プロフィール

  • 作者名:奥野修司(オクノシュウジ)
  • 性別:男性
  • 生年月日:1948年
  • 出身地:日本 / 大阪府
  • 職業:作家

立命館大学経済学部卒。1998年『28年前の『酒鬼薔薇』は今』で第4回編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞受賞。『ナツコ 沖縄密貿易の女王』で第27回講談社ノンフィクション賞・第37回大宅壮一ノンフィクション賞受賞。その他著書に『心にナイフをしのばせて』、『ねじれた絆―赤ちゃん取り違え事件の十七年』などがある。

作品一覧

  • 美智子さまご出産秘話

    美智子さまご出産秘話

    小説・文芸

    -
    1巻946円 (税込)
    皇室史上初めて病院で出産された美智子妃。戦後はじめての「皇子の誕生」という国民的慶事は、医師たちにとっては絶対に失敗の許されない一大プロジェクトでもあった。三人の皇子誕生の舞台裏を、そのすべてに立ち会った宮内庁病院の医師が残したメモをもとに詳細にレポートする。 美智子妃が初めて出産されたのは、エコーなど、現代では当たり前の医療器具がまだ開発途中で、未熟児の死亡率が依然として高かった昭和35年。しかも、場所は当時「ボロ小屋」と呼ばれることもあるほど古びた施設であった宮内庁病院だった。万全の態勢で出産を迎えるため、東宮・宮内庁病院・東大の医師たちで構成された医師団の奔走が始まる。表には決してあらわれず、黒子に徹した医師たちの知られざる歴史を大宅賞作家がレポートする。(講談社文庫『皇太子誕生』を改題) 目次 プロローグ 第一章 世紀の慶事 第二章 プロジェクト始動 第三章 目崎鑛太の憂鬱 第四章 深夜の危機 第五章 浩宮誕生 第六章 美智子妃とトランジスタ 第七章 「分娩はみせものではない」 第八章 桜貝の君 第九章 母の笑顔 エピローグ
  • 認知症は病気ではない

    認知症は病気ではない

    小説・文芸

    -
    1巻1,100円 (税込)
    アルツハイマー型認知症になっても心は失われない 政府推計によると、2025年には認知症者の数は約700万人となり、65歳以上の人の約20%が認知症だという。 いまの時代、認知症と宣告されることほど避けたいものはない。 それは「認知症になれば、何も分からなくなる」という思いこみがあるからだ。 長年、認知症当事者を多く取材してきた著者は、そうした古い認知症観を捨てなくてはならないと説く。 認知症の人も私たちと同じように、楽しければ笑い、傷つけられたら悲しむし、怒る。 そして多くの当事者が、記憶が失われていくことにおびえている。 そもそも、認知症の約6割、80歳以上に限れば8~9割を占める「アルツハイマー型認知症」は病気なのか? 東京大学名誉教授の松下正明氏は「正常加齢者とアルツハイマー型認知症者の脳に質的な差異はなく、加齢と連続した状態とみなしたほうがいい」という。 つまり、一部の人だけが発症する「病気」ではなく、脳の老化現象なのだ。 そうした認識が広がれば、認知症になってもつらい思いをしなくなるだろう。 大事なのは、家族や地域が力を合わせて支え、認知症になっても生きていける社会を作ること。 認知症の人を介護する家族を悩まるのは、暴言・暴行や徘徊、妄想といった「周辺症状」だ。 本書では、専門家の助言を得て、家族が接し方、考え方を変えたことで、周辺症状が改善した例や、認知症対策の先進地域において、地域で認知症の人たちを支えている事例も紹介。 認知症に対する考え方を大きく変える一冊だ。 ※電子書籍版には付録として、本文内で引用した当事者の方々の手記を、画像としても収録しています。
  • 野菜は「生」で食べてはいけない

