あらすじ
婚約者・坂庭真実が姿を消した。その居場所を探すため、西澤架は、彼女の「過去」と向き合うことになる。「恋愛だけでなく生きていくうえでのあらゆる悩みに答えてくれる物語」と読者から圧倒的な支持を得た作品が遂に文庫化。《解説・朝井リョウ》
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「人生で一番刺さった小説」との声、続出! 恋愛だけではなく、生きていく上でのさまざまな痛み、あらゆる悩みに答えてくれる物語。
主人公・西沢架は、いつも通り帰宅した自宅に、同棲中で家にいるはずの婚約者・坂庭真実がいないことに気付く。突如失踪した真実の手がかりを探すべく、架は真実の過去と向き合うこととなる。浮かび上がる現代社会の生きづらさと、徐々に明かされていく失踪の理由からは目が離せない。
本作の見どころは、なんと言っても描写の細やかさです。作家の朝井リョウさんによる巻末の解説の中でも触れられているように、この作品では「何か」「誰か」を選ぶときに私たちに起こっていることを主題としています。"選ぶ"という行為の中でどういったことが起きているのかを細部まで描写することで、私たち読者の心に何かしらひっかかるものを与えてくれます。
もちろんすべての人におすすめですが、人間を傲慢と善良の2種類に分けたとして、自分はどちらかというと善良側の人間だという人にこそ是非読んでいただきたい1冊です。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
私は少し、親子の関係性、考え方が似ていると感じた。善良が1番いいと思い込んできたからこそ、いざ人に評価される側に立った時、傲慢な考え方をしてしまっている。
Posted by ブクログ
面白かった。
真実の真面目さは果たして善良と言えるのか、そもそも善良とは何なのか。今までなら誰かの言うことに反抗しない人は真面目でいい人だな、なんて感想しか持てなかったが、本作を見てみるとまた違った見え方があるのが分かった。
他人と出会う時に無意識に相手を自分に見合う相手なのか品定めしてしまう気持ちは自分にもあるんだと思う。でもそんな傲慢な考えを持っていることを受け止めることで対等に相手を見ることが出来るようになるかもしれない。
人間の心情を細部まで表現している美しくて鋭利な作品だと思いました。
Posted by ブクログ
色々、考えさせられた。
普段私たちがほぼ無意識で行なっているであろう選択を事細かに描写されていた。
最後の章に少し書かれていたがきっかけが婚活アプリであろうがお見合いであろうがそこに二人で何かを乗り越えたり、相談したり、言い合ったりがあれば間違いなくそれは恋愛だと思う。
Posted by ブクログ
ミステリーと聞かされて読んだが、とんでもない高解像度な婚活小説だった。主人公の考えがこっちにも刺さりすぎて、読んでて謎のダメージを食らって色々と考えさせられた。あまりにも刺さりすぎてページを捲る手が止まらないほど面白かった 結婚できないのは傲慢と善良のせい……ほんとにその通りだなとこの本を読んで強く感じました
Posted by ブクログ
先月、自分の中で「ピンと来ていた」「結婚したい率100%」の恋人と子供の価値観の違いで別れた自分にとってあまりにも刺さった本だった。マチアプのくだりも諸々腑に落ちた。
Posted by ブクログ
自分に凄く刺さるというか、身に覚えのある感情で溢れてて、感情を言語化してくれてた作品だった。
傲慢と善良。そして、劣等感や自己愛。
自己の過大評価。
凄く凄く身に覚えがあり、今26歳という年齢でこの作品に出会えて良かったと心から思った。
他者に点数をつけ、自分と同等であろうと考える人に惹かれる。
ただ、その自分の点数は過大評価にすぎない。
その通りだと思う。
私も私が可愛くて仕方がない。
だから傷つきたくないし、失恋をしたくない。
なので自分に対して好意を持ってくれていると感じる人を好きになる。とても傲慢だな自分は。
と、思いつつその人に好きでいてもらい続けられる自分でいたいしそういう自分でいられるように努力を続けていれば良いのではないかと思う自分もいる。
ただ、それは本当の自分なのか....⁈
これは、私自身を好いて貰えているのだろうかと考える日々だった。
自分が好きになった人、自分を好いてくれる人とは向き合い続けていきたいなと思った。
あと、よく良い人がいない。出会いがない。
