【感想・ネタバレ】傲慢と善良のレビュー

あらすじ

婚約者・坂庭真実が姿を消した。その居場所を探すため、西澤架は、彼女の「過去」と向き合うことになる。「恋愛だけでなく生きていくうえでのあらゆる悩みに答えてくれる物語」と読者から圧倒的な支持を得た作品が遂に文庫化。《解説・朝井リョウ》

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「人生で一番刺さった小説」との声、続出! 恋愛だけではなく、生きていく上でのさまざまな痛み、あらゆる悩みに答えてくれる物語。
主人公・西沢架は、いつも通り帰宅した自宅に、同棲中で家にいるはずの婚約者・坂庭真実がいないことに気付く。突如失踪した真実の手がかりを探すべく、架は真実の過去と向き合うこととなる。浮かび上がる現代社会の生きづらさと、徐々に明かされていく失踪の理由からは目が離せない。
本作の見どころは、なんと言っても描写の細やかさです。作家の朝井リョウさんによる巻末の解説の中でも触れられているように、この作品では「何か」「誰か」を選ぶときに私たちに起こっていることを主題としています。"選ぶ"という行為の中でどういったことが起きているのかを細部まで描写することで、私たち読者の心に何かしらひっかかるものを与えてくれます。
もちろんすべての人におすすめですが、人間を傲慢と善良の2種類に分けたとして、自分はどちらかというと善良側の人間だという人にこそ是非読んでいただきたい1冊です。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

読みたかった一作。小説において、日常生活や世の中に対するメッセージが受け取れる作品が好きで、この一冊もそれを感じることが出来た。この本を読んでいて、そして人生を通して重なったことは、どんな人間もどこか傲慢であるということだった。自分は決して傲慢でないと思っていても、その考えが傲慢だったりする。結局、人間どこかに驕り高ぶる部分があるのだろう。でも、それは決して悪いことではないとも同時に思う。大事なのはそれをどう受け止め、消化し、成長していこうとするかだと思う。善良という点でも、何が善良なのか。誰かの言う通り生きる人生、周りに流される人生、八方美人な人生。これもまたどんな人生でも人によって善良にも傲慢にもなり得るのだろう。結局、全員に好かれたり、認められたりすることは現世では不可能だし、それをしようとすることすら傲慢なのかもしれない。だからこそ、ありのままの自分でいて、他者に危害を加えないよう合わなければ距離をとることが大事なのかもしれない。

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2026年01月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

他人に対して、自分の理想通りに動くべきだと思ってしまう傲慢さをリアルに表現していた。その理想像もその人を思ってのこと。善良をもとにしている。そして、欲がなくただ正しいことを選択することや他人の提示した理想を何も考えずに受け入れるという善良はなにも選択しないのと同じようなものだった。その定義が面白い
自分の中の善良と傲慢を理解しコントロールできるようになるということが、自分で自分の道をきりひらいて、自分の人生を歩むということかもしれない。他人との距離感と客観的な自分自身の立ち位置を冷静に見て落としどころを探りながらより幸福度が高まる選択ができれば…と思う。
理想、現実、支配、解放、愛、憎しみ、羨望、嫉妬、欲望、無関心、偏見、評価、自尊心、他人との関わりの中で生じる様々な感情が具体的な場面を通して表されていた。

え、まって。相手を理解しようとしすぎても、自分の思い通りにしようとしても傲慢じゃない?むず!善良に関しても、何も考えずに正しいと思うこと選択したらハズレないからそうすることも多いし、ズルいことをわざわざしないしな!やっぱ相手によってバランス変えるしかないか!だる!

最初事実ベースで物事が語られていたから、星の王子さま婚活版の汲み取ってね系かと思ったけど、それから感情、その後の変化…という構成になっていたからよかった!

この2人はあまり合わないと思うな!

私も勘違いしないように謙虚に生きていくわ!!

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2026年01月12日

Posted by ブクログ

朝井リョウさんの文庫解説が読みたくて、拝読いたしました

〜解説の一節〜
「そう、この小説はヘビーなのである。それは恋愛や婚活にまつわる紆余曲折が描かれているからーーというよりも、何か・誰かを”選ぶ”とき、私たちの身に起きていることを極限まで解像度を高めて描写することを主題としているからだ。」

う、まさに、これ!!
そして、次に読むべき辻村作品まで提示して下さるなんて!

辻村先生、朝井先生、ありがとうございました

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2026年01月11日

Posted by ブクログ

ただただ、反省。
「傲慢と善良」って普段は聞き馴染みのない言葉なのに、読んだ後はこれほどかというほど自分ごとに思える。私も恋愛においては傲慢になっている部分が多々ある。ピンとこないんだよね〜なんて、よく使う言葉だけど自分が相手につけている値段だと言われるとハッとしてしまう。自分が相手に70点をつけて、ピンとこないとスルーしても、その相手を100点と思って生涯共にする人がいる。そしてその人が自分よりずっとずっと幸せそうにしている。これはそんなに遠い話じゃないと思う。また、善良においても強く共感した。親の言うことに従っていれば間違いないと思いたいが、それは狭い世界なのだ。私は両親に恵まれて、いつだってありのままの私を受け入れてくれる。だから私も帰る場所があることに何度も何度も救われたし、親に恥じない生き方をしたいと思う。そこにブレはないけど、人生の中枢に置くのも良くなさそうだ、と感じた。両親がいなくなったら私の中枢はどこに行くんだろうか。自分の人生なのだから、自分でどんどん広げなくちゃね。

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2026年01月05日

Posted by ブクログ

面白かった。

自身の婚活で、アプリ→結婚相談所のルートを辿っていることから、前半の架と小野里の会話は首がもげそうになった。

「また一からか──と、あの日、架は思った。思ってしまった。」
この一文がガチでしんどかった…。
アプリ沼にはもう帰りたくないってなってた私の気持ちよ

嫁さんに感謝しつつ、毎日を生きたいと思います。

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2026年01月05日

Posted by ブクログ

2回読みました。この本を読むときの自分の状況によって、捉え方が全然異なるところがこの作品の面白いところです。異性を選ぶときに、頭の中で自然と行っている思考が、面白い表現で書かれていて度肝を抜かれました。

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2026年01月05日

Posted by ブクログ

「令和のリアルな恋愛!!!」
当方28歳独身(交際2年の彼氏あり)です。
職場の方に自身の恋愛事情を話したら、
「この本(傲慢と善良)の登場人物と同じことを言っている!」と言われ久しぶりに小説を読みました。

感想…
「リアル!!!」
ここまで現代の若者の恋愛を言語化されると
少し怖いです。。。棘がありすぎて途中、
「うぎゃあ」「まじか…」などと1人で呟きながら読みました。

さすがに私はストーカーがいるという嘘はつかないし、親の決めたことに全て従うほど善良ではありませんが…笑

作中の真実(ヒロイン)の行動や言動に少し引きながら、「ここまでひどくはないわ…自分はこの子よりましだな」と蔑んでいる(?)ことに気づいて、「私も人に点数や序列を付けてる傲慢な人間だ…」とショックでした笑

あと作中の群馬の結婚相談所のオーナーの女性が、実在する東京青山の結婚相談所マリーミーの植草美幸さんに脳内変換されてました。核心ついてくる一言ひとことが怖かった。

とても面白かったな。
全婚活女子に読んでほしい一冊!

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2026年01月04日

Posted by ブクログ

傲慢と善良、それぞれに良い所と悪い所があると気付かされました、それぞれ行き過ぎるとどちらも良くないですけど⋯今後の人間関係に大いに役立ちそうな深い物語です、ストーリーはおもしろいですよ

⋯⋯⋯ラストは僕好み!読んでよかった〜

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2026年01月04日

Posted by ブクログ

 結婚とは家と家との結びつきであり、個人の問題だけにとどめては置けないもの。というのは昔の考え。
 結婚とはあくまで結婚する2人の問題である。しかし個人の問題として貫き通すためには、まず周りの声に惑わされず自分の価値基準で判断できるようにならなければならない。それは誰に助けられずとも自分の足で立てる、自分だけの力で歩いていける、ということである。

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2026年01月04日

匿名

購入済み

いろんな形がある

自分も真実と同世代なので共感できるところがたくさんあった。女友達の意地悪さは胸糞だけどこういう人いる〜と思った。最後はグッときた。

#泣ける #感動する #深い

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2024年11月25日

QM

購入済み

傲慢と善良、誰しもが抱いているものだと思う。 婚活アプリやマッチングアプリは今や使っている人が多くなっているもの。自分がいざ使うことになった時、この人たちと同じような感覚に陥るような気がした。

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2024年11月16日

購入済み

なるほど

考えさせられる本でした。新しい視点を感じました。物語の中盤で「え?」となりましたが、最初から予想出来た人はいるのでしょうか、、、、!さすが辻村先生、、、、!

