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Posted by ブクログ
なんか読みながら思い出す感じになった。映像的なのに抽象的で、遠い記憶と夢のあわいにいるような、そんな感覚になった。
写真を撮ってるとイメージがズレながら定着して、時間が経つと意味が変容して、作品になるともはや自分が撮ったとは思えない非現実な像に感じるんだけど、それに近い。
先日じいちゃんが天国へ旅立った。良い孫じゃなかった。ベランダにカラスが来て鳴いた。はじめてのこと。前はそういうのアホらしいって笑ってたけど、ダメージが深いのか意味深に捉えた。出世できなかった。結婚も上手くいかなかった。子も持たず、誰の助けにも、誰の迷惑にもならず1人で生きてる。ほとんどの友達とも疎遠になり、カメラを持って嬉々として家を出る。失敗作だ。完全に。結局のところ、NISAや保険の見直しとの縁は簡単にほどけた。これで不幸だと思えない、むしろ快適だと感じる人間になってしまったのだ。
ていうかじいちゃん。なんか久しぶりに寂しいと感じてます。
Posted by ブクログ
最高、大好き。
この年末に今年のBEST10更新することになりそう。
生と死の間のような輪郭のはっきりしない世界
時の流れも曖昧で、瞬間は永遠でもある
ほぼ固有名詞はなく、遠くには人が住んでいたような街が見える
そこにいる存在の輪郭は曖昧で、町は輪郭だけが曖昧
そんな世界で編まれる短編9篇
実体を持っているのかいないのか、そもそも実体に意味があるのか分からない世界で、かつての自分の手がかりを探したり、人であった頃の感情に触れてみたり。
「今ここにいること」それが全てて意味なんてない
最後にこの世界の種明かしがされるけど、そんなことはどうでも良くなるくらい全ての話に魅了された
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