ピンとこない。恋愛というものに理想を抱いていた私は多様していたなと懐かしく思うと共に、ピンとこないってなんだよ!笑
ピンときて結婚した!ってほんまにあるん⁉︎と思っていた自分にこの本は言語化の権化だ‼︎絶対読め‼︎と言いたい笑笑
Posted by ブクログ
真実パートがよかった。本当に良い子なのだが良い子故に都合よく扱われてしまう。個人的に傲慢さはネガティブに捉えてしまうのだが幸せになるためにはある程度の傲慢さは必要なのだと思った。
Posted by ブクログ
結婚とは男女とは人間とは。
恐ろしくリアルできっと多くの人間が通り、感じていたことなんじゃないかな。
恋愛結婚が一般化されたことによる結婚への焦りや
お見合い文化が残っているからこそのまだ最終手段は残っているという心の余裕。人はなぜ結婚がしたいのか、とても考えさせられた。いつも自分の考えはあくまでも自分を軸とした域でしか考えられないようになっていて、そのことはきっと傲慢であるのに、自分自身の考えや判断は無意識に善良だと思い込んでしまっていることに恐怖すら覚えた。
Posted by ブクログ
1ヶ月かかってようやく読み終わったけど、後半は一気に読んでしまった。
いやーーー、すごい。
傲慢と善良のタイトルにこれだけ深く考えさせられると思わなかった。
架も真実も美奈子も陽子も、それぞれ"傲慢"なところがあるけど、それって結局自分の人生をより良く生きようと自分の中のルールや規範に対して"善良"に生きた結果なんだということ。
それゆえに、謙虚と自己愛が両立する、ということも共感した。
ただ陽子、モンペすぎないか?
物語の解像度が上がっていけばいくほど、ヤバさが露呈してたし、それに反発せず絶対的なルールや規範として生きてきた真実の解像度もだんだん、純粋ないい子→自分がない子になっていったなぁ…と。
思う反面、陽子からすると、「真実が将来困らないように善良に生きているだけ」なんだろうなぁとも思うから難しい。
また忘れた頃に読みたい。
Posted by ブクログ
この小説読んで一度も共感しなかった人いないんじゃないかな。
私は前にちょっとだけマッチングアプリしていたから、人を条件で選別して、出会う前に勝手に期待して、会ってからなんかピンとこないなって感じて、疲れるっていう部分にとても共感できた。
かけるの女友達がすごくリアルだった。世の中の女子ってだいたいこんな感じ。あけすけな物言いでひどい人間に感じてしまうけど、女の子たちはこうやって思ったことをそのまま共有して楽しんでいるだけで、悪気はないんだ。
まみの気持ちも痛いほどわかる。まわりのカップル、ふつうのカップルと比較して、行動一つとって、自分は愛されていないって落ち込む。本当は愛されていても、小さなことで不安になっちゃうんだ。
Posted by ブクログ
話題作を読破
ハードル高かったがそれを超えるほど面白い
大学卒業後の人に読んでもらいたい
現代の婚活についての話、人を選ぶとはどういうことかを男側と女側で描いている
どの人物にも共感出来る部分が多くあるし、それはそうだけど、という部分もあって楽しい
人を選ぶことは傲慢なのか、自分の意思なのか、周りからの圧力なのか、「ふさわしい」ってなんだ
解説の朝井リョウも面白い
Posted by ブクログ
自己愛と自分の思う優しさからは人は逃げられないのだなと思いました。
相手の立場を考えて慈しむって簡単に言えるけどまったく簡単にできない。
この世を怖がらないために、初めてをどんどん無くしていくこと、全てはニュートラルだと気づくこと、「特別」なんかないからこそ選ぶことなんだと、大事なことを学べました。とさ。
Posted by ブクログ
ミステリーかと思ったら…(失踪はそうそう無いけど)誰にでも起こり得る出来事を緻密に言語化した、恋愛小説です
無垢な善良は傲慢な思いやりだけど、悪意がある人は一人も出てこない物語でした
また読みたいです
大恋愛だったねえ
匿名
いろんな形がある
自分も真実と同世代なので共感できるところがたくさんあった。女友達の意地悪さは胸糞だけどこういう人いる〜と思った。最後はグッときた。
傲慢と善良、誰しもが抱いているものだと思う。 婚活アプリやマッチングアプリは今や使っている人が多くなっているもの。自分がいざ使うことになった時、この人たちと同じような感覚に陥るような気がした。
なるほど
考えさせられる本でした。新しい視点を感じました。物語の中盤で「え?」となりましたが、最初から予想出来た人はいるのでしょうか、、、、!さすが辻村先生、、、、!
