と言えるのはせいぜい20代前半まで
ラストを読む限りこれは恋愛小説ではなく、やはり婚活小説なのだと思った
Posted by ブクログ
「しっくりこない」の正体は、相手の「点数」が自分に釣り合わないということであった。この感覚は知らず知らずのうちに持っていた気がするし、多くの人がそうである気がする。
Posted by ブクログ
読んでいるほとんどの時間が嫌〜な気分だった。でもこれは気味が悪いという訳ではなく、なんでそんな事まで書いてしまうんだ…!と、自分は善良な人間だと信じて疑いもしなかったのに、傲慢な部分が大小絶対にあるんだと頼んでもないのに自覚させられるような、共感したらそれを認めたことになってしまうのに!共感せざるを得ない、悔しいと何度も感じる本だった。そんなこと考えたこともないって言いたいのに、自分の感じていた事をポンポンと出されるような感覚、
単純に傲慢として描かれていた人物にも嫌気がさして、とくに真実の母親が出てくるたびに「やめてくれ〜!」と叫んでいた。とはいえ、本人たちは「善良」だと思ってもいて、結局は人の数だけ解釈があって。「大恋愛」然り。そう思えば、あまりにも多くの人に迷惑をかけた真実が、ようやく誰かに迷惑をかけられるようになった→自身で決断できるようになったんだなとも感じる。
朝井リョウさんの解説も良かった。
Posted by ブクログ
評価が高いので気になりつつ、恋愛小説は苦手だからと敬遠してたけど読み始めたら止まらなかった。
ずっといい子に生きてきた真実さんが、次第に必要な嘘をつけるようになっていく過程が微笑ましかった。
真実と再会したあとの架が優しくてジワーт т
終わってみれば、これもひとつの大恋愛だった!
Posted by ブクログ
自分自身が結婚を控えてる時に読みました。正直自分は婚活などをしたことがないが、自分の価値を決めてそれより高い相手に惹かれるというのはすごく共感できた。善良にみえてもどこか傲慢さがある、人はみんな人間らしい、それもそれでいいことだと改めて感じた。
Posted by ブクログ
女とは、自信の持てないうちは、そもそも暗いし、ひねくれてるし、意地悪で、計算高くて、傷つきやすいもんです。まさにひねたプライドの固まり。でも、変わるんだよね。
自分の心のありかたに、どうしても向き合わなきゃいけない時が来て、実は、世界のすべてが自分の心の反映だったんだと分かってきて、そのときオセロみたいにすべてがひっくり返る。
魂に柱ができて、強く、明るく、太くなる。太陽みたいに、ありのまんまで輝けるようになる。
だからね、早いうちに、いっぱい傷ついて、いっぱい誰かを呪って、どん底も経験して、ドロドロをやっておくといいよー。どうしようもない自分がみんな溶けちゃって、生きたまま、生まれ変われたとき、女に生まれて良かったってしみじみ思うから。
そのとき、一緒に生きていく人(彼氏または旦那さん、家族、友人)との関係も変化する。
辻村さんの小説にしては、半分まではすごく読みにくくて挫折しかかったけど、それも含めてのドロドロ描写だったんだなぁ。
後半、力くんたち親子が登場したときはすごく嬉しかった。
著書名の意味
本のタイトルに惹かれて手にしました。
その後、映画化決定ということを知り、ちょうど読んでいる最中だった書籍を
一旦置いておいて目を通しました。
私の年代で読むには、婚活がテーマなので、かなり若い内容かと思いました。
と同時に私が若かりし頃に「お見合い叔母さま」から言われたことが痛烈に蘇り、
いつの時代も婚活は同じなんだなと思いました。
気になっていた、タイトルの意味もすぐにわかりましたし、納得出来ました。
最後は予想通り収まってしまい、少々物足りなさを感じましたが、総じて
意外性もあり、面白かったです。今どきの小説という感じがしました。
傲慢と善良
婚活で知り合った2人の結婚までの紆余曲折の話…と思っていたが、大人しく良い子と周りから言われていたが自分に自信も無く、、決められない人。誰でもそんな部分はあるのではないか?私もそうだし。心を取り出して曝け出されたかのような気持ちになった。ただ、真実のように失踪する程の怒りや勇気は持ってない。
人間の本音が浮き彫りに
この作家さんの本は8割は読んでると自負してるが本当にリアルな人間模様を描くのに長けてると思う。いる!いるよ、こういう奴!とか、人が抱える矛盾とか綺麗事ではどうにもならないリアルを描き出すから刺さると思う。
が!本当に思うのが恋人やパートナーや伴侶の側に自分より遥か昔から側にいるその相手にとって恋愛対象になりうる性を持つ友人や自分とは真反対で自分をあまりよく思わなそうな人間がいるのは実に厄介だという事、分かっていたが改めて痛感した。
そういう奴らは自分達の思想や言動が善良だと何ら疑いなく動き、実に傲慢な行動に出て時には、彼、彼女の為!と未来さえ破壊しにかかる。
関わると碌な事がない。
だから何か決める時には自分達だけで。
俺も真実と同じで架の側にいるあいつらが大嫌いだよ。見当違い、権利のない嫉妬で邪魔するな。
とりあえず今までの架の追跡費用と真実の逃亡費用と式場キャンセル代は奴らが全額負担すべき。
匿名
アラサー〜30代の独身の子には勧められない本no.1 (笑)
私は多分架の女友達に近い傲慢な人間なのだと思いながら読んだ。
実際は真実のような女性とハイスペ架が結婚することってそうない。それこそストーカーされてるってウソを付くくらいしない限り。だからこそ女友達の猛反発も少し共感できてしまう(彼女たちが直接傷つけることを言ったのはダメだけど)
