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Posted by ブクログ
本邦で最高のハードボイルドは葉村晶シリーズだと思う。この本もその思いの裏づけになった。
しかし、積読の時間が長かった本でもある。
シリーズを順を追って読んできたが、長編ということで、ちょっと置いておいた。そうしているうちにドラマを見た。あらすじを知ってしまったら、あの結末に向かってずっと長編に付き合うのか!と読む意欲が減退したため、積読が延びた。
読み始めたら、止まらなくなった。背負いこむトラブルの豊富なことに魅了された。トラブルの中の伏線が見事だ。登場人物一人一人の癖の強さ、あくの強さが長編ならではの描きっぷりで1ページごとに迫ってくる。それを迎える主人公の脳内言語が鮮やかで気持ちよく、苦しい時には本当に苦しい。読んでいる自分が被虐趣味者と思えるくらい、苦しさがページを進ませる。
最後のカタルシスも相当なものを感じ、カタルシスを訳すと、読んでよかった、最高!ということになるだろう。
表紙のイラストから始まり、最後の最後まで、楽しみつくせる一冊だった。
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