同じ事象を見る面からで異なることを思い知らせ、小説というより哲学書のように感じる面がある作品です。でも、辻村深月です。一気に引き込まれ、最後まで一晩で読みました。良かった!
人への深い分析が刺さる
恋愛小説だと思って、軽い気持ちで読み始めました。しかし、その中身は何とも深く人間心理を描いたミステリー。自分にも思い当たるなんとなく感じていたことや、していた行動がかなり解像度高く言語化されており、自分自身を見つめ直すきっかけとなりました。
辻村さんの小説を他にも読んでみたくなりました。
突然号泣しました
石母田のおばあちゃんの「あんだら、大恋愛なんだな」に突然どばっと涙が込み上げました。渦中にいる人同士はわからんけど、確かにそうだと。
そして最初は架が主導権を取っていたようなこの恋愛が最後は真実の方がどちらかといえば主体になっていて、ちゃんと対等に立てているのが羨ましいような気持ちになり、こんなお似合いの夫婦はないだろうと、心から2人を祝福したくなりました。
この先の人生、子供や親戚、友人付き合い、いろんな事が起きてもきっと、自分たち夫婦の軸を大事にして生きていけるのだろうと思えました。
架も真実も最高のタイミングで出会いをして、偶然を積み重ね、そして真実の嘘も失踪も2人の恋愛には必要なイベントだったのだと思います。
この夫婦も10年後には同じように思うのではないかと思います。架も真実も恋愛だけでなく人として成長した。自分というものを見つめ直せた、こんな最愛の相手はいないだろうと。
架は、婚活に疲れ果ててまたゼロから探すのが億劫だったから別の相手を探さなかったわけではなく真実がよかったんですよね?
彼女の本当の姿の中に自分がひかれるもの、見えたもの、そしてそれらを丸ごと愛する思いが芽生えたから、彼女を好きだと言ったんですよね?
そこだけもう一度読み直してみたいと思います。
選ぶという事は、自分に見合うかどうか価値をつけている、やたら自分の評価だけは高い、など人が普段隠しているもしくは無意識にやっているような、心の深いところまで掘り下げた、剥き出しに描写したすごい作品だなぁと感じました。
泣いた
私は真実に近いなぁ、すごく似ているなぁ、もしかしたら真実って私のことなんじゃないの?と思い、真実に感情移入しながら、私自信のこれまでの、いろいろうまくいかなかった人生と重ね合わせながら読んでいきました。というより、そうせざるを得ないような、内面をえぐり出される内容でした。架のような、女友だちも多い彼氏がいたことが私にもあり、もやもや、鬱々としながら、おそらく結婚してもうまくいかないであろうと思い、お別れした経験があります。
思い出したくもないような、自分が不器用が故の失敗や恥ずかしかったこと等を思い出しながら、真実と自分を重ね合わせながら読み進め、泣きすぎて瞼が腫れています。
めちゃくちゃ心に刺さる一冊でした。
匿名
著者との対話が楽しい
この著作の最大の魅力は、著者の人間分析の深さであろうと思います。その複雑微妙なところの言語化において、著者の視点による考えが成功しており、我々読者との対話も深まる満足感が大きいと思います。
Posted by ブクログ
傲慢と善良は矛盾せず両立する、ということを結婚を軸に据えたストーリー。
最初に男性側の視点で話が進んでしまうから、女性側の視点が語られた時に若干偏見が入ってしまう。逆順だとこれが反転すると思う。
ダイナミックなイベントは特に起きず、ただひたすらに心理描写の濃度が濃い。
あと気持ちの良いキャラが少なく、皆腹に一物抱えすぎ。
登場人物の割合がほぼ女性だったため、男性側の傲慢さももう少し見たかったところ。
ここまで忠実なマリッジブルーを描いた作品はあまりないのでは。
マリッジブルーというか自立というか。
少子化が促進するようなラストじゃなくてよかった。
Posted by ブクログ
人生で一番刺さった小説。と書いてあり読み始めた。面白いけれど、正直自分には刺さらないかな…と思いつつ、だらだら読んで、でも最後に朝井リョウさんの解説で色々と納得することができた。
