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自分は醜いというコンプレックスを抱く野枝(のえ)は、実家を出て群馬県のローカルFM局で人気番組を担当するようになる。誰からも干渉されない自由に閉じ籠もる野枝だが、その心の隙に気さくな方言で話す女医の沢音(さわね)が入り込み……。横浜と会津出身の二人の女性の呼び合う心を描く「うつくすま ふぐすま」を併録。(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
初めて読んだ絲山秋子さん作品。自分にコンプレックスを抱えていて他人を警戒して鬱々とした主人公の描写に、最初はリアルで読んでいると重たい気持ちになってしまいました。 しかし中盤以降は、自然に付き合えるリスナーとの交流が始まったり、行きずりでなった友達に対して自分を出すようになったり、少しずつ楽に生きて...続きを読むいく道が拓けていくような展開にすごく惹き込まれて良かったです。 絲山秋子さんご自身が、東京出身ながら地方都市を転勤しながら暮らされていたご経験があるとのこと。地方都市ならではのローカルな暮らし、人間関係、町の少し寂れた部分など、リアリティのある世界観も見事でした。 他の作品も異った地方都市が舞台のものがいくつかあるそうなので、ぜひ読んでみたいです。
「ラジ&ピース」もっとも好きな絲山秋子の小説である。 女同士の友情の話だ。そして場所が移えば壊れてしまうような簡単な。 しかし,女性同士も,男とも,一目で「友人だ」とわかることがある。不思議なその思い込みが,世界を広げることもあるとのこと。
表題作と「うつくすま ふぐすま」の2編。 自分のコンプレックスの端っこが引っ掛かるし、読み流してると研ぎ澄まされた言葉がストレートにぶつかってきて、痛いし。 なんでこんなに面白いんだろ。
この本を大阪の本屋で買った。翌日に京都の嵐山へ行く途中の車中で読み始め、帰りの車中で読み終わった。あっというまに読めた。面白い。「水たまりに落ちたレシート」と主人公が自身のことを思っているとある。この表現方法に惹かれた。この主人公が田舎町で人と関わり、積極性を獲得していくはなし。自分に訪れる色々な機...続きを読む会に正面から向き合っていくことで、人生が開けて行くんだと読後の感想(教訓)を得られた。
絲山秋子のラジ&ピースを読みました。 相馬野枝は25歳から六年間続けた仙台のFM局から群馬のFM局に転職します。 そこでラジ&ピースという番組のパーソナリティーを始めます。 野枝は番組で見せる顔とは違うかたくなな素顔をもてあましています。 そんな野枝は朗らかで無防備な女医の沢音と出会って時々会うこ...続きを読むとになります。 自由に生きる女性の生き様が淡々と描かれています。
昔から人と関わるのが苦手で、今では人に心を開くことをほとんど諦めているアラサー女性の新天地での物語。そこで出会い、されるがままに付き合いを続けるも気を許していなかった沢音に対して野枝が初めて心を開く場面が個人的にとても良かった。カーチェイスって言うの?猛スピードを出して追い越したり追い越されたりしな...続きを読むがら車を走らせる。互いに自分の車の中という別の空間にいて当然言葉も視線も直接交わることのない状況でありながら、そのうち感情が高揚し気がついたら心を通わせていたーー。こんな心の交わし方もあるんだって心の底から驚いたし希望も感じた。何がきっかけで友情が芽生えるかって本当に分からないものだし、対人関係でひどく悲観的になることはないのだなと自然に思うことができ、とても気分がいい。
東京で生まれ育ちながら東京嫌いのラジオDJ、野枝。仙台でDJをした後、思い立って群馬のラジオDJに。医者らしくない医者の沢音、リスナーである「恐妻センター前橋」、群馬・高崎でのいくつかの出会いの中で美丈夫(本当の名前は忘れたらしいが)という過去にいた唯一の彼氏の存在も徐々に薄まり、今の自分を受け入れ...続きを読むられるようになっていく…。 何かに雁字搦めにされたように精神の殻に閉じこもっていた野枝が、群馬の街(高崎だったり前橋だったり)や群馬の人々の等身大の姿に感化され、次第に凝り固まったものが溶けていく感じ、なんだかスゥーっとする。 絲山作品には妙な男っぽさがある。この小説の主人公は女なんだけど、とことん無愛想。どこか荒っぽい登場人物、だけども読後感がなんとも優しい気持ちになるのは、主人公は所謂"ダメ"な人、そしてその"ダメさ"を全否定しないところかもしれない。
人と人の距離感がいい感じ。読んでて心地良いのは、作者と登場人物との距離感も同じように保たれているから、かな?
装丁の爽やかさをあっさりと裏切るエッジの効き具合。 一見冷めている様でいて、どこか温かい独特の雰囲気。 突き抜けた突き放し加減?に思わず噴き出してしまったり。 人との距離感てほんと難しい。 業界の裏話やリスナーとのやりとり、ローカルネタも面白かったです。 読後感よろしいです。
自由の不自由と自由の孤独が、ラジオ番組の進行と録音ブースの外でのぎこちない生活との対比で浮き彫りにされる。 表題作はこれまで読んだ絲山秋子の作品の中でベスト。
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