#深い #タメになる

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2024年01月07日

H

購入済み

同じ事象を見る面からで異なることを思い知らせ、小説というより哲学書のように感じる面がある作品です。でも、辻村深月です。一気に引き込まれ、最後まで一晩で読みました。良かった!

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2023年11月16日

購入済み

人への深い分析が刺さる

恋愛小説だと思って、軽い気持ちで読み始めました。しかし、その中身は何とも深く人間心理を描いたミステリー。自分にも思い当たるなんとなく感じていたことや、していた行動がかなり解像度高く言語化されており、自分自身を見つめ直すきっかけとなりました。
辻村さんの小説を他にも読んでみたくなりました。

#共感する

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2023年11月13日

ネタバレ 購入済み

突然号泣しました

石母田のおばあちゃんの「あんだら、大恋愛なんだな」に突然どばっと涙が込み上げました。渦中にいる人同士はわからんけど、確かにそうだと。

そして最初は架が主導権を取っていたようなこの恋愛が最後は真実の方がどちらかといえば主体になっていて、ちゃんと対等に立てているのが羨ましいような気持ちになり、こんなお似合いの夫婦はないだろうと、心から2人を祝福したくなりました。

この先の人生、子供や親戚、友人付き合い、いろんな事が起きてもきっと、自分たち夫婦の軸を大事にして生きていけるのだろうと思えました。

架も真実も最高のタイミングで出会いをして、偶然を積み重ね、そして真実の嘘も失踪も2人の恋愛には必要なイベントだったのだと思います。

この夫婦も10年後には同じように思うのではないかと思います。架も真実も恋愛だけでなく人として成長した。自分というものを見つめ直せた、こんな最愛の相手はいないだろうと。

架は、婚活に疲れ果ててまたゼロから探すのが億劫だったから別の相手を探さなかったわけではなく真実がよかったんですよね?

彼女の本当の姿の中に自分がひかれるもの、見えたもの、そしてそれらを丸ごと愛する思いが芽生えたから、彼女を好きだと言ったんですよね?

そこだけもう一度読み直してみたいと思います。

選ぶという事は、自分に見合うかどうか価値をつけている、やたら自分の評価だけは高い、など人が普段隠しているもしくは無意識にやっているような、心の深いところまで掘り下げた、剥き出しに描写したすごい作品だなぁと感じました。

#エモい #深い

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2023年07月13日

購入済み

泣いた

私は真実に近いなぁ、すごく似ているなぁ、もしかしたら真実って私のことなんじゃないの?と思い、真実に感情移入しながら、私自信のこれまでの、いろいろうまくいかなかった人生と重ね合わせながら読んでいきました。というより、そうせざるを得ないような、内面をえぐり出される内容でした。架のような、女友だちも多い彼氏がいたことが私にもあり、もやもや、鬱々としながら、おそらく結婚してもうまくいかないであろうと思い、お別れした経験があります。
思い出したくもないような、自分が不器用が故の失敗や恥ずかしかったこと等を思い出しながら、真実と自分を重ね合わせながら読み進め、泣きすぎて瞼が腫れています。
めちゃくちゃ心に刺さる一冊でした。

#泣ける #切ない #感動する

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2023年05月14日

匿名

購入済み

著者との対話が楽しい

この著作の最大の魅力は、著者の人間分析の深さであろうと思います。その複雑微妙なところの言語化において、著者の視点による考えが成功しており、我々読者との対話も深まる満足感が大きいと思います。

#エモい #深い #タメになる

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2023年05月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