客観的には、エピローグの真実たちのことをめでたく思うけれど、自分が架だったら許せない、というか、世間体を気にしてしまい、こうはいっていなかったのではないかと思う。
真実の「傲慢さ」を無意識に自分と重ねて、嫌になってしまったのかなあ。
Posted by ブクログ
人間であれば誰しも無意識のうちに考えていたことが、如実に描かれているため他人事とは思えない内容でした。ただ個人的には終結に向けての展開があまり“ピンと来なかった”です。作中で使われている意味合いとは少し違うかもですが、こういった感想一つ取っても自分の望む展開と合致しなかったからこの言葉を使うこともあるのだろうと思いました。ただの一読み手なのに傲慢ですね。
Posted by ブクログ
読んでいて自分自身に備わる傲慢さと善良さまでもがまざまざと突きつけられて、つらい。
でももう一歩考えてみると、それはとても普遍的だからこそ私にも刺さるのであって、痛みを共有できるような気持ちにもなった。
傲慢な部分も善良な部分もあるし、その上で自分の人生は自分で決めて良いのだと、不正解を避けようと必死にならなくて良いのだとも思わされた。読後感はなんだかさっぱりとしていて、不思議だった。
Posted by ブクログ
エンタメ小説として面白かった。傲慢な人間と善良な人間の2種類がいるのではなく、1人の人間に傲慢さと善良さがあるのである。
架は恋愛市場における強者として始めは傲慢な人間として描かれるが、自身の加齢と真美の失踪、数々の人間との対話を通して自身の傲慢さを認識していき、善良さを獲得していく。真美は逆に、善良だと思っていた自分の中に傲慢さを認識していく。
この辺りの心情の変化を、東京・群馬・仙台と場所を変えながら描いていた。最終的に、2人とも自分を正しく認識・修正できたのでハッピーエンドだったが、多くの人は認識の段階でつまづくかもしれないが。
Posted by ブクログ
進学、就職、婚活とあらゆることを親が望むように善良な娘を続けてきた真実。親の勧めで入会した結婚相談所で会った男性にときめかず、この時ばかりは親のいいなりにはなれなかった。地元の前橋から上京し、自力で婚活を進めた真美が出会った、架にときめき、恋をする。彼にとっての理想の彼女になろうと本音を言い合う衝突を避けてしまう。そんな彼女に限界が来た。様々な葛藤に苦しみながらも自分の人生の選択に向き合う心をつぶさに描くのがとても上手でここまで丁寧に描写してる小説は初めてでした。今、パートナーがいる人もいない人にもオススメできる、他者を慮る想像力がつく本です。
Posted by ブクログ
最初の方はストーカーを探していく話かと思って、最終的にどうなるんだろうって思いながら読んでいたが、架パートの最後にストーカーはそもそもいないことがわかって鳥肌がたった。
この本を読んで重要というかポイントだなって思うことがいくつかあって
•人はみんな誰しも無意識のうちに傲慢であるということ
→あの人はそんなことないと思っていても、自分の知らないところでは人のことを評価している。
こうなることが当たり前という考えがあってそうならないことに疑問を持つ
•自分の世界でしか物事を考えられないことの怖さ
→自分が知らないこと、理解できないことにたいして、向き合うのではなくて、否定しかできない、受け入れないことは、こんなにも怖いことで気持ちの悪いことなんだなと感じた
•人と結婚するということ
→結婚は、仕事と同じくらい踏み切るのが難しいということ、明確なビジョンがあった上で進める人が強いということ、どんな人であってもマッチする人がいるということを感じた
•人の勇気を決して否定しては行けないということ
→勇気を振り出して気持ちを伝えたことに対して、否定、見下すようなことを決してしては行けないということ
この本を読んで、人の傲慢さというのを特に強く感じた
物語の中だけというわけではなく実際にいるよなこういう人という人が多く、リアルさがあった。
リアルさがあるからこそ自分を見直す場面もあり、こういうことはしないようにしようと思うことが多かった。
展開も内容もとても面白かった
著書名の意味
本のタイトルに惹かれて手にしました。