    野菜は「生」で食べてはいけない

    ビジネス・実用

    3.0
    1巻1,485円 (税込)
    本書は、ノンフィクション作家・奥野修司氏の取材と知見に基づいた「野菜との本当の付き合い方」がわかる本です。 健康や美容のため、生野菜をたくさん食べ、野菜ジュースを日課とする人が大勢います。しかし実は、こうした生野菜の摂取は、健康効果の点からはまったくおすすめできません。むしろ、「野菜は生で食べるな」というのが基本。本書は、その理由と、「唯一の解決策」を追った健康ノンフィクションです。 野菜は煮込むと、「体を守る力は10倍にも、100倍にも」なります。本書は野菜の抗酸化力を引き出す食べ方である「最強 野菜スープ」の作り方から、農薬不安のない野菜の選び方、探し方までを網羅した健康長寿のための生き方実践書です。 プロローグ=抗がん剤の権威から聞いた、がん予防のための「野菜との付き合い方」 第1章=野菜は煮込むと、体を守る力は10倍にも100倍にもなる 第2章=野菜の力で活性酸素を消去。がん予防には、最強「野菜スープ」を生活習慣にする 第3章=最強「野菜スープ」実践編。その作り方と摂り入れ方、入れるべき野菜 第4章=活性酸素よりも危険。「脂質ラジカル」を抑える油との付き合い方 第5章=野菜を皮ごと使う「丸ごと野菜スープ」と食事の工夫 第6章=わが家の「鍋」で、がんを予防し、ウイルス感染を防ぐ 第7章=「農薬を食べない」ために私たちができること。本物の「無農薬・有機野菜」の見つけ方
  • 極秘資料は語る 皇室財産

    極秘資料は語る 皇室財産

    ビジネス・実用

    4.3
    1巻1,001円 (税込)
    天皇家の極秘資料を発掘! 「こんな資料は、これまで表に出たことはありません。いや、今後も絶対に出ないでしょう」。資料を目にした宮内庁関係者はこう呟いた。皇室費の中でも、天皇の私的な「財布」である内廷費の内訳は”聖域中の聖域”だ。今回、戦前戦後で大きく変貌を遂げた皇室財産の全容が初めて明らかに。特に驚かされるのは、昭和天皇の真実の暮らしぶりだった。 はじめに 等身大の昭和天皇を伝える二つの極秘文書 第一章 門外不出の資料が明かす戦前の皇室財産 第二章 天皇家の「家計簿」から見た戦後皇室の”聖域” あとがき 超一級史料を残した「ある宮内庁OB」の生涯
  • マコクライシス「眞子さんの乱」で見えた皇室の危機

    マコクライシス「眞子さんの乱」で見えた皇室の危機

    ビジネス・実用

    3.0
    1巻1,540円 (税込)
    4年間もバッシングされ続けた秋篠宮家の長女・眞子さんと小室圭さんの結婚問題。一時は「8割以上が結婚に反対」という世論調査もあったが、それにも屈せず、初心を貫き、自分で選んだ道をひたむきに進んだ眞子さんの恋愛成就と生き方には、最後に多くの国民の祝福が寄せられた。 1億5000万円もの一時金や盛大な結婚セレモニーをすべて辞退し、自由と解放を望んでアメリカに渡った眞子さん。皇族として過去に例のない身のふり方は「眞子さんの乱」とも呼ばれる。 同時に、これまで見えなかった現代の皇室の問題点が「眞子さんの乱」で一気に噴出してきた。そこから浮かびあがったのは、知られざる掟に縛られる女性皇族たちの生きづらさと苦悩だった。 ネット全盛の現代において、皇室と国民の関係はどうあるべきなのか。改革すべきことは何か。大宅ノンフィクション賞作家が国民一人一人に問いかける異色の新「皇室論」である。
  • 死者の告白 30人に憑依された女性の記録

    死者の告白 30人に憑依された女性の記録

    小説・文芸

    4.0
    1巻1,595円 (税込)
    宮城県の古刹・通大寺では、人間に「憑依」した死者を成仏させる「除霊」の儀式が、 今もひっそりと行われている。 震災後、30人を超える霊に憑かれた20代女性と、 その魂を死者が行くべき場所に送った金田諦應住職。 彼女の憑依体験から除霊の儀式まで、一部始終を、 大宅賞作家・奥野修司(『ナツコ』『魂でもいいから、そばにいて』)が描く! <本文より> 人が死ぬとき、合理的に解釈できない不思議なことがしばしば起こる。 がんなどで死に逝く場合もそうだが、 2万2000人余という人が亡くなった東日本大震災のような過酷な状況下では尚更だろう。 しかし、いきなり霊的ともいえる予想外のことが起こると、 それを体験した人は誰にも相談できずにひどく苦しむ。 金田住職のところへ、 高村英さんが混乱状態で電話してきたのは2012年の蒸し暑い6月の夜だったが、 彼女もやはり誰にも相談できずに苦しんでいた。
  • 本当は危ない国産食品―「食」が「病」を引き起こす―(新潮新書)

    本当は危ない国産食品―「食」が「病」を引き起こす―(新潮新書)

    ビジネス・実用

    4.3
    1巻814円 (税込)
    「国産食品だから安心、安全」というのは噓(ウソ)である。実は日本では一部の農薬の規制が世界的に見ても緩(ゆる)い。それらが残留した日本茶、野菜、果物、コメ、パン、パスタなどを私たちは日常、口にしているのだ。研究者たちが指摘するのは、肥満、アレルギーのみならず、脳の萎縮(いしゅく)、自律神経の失調、神経伝達の異常、発達障害など、数々の重大なリスクである。最新の科学データと緻密(ちみつ)な取材をもとに、大宅賞作家が警鐘を鳴らす問題作。
  • 魂でもいいから、そばにいて―3・11後の霊体験を聞く―(新潮文庫)

    魂でもいいから、そばにいて―3・11後の霊体験を聞く―(新潮文庫)

    小説・文芸

    4.0
    1巻693円 (税込)
    未曾有の災害で愛する者に突然死なれ、絶望の淵に立たされた人々の心を救ったのは、奇跡としかいいようのない体験だった。布団に入ってきた夫を「抱いてあげればよかった」と悔いる妻。階上の息子の足音を聞く母。死亡届を書いている時に兄からメールを受け取った妹。それは夢だったのか、幻なのか――。再会を願う痛切な声と奇跡を丹念に拾い集めた感動のドキュメンタリー、待望の文庫化。
  • 天皇の憂鬱(新潮新書)

    天皇の憂鬱(新潮新書)

    小説・文芸

    3.0
    1巻880円 (税込)
    天皇は憂(うれ)えている。戦前も、戦後も、平成の世も――国民がなかなか知ることができないその内面に、大宅賞作家が徹底した取材で深く迫っていく。終戦の日、まだ少年だった今上天皇は何を思われたのか。美智子皇后との恋愛をどのように成就されたのか。いつから、なぜ被災地で跪(ひざまず)かれるようになったのか。「終活」はいつから始められたのか。皇室の家計簿はどうなっているのか。……柔らかな筆致でいま浮かび上がる皇室の「光と陰」。
  • ゆかいな認知症 介護を「快護」に変える人

    ゆかいな認知症 介護を「快護」に変える人

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻968円 (税込)
    認知症の人の思いや本音を聞いてみると、実は家族が持っている情報が間違っているために、自ら介護を大変なものにしているのではないかと思うことがよくありました。誤解の上に成り立った介護は、介護するほうにもされるほうにも、苦痛を与えるのは当然です。彼らの心の内側を知れば、認知症と診断された人だけでなく、介護に苦労している家族にとっても貴重な情報になるにちがいない、そう確信しました。――「はじめに」より
  • 怖い中国食品、不気味なアメリカ食品

    怖い中国食品、不気味なアメリカ食品

    小説・文芸

    4.0
    1巻814円 (税込)
    国内では禁止のホルモンがたっぷり含まれている米国産牛。重金属で汚染された中国米や、有機塩素が濃縮した中国産鶏肉。輸入食品のあまりにも恐ろしい実態を、徹底調査と潜入取材で明らかに! 第20回「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」企画賞受賞のキャンペーン記事を、大幅加筆のうえ再構成した決定版。
  • 丹野智文 笑顔で生きる ―認知症とともに―

    丹野智文 笑顔で生きる ―認知症とともに―

    小説・文芸

    4.5
    1巻1,223円 (税込)
    39歳で若年性アルツハイマー病を宣告されたトップセールスマン。 家族、同僚、仲間たち…笑顔を取り戻すまでの感動ドキュメント! 〈目次〉 第1章 異変 体の異変を感じた/お客さんの顔がわからなくなった/上司に注意される日々 スタッフの名前も忘れてしまった/ストレスのせい?…… 第2章 告知 大学病院でアルツハイマーと告知/妻は静かに泣いていた 二年後には寝たきりになる?/主治医への相談/アリセプト服用…… 第3章 いまの生活 告知を受けて四年/見た目は普通でも認知症です/朝起きたらコーヒー 私のスケジュール管理/運転免許証を返納する時の辛さ/車の運転についての私の考え 娘は反抗期でも、私は普通のパパ/日常生活ではいつも失敗だらけ 間違えても自分で買い物する/徘徊する理由…… 第4章 仕事 ネッツトヨタ仙台に就職/入社して恋愛、結婚/車が売れなかった新人時代 トップセールスマン/販売実績一位になる工夫 社内の雰囲気/丹野式ノートの利用術/働き続ける条件…… 第5章 仲間たち 診断から百八十度変わった私の人生/「家族の会」が私の支え 最高のパートナーとの出会い/部活の仲間に助けられた…… 第6章 発信することの大切さ 私の中にも偏見がある/区役所の対応に違和感/市長への手紙 JR東海の事故と保険/病気をオープンにする 「おれんじドア」の立ち上げ/脳トレに効果はあるか…… 第7章 認知症とともに生きる旅 スコットランドへの旅/「自立」を助けるツールがある 認知症と診断されたあとの運転免許証 私たちからお願いしたいこと/認知症らしさとは……
  • 魂でもいいから、そばにいて―3・11後の霊体験を聞く― 無料お試し版
    無料あり

    魂でもいいから、そばにいて―3・11後の霊体験を聞く― 無料お試し版

    小説・文芸

    4.4
    1巻0円 (税込)
    「今まで話せませんでした。死んだ家族と“再会”したなんて……」「津波に流された愛娘の魂は、三年後、母と祖母のもとに戻ってきた」「亡き伯父から携帯に電話が……」――東日本大震災の遺族が初めて「告白」した奇跡の体験と絶望からの“再生”の物語。感涙必至! 冒頭一章を無料でお試し!

