本田技研工業の創業者の一人、藤沢武夫の本。その生き方、考え方に非常に共感できる。経営に関してそのまま活かせるわけではないが、その思想は参考になる。
①「大きな夢を持っている人の、その夢を実現する橋がつくれればいい。」(p16)
その生き方に多いに同意できた。自分も複数のことに興味があり、一つの
...続きを読む大きな夢はないので、こうした夢の実現に役立てる生き方がしたい。「いまは儲からなくても、とにかく橋をかけることができればいい。」そのために力をつけたい。
②社長には欠点が必要(p100)
欠点があるからこそ魅力があり、魅力があるからこそ人に好かれる。そうして、人前につく社長業ができる。そうした才能を本田宗一郎に見抜き、自分は経営に徹した藤沢。自分のできない能力を持つ者と組み、ビジネスを行うことが必要なのだろう。
③幸せな別れ(p226)
「二人いっしょだよ、おれもだよ。」
経営を退くと表明した藤沢に対し、藤沢が経営してきたからこそ自分がここまで来れたと自覚する本田も共に辞めることを選ぶ。こうしたお互いを高め合い、最後もいっしょに終われる関係が築ければ人生楽しいだろう。