マチアプユーザーとしては耳が痛くて読み進めるのがしんどかった、、、
ピンとこないからな〜ってよく思ってたけど傲慢なのかも

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2026年01月11日

Posted by ブクログ

映画化の帯がついていて、主演キャストの二人を知った上で読み始めたらあまりに脳内でその二人で再現されすぎてびっくりした。特に架!あまりそういう経験はないのだけど、あまりにぴったりすぎたから…?逆輸入というか、なんか、不思議な体験だった。

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2026年01月09日

Posted by ブクログ

現代の婚活事情とそれにまつわる悩みが非常にうまく言語化されており、現在婚活中の自分にはグサグサ刺さった。 特に印象的だったのだが「ピンとこない」の正体について。作中で解釈されたそれはまさに自分が抱いていた思いだったかもしれないと妙に納得させられた。 「善良と傲慢」というタイトルの回収も納得のいくものであり、ここでもやはり自分自身を振り返ることになる。 何度でも考えさせられた本だった。

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2026年01月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

架視点では架が傲慢、真実が善良とされるが、真実視点になると立場が反転する。
自己愛の強さから来る、他者を下に見る傲慢さが嫌というほど書かれた本。
ただ、同じような心情描写の繰り返しが多すぎてだれるかなぁ...物語を深めるためには仕方ないと思うけど。
恋愛ミステリとあるが、ミステリ要素はほとんどない。

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2026年01月08日

Posted by ブクログ

現代を生きる若者の心理を鋭く描いていて、単なる
恋愛・婚活小説には留まらない作品だった

あなたには自分の意思が確立されていてその上で日々を過ごしていますか?と問われているようだった

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2026年01月08日

Posted by ブクログ

自分の世界の小ささを知った作品だった。自分は東京生まれ東京育ちで大学進学が当たり前の学校に行って当たり前のように大学に進学して...これが当たり前だと思っていた。しかしこの作品を通して私は私の狭い世界の中でものを知っているだけだと気付かされた。私の当たり前は当たり前ではない。私が無意識に嫌悪すること、避けること、行うことは、別の環境の人にとっては好きなことで、行うことで、嫌悪することなのかもしれない。登場人物たちの善良と傲慢を見ているようで自分の善良と傲慢を見ているようだった。
今度中学の成人式がある。生まれ育った場所は同じでも、その後の進路は違う。働いてる人、進学している人、放浪している人さまざまいるはずだ。今後二度と話さないかもしれない。けれど話してみようと思った。

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2026年01月07日

Posted by ブクログ

傲慢さと善良さ
矛盾してそうな両者が人間の中に共存する様子が鮮やかに描かれている作品。
むしろ傲慢がゆえに善良さを生んだり、善良がゆえに傲慢を生むように、両者は切っても切り離せないものなのかもしれない。

今後あらゆる意思決定をする中で、自分の中にある傲慢さにこだわりすぎていないか、押し付けていないか、また、社会や周囲の期待に応じる善良さにとらわれすぎていないかを気をつけようと思った。

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2026年01月07日

Posted by ブクログ

結婚を少し意識し始めた24歳男性。本書を通じて描かれる「傲慢」の部分に胸を打たれることが多かった。辻村深月作品は初めて読んだが、登場人物の話す様子や風景が鮮明に想像でき、あっという間に読み進めてしまった。

特に、様々なタイプの少しイヤな女性の描き方が印象的で、読んでいて無意識に力が入ってしまうことがあった。

本書で何度か登場していた、婚活での「ピンとくる」という表現とそれが他人に対する"傲慢"な評価であるということにはハッとさせられた。思わぬところで他人への得点づけのようなことをしてしまっているかも。

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2026年01月05日

Posted by ブクログ

ミステリーの風味があったことで読み進めやすかったかも。さすが安定のおもしろさでしたが、自分の中では読むタイミングで評価が変わりやすい作品かなという印象が残り、かつ今回はあまり良くないタイミングだったかなという気持ちもあっての★4つです。

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2026年01月05日

Posted by ブクログ

圧倒的リアルすぎて怖い家庭内描写。
ストーカー嘘なのか。ストーカー怖い怖いと泣きつき、私を守るために結婚に踏み切ってほしいと行動する真実強すぎる。
この女とは結婚しないほうがいい。
70%を本人に言う女友達も怖い。でも言う女いるよね。人間の怖さと汚さ全部詰まってる。

