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「どの指摘にも、なるほど!」――ピエール瀧さん 『美味しんぼ』は、結婚・出産奨励マンガだった? 「少年ジャンプ」の主人公は草食男子化してきている? 90 年代の女性コミックにおけるフローリングの丹念な表現の意味とは? 最強スーダラ・コラムニストの考察が冴えわたる。『ドラえもん』スネ夫の148 連発全自慢表と、電気グルーヴ・ピエール瀧さんとの対談も収録。
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Posted by ブクログ
絶賛せず、かといって(そんなに)おとしめることもない、漫画レビュー。ネットの漫画書評サイトとはまた違う視点からのレビューは新鮮です。 古いのから新しいのまで独特のチョイスで選ばれたレビュー群。黒子のバスケあり、人によっては聞いたことないぞ?な漫画あり。 本文中でなぜか三回もとりあげられている片山ま...続きを読むさゆきの「打姫オバカミーコ」。麻雀漫画とは敷居が高いらしく読んでもらえないらしい。 私個人としては麻雀しらなくても麻雀漫画は面白いと思う。ルールは知らなくても大丈夫! 雰囲気を楽しめたらいいんだ! バイオレンスだったりSFだったり昭和初期だったりギャグだったり恋愛だったり色々盛り沢山だよ! みんなもっと麻雀漫画を読むんだ! 文庫特別付録としてスネオの自慢リスト付きです。まさに誰得。
文庫版出たから買った。単行本との違いはピエール瀧との対談・補遺:すね夫の自慢集、あとはカットが2点増えている。ロワイヤルの方がトーンが抑え目なので、1作目の秀逸さが映えている。
読書録「マンガホニャララ」4 著者 ブルボン小林 出版 文藝春秋 p76より引用 “知人曰く「やはり人気が出る漫画は、一巻 からヒキの強さがちがう」のだそうだ。” 目次から抜粋引用 “「面白い」だけでは愛されない 「キャラ」と「個性」は違います 彼氏に薦めるマンガ 「たかがマンガ」といわ...続きを読むせてほしい” 数多くの連載を持つコラムニストによる、 マンガ評論コラム集。 多くの人が知っている作品からマイナーな 作品のほんの一部分まで、独特の切り口でマ ンガへの思いが記されています。 上記の引用は、著者の知人についての一文。 人気漫画の一巻だけ読むことにしたそうです が、人気漫画とわかってよむからこそ、一巻 のヒキが強く感じられるのかもしれません。 なんの予備知識もなしに、一巻ばかり多くの 人に読んでもらったら、きっと結果はかなり ばらけるのではないでしょうか。 そうでなければ、今みたいに数多くの漫画が 世の中に出てくることはなかったように思い ます。 漫画やアニメが日本の文化だ、と言われる ようになっていますが、穏やかな時でないと ゆっくりと楽しめませんね。 世の中が穏やかでありますように。 ーーーーー
漫画コラム集。「どの指摘にもなるほど!」というピエール瀧の推薦文にもあるようにふむふむと頷きながら読んでいました。コラムが載った日付自体も古いのでマンガ自体も名作(迷作)が多い印象。もちろん新し目の作品もあります。知らない作品を読んでみたくなります
この人の本をはじめて読んだが、 かなり穿った視点、ほめともくさしとも言いきれない発言、などなど、 狭く深いところを耳かきくらい細く長い棒状のものでぐりぐり刺激される。 F氏、A氏への愛もすばらしい。 ・漫画的人名。 ・「ガラスの仮面」級になると途中で携帯電話が現れたりする。 ・あとがき自画像。 ・...続きを読む「ヒストリエ」のあらすじ問題。 ・題名ロゴ。 ・現実のいちいちがすべて伏線に見えてくる、金田一少年効果。 ・吉田秋生のシフトダウン。 ・女性は、彼氏よりもかっこいい漫画を褒めてはいけない! ・「青い花」→別の高校に通っていること、の、漫画史的おどろき。 ・「ドラえもん」の題名。 ・花輪和一→宮崎駿。 ・漫画内効果としての扇動されやすい大衆。 ・F……死ぬのではなく、消える。
週刊誌・雑誌に連載されたマンガについての批評コラムをまとめたもの。『ドラえもん』から最近のものまで、ギャグ漫画も少女漫画も幅ひろく登場。 マンガを語るにもいろいろな目のつけどころがあるもので、知ってるマンガについての記事なら「なるほどね」と思いながら、知らない作品については「へぇ〜、そんな作品がある...続きを読むのね(読んでみたいな)」などとおどろいたり感心したりしながら読めるので、マンガ知識がごく限られている私でもわりとすいすい読んでしまった(著者と同世代というおかげも多少はある)。
文春やフラウで連載していた漫画を紹介するエッセイ。 作家もタイトルも知らなくても、いまこういうのがあるとちょっと知ることが出来る。 これをきっかけに読むのが筋なのだろうけど、 もう漫画は細かすぎて目が追えなくなってます。 「彼氏よりカッコいい漫画」は繊細に扱いたいものだ。
おもしろかったよ。読みたくなったし。読み続けてるうちに置いてきぼり感もある。ひとりで先に行っちゃった(喋りながら)。対談がもっとおもしろかった。瀧が言ってた、小説はパーソナルなのに対してマンガは共有してなんぼって感覚、いいな。
マンガ愛が溢れるコラム。その指摘は、愛するが故に厳しく本質を突いている。巻末対談で、ピエール瀧氏が「外堀を内側から攻めるような」と評したとおり。 また、文庫版ふろくの『スネ夫の自慢148連発総まくり!』がうれしい。アイドル伊藤つばさ自慢の多さが意外な発見。
『モジャ公』読みたい。 言わずと知れているかどうかは分からないけど、藤子・F・不二雄の作品で、宇宙を冒険する物語。 この本を読むと、まずとにかく、『モジャ公』を読みたくなる。 そもそも、そのビジュアルは何となく分かる気がするのに、はっきりと自信を持って、読んだ!という記憶がなく、なんとも曖昧な...続きを読むのである。 ところがブルボン小林さんの中ではかなりウェイトが大きいらしく、再三にわたり『モジャ公』を推してくるのだが、いかんせん記憶が曖昧すぎて、「とりあえず読まねば……!」という気になるのである。 古今東西(といっても、基本的には日本のコミックのみだが)のマンガを網羅し、さまざまな視点観点からのコミック論を展開させ、かつ、楽しく読ませ、且つ、読者に「読んでみたいなあ」と思わせる、優秀なコラムというかエッセイというか。(このあたりの線引きはよく分かってない) 片山まさゆきと『モジャ公』が好きな人は、安心してお手に取れること請け合い。(枠が狭すぎる?) 懐かしいマンガだけじゃなく、今をときめくジャンプマンガにも言及してあるので、新旧マンガ読みは、安心して本書を手に取られたし。 そしてみんなで、『モジャ公』を買おう。(案外書店で見かけない……)
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