あらすじ
婚約者・坂庭真実が姿を消した。その居場所を探すため、西澤架は、彼女の「過去」と向き合うことになる。「恋愛だけでなく生きていくうえでのあらゆる悩みに答えてくれる物語」と読者から圧倒的な支持を得た作品が遂に文庫化。《解説・朝井リョウ》
...続きを読む
「人生で一番刺さった小説」との声、続出! 恋愛だけではなく、生きていく上でのさまざまな痛み、あらゆる悩みに答えてくれる物語。
主人公・西沢架は、いつも通り帰宅した自宅に、同棲中で家にいるはずの婚約者・坂庭真実がいないことに気付く。突如失踪した真実の手がかりを探すべく、架は真実の過去と向き合うこととなる。浮かび上がる現代社会の生きづらさと、徐々に明かされていく失踪の理由からは目が離せない。
本作の見どころは、なんと言っても描写の細やかさです。作家の朝井リョウさんによる巻末の解説の中でも触れられているように、この作品では「何か」「誰か」を選ぶときに私たちに起こっていることを主題としています。"選ぶ"という行為の中でどういったことが起きているのかを細部まで描写することで、私たち読者の心に何かしらひっかかるものを与えてくれます。
もちろんすべての人におすすめですが、人間を傲慢と善良の2種類に分けたとして、自分はどちらかというと善良側の人間だという人にこそ是非読んでいただきたい1冊です。
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
手が止まることなく読み進めたくなる作品でした。
架視点の第一部と真実視点の第二部。
視点があることで、ちょっとしたミスリード。つい架の気持ちで事実を疑うことなく入り込んでしまった。婚約者がストーカーに攫われてしまったのではないかと不安で、できることは全て尽くす
いやいやそんなことよりも、内容
Posted by ブクログ
自分もアラサーで独身でアプリ挫折したり相談所行こうかなとか考えた手前、出てくる言葉が刺さる……。自分が32の時に付き合ってる男がずーっと結婚にうじうじしてる男だったら、32相手に付き合っておいてそんなこと言ってる男ないだろ別れよう!と、でももう次がないかもの反復横跳びで悩むと思う。それに架は過去の遍歴があったとしても女友達のセンス無さすぎる。そう思う時点で自分は真実側の真面目すぎる人間なのかな。
いつか自分は誰かに100点を付けてもらえる時が来るのか?それとも、誰かに点数つける側になっているのか?
ミステリとして読んだけど、今度は最初から婚活論を語る新書読むくらいの気持ちでじっくり読み返したいと思います。
突然号泣しました
石母田のおばあちゃんの「あんだら、大恋愛なんだな」に突然どばっと涙が込み上げました。渦中にいる人同士はわからんけど、確かにそうだと。
そして最初は架が主導権を取っていたようなこの恋愛が最後は真実の方がどちらかといえば主体になっていて、ちゃんと対等に立てているのが羨ましいような気持ちになり、こんなお似合いの夫婦はないだろうと、心から2人を祝福したくなりました。
この先の人生、子供や親戚、友人付き合い、いろんな事が起きてもきっと、自分たち夫婦の軸を大事にして生きていけるのだろうと思えました。
架も真実も最高のタイミングで出会いをして、偶然を積み重ね、そして真実の嘘も失踪も2人の恋愛には必要なイベントだったのだと思います。
この夫婦も10年後には同じように思うのではないかと思います。架も真実も恋愛だけでなく人として成長した。自分というものを見つめ直せた、こんな最愛の相手はいないだろうと。
架は、婚活に疲れ果ててまたゼロから探すのが億劫だったから別の相手を探さなかったわけではなく真実がよかったんですよね?
彼女の本当の姿の中に自分がひかれるもの、見えたもの、そしてそれらを丸ごと愛する思いが芽生えたから、彼女を好きだと言ったんですよね?
そこだけもう一度読み直してみたいと思います。
選ぶという事は、自分に見合うかどうか価値をつけている、やたら自分の評価だけは高い、など人が普段隠しているもしくは無意識にやっているような、心の深いところまで掘り下げた、剥き出しに描写したすごい作品だなぁと感じました。
Posted by ブクログ
もろに自分と重ねてて読んでて、真面目(と自分で自分のことを思う)であることは傲慢だ、とただただ否定されている感覚がして、半分くらいまで読んでいて辛くなった。他の人はどう思いながら読んでるのだろう、と思わず読者レビューを検索した。すがるように。でも書かれた感想から読み取れたはそんな真面目なたちを後ろから支える、応援しようとする姿を作者にみた人たちばかりだった。だからもう一度読み始めた。そしたら本当に応援しているだけだった。真面目さがゆえに何が辛いのか、どうすれば辛くならないのか。たくさんたくさん考えて作られた作品だった。
自信のない時、なかなか自分では気がつきにくいけど、そのつらさはほとんど、他者と比べていることからきている。
その比較を手放して、自分の人生と正面切って向き合う時、辛さらほんのすこし少なくなるのだと思う。
あと東北弁って、なんでこんなにあたたかさをかんじるんだろう。
以下、勇気をもらった言葉たちをとりあえず。とびっきりのやつ。
・今も、何が正しいのかなんてわからない。
自分が間違っていると言われたら、そうなのかもしれない。
けれど、今は、こうも思う。
親に頼ってきた娘の自立が、次の依存先を探すことなんだとしても。
親が、子の結婚を焦るのは、自分の代わりの次の依存先を見つけてやろうとしている行為なんだとしても。
