作品一覧 1~25件目 / 25件<<<1・・・・・・・・・>>> 新着順 新着順 人気順 評価高い順 価格安い順 価格高い順 NEW 細長い場所 5.0 小説 / 国内小説 1巻2,200円 (税込) 個であることをやめるとき――名前も記憶も肉体も失って、気配や残存となったわたしたちの心は最後に誰と、どんな旅をするのか。生と死のあわいに見る、懐かしいのに不思議な風景。 試し読み フォロー 御社のチャラ男 3.5 小説 / 国内小説 1巻869円 (税込) コロナ禍直前の2020年初頭に刊行され、各紙誌書評で絶賛された著者の“会社員”小説史上最高傑作ともいえる『御社のチャラ男』が、ついに文庫化! いませんか? こんなひと。 どこにでもいる、軽くて世渡り上手なチャラ男。 わかっていますか、本当の彼のこと。 組織に属する「私たち」の実態にせまる“会社員”小説の傑作! ジョルジュ食品はオイル、ビネガーなどの商品を扱う地方の小さな会社だ。 社長のコネでやってきた三芳部長は、社内でひそかにチャラ男と呼ばれている。 自分には自分がないと悟る三芳と、彼のまわりの人々が彼を語ることで見えてくる、この社会に生きる私たちの現実。 すべての働くひとに贈る傑作“会社員”小説。 「どこか滑稽な書名に騙されてはいけない。ここに描かれるのは、組織なるものの実態であり、現代社会の問題や病理であり、働いて生きていくという営みの本質である。ジョルジュ食品という、地方の小さな会社を舞台にして。よりによって、チャラ男を軸に据えて。(略)頁を閉じたとき、きっと誰もが、濃密な塊を受け取ることになる。言葉で容易に説明できないその塊は、読者個々の体内を長い時間掛けてさまよう。本作で得たものと、私たちは共に生きていく」(木内昇「解説」より) 試し読み フォロー 神と黒蟹県 3.8 小説 / 国内小説 1巻1,900円 (税込) 架空の県を舞台にした連作小説集 「黒蟹とはまた、微妙ですね」 微妙、などと言われてしまう地味な県は全国にたくさんあって、黒蟹県もそのひとつだ。 県のシンボルのようにそびえたつのは黒蟹山、その肩に目立つ北斎が描いた波のようにギザギザの岩は、地元では「黒蟹の鋏」と呼ばれ親しまれている。県庁や裁判所を有し、新幹線も停まる県のビジネス拠点としての役割を担う紫苑市と、かつての中心地で歴史的町並みや重要文化財である黒蟹城を擁する灯籠寺市とは、案の定、昔からの遺恨で仲が悪い。空港と見まごうほどの巨大な敷地を持つショッピングモールの先には延々と荒れ地や牧草地が続き、廃業して解体されてしまって今はもう跡地すらどこだかわからない百貨店に由来する「デパート通り」はいつまで経っても改称されず、同じ姓を持つ住民ばかりの暮らす村がある。 つまり、わたしたち皆に馴染みのある、日本のどこにでもある「微妙」な県なのだ。 この土地に生まれ暮らす者、他県から赴任してきた者、地元テレビ出演のために訪れた者、いちどは故郷を捨てるもひっそり戻ってきた者、しばしば降臨する神(ただし、全知全能ならぬ半知半能の)。そういった様々な者たちのささやかでなんてことないが、ときに少しの神秘を帯びる営みを、土地を描くことに定評のある著者が巧みに浮かび上がらせる。 試し読み フォロー 夢も見ずに眠った。 3.9 小説 / 国内小説 1巻990円 (税込) 夫の高之を熊谷に残し、札幌へ単身赴任を決めた沙和子。夫婦であっても共有しえない孤独と優しさを抱えた二人は次第にすれ違い、離別を選ぶことになったが……。 試し読み フォロー まっとうな人生 3.9 小説 / 国内小説 1巻1,892円 (税込) ひょんな場合で偶然再会することになった「花ちゃん」と「なごやん」。あの『逃亡くそたわけ』から数十年後、富山県を舞台に、家族を持ったふたりの新たな冒険の幕を開ける。 試し読み フォロー 小松とうさちゃん 3.6 小説 / 国内小説 1巻792円 (税込) 小松さん、なんかいいことあった?――恋に戸惑う52歳のさえない非常勤講師・小松と、ネトゲから抜け出せない敏腕サラリーマン・宇佐美。