無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
Posted by ブクログ 2022年09月11日
点の記:三角点の設置記録を記した資料。劔岳は一般登山ルートとしては最難関として知られる岩稜険しい山であり、測量官、柴崎芳太郎によるこの山への初登頂、三角点設置の記録が描かれている。基本は史実に則した内容だが、ドキュメンタリーに留まらない苦難や緊迫感が伝わってきた。これを読むのと読まないのでは剱岳を登...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年05月25日
点の記:三角点設定の記録
明治40年に測量隊柴崎芳太郎らによって成し遂げられた剱岳初登頂の小説。
長い間本棚に積読になっていたのを、この春は剱岳を目前に滑ったのをきっかけに色んなところで剱岳のことを目にすることがあって読んでみた。
当時まだ日本では山岳会という民間の会は発足しておらず、ほとんどの山...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年03月07日
前人未踏といわれ、地元でも長らく登ってはならない霊山とされてきた劔岳。それまで、越中奥山の地図には立山以外の山は等高線すら入っていなかったが、日露戦争後、その空白地域の地図を完成させるため、測量官の柴崎芳太郎が三等三角網完成の仕事の命を受ける。
陸軍の陸地測量部に属する柴崎は、国の年度予算に縛られる...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年02月21日
山岳小説の白眉といわれる本書をついに手を取りました。柴崎芳太郎らの測量班により明治40年7月に登頂に成功した剣岳と立山連峰周辺の測量記録に基づく小説であり、山の厳しさと地図の奥深さに一層の興味を抱かせてくれる一冊でした。
明治時代には測量の基本であった三角測量についての知識(選点・造標作業)やその...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年02月11日
地形図がどのようにして作られているのか、その過程と苦労がつぶさに分かる、読み応えのある一冊でした。
柴崎測量官の遺族や関係者から聞いた実話がもとになっていますが、淡々とした記録ではなく、この先どうなるのか気になる展開があって面白かったです。
同じ新田次郎の『孤高の人』と違って、剱岳初登頂の主要メンバ...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。