架がアラフォーで真実が28歳とかならあるあるは組み合わせだけれども、
それまでモテてこなかった女性が30半ばで急に大逆転ってほんとに聞いたことがないから、ラストも含めてファンタジーだし、
真実みたいな女苦手だなーと思いつつ面白かった
恋愛小説だったのか
出だしといい失踪という展開といい、サスペンスかミステリー小説だと思って読んでいました。
「善良」と「傲慢」が、登場する人たちの中で目まぐるしく表れて…
男性視点のパートの後半は、読んでいて息苦しく嫌な気持ちになるくらいでした。
それは巻末の解説で浅井さんが指摘していたことそのもののせいだと、読了して気づきました。
それだけに、ラストは納得できないというか、主人公達を理解できませんでした。
皆さんは、どう読んでいるんでしょうか。
渦中
真美が嫌いな人種に、自分はどちらかと言えば近くて、陰ではこんなにも嫌われているのかと思うと怖くなった。
本の内容とは全く関係ないだろうメッセージが
自分を見直すきっかけになった。
偏見とプライド
水知らずのうちに人にレッテルを貼るということの意味を知れたいい作品。
優しいにもいろんな意味がある、本当の優しさなのか、憐憫からくる優しさなのか。
人との接し方を教えてくれる作品。
面白かった
先が読めるようで読めません。オチは正直言って賛否ある?とは思いますが、過程は十分楽しめると思います。一つ一つの些細な描写も、あーわかるわーってことがあり、個人的には親との関係など、共感できる部分がありました。全ての悩みに答える!と謳われてしまうとハードルが上がりますが、そこはさて置き読めば楽しめます。
Posted by ブクログ
真実の失踪の理由が、これだけ引き伸ばした割にあまり共感できなくて少し拍子抜けしてしまった。
でも自分の中にある傲慢さというのは、この本の中でひしひしと感じさせられた気がする。
特に、小説の中で「ピンと来ないというのは、相手が自分に釣り合っているか無意識に測っている傲慢さ」だとあり、ハッとさせられた。
Posted by ブクログ
構成と抉るような社会観察
鋭い言葉がすごい。
でも、読み進めていくうちに
架のことも
真実のことも
ちょっと嫌いになっていく気持ち:(;゙゚'ω゚'):
最後の方は
急に全然違う話になった感じがあり、
それまでのことがザーッと消えていった感覚。
Posted by ブクログ
触れてほしくなかった所を抉られてしまった気分。
無自覚なる傲慢さ、私にも思いあたる。
恋愛とか、婚活って、相手を見ているようで、自分を知る機会かもしれない。
この世の中に「自分の意思」がある人間が果たしてどれだけいるだろう。
この一文にはグサグサきた。
真美ちゃんみたいに、あからさまに過干渉なご両親に育てられたら、自分のしたいことがわからなくなる。それはありそうだけど、そうじゃなくても、周りの目や自分の見え方に左右されて、本音を見失うことは誰しもあるんじゃないか。
でも、それを責めることはできない。
みんな不完全で、不器用な生き物。
傲慢と善良の間で揺れ動いている。
Posted by ブクログ
正直、出てくる登場人物それぞれにイライラしてしまい、「早く読み終わりたい!」と思いながら読んでました笑
辻村さんの人への解像度の高さが物語の節々から感じられて「きっとこのイライラした感情も考えられて作られてるんだろうなー」と思いました。
「傲慢」と「善良」胸に刻みます…!
Posted by ブクログ
登場人物に感情移入できず…。
ラストは予想していなかった展開で意外性もあり、物語として楽しめたものの、前半はイライラする部分が多く読むのに時間がかかってしまった。
恋愛に於ける生々しい感情が細かく描写されているので、そこを理解できる方は絶対楽しめる。
私は主人公(行方不明になる女性)の自立できない性格が理解できず、モヤモヤが残ってしまった。
Posted by ブクログ
面白い。ただ最後の結末が不服。結局そうなるのかーって感じ。自分が相手にとってどれだけ相応しいかとか、元カノとの劣等感とか感じてしまうのはわかるけど、人からの評価や見え方ばかり気にして自分を大事にしてなかったり相手の前で素の自分を出せてなかったりするのは本人にも問題あるのでは?と思ってしまった。男側も自分のこと棚に上げすぎなんだなーとか思ったり。傲慢と善良って紙一重というか、メタ認知をいかに出来ているかだったりもするのかな、考えさせられる点も多く面白かったけど登場人物たちの行動に納得できなかった
あんまりかも。
オチが早い段階で分かる人には、あんまりかも。と思いました。
作者の世界観のリアルな女性像があまりにも簡易的すぎて、本当はもっと女性ってややこしいのになーって感じです。
匿名
微妙
微妙というか全くつまらなかった。
唯一主人公のみがまともな人間で、真実とスーパー過保護な母は読んでてイライラした。
真実は結局のところ自立できていないまま終わり、終盤に浮気の雰囲気もなぜか出てきて意味不明。
半年もの間、身近な人間に迷惑をかけた自覚があるのだろうか?
なんでここまで本の評価が高いのか微塵も理解できなかった。
やたら長い割に「え?それで?」という結末なのでガッカリ。
本を一言で言うと「傲慢=恋愛の理想を求める自分の欲望」「善良=自分を愛するあまり性経験の少ない状態」のこと。
主人公は傲慢で善良。笑
解説は良かった。