おっさん二人組の滑稽で切実な人生と友情を軽快に描く傑作。 試し読み フォロー 掌篇歳時記 春夏 3.3 小説 / 国内小説 1巻2,090円 (税込) 麋角解(さわしかのつのおつる)、東風解凍(とうふうこおりをとく)、桃始笑(ももはじめてわらう)――あまりにも美しい、四季を彩る"季節の名前"。古来伝わる「二十四節気(にじゅうしせっき)七十二候(しちじゅうにこう)」に導かれ、手練れの十二人がつむぐ匂やかな小説集。 試し読み フォロー 薄情 3.8 小説 / 国内小説 1巻792円 (税込) 他人への深入りを避けて日々を過ごしてきた宇田川に、後輩の女性蜂須賀や木工職人の鹿谷さんとの交流の先に訪れた、ある出来事…。土地が持つ優しさと厳しさに寄り添う傑作長篇。谷崎賞受賞作。 試し読み フォロー 離陸 4.0 小説 / 国内小説 1巻968円 (税込) 失踪した〈女優〉を追って、平凡な人生が動き出す 時空を超えて足跡を残す〈女優〉とは何者か。 大切な人を喪い、哀しみの果てに辿りつく場所とは。 透徹した目で人生を描く感動長編。 国交省から矢木沢ダムに出向中の佐藤弘のもとへ、ある夜、見知らぬ黒人が訪れる。 「女優の行方を探してほしい」。 昔の恋人はフランスで、一人息子を残して失踪していた。 彼女の足跡を辿る旅は、弘の運命を意外な方向へ導いていく。 〈生きている者は皆、離陸を待っているのだ〉。 静かな祈りで満たされた傑作長編小説。 解説・池澤夏樹 試し読み フォロー #公開書簡フェア - エッセイ・紀行 / エッセイ 1巻2,200円 (税込) 2015年大晦日にTwitterでのやりとりから始まった小説家・絲山秋子と10人の書店員による「#公開書簡フェア」で交わされた70通307枚の手紙をすべて収録。作品論や創作の秘密から個人的な思い出など、小説やエッセイでは知ることのできない作家の姿を浮き彫りにされると同時に、まるで小説の登場人物のように生き生きと語り出す書店員の姿が心に迫る。フェア後に行なわれた公開座談会の様子も収録。 試し読み フォロー 不愉快な本の続編 3.4 小説 / 国内小説 1巻528円 (税込) フランス留学時代に女でしくじり、帰国後も生来のヨソ者として暮らしてきた乾ケンジロウ。東京でのヒモ生活から遁走し、新潟で人生初の恋に落ち結婚するも破局。富山では偶然再会した大学の女友達に、美術館で盗んだジャコメッティの彫刻を餞別に渡し、逃げるようにして故郷の呉へ――。『異邦人』ムルソーを思わせる嘘つき男の、太陽と海をめぐる不条理な彷徨。著者の最高到達点。 試し読み フォロー 忘れられたワルツ 3.6 小説 / 国内小説 1巻1,144円 (税込) 恋愛とは雑用である。不要でなく雑用である。忙しいときに限ってオトコというものが現れる(「恋愛雑用論」)。ピアノを弾く姉、テレビに出る母、未知の言語を学ぶ父。何もないのは私だけ。あの発作が起きるまでは(「忘れられたワルツ」)。想像力の突端から、震災後を生きる者たちの不安/不穏を描き出す、絲山文学の極北七篇。 試し読み フォロー イッツ・オンリー・トーク 3.5 小説 / 国内小説 1巻460円 (税込) 引っ越しの朝、男に振られた。やってきた蒲田の街で名前を呼ばれた。EDの議員、鬱病のヤクザ、痴漢、いとこの居候――遠い点と点が形づくる星座のような関係。ひと夏の出会いと別れを、キング・クリムゾンに乗せて「ムダ話さ」と歌いとばすデビュー作。第96回文學界新人賞受賞作。高崎での乗馬仲間との再会を描く「第七障害」も併録。「やわらかい生活」として、豊川悦司、寺島しのぶで映画化された話題作です。 試し読み フォロー 沖で待つ 3.8 小説 / 国内小説 1巻502円 (税込) 第134回芥川賞受賞作。待望の電子化! 仕事のことだったら、そいつのために何だってしてやる。そう思っていた同期の太っちゃんが死んだ。約束を果たすため、私は太っちゃんの部屋にしのびこむ。仕事を通して結ばれた男女の信頼と友情を描く芥川賞受賞作。