その後、映画化決定ということを知り、ちょうど読んでいる最中だった書籍を
一旦置いておいて目を通しました。
私の年代で読むには、婚活がテーマなので、かなり若い内容かと思いました。
と同時に私が若かりし頃に「お見合い叔母さま」から言われたことが痛烈に蘇り、
いつの時代も婚活は同じなんだなと思いました。
気になっていた、タイトルの意味もすぐにわかりましたし、納得出来ました。
最後は予想通り収まってしまい、少々物足りなさを感じましたが、総じて
意外性もあり、面白かったです。今どきの小説という感じがしました。
傲慢と善良
婚活で知り合った2人の結婚までの紆余曲折の話…と思っていたが、大人しく良い子と周りから言われていたが自分に自信も無く、、決められない人。誰でもそんな部分はあるのではないか?私もそうだし。心を取り出して曝け出されたかのような気持ちになった。ただ、真実のように失踪する程の怒りや勇気は持ってない。
人間の本音が浮き彫りに
この作家さんの本は8割は読んでると自負してるが本当にリアルな人間模様を描くのに長けてると思う。いる!いるよ、こういう奴!とか、人が抱える矛盾とか綺麗事ではどうにもならないリアルを描き出すから刺さると思う。
が!本当に思うのが恋人やパートナーや伴侶の側に自分より遥か昔から側にいるその相手にとって恋愛対象になりうる性を持つ友人や自分とは真反対で自分をあまりよく思わなそうな人間がいるのは実に厄介だという事、分かっていたが改めて痛感した。
そういう奴らは自分達の思想や言動が善良だと何ら疑いなく動き、実に傲慢な行動に出て時には、彼、彼女の為!と未来さえ破壊しにかかる。
関わると碌な事がない。
だから何か決める時には自分達だけで。
俺も真実と同じで架の側にいるあいつらが大嫌いだよ。見当違い、権利のない嫉妬で邪魔するな。
とりあえず今までの架の追跡費用と真実の逃亡費用と式場キャンセル代は奴らが全額負担すべき。
匿名
アラサー〜30代の独身の子には勧められない本no.1 (笑)
私は多分架の女友達に近い傲慢な人間なのだと思いながら読んだ。
実際は真実のような女性とハイスペ架が結婚することってそうない。それこそストーカーされてるってウソを付くくらいしない限り。だからこそ女友達の猛反発も少し共感できてしまう(彼女たちが直接傷つけることを言ったのはダメだけど)
架がアラフォーで真実が28歳とかならあるあるは組み合わせだけれども、
それまでモテてこなかった女性が30半ばで急に大逆転ってほんとに聞いたことがないから、ラストも含めてファンタジーだし、
真実みたいな女苦手だなーと思いつつ面白かった
恋愛小説だったのか
出だしといい失踪という展開といい、サスペンスかミステリー小説だと思って読んでいました。
「善良」と「傲慢」が、登場する人たちの中で目まぐるしく表れて…
男性視点のパートの後半は、読んでいて息苦しく嫌な気持ちになるくらいでした。
それは巻末の解説で浅井さんが指摘していたことそのもののせいだと、読了して気づきました。
それだけに、ラストは納得できないというか、主人公達を理解できませんでした。
皆さんは、どう読んでいるんでしょうか。
渦中
真美が嫌いな人種に、自分はどちらかと言えば近くて、陰ではこんなにも嫌われているのかと思うと怖くなった。
本の内容とは全く関係ないだろうメッセージが
自分を見直すきっかけになった。
偏見とプライド
水知らずのうちに人にレッテルを貼るということの意味を知れたいい作品。
優しいにもいろんな意味がある、本当の優しさなのか、憐憫からくる優しさなのか。
人との接し方を教えてくれる作品。
面白かった
先が読めるようで読めません。オチは正直言って賛否ある?とは思いますが、過程は十分楽しめると思います。一つ一つの些細な描写も、あーわかるわーってことがあり、個人的には親との関係など、共感できる部分がありました。全ての悩みに答える!と謳われてしまうとハードルが上がりますが、そこはさて置き読めば楽しめます。
Posted by ブクログ
「責任」の重要性について書かれた作品だと感じた。
