沖で待つ

沖で待つ

作者名 :
通常価格 493円 (税込)
紙の本 [参考] 529円 (税込)
獲得ポイント

2pt

  • 対応端末 :
  • Lideo
  • Win PC
  • iOS
  • Android
  • ブラウザ

作品内容

第134回芥川賞受賞作。待望の電子化!

仕事のことだったら、そいつのために何だってしてやる。そう思っていた同期の太っちゃんが死んだ。約束を果たすため、私は太っちゃんの部屋にしのびこむ。仕事を通して結ばれた男女の信頼と友情を描く芥川賞受賞作。待望の電子化。「勤労感謝の日」「みなみのしまのぶんたろう」併録。

ジャンル
出版社
文藝春秋
掲載誌・レーベル
文春文庫
電子版発売日
2014年01月10日
紙の本の発売
2009年02月
コンテンツ形式
EPUB

関連タグ:

書店員のおすすめ

「同期」とは不思議なもの。私には十数名の同期入社がいます。助け合い、張り合ったり、時には呆れもしますが、根っこには常に信頼と感謝の気持ちがあります。友達や家族や恋人とは違う、いわば運命共同体。同時に入社しただけで、「同期」という関係は会社を出ても年をとっても変わらず、血脈のように続くのです。
「沖で待つ」は同期の絆の物語。入社直後に福岡配属になったふとっちょの「太っちゃん」とバリバリ女子「及川」が、社会人として助け合い成長する中である約束をします。
  「先に死んだ方のパソコンのHDDを、後に残ったやつが破壊するのさ。」
人に見られたくない自分の趣味嗜好の塊を託せる人、というのは同期という距離感の信頼関係があってこそ。それからしばらくして、太っちゃんは事故によって死んでしまい、及川は一人で約束を実行に移すべく彼の家へ向かうのですが…。
死によって消えるものと消えないものがそっと見えてきて、周りの人に優しくなれます。少し照れくさいけど、同期に薦めてみたい一冊。

Posted by ブクログ 2017年06月22日

自分が馬鹿だなーと思う事は同じ本を買う事。
本屋に行くのは日曜日の夜。お酒も入り晩御飯の片づけを終えてふらりと散歩がてら一人で本屋に行く。勿論ほろ酔い気分でいい気分。そして同じ本を購入してしまいます。

読みだして(;・∀・)ハッ?これ読んだ。と気づく。
しかしこれ読みたかったんだよな~と思い、再読...続きを読む

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2016年10月12日

告白でも記録でも描写でもない。これは丁寧に無形の感情を表現した「文学」だ。形式にこだわるわけではないけれど読みながらとても、そう感じた。
心に残る1文が、目から鱗の表現が、たくさんあった。

''私はこの店に夜を買いに来るのだ。真っ暗で静かで狭い夜一丁。''
...続きを読む

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2014年10月15日

短編(中編?)三作品。面白かった。
とくに『沖で待つ』にグッときた。
多分、もっと若いときに読んでいたら読み過ごしていた成分がたくさん入っている。
文章も平易で、アホな私にも読みやすい。
いい作家さんを見つけてしまった。もっと書いて欲しい。

このレビューは参考になりましたか?
ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年01月01日

芥川賞をとった2005年に一度読んでいて、そのころのほうが主人公の年代にむしろ近かったはずなのだが、今偶然読み直してはるかにしみじみした。

同期入社の男友達「太っちゃん」が不慮の事故でなくなる。主人公の「私」は、生前の約束、「どっちかが先に死んだらお互いのパソコンのハードディスクを壊すこと(いろい...続きを読む

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2018年12月28日

題名にもなってる短編「沖で待つ」。この作品は読む度に感じ方が変わってくる。
一番最初に読んだ時には同期同士の友情の話だと思った。すぐに二度目を読んだ時には気付かぬうちに同期に恋をしている話だと思った。三回目には同期という関係は友情や恋より尊く、家族とも違う強固な関係なのだと思った。何度読んでも正解は...続きを読む

このレビューは参考になりましたか?

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています