藤沢武夫のレビュー一覧
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本田技研工業の創業者の一人、藤沢武夫の本。その生き方、考え方に非常に共感できる。経営に関してそのまま活かせるわけではないが、その思想は参考になる。
①「大きな夢を持っている人の、その夢を実現する橋がつくれればいい。」(p16)
その生き方に多いに同意できた。自分も複数のことに興味があり、一つの大きな夢はないので、こうした夢の実現に役立てる生き方がしたい。「いまは儲からなくても、とにかく橋をかけることができればいい。」そのために力をつけたい。
②社長には欠点が必要(p100)
欠点があるからこそ魅力があり、魅力があるからこそ人に好かれる。そうして、人前につく社長業ができる。そうした才 -
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ネタバレ私は、企業と言うものは、リズミカルであり、美的なものでなければならないと常々持っている。企業に芸術がなければ、それは企業にならない。と言うのは、みんなの心に訴えるものは、新しい姿であり、音楽であり、絵であり、芸術的なものである
たとえ小さな松明であろうと、本田は自分で作った松明を、自分の手で掲げて、前の人たちには関係なく好きな道を歩んでいく企業とする
少しこじつけと思われるかもしれないが、経営と仕事とは違う。毎日、経営者が出勤してハンコをしたり、書類を見たりするのは、それは仕事と名づけない
和辻哲郎鎖国 鎖国か開国かの分かれ道が、それからの日本民族のあり方に、どのようなものになったかは、今もっ -
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本田宗一郎の相棒として名前は知っていたが、どのような人だかはわからなかった。
天才技術者である本田宗一郎とは対極の人物ではあるが、彼もまた経営の天才だった。
ホンダが作ったサーキットに来た女性が、ハイヒールが泥のぬかるみにはまり、楽しくない思い出となってしまっている光景を目にした時に、そういった事は今後は二度とないようにしようと思ったと言うエピソードが印象的だった。
また、有名な逸話ではあるが、本田宗一郎とともに本田から退任した際に本田宗一郎交わした「まあまあだったな。」「ああ、まあまあさ。」という引き際があまりにも鮮やかでかっこよすぎてしびれた。
最高にクールでかっこいい本田宗一郎と藤沢 -
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ネタバレ“世界のホンダ”の創業者である本田宗一郎さんについては、その人柄とともに天才技術者として良く知られているところだが、創業時から経営を担当し世界企業に成長させた藤沢さんについての情報はあまりない。この本は藤沢さんによる貴重な記録。
「本業以外に手を出すな」、「万物流転の法則」、「たいまつは自分で持て」など、現代の経営にもその哲学は色あせない。
「ここらでいいということにするか」
「そうしましょう」
すると、本田はいいました。
「幸せだったな」
「ほんとうに幸福でした。心からお礼をいいます」
「おれも礼をいうよ、良い人生だったな」(p227)
25年間苦楽をともにして育てたホンダを離れる際の会 -
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この人の、本田宗一郎へのほれ込みぶり、藤沢さん自身の経営研究力、営業力、商品企画力(技術力とは違う次元で、どのようなものが売れるかを判断する力)が素晴らしいなと。
天才的技術者と天才的経営者が奇跡的に出会って時代を作っていったという、すごい話。
本人の発言はどこまでも控えめですが、その表現がまたよいですね。これを第三者が書いたとしたら、藤沢さんを神格化するような表現でつまらないものになっていたでしょう。
私は藤沢武夫になる!
-------以下、抜粋----
1910年 明治43年 生まれ
S6 軍隊現役、お金を払えば除隊できる
「経済の分野で自分の力を試してみたい」
「自分の精いっぱ