それの何がいけないのか、と開き直れるくらいには、気持ちが強くなった。
間違っていると言われてもいい。
構わない。
著書名の意味
本のタイトルに惹かれて手にしました。
その後、映画化決定ということを知り、ちょうど読んでいる最中だった書籍を
一旦置いておいて目を通しました。
私の年代で読むには、婚活がテーマなので、かなり若い内容かと思いました。
と同時に私が若かりし頃に「お見合い叔母さま」から言われたことが痛烈に蘇り、
いつの時代も婚活は同じなんだなと思いました。
気になっていた、タイトルの意味もすぐにわかりましたし、納得出来ました。
最後は予想通り収まってしまい、少々物足りなさを感じましたが、総じて
意外性もあり、面白かったです。今どきの小説という感じがしました。
傲慢と善良
婚活で知り合った2人の結婚までの紆余曲折の話…と思っていたが、大人しく良い子と周りから言われていたが自分に自信も無く、、決められない人。誰でもそんな部分はあるのではないか?私もそうだし。心を取り出して曝け出されたかのような気持ちになった。ただ、真実のように失踪する程の怒りや勇気は持ってない。
匿名
アラサー〜30代の独身の子には勧められない本no.1 (笑)
私は多分架の女友達に近い傲慢な人間なのだと思いながら読んだ。
実際は真実のような女性とハイスペ架が結婚することってそうない。それこそストーカーされてるってウソを付くくらいしない限り。だからこそ女友達の猛反発も少し共感できてしまう(彼女たちが直接傷つけることを言ったのはダメだけど)
架がアラフォーで真実が28歳とかならあるあるは組み合わせだけれども、
それまでモテてこなかった女性が30半ばで急に大逆転ってほんとに聞いたことがないから、ラストも含めてファンタジーだし、
真実みたいな女苦手だなーと思いつつ面白かった
恋愛小説だったのか
出だしといい失踪という展開といい、サスペンスかミステリー小説だと思って読んでいました。
「善良」と「傲慢」が、登場する人たちの中で目まぐるしく表れて…
男性視点のパートの後半は、読んでいて息苦しく嫌な気持ちになるくらいでした。
それは巻末の解説で浅井さんが指摘していたことそのもののせいだと、読了して気づきました。
それだけに、ラストは納得できないというか、主人公達を理解できませんでした。
皆さんは、どう読んでいるんでしょうか。
Posted by ブクログ
婚活の話し。
ってか、自分探し?自分の内面掘り下げる、みたいな。
真実のストーカーは最初から嘘じゃないの、と疑っていた。まあ、嘘でしたけど。そうした真実の気持ちは分かる。ツメ甘いなあとは思うけど。
昔から人付き合いもまあまあ上手くてモテてきた人生順調?な架と、親の言うとおりただ真面目に生きてきたけど上手くいかない真実。
多分これまでの人生でだったら出会わない、出会っても付き合いはしない対極のふたり。
所謂売れ残り?婚活市場だから出会ったって感じ?
親の言いなりすぎてイラっとはするけど、真実の内面には共感できるかも。やっぱり幼い頃からの親の刷り込みって大きい。
真面目に、他人に迷惑かけないように、とはみんな子供に言うし。
大事なことだけど、それだけじゃダメだから難しい。それは自分で肌で学んでいくしかないんだろうなあ。
子供につい口出ししちゃうのも親あるあるだし、毒親とまでは思わない。
真実は反抗するタイミングを逃したまま社会に出ちゃったんだろうな。
善良だとも傲慢だとも。
どちらもあって、どちらもどこから見るかで変わる。つまり人だな。
しかし、架の女友達だけはムカつく。
ストーリー内の役割的にあえてイヤな部分に詰めてんだろうけど、ホント何様だよ、お前たち。
最後真実が、
あの人たち大っ嫌い。
言えてよかったね。そこからだ。
Posted by ブクログ
婚活をしている男女カケルとマミ
2人は婚約をしたのに彼女が突如消えてしまう
消えた理由はストーカーなのか、なんなのか
カケルはマミの失踪をマミがほのめかしていたストーカーのせいだと思いマミの過去の婚活相手に会って探る
探っているうちに同級生女子に会い、マミは結婚したいためにそのようなうそをついてはっぱをかけたのはという
マミはマミで母親のいうとおりに動いており、それに対する葛藤があり、ストーカーの嘘がバレたこともあり突如失踪してしまった
最終的にはお互い離れることで自分を見つめ直し、いい関係が築けたので良かったのかなと思う
現代の人で同じような悩みを抱えている人は多いかもしれない
Posted by ブクログ
マミの行動に対してのお騒がせ感…!という感想が第一でした。
しかし一方でマミの気持ちに共感できる部分もあり、自分の内面と向き合わされる感覚にもなり、心に刺さる部分もありました。
あんまりかも。
オチが早い段階で分かる人には、あんまりかも。と思いました。
作者の世界観のリアルな女性像があまりにも簡易的すぎて、本当はもっと女性ってややこしいのになーって感じです。
匿名
微妙
微妙というか全くつまらなかった。
唯一主人公のみがまともな人間で、真実とスーパー過保護な母は読んでてイライラした。
真実は結局のところ自立できていないまま終わり、終盤に浮気の雰囲気もなぜか出てきて意味不明。
半年もの間、身近な人間に迷惑をかけた自覚があるのだろうか?
なんでここまで本の評価が高いのか微塵も理解できなかった。
やたら長い割に「え?それで?」という結末なのでガッカリ。
本を一言で言うと「傲慢=恋愛の理想を求める自分の欲望」「善良=自分を愛するあまり性経験の少ない状態」のこと。
主人公は傲慢で善良。笑
解説は良かった。