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2026年01月04日

Posted by ブクログ

鬱がぶり返したかと思うほど
胃の辺りがざわざわと、
息苦しくなる感じがした。

石母田のおばあちゃまの隣で
温かい緑茶を飲みたい。。。
今すぐに。。

ずっとチーズの味がした。

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2026年01月04日

Posted by ブクログ

人生観が変わったのでとても良かった
婚活の難しさ、人に対する傲慢さ、自分の傲慢さ
人の生活を見ることで、自分の傲慢さにも気づけた
あとは、女性の大人になっていく姿勢や、
男性の鈍いからこそ、考えすぎてしまう女性に対して、
輝きのようなものを与えられる強さも目にした。
私は考えすぎてしまう性格だから、
その鈍さに救われるような人間なんだろうな
と思って、最後泣いた
とても良かったです。

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2026年01月04日

Posted by ブクログ

めっちゃ読みやすかった!2日とかで読み終えた!結婚や恋愛に悩んでる人はマストで読んで欲しい作品
 登場人物の心の内が詳細にこれでもかと、くどく言語化されていたのが印象的だった。初めは、真美が可哀想、女友達最低すぎる、架って鈍感だなとかそれぞれの登場人物を評価してたけど、読み終えた後、果たして自分だったらこの人たちとは違う行動を取れたと言えるのか、そこまで善良に生きてこれただろうか、登場人物を客観的に評価してたその行為が傲慢なんじゃないかと思えた。
 それぞれ誰もが持ってるはずの善良さと傲慢さ
これは自分では気づけないことが多くて、人を傷つけたり後悔したりする。
 私は仲のいい人に対して、傲慢になりやすい傾向があるので、いつまでも私を好きでいてくれるわけじゃないんだぞって気持ちで生きていこうと思った!

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2026年01月04日

Posted by ブクログ

善良な人は嘘や打算がないから生きにくい。
子供の頃、正しいと信じてきた道が大人になるにつれこんなにも自分を苦しめ、間違いだったのではないかと思い知る瞬間は絶望だと思う。
真美の、親に言われるがままの姿勢や無意識の傲慢さに憤りを感じる場面も多々あるが、そんな"自分"のない善良な人生を歩んできたからこそ、架のようなスマートで社交性のある外見の良い男性に好きと言われることだけが自分が存在していることを肯定できる唯一の手段であることに虚しくも強く共感してしまった。


善良さと傲慢さの表裏一体な部分を上手く表現している作品でした。

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2026年01月04日

Posted by ブクログ

傲慢さと善良さの共存
それがあるから婚活がうまくいかない

傲慢さ、自分を高く評価している
善良さ、良い人すぎて自分で決められない、欲しいものがわからない

誰かを選ぶときの、自分でも言語化できていない「ぴんとこない」「ピンときた」の解像度

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2026年01月04日

ネタバレ 購入済み

著書名の意味

本のタイトルに惹かれて手にしました。
その後、映画化決定ということを知り、ちょうど読んでいる最中だった書籍を
一旦置いておいて目を通しました。

私の年代で読むには、婚活がテーマなので、かなり若い内容かと思いました。
と同時に私が若かりし頃に「お見合い叔母さま」から言われたことが痛烈に蘇り、
いつの時代も婚活は同じなんだなと思いました。
気になっていた、タイトルの意味もすぐにわかりましたし、納得出来ました。
最後は予想通り収まってしまい、少々物足りなさを感じましたが、総じて
意外性もあり、面白かったです。今どきの小説という感じがしました。

#共感する

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2024年12月17日

ネタバレ 購入済み

傲慢と善良

婚活で知り合った2人の結婚までの紆余曲折の話…と思っていたが、大人しく良い子と周りから言われていたが自分に自信も無く、、決められない人。誰でもそんな部分はあるのではないか?私もそうだし。心を取り出して曝け出されたかのような気持ちになった。ただ、真実のように失踪する程の怒りや勇気は持ってない。