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  • 「副作用のない抗がん剤」の誕生 がん治療革命

    「副作用のない抗がん剤」の誕生 がん治療革命

    小説・文芸

    -
    1巻1,324円 (税込)
    「人類の健康維持に立ちはだかる癌との闘いに光明を示した一科学者の独創的な戦略と優れた戦術の展開に引き込まれる。そしてこの成功物語は科学の読み物としても優れており、頭の体操にもなった」――大村智氏(2015年ノーベル生理学・医学賞受賞、北里大学特別栄誉教授) 「全身転移のがん患者が治った。奇跡の抗がん剤は、忘れられていた薬である。その秘密は意外にも、薬の運び屋『トロイの木馬』であった。ノーベル賞候補と目される独創的な医学者、前田浩の執念が実った」――黒木登志夫氏(東京大学名誉教授) 末期がん患者がなぜ「完全寛解」と宣告されるまでに回復したのか? 「副作用のない抗がん剤」誕生の軌跡と、治療を受けた患者の証言。 【おもな目次】 第1章 奇跡 いきなり「全身がん」で余命三カ月/奇跡的な「完全寛解」/畑仕事に精を出す末期がん患者/がんが縮小しないのに元気なのはなぜか? など 第2章 抗がん剤の限界 人類は「対がん戦争」に敗北した/化学療法の父シドニー・ファーバーとの出会い/世界初のタンパク質抗がん剤 など 第3章 魔法の弾丸 「魔法の弾丸」の理論/余命三カ月の女性に起こった奇跡/市場に出回ってわずか九年間で販売中止 など 第4章 副作用のない抗がん剤 患者第一号レポート/何度も抗がん剤に苦しんだ挙句に余命三カ月/「あっ、歩いてトイレに!」 など 第5章 体の中のエイリアン がん化のメカニズムは複雑怪奇/高齢者にがんが多い理由/がんは活性酸素が原因 など 第6章 予期せぬ生 快適な死 余命二カ月の前立腺がんから生還/がんになってから一度も仕事を休まなかった/併用療法で胃がんと肺転移が消えた/肺が真っ白なのに苦しくない など 第7章 カオスの世界 なぜ複雑系なのか/今もよくわからない転移の謎/がんと生命の不思議/P-THPに次ぐ革新的治療法の開発 など 附録1 がんを予防する食事 附録2 ある臨床心理学者の証言
  • 皇太子誕生

    皇太子誕生

    小説・文芸

    -
    1巻785円 (税込)
    美智子妃から雅子妃、紀子妃へ受け継がれてきた皇室最大のプロジェクト「皇子の誕生」。失敗は絶対に許されない妃の出産という慶事の裏には、皇室史上初めての病院分娩に挑む医師たちの壮絶な戦いがあった。宮内庁病院の医師が綴った詳細なメモからその全貌を明かす、大宅賞受賞作家による迫真のレポート。
  • 看取り先生の遺言 2000人以上を看取った、がん専門医の「往生伝」

    看取り先生の遺言 2000人以上を看取った、がん専門医の「往生伝」

    小説・文芸

    4.5
    1巻774円 (税込)
    治療こそ医師の使命だ。しかし、治らない患者はどうするのか。 肺がん専門医として確固たる地位を築き上げていた岡部健医師は、病院での治療に限界を感じ、宮城県に緩和ケア医院を設立。末期がん患者の訪問介護に注力し、2000人以上を看取った。 その岡部医師自身に胃がんが見つかったのは、東日本大震災の一年前だった。 自らのがん、震災は、岡部医師の死生観を大きく変えた。医療と宗教の壁を取り払い、「臨床宗教師」の誕生に、死の直前まで取り組んだ。 この本は、丹念な取材で知られるノンフィクション作家が170時間以上かけて、岡部医師の語る死生観、抗がん剤への疑問、在宅死、「お迎え」体験の意義などをまとめた「岡部医師の遺言」である。
  • 再生の島

    再生の島

    小説・文芸

    5.0
    1巻815円 (税込)
    都会っ子が離島で変身!? 奇跡の1000日間の記録 沖縄の離島でのゲームなし、テレビなし、消灯十時の共同生活が都会からやってきた中学生たちを変えた。実際にあった、現代の変身譚。
  • ねじれた絆 赤ちゃん取り違え事件の十七年

    ねじれた絆 赤ちゃん取り違え事件の十七年

    小説・文芸

    4.2
    1巻825円 (税込)
    2013年カンヌ国際映画祭審査員賞に輝いた『そして父になる』(是枝裕和監督)の参考書籍である本作は、昭和52年、沖縄で起きた赤ちゃんの取り違え事件を克明に追ったノンフィクションです。小学校にあがる際の血液検査で、出生時の取り違えがわかった二人の少女。他人としか思えない実の親との対面、そして交換。「お家に帰りたいよう」子どもたちの悲痛な叫び――。当時、女性誌の記者としてこの事件を取材した著者は、その後十七年にわたって二人の少女と家族を追いつづけ、この驚くべき作品を書き上げました。「家族の絆」とは何かを深く考えさせる傑作です。
  • 放射能に抗う 〈福島の農業再生に懸ける男たち〉

