小銭をかぞえる

小銭をかぞえる

作者名 :
通常価格 519円 (472円+税)
紙の本 [参考] 638円 (税込)
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作品内容

女にもてない「私」がようやく女とめぐりあい、相思相愛になった。しかし、「私」の生来の暴言、暴力によって、女との同棲生活は甘いどころか、どんどん緊張をはらんだものになっていく。金策に駆け回り、疎遠な友をたずね、断られれば激昂し…金をめぐる女との掛け合いが絶妙な表題作に、ぬいぐるみを溺愛する女との関係を描く「焼却炉行き赤ん坊」を併録。爆笑を誘うほどに悲惨な、二つのよるべない魂の彷徨。新しい私小説がここから始まる。

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    文春文庫
  • ページ数
    184ページ
  • 電子版発売日
    2011年05月27日
  • 紙の本の発売
    2011年03月
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

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小銭をかぞえる のユーザーレビュー

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年05月30日

    激烈におもしろかった。
    女に頭を下げてお父さんから50万借りれることになった直後に実は本当に必要なのは30万で、これはビフテキが食えるぞとなるあたりは笑っちゃう。

    0

    Posted by ブクログ 2023年01月29日

    『苦役列車』が面白かったのでこちらも。「焼却炉行き赤ん坊」のスピード感がたまらない。爆笑に次ぐ爆笑。文章のグルーヴがとんでもないことになっている。そして読後にはわずかな寂寥感が取り残される。なんなんだコレは。他の文庫も全部揃えたくなった。
    「心の底から反省して、二度とこんな陋劣な真似はしませんから、...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年06月28日

    いやーおもしろい。隠さずにすべてを晒すことができるのが私小説の良さなのか。

    クソみたいな人間に辟易するがなにか愛らしい。
    「こんな人間にはなりたくない」「こんな部分が自分にもあるのかも」「自分も角度を変えるとクソなんじゃないか」
    よくわからんが、いろんな感情に揺さぶられる。

    しかしどんな想いも包...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2016年12月31日

    同棲した女性が、ぬいぐるみ心酔し、徐々にそれが煩わしくなり主人公と口論、暴力へと発展し最終的には女性が大事にしていたぬいぐるみを引き裂き無残な結末を遂げる「焼却炉行き赤ん坊」と、自費出版の経費が必要となり、同棲した女性の父から金を借り、更には旧友からも金をせびる「小銭を数える」。両作とも無残な結末を...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年11月08日

    やっぱり西村賢太さんの作品は面白い!
    「焼却炉行き赤ん坊」と「小銭をかぞえて」のに作品が収録されているが、どちらも甲乙付けられずに面白い作品である。

    0

    Posted by ブクログ 2022年02月06日

    生きる生臭さが、漂っている。短絡的な思考回路に至り私小説を著した著者の生きざまにもっと触れてみたくなった。西村賢太さんはきっと人たらしです。

    0

    Posted by ブクログ 2021年01月01日

    ほんとにクズだ。クズ男の話だった。
    しかもこれが私小説だって言うんだからこの作者なんなの?読んでて胸くそ悪くてどうしょうもなかったけどそれを最後まで一気に読ませる作者の文章力は流石としか言いようがない。
    でもこのなんだか健気な女の人はなぜこんな男と一緒にいるんだろう。

    0

    Posted by ブクログ 2020年07月18日

    夫が「こんなのを買った」というのをちょいと横取り、あっという間に読んでしまった文庫本

    この文庫、短い間に版も重ねて売れているらしい、この作家さん知らなかった
    芥川賞を受賞した時にもヘンな言動で話題になったらしいが、それもスルーしていたらしい

    ま、わたしの読書好きも偏っているから

    それで
    面白...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2017年05月24日

    西村賢太の文章を読むと自分の中の嫌な部分に似たものを見せつけられて吐きそうになる。でも読むのを止められない。彼の怒りが爆発してしまうまでのプロセスが理解できてしまって辛い。ごめんって言ってくれたら、って部分が痛いほど理解できてしまって辛い。

    0

    Posted by ブクログ 2017年05月22日

    相変わらずの西村節。人が不快に思うこと、嫌がることをわかっていながら同居人に試していく底意地の悪さにドキドキしながら読むのがこの著者の小説の醍醐味か。

    0

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