良い人でありたいと思いながら生きるも良し。周囲の人間を偽って生きるも良し。何も言わずに、淡々と周りの人の言うことに従って生きるも良し。
上記以外も含め、どの生き方にも必ず恩恵はある。(「良い人であること」で手に入れられる恩恵等々。)
自分本位で考えると、自身にとって欲しい物が手に入るならば、その生き方がきっと正解なのだろう。
しかし、選んだ自身の生き方で失うものもあるわけで、それに対して不平不満を垂らすようではただの欲張り。即ち、幼稚。
その点で真実さんが作中、幼い子供に見えた。
大人になる為には、失うものについての責任を負う「覚悟」が必要なのかもしれない。
基本、子供のうちは「責任」を親に担いでもらっている。人間は成長する度に、勉強、納税、仕事、育児、教育、etc…、というように責任が増えていく。人間は「背負う責任の数」が増える度に大人に近づいて行くのでは無いか。
最終的には真実さんは、「良い人であること」と「自己主張をする」という生き方を選び、そこには責任を負う覚悟を持ったような描写があり、立派な大人となっていた気がする。
Posted by ブクログ
いい意味で、自分自身や周囲の人たちの生き方・考え方を風刺されてるような作品。
登場人物の様々な価値観に対してなかなか共感できず、むしろ嫌悪感が芽生えてしまう瞬間もあったけど笑、他者から見た自分はきっとあの中の誰かのように思われていたのかもしれないな〜と感じた。特に真実の姉とか自分に近い気がするし、架の女友達みたいに見られてたことだってあったかもしれない。
ただ、物語を読み終える頃には、それぞれの行動や価値観に対して単なる批判をする気にはならなかったかも。
きっとみんな傲慢で善良なんだろうね、素晴らしいタイトル回収ですっ
さすがに人を傷つけるような言動とか嘘はダメだけど!
あと、解説が自分の感じたことを割と言語化してくれててスッキリ!
恋愛小説としての感想は、なんだかんだで架がいい人!素敵!!
Posted by ブクログ
自己評価と自分が他者にする評価のズレや残酷さを考えさせられる。みんな違ってみんないいを本当にできるのはごく一部の人間で、その状況を俯瞰できるかが必要。他者を認めることの重要性や認められないことの罪深さを考えてしまう。自分の子供であっても
Posted by ブクログ
すごく有名な本だけど、婚活小説だったとは知らなかった。
婚活が長引き、上手く行かない理由を、傲慢さと善良さという観点で深掘りしている。
この小説に出てくる傲慢さと善良さは誰もが多少は持っているものだと思うが、そんな誰もが持つ人の特性を物凄く分かりやすく言語化してくれている。
傲慢に相手に点数を付けるとか、別れた100点の恋人を引きずって次に進めないとか、自分は相手に100点付けてるけど相手はそうじゃなくて傷つくとか、恋愛あるあるが割と詰め込まれている。
登場人物には、架にも真実にも最低な架の女友達にも全然共感できなかったけど、すごく読みやすくて先が気になって面白い小説だと思った。
Posted by ブクログ
本書はミステリに分類されるだろうが、その実ミステリではない。もちろん婚活小説や恋愛小説でもない。
ストーリーの骨子だけを抜き出してみると、「恋人が失踪したので探す。失踪した恋人は都会で鬱屈を溜め込んだ果てに田舎に逃避し、その先で大いなる自然に触れて価値観を更新し、成長する・人間性を回復する」という、前半の恋人探しパートがなければ極めて純文学的な展開になっている。
作品全体としては恋人探しパートが実に上手く機能していて、このパートの存在によって地味な主題を飽きずに読めるようになっている。
特に架の視点から真実の抱える抑圧や鬱屈を描くという手法が秀逸で、地方社会の持つ一般化・固定化された価値観の窮屈さ(現実の地方社会が本当にこうなのかは置くとして)や、閉じた世界で生きる人々の内へ内へと向かう精神性への小さな嫌悪感が、少しずつ読者の中に積み上がっていく仕掛けになっている。
違和感が嫌悪感へと転ずるタイミングは読者によって異なるだろうが、最終的にはほとんどの読者が嫌悪に至る。この感情の醸成は本書の白眉といえよう。
しかし一方で、物語への没入感は薄い。
