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個であることをやめるとき――名前も記憶も肉体も失って、気配や残存となったわたしたちの心は最後に誰と、どんな旅をするのか。生と死のあわいに見る、懐かしいのに不思議な風景。
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Posted by ブクログ
書店にてジャケ買い。ツルツルした紙が心地よい。 最初は眠っている間にみた夢の話なのかと思っていた。「こんな夢を見た」を各話冒頭に入れても成立するように思えたから。各話どうしのつながりは薄いが、繰り返されるモチーフや景色に統一感を感じた。読み進めていくうちに死や影や消滅の概念が浮かび上がりだんだん恐...続きを読むろしくなってきた。 意識や善悪の価値観や執着などを削ぎ落として、ただ存在するだけの、透明な水のような存在になる時が私たちにもあるのだろうか。
最高、大好き。 この年末に今年のBEST10更新することになりそう。 生と死の間のような輪郭のはっきりしない世界 時の流れも曖昧で、瞬間は永遠でもある ほぼ固有名詞はなく、遠くには人が住んでいたような街が見える そこにいる存在の輪郭は曖昧で、町は輪郭だけが曖昧 そんな世界で編まれる短編9篇 ...続きを読む実体を持っているのかいないのか、そもそも実体に意味があるのか分からない世界で、かつての自分の手がかりを探したり、人であった頃の感情に触れてみたり。 「今ここにいること」それが全てて意味なんてない 最後にこの世界の種明かしがされるけど、そんなことはどうでも良くなるくらい全ての話に魅了された
絲山秋子さんらしく、また、絲山秋子さんらしからず……ファンとしてうれしい作品だし、ここちのよいさびしさを味わえる
好きな作家さんの新刊 身近な家族を亡くしたばかりの自分、やり場のない気持ちをどこに持っていったら良いかとぐるぐるしていたけれど、この本を読んでたらぴたっと止まったような気がしました。
全9章で構成された小説。予備知識をまったく入れずに読み始めたので、最初は連作短篇集かと思った。それくらい各章の関連性は薄い。 読み進むうちに、これは“ここではないどこか”を描いた作品なのではないかと思い始めた。時間も空間も入り交じった奇妙な場所。そこに存在するのは(おそらく)死者の魂だ。輪廻転生も絡...続きを読むんでいるのだろうか? なんとなーくわかったような、やっぱりなーんもわかんないような、そんな読後感。絲山さんの著作を全部読んだわけではないが、これまでに読んだ中で一番難解な作品だった。
う~~ん、ワカラン。 芥川賞作家・絲山秋子が挑む“生と死の旅”最新長編『細長い場所』と紹介されています。目次を見ると確かに第1章から9章まであり長編のスタイルですが、各章の物語につながりは有りません。主人公が同じかと言えば、そもそも主人公というモノが居るのかどうか。何とも不思議な小説です。 仏教でい...続きを読むえば49日までの中陰の期間でしょうか。亡くなって、浄土へ旅立つ準備をしつつ現世と来世の間を彷徨う。次第に過去は薄れ、個さえも不明瞭になる。そんな感じの世界(仏教色は全くない)が綴られています。 ただ、良く分かりません。理解出来なくても、その世界に浸る事が出来れば、それはそれで楽しいのですが、どうも弾き出されます。最後の2つの章で少し掴めたかなと最初に戻って数章読み返してみたら、初回よりはかなり入り込めたけど、「浸る」というところまでは行けず。悪くは無いのですが。。。 そういえば2023~24年の年越しで読んだ『神と黒蟹県』もドップリとは浸れませんでしたね。何故か年末間際に絲山さんに手を出す私でした。
著者の今までの作品とは一味違う作品。 各章、死にいく世界をイメージしているのかとだんだん、分かってきたようで、それでもよくわからず浮遊した世界を進んでいく。 なかなかに難しく、まだそのときを覚悟していないからか。
死生観とは違うんだけど、何か色々考え方が変わるかもしれない。読むべき人が読んだら、救われるかもしれない。自分の心と見比べながら、会話をしながら、何かを確認するように読みました。 死んでから完全に消えるまでの間にある、不穏な世界の細長い場所の話。なはず。 決して読後感は虚無ではなかった。 ほとんど理解...続きを読む出来てないかもしれないし、咀嚼出来てる気がしないのだけれど、自分に死が迫った時にこれを読んだら少し楽な気持ちで死ねるのかもしれない。
本のタイトルとしてはあまりにも平易な印象のタイトル。 開いて読むるは超感覚の粘膜の中。 具体的に書かれていても想像が難しく、「これは何を書いている?」とはてなになった。 理解が足りないといえばそれまでだが、「あまりよくわからない果実」をまるごと飲み込むような気持よさがある。 超越的な存在・観念の主観...続きを読むで見る世界。退廃したこの世界に僕らという主語はいないのだと知る。 唐突にこのような小説を手にして、読むことができてとてもうれしい。また開き読んでみれば今回とはまた違う感覚を得られるだろと強く思う。
短編9作 行間に潜む余白の気配が静かにまとわりついてくる ふっと意識が落ちる瞬間 どの作品のどの場面というわけでもなく、突然やってくる沈み込み 引き込まれているのかといえば、そうとも言い切れない むしろ頭にはほとんど入ってこないのに、身体だけが反応してしまう 落ち着かなくてそわそわし、時々ぞわっとす...続きを読むる 周囲を見渡すことも、確認することもできないような、閉じた空間 細長い場所を進むしかなく、いつかくるそのときを待って浮遊することに、とても疲弊した
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