待望の電子化。「勤労感謝の日」「みなみのしまのぶんたろう」併録。 試し読み フォロー 妻の超然 3.8 小説 / 国内小説 1巻594円 (税込) 結婚して十年。夫婦関係はとうに冷めていた。夫の浮気に気づいても理津子は超然としていられるはずだった(「妻の超然」)。九州男児なのに下戸の僕は、NPO活動を強要する酒好きの彼女に罵倒される(「下戸の超然」)。腫瘍手術を控えた女性作家の胸をよぎる自らの来歴。「文学の終焉」を予兆する凶悪な問題作(「作家の超然」)。三つの都市を舞台に「超然」とは何かを問う傑作中編集。 試し読み フォロー 末裔 3.5 小説 / 国内小説 1巻1,672円 (税込) 定年近い公務員の省三が、ある日家に帰ると、玄関ドアの鍵穴はどこにもなかった。妻を亡くし息子も娘も家を出て、家に入れない。省三は外泊を続け、今や住む人のない鎌倉の伯父の家に滞在する。懐かしいものに囲まれながら思い出すのは、父と伯父がかわす教養を根本に置いた会話、母や伯母のことなど、かつてそこにあった幸せな光景。すべては失われ堕落した末裔であると自覚した省三は、自らの系譜に思いを巡らせ、行動を起こす。 試し読み フォロー エスケイプ/アブセント 3.5 小説 / 国内小説 1巻396円 (税込) 闘争と潜伏に明け暮れ、気がついたら二十年。活動家のおれも今や40歳。長い悪夢からようやく目覚めるが、まだ人生はたっぷり残っている。導かれるように向った京都で、おれは怪しげな神父・バンジャマンと出会い、長屋の教会に居候をはじめた。信じられるものは何もない。あるのは小さな自由だけ。あいつの不在を探しながら、おれは必死に生きてみる。共に響きあう二編を収めた傑作。 試し読み フォロー ばかもの 3.8 小説 / 国内小説 1巻473円 (税込) 高崎で気ままな大学生活を送るヒデは、勝気な年上女性・額子に夢中だ。だが突然、結婚を決意した彼女に捨てられてしまう。何とか大学を卒業し就職するが、ヒデはいつしかアルコール依存症になり、周囲から孤立。一方、額子も不慮の事故で大怪我を負い、離婚を経験する。全てを喪失し絶望の果て、男女は再会する。長い歳月を経て、ようやく二人にも静謐な時間が流れはじめる。傑作恋愛長編。 試し読み フォロー 袋小路の男 3.5 小説 / 国内小説 1巻440円 (税込) 高校の先輩、小田切孝に出会ったその時から、大谷日向子の思いは募っていった。大学に進学して、社会人になっても、指さえ触れることもなく、ただ思い続けた12年。それでも日向子の気持ちが、離れることはなかった。川端康成文学賞を受賞した表題作の他、「小田切孝の言い分」「アーリオ オーリオ」を収録。(講談社文庫) 試し読み フォロー 逃亡くそたわけ 3.8 小説 / 国内小説 1巻440円 (税込) 「どうしようどうしよう夏が終わってしまう」軽い気持ちの自殺未遂がばれ、入院させられた「あたし」は、退屈な精神病院からの脱走を決意。名古屋出身の「なごやん」を誘い出し、彼のぼろぼろの車での逃亡が始まった。道中、幻聴に悩まされ、なごやんと衝突しながらも、車は福岡から、阿蘇、さらに南へ疾走する。(講談社文庫) 試し読み フォロー ラジ&ピース 3.6 小説 / 国内小説 1巻492円 (税込) 自分は醜いというコンプレックスを抱く野枝(のえ)は、実家を出て群馬県のローカルFM局で人気番組を担当するようになる。誰からも干渉されない自由に閉じ籠もる野枝だが、その心の隙に気さくな方言で話す女医の沢音(さわね)が入り込み……。横浜と会津出身の二人の女性の呼び合う心を描く「うつくすま ふぐすま」を併録。(講談社文庫) 試し読み フォロー 絲的炊事記 豚キムチにジンクスはあるのか 3.7 エッセイ・紀行 / エッセイ 1巻576円 (税込) 真冬に冷やし中華に挑戦して惨敗し、締切と格闘しながら、満腹になれる丼を5連発で作る。さらにはあまり食べないエスニック料理の食材を集めて悪戦苦闘、そしてオリジナルの豚キムチに舌鼓を打つ。群馬県高崎市在住、一人暮らしの著者による試作に試作を重ねた毎日。