それは舞台装置に過ぎない架の視点の時間が長く、真の主人公たる真実の出番が遅すぎるせいだ。
本書は架と真実のダブル主人公のようにも読めるので、真実を唯一の主人公とすることには異論があるかもしれない。しかし主題を「人間性の回復や成長」と捉えるならば、主人公は紛れもなく真実ひとりだ。
架は真実を表現し物語を駆動するために置かれた要素に過ぎず、それゆえに、真実を取り巻く環境の描写の鮮やかさに比べて、架の感情描写の解像度は低い。
たとえば架は婚活を苦しいものと捉えているが、読者はその苦しさにそこまで共感できず(実際に婚活に取り組んだことがあれば身につまされることがあるのかもしれないが、それを読者に求めるべきではないだろう)、苦しいって書いてあるから苦しいんだろうなあ、という記号的な受け取り方しかできない。これは架の婚活描写がすべて回想として描かれ臨場感に欠けることと、描写ボリュームが少ないことによっている。
この点は本書の構造的な弱点で、これ以上架の書き込みを増やせば架は主人公に成り上がり主題がぼやけてしまう。またミステリとしても架の内面描写を増やすほど容疑者から外れていく、あるいは逆に架が疑わしいという叙述トリック的な読み方を誘うことになる。
いずれも著者の狙わない読み方であろうから、そうならないために架はどこか存在の薄い、透明な人物として描かれることになる。
透明な存在の視点で書かれる前半は、感情に繋がる情景描写も希薄だ。典型は五章冒頭の県庁周辺の描写で、建物の描写として「官公庁関係の趣があった」という表現が使われる。
ほとんど読者に投げっぱなしの表現で、そこから架の感情やバックグラウンドを推し量ることはできない。もし純文学作品だったならば、まず使われないフレーズだろう。
もちろん本書は純文学ではないのだが、純文学的な主題や、架が出会う人々と交わす「ストーリー進行上は無意味だがリアリティのある会話」など、文芸的要素が散見されるせいで、こういった投げっぱなしの表現は作品としてチグハグな印象を受ける。
作品全体として、純文学的テーマのミステリ、ミステリ的構造の純文学、どちらとして見ても詰めが甘く、物足りないのだ。
しかしこれらの問題は、本書が映像作品になったときにすべて解消される。映像ならば回想でも現在進行形でも等しく役者が演技をするし、実際に群馬県庁の展望台から撮影すればいいのだから、脚本ならば「官公庁の趣」で充分なのだ。
その視点で本書を読むと、映像化(より言えば実写映画化)が強く意識されているように思える。
たとえば写真館であったり、そこで見つかる古い結婚式の写真、空き地の多い石巻の風景や三波神社、仙台から石巻の途中の車窓など、映画にするなら美しい情景に事欠かない。
架が交わす小説としては冗長とも思える会話も、映画ならば自然なシーンだ。
そしてストーリー全体を俯瞰すると90〜120分でほどよく収まりそうに見える。
つまるところ本書は、ミステリの構造を持つ芸術映画の原案である。その真価は映画化されてはじめて発揮されよう。
それほど面白くはないんだけど、役者の演技と映像の美しさはすごい、という映画が撮られれば、それが本書の完成形である。
・・・と書いてから調べてみたら、とっくに映画化されてるんだね。そりゃあそうか。
追記
後日映画を見てがっかりする。
なんだこれ。
あんまりかも。
オチが早い段階で分かる人には、あんまりかも。と思いました。
作者の世界観のリアルな女性像があまりにも簡易的すぎて、本当はもっと女性ってややこしいのになーって感じです。
匿名
微妙
微妙というか全くつまらなかった。
唯一主人公のみがまともな人間で、真実とスーパー過保護な母は読んでてイライラした。
真実は結局のところ自立できていないまま終わり、終盤に浮気の雰囲気もなぜか出てきて意味不明。
半年もの間、身近な人間に迷惑をかけた自覚があるのだろうか?
なんでここまで本の評価が高いのか微塵も理解できなかった。
やたら長い割に「え?それで?」という結末なのでガッカリ。
本を一言で言うと「傲慢=恋愛の理想を求める自分の欲望」「善良=自分を愛するあまり性経験の少ない状態」のこと。
主人公は傲慢で善良。笑
解説は良かった。