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映画「ある町の高い煙突」
2018年春撮影開始。
2019年春公開予定。
明治38(1905)年、買収によって茨城の地に開業した日立鉱山。やがて鉱山の宿命ともいえる煙害が発生。亜硫酸ガスが山を枯らし、農民たちの命である農作物までも奪っていく。
そこで、立ち上がったのが地元の若者・関根三郎(モデルとなった実際の人物は関右馬允)である。郷士であった名家に生まれ、旧制一高に合格、外交官という夢に向かって進んでいた。しかし、祖父・兵馬が煙害による心労で倒れ、人生が変わる。
こうして、地元住民たちと日立鉱山との苦闘のドラマが幕を開ける。
試行錯誤の末、1914年、当時としては世界一の高さを誇る155.7mの大煙突を建設し、危機を乗り切るのであった。
足尾や別子の悲劇がなぜこの日立鉱山では繰り返されなかったのか。
青年たちの情熱と今日のCSR(企業の社会的責任)の原点といえる実話を基にした力作長篇。
Posted by ブクログ 2020年05月04日
煙害問題解決の象徴ともいうべき「大煙突」。環境問題解決の先駆者というだけでなく、当時「世界一の高さ」「日本人だけで建設」というオプション肩書まで付いてるから市民の大煙突愛もハンパない。でも自分は田中正造愛がハンバないし、足尾銅山鉱毒事件がどうしても重なってしまい、手放しで美談化できない。正の歴史と負...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年06月21日
ウィキペディアで「日立鉱山の大煙突」と検索すると、本書の基になった実話が出てくる。
現在の茨城県日立市の日立鉱山では、銅の採掘と精錬を行っていた。銅を精錬する際には、有害なガスが発生し、周囲の集落の作物や木々を枯らす等の深刻な被害が出ていた。それは、日立鉱山ばかりではなく、他の鉱山、例えば、足尾銅山...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年04月29日
新田次郎が他界して早くも40年。中高生の頃、わたくしは吉村昭・城山三郎・有吉佐和子そしてこの新田次郎を秘かに「ストオリイテラア四天王」と呼んでゐました。単にわたくしの好みです。
で、何故『ある町の高い煙突』か。随分前に(30年位前か)、公害関連の書物を色色漁つてゐまして、その中に紛れ込んだのがこ...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年04月06日
日立鉱山の煙による公害が解決されるまでを描いたノンフィクション小説。村を束ねる主人公のほか、日立側も公害解決に向けて尽力していく。
たまたま日経新聞の夕刊で紹介されていた一冊。村、公害の描写が非常にリアルで、平易な説明で今読んでも古臭さは感じない。それぞれのリーダーが声を聞き、立場を超えて協力してい...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年10月23日
新田次郎の初読み♪
映画原作とのことで、映画キャストによるサブカバーで平積みされていたのに目が留まり、あらすじを読んで即購入。
実話ベースの物語、最近好きなんだよね。
※本来は、映画やらドラマやらの映像化に伴うキャスト陣を映したサブカバーモノは好きじゃない(嫌悪感すら抱く)のだけど……(イメー...続きを読む
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