時に切なく時に笑える傑作料理エッセイ。(講談社文庫) 試し読み フォロー 絲的メイソウ 4.3 エッセイ・紀行 / エッセイ 1巻576円 (税込) 「中学生で酒を、高校生でタバコを堂々とやっていた私だが、すき焼きの卵2つはだめだった」。ああ、人生は、なんでジグザグにしか進まないんだ!あっちにぶつかりこっちにぶつかり、ときに迷走、そして瞑想。いつも本気で立ち寄り、本気で考えた毎日を、偽ることなくセキララに描いた、絲山秋子の初エッセイ集。(講談社文庫) 試し読み フォロー 絲的サバイバル 3.9 エッセイ・紀行 / エッセイ 1巻607円 (税込) 今までやっていないことに挑戦しようと始めた「一月一回一人キャンプ」。設備の整ったキャンプ場のみならず、人里離れた自然の中、友人の家の庭など考えつく限りの場所でテントを張る。醍醐味は何といっても焚き火と食事、そして酒。夜には読んでみたい新書のタイトルを考えたり、何かの気配を感じたり……。(講談社文庫) 試し読み フォロー 海の仙人 4.3 小説 / 国内小説 1巻407円 (税込) 宝くじに当った河野は会社を辞めて、碧い海が美しい敦賀に引越した。何もしないひっそりした生活。そこへ居候を志願する、役立たずの神様・ファンタジーが訪れて、奇妙な同居が始まる。孤独の殻にこもる河野には、二人の女性が想いを寄せていた。かりんはセックスレスの関係を受け容れ、元同僚の片桐は片想いを続けている。芥川賞作家が絶妙な語り口で描く、哀しく美しい孤独の三重奏。 試し読み フォロー 1~25件目 / 25件<<<1・・・・・・・・・>>> 絲山秋子の詳細検索へ
ユーザーレビュー 一覧 >> 細長い場所 小説 / 国内小説 5.0 (1) カート 試し読み Posted by ブクログ 絲山秋子さんらしく、また、絲山秋子さんらしからず……ファンとしてうれしい作品だし、ここちのよいさびしさを味わえる 0 2025年11月30日 離陸 小説 / 国内小説 4.0 (14) カート 試し読み Posted by ブクログ 喪失にどう接するか、をテーマだと感じた。乃緒を失った複数の人々がどこかで接点を持ち、影響を与えあう。ブツゾウに視点をおいた作品も描いて欲しいと思った。 0 2025年10月30日 まっとうな人生 小説 / 国内小説 3.9 (30) カート 試し読み Posted by ブクログ 最初から最後まで花ちゃんの呟きがそっくりそのまま胸に沁みる。病気、コロナ禍、親の死、家族。 富山を舞台に、まったく今の自分とは関わりのない、そう小説なのだから関わるはずもないのだけれど、わかるわかるわかるとなりながら読む。近しくもないのに近い、なんなら自分なのではないかという感覚。 0 2025年10月13日 薄情 小説 / 国内小説 3.8 (24) カート 試し読み Posted by ブクログ ザラっとした気持ちをかかえながら、もどかしい日常を歩く人間たちに「べつにいい」と寄り添いながら必要な酸素を送りこむポンプみたいな小説。暗くもなく明るくもなく、数値を明らかにされない周波数の光に照らされた「薄情」という言葉を胸に、私たちはそれぞれの未来へ歩き続けるのだと思いました。 0 2025年07月24日 御社のチャラ男 小説 / 国内小説 3.5 (30) カート 試し読み Posted by ブクログ 最初の数章で鮮やかに核心をつかれ、会社員の気持ちをテキパキ言語化されて、度肝を抜かれた。 これが絲山秋子さんか。相当前に『袋小路の男』を読んで、その時は若すぎたのかピンとこず、以来読んでこなかった作家さんなのだが、これは凄まじいぞ。解説で木内昇さんも触れているように、思わぬ角度の比喩もしっくりきて絶品。 わたしは自分の年齢に近い二十〜三十代の登場人物に特に共感できたけれど、四十〜六十の世代の人にも、同世代が共感できるのだろうか。だとしたらすごい通り越してもはや恐ろしい。 もう少し年を重ねてまた読み返してみたい。 0 2025年06月18日