    放射能に抗う 〈福島の農業再生に懸ける男たち〉

    小説・文芸

    4.0
    1巻880円 (税込)
    世界一うまい米作りを目指して、革新を続けてきた福島の農業集団「ジェイラップ」。しかし、福島原発事故以降、彼らが闘う相手は、目に見えない放射能と、世間からの偏見に変わった。絶望から立ち直れるか? 大宅賞作家、10年に及ぶ取材の集大成!『それでも、世界一うまい米を作る』を全面改稿して改題。(講談社文庫)
  • 心にナイフをしのばせて

    心にナイフをしのばせて

    小説・文芸

    3.7
    1巻600円 (税込)
    神戸で「酒鬼薔薇」事件が起こったのが1997年。その28年前、そっくりな事件が東京近郊であった。同級生を殺し、その首を切断した加害者は、当時15歳の少年。息子の死から40年近く経ったいまも、被害者家族は事件を重く引きずっている。歳月は、遺族を癒さないのだ。一方、犯人の父は、約束の賠償金をほとんど払わぬまま死亡。犯人は“立派に更生”し、なんと弁護士として成功をおさめていた。被害者家族に光を当て、司法を大きく動かした、執念のルポルタージュ。

ユーザーレビュー

  • ねじれた絆 赤ちゃん取り違え事件の十七年

    Posted by ブクログ

    沖縄で起こった取り違え事件。
    沖縄では、経済的、教育的な差は各家庭に根強く存在している。今でもそう。親の教育や学校での指導が弱いとかではなく、別々の要素が複雑に絡み合った郷土性の問題である。
    子供の取り違えにより、ある程度成長した子を元の家族に返したとして、その子の生活様式の中にあった経済的教育的価値観は生活様式の刷り込みに影響を与える。さらに、そうした差の中で培った価値観によってできあがった性格や精神状態は、さらに大きな影響を与える可能性が高い。
    「これまで元気で適応できたから、よそでも大丈夫。」
    な訳がない。
    そうした葛藤はやがて相互の家族が育ててきた子、同家族の実子にとって軋轢を生む。親が望むとおりに子は育つという思い込みは、注いできた愛情や一緒に過ごした空間の密度、そして養育費用が大きければ大きいほど強くなる。これは時代が変わったところで同じである。大人、取り分け親という存在は、無尽蔵ではないものを捧げた分だけ、子への期待が高まり、思いどおりになると思っている人もいると思う。過言でなければそのような考え方の方がマジョリティな部分であるかもしれない。

    取り違えによって子供を交換する、というのは上記の部分を過小に評価したとしても、複雑であるし、子供への影響は大きいと言えるだろう。だからこそ、我が子の取り違えは絶対に起こってはならない問題だと言える。
    影響が大きいのは子供だけではない。育ての親でさえも、精神的な部分や経済的なダメージは多大である。まともに意識を働かせることは難しく、思考が麻痺してしまうこともあるかもしれない。
    一方で病院などというものは他人事である。当事者も当事者であるにも関わらず、損害賠償を支払えばおしまいと考えている。医療訴訟ではない分、額も医者として真っ当な収益を得ている者であれば支払えない額ではない。無責任だし、なんなら遅々として交換が進まないことに対するイラつきだけは、一丁前に当事者意識である。

    この作品ではそういう両家族の苦しみと、病院サイドの明らかに血の通ってない事後処理、沖縄のマスコミ側が抱える県民に対する奢りまで、憎々しく書かれています。それは恐らく、著者の奥野氏がジャーナリストだからだと思う。

