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闘争と潜伏に明け暮れ、気がついたら二十年。活動家のおれも今や40歳。長い悪夢からようやく目覚めるが、まだ人生はたっぷり残っている。導かれるように向った京都で、おれは怪しげな神父・バンジャマンと出会い、長屋の教会に居候をはじめた。信じられるものは何もない。あるのは小さな自由だけ。あいつの不在を探しながら、おれは必死に生きてみる。共に響きあう二編を収めた傑作。
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Posted by ブクログ
相対する双子の兄弟がそれぞれ主人公の二編。自由でいながら、挫折に影を潜めて生きる中年男の切なさが、軽く明るく描かれている。二編が構成から響き合っているので、短いながらも印象がしっかり残る名著。
久々に面白いと思える本でした。主人公視点の文体や、キャラクター設定も新鮮。いい加減なやつらなのに、嫌いになれない登場人物たちで、頑張れよって応援したくなります。最後はキュンとなりました。
これもよかったな~。京都へ少しの間逃亡する、元・活動家の男の語り。どうしてこんなにどこの方言も自然なんだろう? 祈りの描写が良かった。手紙みたいな、もっと言えばメールみたいな。
ふわふわと、テキトーに、ラクに、諦めながら、なんとなく浮き草みたいに生きてる。 それは、もう燃やし尽くしちゃったからなのか、もともと燃料が無いだけなのか…。 でも、どことなく、確実に寂しい。 捉えようもない寂しさに包まれた二篇。
あいも変わらず良く分からん中身だなあ。 しょうもないことを淡々と書き連ねってる。 絲山さんは何を言いたいのだろうか。
あぁーこの軽い感じ。けど重い感じ。なんか矛盾した感じ。このメンドくさい感じ、自分とダブります(別に自分は活動家でもなけりゃ左翼でもないんだけど)。 「元」左翼活動家である正臣が、妹の家に転がり込んで「マトモな」生活を送る(送ろうとする)までの間に訪れた京都で過ごす1週間程の出来事。 左翼的思想だって...続きを読む、何かすごいものに思われたレコードだって、気が付けばなんてこともないものだった。ポケットに入れた「自由」も結局あっさり割れちゃったし。番ちゃんにとっての「神」だって、所詮はコスプレ、後付けの信仰。でも案外そういうものなのかも。世の中なんて全て茶番劇。それでも自分なりの意味付けをして生きていくしかないのだ。
ロックなんだな。男臭い。 やっぱり大好きだ、絲山秋子。元職業革命家と京都の街。エトランゼの目線で濃密な街の匂いを嗅ぎ分ける本能に脱帽。
もうこの絲山さんの作品って、文学の超最先端、って思った。 極限まで究極まで研ぎ澄ました、文学。 酸いも甘いも、喜怒哀楽も、個人も社会も、欲望も無碍も、生も死も、 全部感覚として分かっていて、最短でそれを表現している、気がする。 生まれて初めて、サイン会なるものに行ってしまった。。 今、世界で一番...続きを読む逢いたい人、に逢えた歓び。 緊張しすぎて、頭が真っ白、口が渇きまくり。 絲山さんの作品で最も好きな「海の仙人」にサインをいただいた。 あぁ、一緒に酒が飲みてぇ~な~。
評価が分かれる作品だろうなぁ。 文体が軽くて、すぐに読み終わってしまうので、何コレ?これで終わり?と呆気にとられる方もいるかもしれません。男性目線で書こうとしているので、多少無理があるかなと感じる個所もありましたが、そういうのを抜きにして、ストーリーの雰囲気がとてもおもしろい。雰囲気と軽妙な文章だ...続きを読むけで読ませるというか。 神父のコスプレ、いいじゃない。 日々、生きることこそ革命です。
私も、行き詰ったら、神父のコスプレでもしよう。 などと思ってみる。 この本読んでたら、生きることが最早ちっせー革命だと思えた。 気づいたら終わってる――日々と似てる。 でも、毎日何とか積み重ねてれば、そのうち大きくなるかも。 この題材に、この軽妙な文章センス、いったい何なの!(赤面で) あーもー...続きを読む絲山さんすげえ好きだ。
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