#深い

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2024年03月17日

人間の本音が浮き彫りに

この作家さんの本は8割は読んでると自負してるが本当にリアルな人間模様を描くのに長けてると思う。いる!いるよ、こういう奴!とか、人が抱える矛盾とか綺麗事ではどうにもならないリアルを描き出すから刺さると思う。
が!本当に思うのが恋人やパートナーや伴侶の側に自分より遥か昔から側にいるその相手にとって恋愛対象になりうる性を持つ友人や自分とは真反対で自分をあまりよく思わなそうな人間がいるのは実に厄介だという事、分かっていたが改めて痛感した。
そういう奴らは自分達の思想や言動が善良だと何ら疑いなく動き、実に傲慢な行動に出て時には、彼、彼女の為!と未来さえ破壊しにかかる。
関わると碌な事がない。
だから何か決める時には自分達だけで。
俺も真実と同じで架の側にいるあいつらが大嫌いだよ。見当違い、権利のない嫉妬で邪魔するな。
とりあえず今までの架の追跡費用と真実の逃亡費用と式場キャンセル代は奴らが全額負担すべき。

#深い #ドロドロ #ダーク

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2024年02月22日

匿名

ネタバレ

アラサー〜30代の独身の子には勧められない本no.1 (笑)

私は多分架の女友達に近い傲慢な人間なのだと思いながら読んだ。

実際は真実のような女性とハイスペ架が結婚することってそうない。それこそストーカーされてるってウソを付くくらいしない限り。だからこそ女友達の猛反発も少し共感できてしまう(彼女たちが直接傷つけることを言ったのはダメだけど)

架がアラフォーで真実が28歳とかならあるあるは組み合わせだけれども、
それまでモテてこなかった女性が30半ばで急に大逆転ってほんとに聞いたことがないから、ラストも含めてファンタジーだし、
真実みたいな女苦手だなーと思いつつ面白かった

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2024年01月07日

ネタバレ 購入済み

恋愛小説だったのか

出だしといい失踪という展開といい、サスペンスかミステリー小説だと思って読んでいました。
「善良」と「傲慢」が、登場する人たちの中で目まぐるしく表れて…
男性視点のパートの後半は、読んでいて息苦しく嫌な気持ちになるくらいでした。
それは巻末の解説で浅井さんが指摘していたことそのもののせいだと、読了して気づきました。
それだけに、ラストは納得できないというか、主人公達を理解できませんでした。

皆さんは、どう読んでいるんでしょうか。

#深い

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2023年11月22日

購入済み

渦中

真美が嫌いな人種に、自分はどちらかと言えば近くて、陰ではこんなにも嫌われているのかと思うと怖くなった。
本の内容とは全く関係ないだろうメッセージが
自分を見直すきっかけになった。

#深い #怖い

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2023年08月18日

購入済み

偏見とプライド

水知らずのうちに人にレッテルを貼るということの意味を知れたいい作品。
優しいにもいろんな意味がある、本当の優しさなのか、憐憫からくる優しさなのか。
人との接し方を教えてくれる作品。

#深い #タメになる

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2023年06月18日

購入済み

面白かった

先が読めるようで読めません。オチは正直言って賛否ある?とは思いますが、過程は十分楽しめると思います。一つ一つの些細な描写も、あーわかるわーってことがあり、個人的には親との関係など、共感できる部分がありました。全ての悩みに答える!と謳われてしまうとハードルが上がりますが、そこはさて置き読めば楽しめます

#ドキドキハラハラ

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2023年01月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最初、辛かったー
架が真実のストーカーを探しに群馬に行くところ。
こいつがストーカーじゃん!って思った。
前のお見合い相手に会ったりする?友達の大原にもっといろいろ相談したら良いのに。
真実も30歳過ぎまで実家でお母さんの言うこと聞いてて、ちょっと変だったけど。最後に仙台に1人で行くところはすごいと思う。
ハッピーエンドでよかったよかった
初めての辻村深月。他も読んでみたい。

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2026年01月10日

Posted by ブクログ

両極端のタイトルに感じるけれど、この本を読むとかなり近しい存在に感じた。自己肯定感は低いけれど、自己愛が強いという言葉に、よくぞ言語化するもんだとハッとさせられる。自分は傲慢であり、善良でもあったと気づけたら人はどう生きていくのだろう。そこにいいも、悪いもないようにも思った。

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2026年01月10日

Posted by ブクログ

自分が感じてる今の状況と、自分の親との関係が重なりすぎて苦しかった。かつ真美が自分が一番嫌いなタイプでその苛立ちも自分の性格の悪さとか嫌いなとこが露呈してるように感じて辛かった。刺さるのはわかったけど、辛かったから星3。また状況が変わった時に読み返したい

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2026年01月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ストーリーは、意外な結末かと思いきや尻すぼみ的な収束で物語を終えたなーという印象。ただ最後は真実の本当の自分の人生がこれから始まるって感じで良かった。
善良と傲慢、ここまでタイトルの言葉が出てくるのも珍しいんじゃないか?笑
ま、そんだけ善良と傲慢とは何かを考えさせられた。
以下はわたしの解釈。

良とは他者に合わせたり、他者に害のなく振る舞うことではないかと思う。要は都合の良い人。それでいくと真実は母親の都合の良い人だなーと思う。また歯科助手の人は他人に危害も加えずその時にいる人に委ねる都合の良い人かなーと思う。
逆に傲慢は自分本位だったり、他者への配慮が欠ける人かなと思う。要は自己中心的な人。母親は自分の狭い範囲での考えを真実に押し付けて真実の考えを全く配慮していないし、架の女友達は完全に自己中で配慮のかけらもない。
架とかは善良と傲慢がバランス良いかなと思った。

善良と傲慢はどちらかではなく、持ち合わせているものだと思う。そのバランスが偏りすぎると、真美や母親のような風になる。バランスが取れることで自分らしく生きられ、人間関係もうまく保っていけるのかな。そのバランスは性格だったり環境によって人それぞれだと思うが、どうバランスを取るかは人生の業かなとも思ってみたりもする。

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2026年01月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

結婚式直前に失踪した彼女の行方を追いながら、彼女の生い立ちや今まで知らなかった内面が徐々に明らかになっていく、マッチングアプリや婚活がテーマの物語。

現代人に対する解像度が非常に高く、登場人物の考え方やセリフにリアリティを感じた。こういう人たちは周りにいくらでもいると思う。かくいう自分も、男としては主人公に共感してしまう部分も多く、「お前は傲慢だ」と筆者に言われているようだった。「在庫処分セール」とか「ピンとこない=自分自身につけた点数よりも相手の点数が低い」とか、いちいちギクッとさせられる言葉が多かった。

紆余曲折ありながらも、最終的には主人公たちが考えを改め、思い出深い土地で結婚式を挙げるのが物語の締めくくりとして美しい。
正直テーマ的にあまり好みではないが、結婚や婚活の前に読んでおいて本当によかったと思える本。

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2026年01月07日

Posted by ブクログ

あるある、こういう気持ち。というのが散りばめられていてリアルだったし、自分みたいで気持ち悪かった。(褒めてます)言語化しづらいリアル感が見事に表現されていて、だからこそ想像しながら読み進められて解像度高く読み終えることができた。身近に居たら嫌かも…

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2026年01月04日

匿名

購入済み

共感度や納得度は別として、何となくの感情が言語化されていて面白かった。

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2023年11月29日

ネタバレ 購入済み

あんまりかも。

オチが早い段階で分かる人には、あんまりかも。と思いました。
作者の世界観のリアルな女性像があまりにも簡易的すぎて、本当はもっと女性ってややこしいのになーって感じです。

#タメになる

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2023年05月27日

匿名

ネタバレ

微妙

微妙というか全くつまらなかった。
唯一主人公のみがまともな人間で、真実とスーパー過保護な母は読んでてイライラした。
真実は結局のところ自立できていないまま終わり、終盤に浮気の雰囲気もなぜか出てきて意味不明。
半年もの間、身近な人間に迷惑をかけた自覚があるのだろうか?

なんでここまで本の評価が高いのか微塵も理解できなかった。
やたら長い割に「え?それで?」という結末なのでガッカリ。

本を一言で言うと「傲慢=恋愛の理想を求める自分の欲望」「善良=自分を愛するあまり性経験の少ない状態」のこと。
主人公は傲慢で善良。笑
解説は良かった。

#ドロドロ

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2023年03月03日

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