    人の不幸を書いた作品であるため、オススメしたい作品ではないが、一見の価値はあります。

    0
    2026年05月04日
  • 丹野智文 笑顔で生きる ―認知症とともに―

    Posted by ブクログ

    丹野智文さんのことをもっと知りたいと思い、この本を手に取った。

    読み進める中で、専門職である自分が、認知症の当事者のことを本当の意味で理解できていなかったのではないか、と強く感じた。

    制度やサービスの説明ばかりしていないか。
    家族の話ばかりを聞いていないか。
    本人が「どう生きていきたいのか」を、きちんと聞けているのか。

    次々と自問自答が浮かんでくる。

    けれど、この自問自答こそが大切なのだと思う。
    それをやめてしまったとき、相手を理解しようとする視点そのものを失ってしまうのではないか、そんな危機感を覚えた。

    0
    2025年12月31日
  • 魂でもいいから、そばにいて―3・11後の霊体験を聞く―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    今迄読んだ本で1番好きだと言っても過言では無い1冊。
    心霊現象って言われるとちょっとおののくが、そんな事ないとてもとてもあたたかい話ばかり。
    幽霊も誰かにとっての大切な人だった、ただただそこで生きていた人だったと思うと、恐怖心なんか抱かなくなる。
    定期的に読み返してる。

    0
    2025年09月30日
  • 心にナイフをしのばせて

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ※石井光太著『本を書く技術』で紹介されていた一冊ですが、重いテーマなのでご注意ください

    『嫌われる勇気』という本を読んだとき、他者の課題と自分の課題を分けるという考え方を学んだけど、この本を読んでる間、その考え方を思い出していた

    被害者家族は、高校生の息子を殺されたときから時間が止まり、過去も未来もなくなり、何十年経っても傷が癒えることは無い

    一方、加害者の少年Aは、少年法に守られ、社会に復帰して弁護士として成功し、被害者家族には一切謝罪もせず、賠償金も払わず、"立派に更生"している

    著者と大人になった少年Aとのやり取りは、読んでいて腸が煮えくり返るけど、少年Aが反省するかどうか、謝罪するかは少年Aの課題
    反省しなさい、謝罪しなさいと少年Aに強いることは、他者の課題に踏み込むことになる(これが苦しみの種になる)

    被害者のお父さんは、自分自身と残された家族とが何とか生き続けていくことで精一杯だったから、結果的に自分の課題に必死に取り組み続けている中で寿命を終えた
    あまりにも不公平だし不条理だけど、どこかに希望を見出すとしたら、"残された家族を守る"というこのお父さんの壮絶な意地にそれを見出したい

    This is a book introduced in Kota Ishii's "The Art of Writing Books," but please be aware that it deals with a heavy theme.

    When I read the book "The Courage to Be Disliked," I learned the concept of separating others' tasks from my own. While reading this book, this way of thinking stayed with me.

    The families of victims stopped in time from the moment their high school son was killed; there is neither past nor future, and no matter how many decades pass, their wounds never heal.

    On the other hand, the perpetrator, Juvenile A, is protected by the Juvenile Law, has successfully reintegrated into society and become a lawyer, without offering any apology or compensation to the victims' families, seemingly "rehabilitated."

    The exchanges between the author and the now adult Juvenile A make one's guts boil with anger while reading, but whether Juvenile A repents or apologizes is Juvenile A's own task. Forcing Juvenile A to repent or apologize would mean stepping into another person's task, which becomes a source of suffering.

    The victim's father was barely holding on to live along with his family, and as a result, he spent his life desperately working on his own tasks. It is extremely unfair and absurd, but if there is any hope to be found, I would like to see it in the father's fierce determination to "protect the remaining family."

    0
    2025年08月31日
  • 看取り先生の遺言 2000人以上を看取った、がん専門医の「往生伝」

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    私にとって衝撃を強く受けた本の上位に位置する神本の1冊。
    看取ってきたプロが看取られる立場に…そして東日本大震災がおきる。
    プロとしての信念がひっくり返り自分が歩んで来た道が揺らぎはじめた先生が新たにたどり着いた死生観にハッとさせられました。

    古本屋にてみかけたら必ず購入してます。同じ本が複数ストックして読んだことがない仲間にプレゼントしてます。


    何度読んでも考えさせられる。

    ぜひ〜!!!

    0
    2024年12月14日

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